9 / 54
序章 大餓は美味と喚き
第9話 雌鶏
しおりを挟む
「あ、ああ、あああ・・・」
美味と喚きがおかしな行為をしている。
人間で遊ぶのはご法度だが鬼で遊ぶのは問題ない。
そうこうしているうちにポロっと喚きの角が落ちた。
それを美味が受け止める。
遊びではなく美味への追及か。見誤ったな。
美味が角を折ろうとして四苦八苦しているのをみて手を貸す。
美味が半分に折れた角を喚き自身に食べさせる。
やはり不味そうで苦しんで新たに二本の角が生える。
美味と同じだ。喚きは美味の分身のようなものか。
俺はあの時のように美味が差し出してきた喚きの折れた角を頬張る。
ふりかけをそのまま食うのは駄目だな。
やはり人間にかけなくては。
そして美味も伸びた角を差し出してくる。
美味はおかずとして申し分ないがやはり人間が欲しい所だ。
そしてまたすぐに美味の角が生えてくる。
これを何かに例えるとすれば雌鶏か。
人間と共に食べる卵だ。
それを美味と話しているとしなだれかかってきた。
「大餓。もっと食べて。あーしを食べて」
また角が落ち生えてくる。
体から伝わってくる鼓動も激しい。
俺が美味の首筋に噛みつくと血が噴き出してくる。
尋常な量ではない。
口に入ってしまったが鬼の体のような臭いものではない。
美味ではないが飲めないほどでもない。
美味の望み通りその血と角を平らげる。
美味の顔が笑顔に戻ってくるがまた苦しみだす。
「美味。質を上げろ。お前自身の力が強まっている」
美味は俺に渡すために質より量を選んでいる。
美味の血が濃くなり、角が硬さを増すと落ち付いてくる。
無駄に血を流していたのはこのせいか。
辺りはまるで惨殺事件現場だ。
よほど力が強まっているのだろう。
「大餓。これ食べられる?」
硬さを増した角を渡しててくる。
バリバリと喰うが問題ない。
むしろ味は増している。
「人間が欲しい所だがな」
美味が笑い返す。
俺との交渉に使えるかの心配か。
あの喚きもその対策だろう。
食への配慮に長けた奴だ。
美味と喚きがおかしな行為をしている。
人間で遊ぶのはご法度だが鬼で遊ぶのは問題ない。
そうこうしているうちにポロっと喚きの角が落ちた。
それを美味が受け止める。
遊びではなく美味への追及か。見誤ったな。
美味が角を折ろうとして四苦八苦しているのをみて手を貸す。
美味が半分に折れた角を喚き自身に食べさせる。
やはり不味そうで苦しんで新たに二本の角が生える。
美味と同じだ。喚きは美味の分身のようなものか。
俺はあの時のように美味が差し出してきた喚きの折れた角を頬張る。
ふりかけをそのまま食うのは駄目だな。
やはり人間にかけなくては。
そして美味も伸びた角を差し出してくる。
美味はおかずとして申し分ないがやはり人間が欲しい所だ。
そしてまたすぐに美味の角が生えてくる。
これを何かに例えるとすれば雌鶏か。
人間と共に食べる卵だ。
それを美味と話しているとしなだれかかってきた。
「大餓。もっと食べて。あーしを食べて」
また角が落ち生えてくる。
体から伝わってくる鼓動も激しい。
俺が美味の首筋に噛みつくと血が噴き出してくる。
尋常な量ではない。
口に入ってしまったが鬼の体のような臭いものではない。
美味ではないが飲めないほどでもない。
美味の望み通りその血と角を平らげる。
美味の顔が笑顔に戻ってくるがまた苦しみだす。
「美味。質を上げろ。お前自身の力が強まっている」
美味は俺に渡すために質より量を選んでいる。
美味の血が濃くなり、角が硬さを増すと落ち付いてくる。
無駄に血を流していたのはこのせいか。
辺りはまるで惨殺事件現場だ。
よほど力が強まっているのだろう。
「大餓。これ食べられる?」
硬さを増した角を渡しててくる。
バリバリと喰うが問題ない。
むしろ味は増している。
「人間が欲しい所だがな」
美味が笑い返す。
俺との交渉に使えるかの心配か。
あの喚きもその対策だろう。
食への配慮に長けた奴だ。
10
あなたにおすすめの小説
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
14歳で定年ってマジ!? 世界を変えた少年漫画家、再起のノート
谷川 雅
児童書・童話
この世界、子どもがエリート。
“スーパーチャイルド制度”によって、能力のピークは12歳。
そして14歳で、まさかの《定年》。
6歳の星野幸弘は、将来の夢「世界を笑顔にする漫画家」を目指して全力疾走する。
だけど、定年まで残された時間はわずか8年……!
