探偵者N

あき Aki

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アルバイト……

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(魁翔)
        「いらっしゃいませーって
            和巳くんか!?おかえりー」
(和巳)
        「お母さんにも伝えてきました。」
(七海)
        「和巳くんのお母さんってどんな人?」
(和巳)
         「そこら辺にいる、平々凡々の主婦です。
           ちょっと変なところもありますがね……」
(七海)
         「なになにー?」
(和巳)
         「なんか、前''間違えてハッキング
            しちゃったー''とか言ってました……」
(七海)
          「え!?」
(魁翔)
         「そりゃあ、そうだよ。
           和巳くんのお母さんは
           天才ハッカーなんだから。」
(和巳)
        「あ、知ってらっしゃいましたか……
          昔はスパイ科のコンピューター部に
          所属していたそうで……」
(常連)
         「はぁ、FBIかぁ……懐かしいなぁ
           俺も実際に変装して潜入捜査を
           していたなぁ……」
(七海)
          「ちょ、ちょついていけない……
            和巳くんのお母さんも、常連さんも
            元はFBIってこと!?」
(魁翔)
         「そうだな、簡単に言えばそういう事だ。
           まぁ、みんな時期は違うがな。」
(郁香)
         「常連さんのあなたは私もご存知よ?
           (ノギダイカ)
           乃木台河、そう、魁翔くんの祖父ですよね」
(台河)
         「バレていたか……そうだ、魁翔の祖父だ」
(魁翔)
         「いやぁ、郁香さんには参ったなぁ。」
(郁香)
         「だって、台河さんはスパイ科でも
           当時、1番優秀な方って昔から
           言われてるんですから。
           FBIのトップ、鷹山翔香さんと
           結婚もされてるので余計ですよ。」
(七海)
        「ツテってそういう事だったんですか!?」
(魁翔)
        「いやぁ、このカフェ今誰も
          入れれないくらいの極秘情報が
          飛び交いあいすぎだ。」
(七海)
        「1度、閉めときます」
(魁翔)
         「あぁ、頼むよ」
(台河)
         「魁翔、今回の気になる事ってのは
           いったいなんだい。」
(魁翔)
         「長くなるが説明させてもらう。
           今日の朝5時頃急に連絡が来た。
           出てみれば若い女性が依頼を頼んできてな
           探偵の仕事が少なかったから
           俺はすぐに受け入れたさ。
           「私の彼を見つけて」
           そんな簡単な依頼ならと思ったが
           その人を調べれば二階堂夫人殺人事件後に
           失踪しているんだ……
           俺自身嫌な気がしてな……
           その失踪した男がこいつだ。
             ''近藤暁良''」
(台河)
         「こいつなら、優秀で何でも仕事を
            こなしていた。いいやつだぞ?」
(魁翔)
        「それがなぁ、二階堂夫人殺人事件に
          関与している可能性があるんだ……
          何故かと言うと、二階堂夫人の甥っ子でな。
          相当仲が悪くてな……」
(七海)
        「その二人は離してくれして無かったの?」
(魁翔)
        「いや、一緒に暮らしていたらしい……
           理由はな、二階堂夫人が寝たきりになり
           娘さんやツテが無くてな。
           その時近くに住んでいた、甥っ子の
           近藤暁良が手伝いに行っていたらしい。」
(郁香)
         「手伝い?という事は他に居たの?」
(魁翔)
        「お手伝いさんの''叶井舞花''。」
(和巳)
        「え、話に入らせて貰いますが、
          お手伝いさんが容疑者になるのでは?」
(魁翔)
         「アリバイが成立していたそうだ。
           買い物に行き、最寄りのクリーニング屋に
           カーペットを出しに行って、
           家に帰れば二階堂夫人が殺害されていて
           すぐ警察に連絡したそうだ」
(奏恵)
         「その近藤暁良さんは一体?」
(魁翔)
         「丁度、殺害時刻に家に来ていたらしい。
           インターホンの履歴にも載っていた。」
(??)
        「和巳ー?居るー?」
(和巳)
         「お母さん!?」
(奏帆)
        「お世話になります。
           斉藤和巳の母、斉藤奏帆です」
(魁翔)
        「覚えていますかね?同じクラスの……」
(奏帆)
        「乃木魁翔くんだよね?お久しぶり。
          なにか手伝って欲しいことがって
          連絡来たけどもしかして、二階堂夫人の?」
(魁翔)
        「早いねぇ。早速頼んでた情報ある?」
(奏帆)
        「あーあるわよ。はいこれ」
(七海)
        「なんですか?これ」
(台河)
        「こりゃあ、大したもんじゃ。
          二階堂夫人の現場検証の書類……」
(奏帆)
       「あらー、台河さんじゃないですかぁ。
          お久しぶりです、お元気にされてました?」
(台河)
       「元気じゃあ。この通り筋肉もばっちりじゃ」
(魁翔)
       「よし、コレ見ながらだったら和巳くん
         模型作成出来そうか?」
(和巳)
        「はい、これだけ細かい情報があれば」
(七海)
        「和巳くんは一体何者!?」
(和巳)
        「高校のプラモデルとか模型を作る部活的な
           ところの部長を務めてます。
           このバイトはお母さんから教えて貰い
           そして、この個性を生かせるからと言われ
           勇気を出してきた感じです」
(七海)
         「なるへそぉ。」
(和巳)
        「あ、飲み物買ってきてない!!
           行ってきていいですか?」
(魁翔)
        「行ってきてくれ、ついでに
           みんなの分も」
(和巳)
        「あったかいお茶を」
(七海)
        「紅茶を!」
(郁香)
        「私はこの人のコーヒーを」
(魁翔)
        「俺はコーラでも頼む」
(和巳)
        「お母さんは?」
(奏帆)
        「要らないわよー」
(和巳)
         「いってきまーす」
(全員)
         「行ってらっしゃい」
(和巳)
        「あ、どうも読者の皆様……
          初めてで恥ずかしいですが、
          よろしくお願いします……
          今回はカフェに色んな人が来て大変でした。
          まぁでも、全員これから関わってきます。
          お楽しみに…では!」
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