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【転移46日目】 所持金2259億9600万ウェン 「 別れ際に褒められると寂しさが何百倍にも膨れる。」
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「コリンズさん。
保釈金、ありがとうね。」
『いえいえ。
まさかキーンさんが逮捕されてるなんて思いもしませんでしたよ。』
「私は自由都市市民だから、この国の法で裁かれるんだよ。」
『でも、連邦領の戦闘は巻き込まれただけですし
キーンさん達が交戦したのも、ミュラー卿の本陣が攻め込まれた1回だけでしょ?』
「例え巻き込まれただけだとしても。
例え1回きりの戦闘だったとしても。
本国の許可なく他国の戦闘に参加したのは事実です。
私には市民として法規に従い、裁きを待ちます。」
『俺にはどうしても納得出来ません。』
「コリンズさん。
法律というのは、そういうものですよ。
誰もが納得出来る規則なんてある筈がない。
莫大な法執行の狭間で、不本意にして罪人となってしまうケースはあって当然です。」
『あれは… どう見ても正当防衛です。
やはり、キーンさんが責められるのはおかしいです。』
「でもね?
我が国には保釈制度や控訴システムもある。
事後検証だって熱心だと思います。
現にこうして在宅で起訴を待つことが許可された。
私に不満はありません。
なので。
例え私に有罪判決が下されたとしても
私は従容として受け入れるつもりです。
もしもシステムに不備があると感じたなら。
その都度改善の努力を続ければいい。」
『俺は…
キーンさんの様に悟った考え方は出来ません。』
「今はそうかも知れない。
でも、コリンズさんはまだまだ若い。
矛盾も含めて社会である事をいずれ理解して下さると思います。」
『はははw
キーンさんの境地にはまだまだ届けなさそうです。』
「さあ、私の邸宅で今後の作戦を会議をしましょう。
皆の住むところも準備しなくちゃね。
ははは、コリンズさん!
そんな暗い顔をしないで下さい。
高い確率で禁固刑で済みそうです。
出国停止措置に関しても、私個人のみで代理人派遣までは禁止された訳ではありません。
これからは国内で頑張って行きますよ!」
ドナルド・キーンは連邦領内においての交戦罪容疑で検問所内で逮捕されていた。
彼はずっと隠していたが、俺が倒れてからは武装して警護を買って出てくれていたらしい。
その過程で手傷も負ったし、敵兵を2人斬っている。
保釈金の2億ウェンは、どうしても俺が払わせて欲しかったので、彼からの返済は謝絶した。
『そろそろ配当を受け取って下さいよ。』
「コリンズさんが完治したら受け取ってあげます。」
『…完治しました!!』
「ちゃんと立てる様になったらねw」
『足はまだですが、心が起ちあがっております!』
「…その意気です。」
==========================
【所持金】
1855億ウェン
↓
1853億ウェン
↓
1833億3200万ウェン
※ドナルド・キーンの保釈費用2億ウェン供出。
※ドナルド・キーンに19億6800万ウェン(1億6400万ウェン×12日)の利息を支払。
==========================
「さて、今日からキーン君の豪邸に厄介だな。
しばらく怠惰な居候生活を楽しませて貰おう。」
『しばらくってどれくらいですか?』
「コリンズさんの利息でグランツ家の新邸を構えてからかな。」
『はははw
じゃあ、頑張って支払います。』
「のんびり待ってますよ。
…結局、ビジネスは自粛ですか?」
『面と向かって禁止はされなかったのですが…
自由都市としては連邦との仲介に専念して欲しそうでした。』
「仲介と言われてもねぇ?
引き受けるんですか?」
『責任の一端は俺にもありますから。
本当は、この著者が大使として赴任する事が内定していたそうなんですがね。』
「国土論… ね。」
『名著ですよ。
かなり現実的に連邦に必要な予算を算出しております。
アウグスブルグ卿は…
自由都市に赴任したらインフラ債券の公募を行う予定だったそうです。』
「コリンズさん。
君に意志を継ぐ義理は無いよ?」
『でしょうね。』
「…私はね?
本当は…
今君が為そうとしている事をやりたかった。」
『はい。』
「力量も覚悟も無かったから…
ずっと燻っていた訳だけどね。」
『いえ、ニコニコ金融の運営手法一つとっても
カインさんの御志は伝わって参りました。
今の俺がやろうとしている事も…
単に貴方の真似事です。』
「…やるのか?」
『どうせ拾った命です。
いずれ誰かが為すべきことです。
たまたま俺にバトンが回って来たんでしょう。』
「英傑だな、君は。」
『俺はカインさんから託されたバトンだと思います。』
「無利息でカネを貸し続けるなんて…
狂気の沙汰だぞ?」
『カインさんもそうしておられました。』
「私は違う。
短期の無利息がフロントエンド。
バックエンドとして金利もちゃんと設定していた。
所詮、カネ貸しというビジネスモデルの外には出ていない。」
『スキームに落とし込みたいと考えております。
力を貸して下さい。』
「何故、私なんだ?」
『貴方がずっと他者を助けて来られた方だからです。
俺もそうありたい。』
「私は卑しいカネ貸しだ。
ヤクザを使った高利貸だ。
何人の称賛も受ける謂われはない。」
『カインさんの代になってからは全然利益を上げてないじゃないですか?
利益率が不自然なまでに低かった。
ねえ、ひょっとして貴方は。
ダグラス組へのギャラを差し引いた時に
+-がゼロで均衡するように調整していたんじゃないですか?』
「さあ、忘れたね。」
『ずっと不思議だったんです。
王都でも有名な金融会社の社長が冒険者として討伐チップを集めている光景が。
もしかして貴方は会社を継承してから1ウェンも…』
「さて、どうだったかな。
冒険者業は道楽だ。
フィールドには友人が多かったしね。」
『じゃあ、俺も道楽です。
道楽で討伐を行います!』
「…コリンズさん。
私も君のパーティーに入れて欲しい。」
『…。』
「神殺しの大仕事だ。
人手があってもバチは当たるまい?」
==========================
【所持金】
1833億3200万ウェン
↓
1829億9600万ウェン
※カイン・R・グランツに3億3600万ウェン(2800万ウェン×12日)の利息を支払。
==========================
「長旅お疲れ様でした。
まさか、こんなにも早く…
女の浅はかな夢物語を叶えて下さるとは、思いもよりませんでした。
娘共々、感謝申し上げます。」
『ヒルダ。
貴方には汚れ仕事ばかりをさせてしまった。』
「好きでやっていた事です。」
『いや、それは…』
「リンも本当は分かっているのですよね?
闘争や策謀を好むのが殿方だけではないと。」
『…。』
「最高の旅でした。
亡夫がこんなにも楽しい毎日を送っていたかと思うと。
不謹慎ですが羨ましいです。」
『あ、いや。
俺も実はそういう冒険に憧れていて。
結局、このザマだけど。
情けない男でゴメンな。』
「そうですか?
私は誇らしく感じておりますよ。
ここのコレが息子であり私の男だと思うと…
他の女に対して昏い優越感が沸きます。」
『ありがとう…
でも、俺は…』
キスで言い分を封じるとか、どこのエロラノベだよ。
==========================
【所持金】
1829億9600万ウェン
※ヒルダ・コリンズからの軍事費残金19億ウェンの返還を拒否、正式に贈与。
==========================
「前にリンが聞いて来たじゃない?
《俺のどこが良かったのか?》
って。」
『ああ、未だに謎だ。』
「初めてだったの。
お客さんから性の対象として見られなかったのが。」
『まさか。
皆が皆、コレットをそういう目で見る訳じゃないだろう。』
「見るよ?
皆だよ?
キーンさんはリンの使い道に気付いた瞬間に意識を切り替えたけどw」
『そうだったか?
俺も結構女に目移りしてたぞ?』
「嘘だあw
リンって女の子を泥棒か詐欺師くらいにしか思ってないでしょw
だからね。
私、最初からわかってたんだ。
ああ、この人は自分の中に大きな宝物を持った人なんだろうなって。」
…。
「最初ね?
リンがそんなにおカネを持ってない事は分かってたの。
あの頃、持っていたとして数十万ウェンかなあ。」
『御名答。』
「その割に成算のある顔をしてたから。
鉱脈でも見つけたのかとも推理してたのw」
『ははは。
お見通しかw』
「でもね?
その日の夜にわかっちゃった♪
この人、女が邪魔に感じる位の勝算を持ってる人なんだって。
勝ち終わってから、ゆっくり女を選ぶつもりなんだろうな、って。」
『意識はしてなかったが…
今、思えばそういう発想で動いていたな。』
「だからお母さんにおねだりしたの。
生まれて初めておねだりしたの。」
『おねだり? 一体なにを──』
またもや言葉が遮られる。
「…あの鉱脈、私に掘らせて、ってね♪
早い者勝ちって条件を出してきた辺り、流石はお母さんって思ったけどww」
《430億ウェンの配当が支払われました。》
==========================
【所持金】
1829億9600万ウェン
↓
2259億9600万ウェン
※430億ウェンの配当を受け取り。
==========================
「無理に起きるな。
すぐに帰る。」
『ダグラスさんが残って下さるとは思ってませんでした。』
「勘違いするな。
帰路の雇い主が見つかるのを待っているだけだ。」
『…その。
行っちゃうんですか…』
「最初からそういう契約だった筈だ。
グランツとの契約も満了したしな。
オマエを無事に自由都市に送り届ける事が俺のミッションだった。
ただそれだけの話だ。」
『そ、そうですか…
で、でも!
お、俺はダグラスさんに残って欲しいです!
貴方からもっと色々学びたい!!
どうかずっと俺の側に居て頂けませんか!!』
「…甘えるな。」
『…。』
「互いが互いを知るには十分な長旅だった。
あんなに長く一緒にいて、オマエは学び切れなかったのか?」
『そ、それは。』
「オマエはまだ若い。
これから多くの人間と出逢い続けるだろう。
その中には、当然味方もいれば敵もいる。
瞬時に見分けて必要な要素を吸収出来なければ
これからオマエは生き残れない。
自由都市は王国よりも遥かに巨大だ。
全世界の勢力がここに集まっている。
流動性も高い。
これまでの旅とは比較にならない速度の考察と決断が求められる。
一瞬で学んで判断しろ。
そして指示を出せ。
学べ、それが出来なければまた部下が死ぬぞ。」
『俺には… 俺一人じゃ無理ですよ。
貴方が助けてくれたから、何とかやって来れたんだ!』
泣き言を繰り返す俺の顔をダグラスが不意に覗き込む。
相変わらず何を考えているかわからない目をしている。
「オマエ、すっかり男の顔になったよ。
じゃあな、コリンズ。」
やめてくれ。
…別れ際に褒められると寂しさが何百倍にも膨れる。
保釈金、ありがとうね。」
『いえいえ。
まさかキーンさんが逮捕されてるなんて思いもしませんでしたよ。』
「私は自由都市市民だから、この国の法で裁かれるんだよ。」
『でも、連邦領の戦闘は巻き込まれただけですし
キーンさん達が交戦したのも、ミュラー卿の本陣が攻め込まれた1回だけでしょ?』
「例え巻き込まれただけだとしても。
例え1回きりの戦闘だったとしても。
本国の許可なく他国の戦闘に参加したのは事実です。
私には市民として法規に従い、裁きを待ちます。」
『俺にはどうしても納得出来ません。』
「コリンズさん。
法律というのは、そういうものですよ。
誰もが納得出来る規則なんてある筈がない。
莫大な法執行の狭間で、不本意にして罪人となってしまうケースはあって当然です。」
『あれは… どう見ても正当防衛です。
やはり、キーンさんが責められるのはおかしいです。』
「でもね?
我が国には保釈制度や控訴システムもある。
事後検証だって熱心だと思います。
現にこうして在宅で起訴を待つことが許可された。
私に不満はありません。
なので。
例え私に有罪判決が下されたとしても
私は従容として受け入れるつもりです。
もしもシステムに不備があると感じたなら。
その都度改善の努力を続ければいい。」
『俺は…
キーンさんの様に悟った考え方は出来ません。』
「今はそうかも知れない。
でも、コリンズさんはまだまだ若い。
矛盾も含めて社会である事をいずれ理解して下さると思います。」
『はははw
キーンさんの境地にはまだまだ届けなさそうです。』
「さあ、私の邸宅で今後の作戦を会議をしましょう。
皆の住むところも準備しなくちゃね。
ははは、コリンズさん!
そんな暗い顔をしないで下さい。
高い確率で禁固刑で済みそうです。
出国停止措置に関しても、私個人のみで代理人派遣までは禁止された訳ではありません。
これからは国内で頑張って行きますよ!」
ドナルド・キーンは連邦領内においての交戦罪容疑で検問所内で逮捕されていた。
彼はずっと隠していたが、俺が倒れてからは武装して警護を買って出てくれていたらしい。
その過程で手傷も負ったし、敵兵を2人斬っている。
保釈金の2億ウェンは、どうしても俺が払わせて欲しかったので、彼からの返済は謝絶した。
『そろそろ配当を受け取って下さいよ。』
「コリンズさんが完治したら受け取ってあげます。」
『…完治しました!!』
「ちゃんと立てる様になったらねw」
『足はまだですが、心が起ちあがっております!』
「…その意気です。」
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【所持金】
1855億ウェン
↓
1853億ウェン
↓
1833億3200万ウェン
※ドナルド・キーンの保釈費用2億ウェン供出。
※ドナルド・キーンに19億6800万ウェン(1億6400万ウェン×12日)の利息を支払。
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「さて、今日からキーン君の豪邸に厄介だな。
しばらく怠惰な居候生活を楽しませて貰おう。」
『しばらくってどれくらいですか?』
「コリンズさんの利息でグランツ家の新邸を構えてからかな。」
『はははw
じゃあ、頑張って支払います。』
「のんびり待ってますよ。
…結局、ビジネスは自粛ですか?」
『面と向かって禁止はされなかったのですが…
自由都市としては連邦との仲介に専念して欲しそうでした。』
「仲介と言われてもねぇ?
引き受けるんですか?」
『責任の一端は俺にもありますから。
本当は、この著者が大使として赴任する事が内定していたそうなんですがね。』
「国土論… ね。」
『名著ですよ。
かなり現実的に連邦に必要な予算を算出しております。
アウグスブルグ卿は…
自由都市に赴任したらインフラ債券の公募を行う予定だったそうです。』
「コリンズさん。
君に意志を継ぐ義理は無いよ?」
『でしょうね。』
「…私はね?
本当は…
今君が為そうとしている事をやりたかった。」
『はい。』
「力量も覚悟も無かったから…
ずっと燻っていた訳だけどね。」
『いえ、ニコニコ金融の運営手法一つとっても
カインさんの御志は伝わって参りました。
今の俺がやろうとしている事も…
単に貴方の真似事です。』
「…やるのか?」
『どうせ拾った命です。
いずれ誰かが為すべきことです。
たまたま俺にバトンが回って来たんでしょう。』
「英傑だな、君は。」
『俺はカインさんから託されたバトンだと思います。』
「無利息でカネを貸し続けるなんて…
狂気の沙汰だぞ?」
『カインさんもそうしておられました。』
「私は違う。
短期の無利息がフロントエンド。
バックエンドとして金利もちゃんと設定していた。
所詮、カネ貸しというビジネスモデルの外には出ていない。」
『スキームに落とし込みたいと考えております。
力を貸して下さい。』
「何故、私なんだ?」
『貴方がずっと他者を助けて来られた方だからです。
俺もそうありたい。』
「私は卑しいカネ貸しだ。
ヤクザを使った高利貸だ。
何人の称賛も受ける謂われはない。」
『カインさんの代になってからは全然利益を上げてないじゃないですか?
利益率が不自然なまでに低かった。
ねえ、ひょっとして貴方は。
ダグラス組へのギャラを差し引いた時に
+-がゼロで均衡するように調整していたんじゃないですか?』
「さあ、忘れたね。」
『ずっと不思議だったんです。
王都でも有名な金融会社の社長が冒険者として討伐チップを集めている光景が。
もしかして貴方は会社を継承してから1ウェンも…』
「さて、どうだったかな。
冒険者業は道楽だ。
フィールドには友人が多かったしね。」
『じゃあ、俺も道楽です。
道楽で討伐を行います!』
「…コリンズさん。
私も君のパーティーに入れて欲しい。」
『…。』
「神殺しの大仕事だ。
人手があってもバチは当たるまい?」
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【所持金】
1833億3200万ウェン
↓
1829億9600万ウェン
※カイン・R・グランツに3億3600万ウェン(2800万ウェン×12日)の利息を支払。
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「長旅お疲れ様でした。
まさか、こんなにも早く…
女の浅はかな夢物語を叶えて下さるとは、思いもよりませんでした。
娘共々、感謝申し上げます。」
『ヒルダ。
貴方には汚れ仕事ばかりをさせてしまった。』
「好きでやっていた事です。」
『いや、それは…』
「リンも本当は分かっているのですよね?
闘争や策謀を好むのが殿方だけではないと。」
『…。』
「最高の旅でした。
亡夫がこんなにも楽しい毎日を送っていたかと思うと。
不謹慎ですが羨ましいです。」
『あ、いや。
俺も実はそういう冒険に憧れていて。
結局、このザマだけど。
情けない男でゴメンな。』
「そうですか?
私は誇らしく感じておりますよ。
ここのコレが息子であり私の男だと思うと…
他の女に対して昏い優越感が沸きます。」
『ありがとう…
でも、俺は…』
キスで言い分を封じるとか、どこのエロラノベだよ。
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【所持金】
1829億9600万ウェン
※ヒルダ・コリンズからの軍事費残金19億ウェンの返還を拒否、正式に贈与。
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「前にリンが聞いて来たじゃない?
《俺のどこが良かったのか?》
って。」
『ああ、未だに謎だ。』
「初めてだったの。
お客さんから性の対象として見られなかったのが。」
『まさか。
皆が皆、コレットをそういう目で見る訳じゃないだろう。』
「見るよ?
皆だよ?
キーンさんはリンの使い道に気付いた瞬間に意識を切り替えたけどw」
『そうだったか?
俺も結構女に目移りしてたぞ?』
「嘘だあw
リンって女の子を泥棒か詐欺師くらいにしか思ってないでしょw
だからね。
私、最初からわかってたんだ。
ああ、この人は自分の中に大きな宝物を持った人なんだろうなって。」
…。
「最初ね?
リンがそんなにおカネを持ってない事は分かってたの。
あの頃、持っていたとして数十万ウェンかなあ。」
『御名答。』
「その割に成算のある顔をしてたから。
鉱脈でも見つけたのかとも推理してたのw」
『ははは。
お見通しかw』
「でもね?
その日の夜にわかっちゃった♪
この人、女が邪魔に感じる位の勝算を持ってる人なんだって。
勝ち終わってから、ゆっくり女を選ぶつもりなんだろうな、って。」
『意識はしてなかったが…
今、思えばそういう発想で動いていたな。』
「だからお母さんにおねだりしたの。
生まれて初めておねだりしたの。」
『おねだり? 一体なにを──』
またもや言葉が遮られる。
「…あの鉱脈、私に掘らせて、ってね♪
早い者勝ちって条件を出してきた辺り、流石はお母さんって思ったけどww」
《430億ウェンの配当が支払われました。》
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【所持金】
1829億9600万ウェン
↓
2259億9600万ウェン
※430億ウェンの配当を受け取り。
==========================
「無理に起きるな。
すぐに帰る。」
『ダグラスさんが残って下さるとは思ってませんでした。』
「勘違いするな。
帰路の雇い主が見つかるのを待っているだけだ。」
『…その。
行っちゃうんですか…』
「最初からそういう契約だった筈だ。
グランツとの契約も満了したしな。
オマエを無事に自由都市に送り届ける事が俺のミッションだった。
ただそれだけの話だ。」
『そ、そうですか…
で、でも!
お、俺はダグラスさんに残って欲しいです!
貴方からもっと色々学びたい!!
どうかずっと俺の側に居て頂けませんか!!』
「…甘えるな。」
『…。』
「互いが互いを知るには十分な長旅だった。
あんなに長く一緒にいて、オマエは学び切れなかったのか?」
『そ、それは。』
「オマエはまだ若い。
これから多くの人間と出逢い続けるだろう。
その中には、当然味方もいれば敵もいる。
瞬時に見分けて必要な要素を吸収出来なければ
これからオマエは生き残れない。
自由都市は王国よりも遥かに巨大だ。
全世界の勢力がここに集まっている。
流動性も高い。
これまでの旅とは比較にならない速度の考察と決断が求められる。
一瞬で学んで判断しろ。
そして指示を出せ。
学べ、それが出来なければまた部下が死ぬぞ。」
『俺には… 俺一人じゃ無理ですよ。
貴方が助けてくれたから、何とかやって来れたんだ!』
泣き言を繰り返す俺の顔をダグラスが不意に覗き込む。
相変わらず何を考えているかわからない目をしている。
「オマエ、すっかり男の顔になったよ。
じゃあな、コリンズ。」
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著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
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そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
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