――そして14歳。夢は叶わぬまま、制度に押し流されるように“退場”を迎える。
だが、そんな幸弘の前に現れたのは、
「まちがえた人間」のノートが集まる、不思議な図書室だった。
これは、間違えたままじゃ終われなかった少年たちの“再スタート”の物語。
描けなかった物語の“つづき”は、きっと君の手の中にある。
独占欲強めの最強な不良さん、溺愛は盲目なほど。
猫菜こん
児童書・童話
小さな頃から、巻き込まれで絡まれ体質の私。
中学生になって、もう巻き込まれないようにひっそり暮らそう!
そう意気込んでいたのに……。
「可愛すぎる。もっと抱きしめさせてくれ。」
私、最強の不良さんに見初められちゃったみたいです。
巻き込まれ体質の不憫な中学生
ふわふわしているけど、しっかりした芯の持ち主
咲城和凜(さきしろかりん)
×
圧倒的な力とセンスを持つ、負け知らずの最強不良
和凜以外に容赦がない
天狼絆那(てんろうきずな)
些細な事だったのに、どうしてか私にくっつくイケメンさん。
彼曰く、私に一目惚れしたらしく……?
「おい、俺の和凜に何しやがる。」
「お前が無事なら、もうそれでいい……っ。」
「この世に存在している言葉だけじゃ表せないくらい、愛している。」
王道で溺愛、甘すぎる恋物語。
最強不良さんの溺愛は、独占的で盲目的。
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
児童書・童話
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
お姫様の願い事
月詠世理
児童書・童話
赤子が生まれた時に母親は亡くなってしまった。赤子は実の父親から嫌われてしまう。そのため、赤子は血の繋がらない女に育てられた。 決められた期限は十年。十歳になった女の子は母親代わりに連れられて城に行くことになった。女の子の実の父親のもとへ——。女の子はさいごに何を願うのだろうか。
星降る夜に落ちた子
千東風子
児童書・童話
あたしは、いらなかった?
ねえ、お父さん、お母さん。
ずっと心で泣いている女の子がいました。
名前は世羅。
いつもいつも弟ばかり。
何か買うのも出かけるのも、弟の言うことを聞いて。
ハイキングなんて、来たくなかった!
世羅が怒りながら歩いていると、急に体が浮きました。足を滑らせたのです。その先は、とても急な坂。
世羅は滑るように落ち、気を失いました。
そして、目が覚めたらそこは。
住んでいた所とはまるで違う、見知らぬ世界だったのです。
気が強いけれど寂しがり屋の女の子と、ワケ有りでいつも諦めることに慣れてしまった綺麗な男の子。
二人がお互いの心に寄り添い、成長するお話です。
全年齢ですが、けがをしたり、命を狙われたりする描写と「死」の表現があります。
苦手な方は回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
私が子どもの頃から温めてきたお話のひとつで、小説家になろうの冬の童話際2022に参加した作品です。
石河 翠さまが開催されている個人アワード『石河翠プレゼンツ勝手に冬童話大賞2022』で大賞をいただきまして、イラストはその副賞に相内 充希さまよりいただいたファンアートです。ありがとうございます(^-^)!
こちらは他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる