主人公ちゃんがログインと同時にログアウトしていた件。

大鳶 いまり

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50. 定められた道筋

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 目が覚めてのっそりと体の向きを変えると、いつも誰かしらいる筈の寝台横の椅子には誰も座っていなかった。部屋の中にも人影は無く、隣の居室の方にも気配を感じられない。何となく心細さを感じて、エリィがジッと椅子を眺めたままの姿勢でいると、それを見計らった様にティティーが鼻先に姿を現した。

「おはよ、エリィ」

 ぐるぐると喉を鳴らしながら、前足で顔を擦る様は猫そのもので可愛らしく、自然とエリィの口元も緩む。そっと両手を伸ばしてティティを枕の上に乗せ、そっと頬ずりをすると、子猫の様な細く柔らかい毛がエリィの頬を撫でた。

「おはよう、ティティ」
「不安そうな顔してたから出てきちゃったよ。今日の君はいつから来たんだい?」
「26日からよ。ありがとう、ティティ。心強いわ」
「今日は3月1日だよ。エリィ、まだ一人は怖い?」
「……そうね」

 そういってエリィが笑えば、ティティーは切なそうに目を細めてエリィの頬を舌先でペロリと舐める。その行動にティティーの慰めを感じてエリィは小さくありがとうと呟いてティティーの頭を撫でた。

「ねぇ、ティティー」

 ティティーの頭を撫でながら26日の事を思い出す。

 城へ行って、ドリエン公爵と揉め、セシルと王女を見かけて、ヴィスタと喧嘩をして。塔へ上って、シャロムに見張りを頼んで、ヨシュアに将来について話して。それから。

 ノエルと話したこと。

 城へ行くと言うノエルを見送った後、エリィはノエルと話したことを何となく考えながら気付いたことがあった。それを考えれば、自分の根幹が覆されるような気すらする。

 昨日起きたことをノエルはこう言っていた。

――あの先でエリィは王女とセシルを見て動揺した。
――正規ルートは黙って立ち去る、だからね。

 あの時は特に疑問にも思わず、聞き返すこともエリィはしなかった。と言うより、ノエルがエリィに起こったことを知っていたのにビックリして、そこまで頭が回らなかったと言った方が正しいのだろうか。

 だが、一度気づいてしまえば気になって仕方が無くなった。

 ノエルが言うヴィスタイベントの正規ルート。その選択肢が問題なのではない。問題なのは、そのイベントの大前提になっている物だ。

 イベントでエリィは王女とセシルが2人で居る所を見て動揺をすることになっている。それはつまり。

――この物語上でエリィがセシルに恋心を抱いているのが大前提だった

 そう言う事になるのだ。

 しかもこれはセシルルートのイベントではない。ヴィスタのイベントだとノエルは言っていた。そこから導き出されることと言えば、この物語上のエリィは誰と恋愛するかに関係なく、元々セシルに恋心を抱いていると言う設定になっている、そう言う事なのだ。

「どうしたのかニャ? 人の名前を呼んでいきなり黙りこくるなんて酷いニャ~」

 エリィの頬を、ティティーは柔らかな肉球を強調するかのようにぷにぷにと押す。その感覚に意識を引き戻されるように、エリィは一つ瞬きをして笑った。

「ごめんなさい、ティティー。ちょっと聞きたいことがあったのよ」
「うん、何か心配な事があるのかニャ?」

 そう言ってからエリィはなんと切り出せばいいのか少し迷った。自分の恋心を他人に尋ねるなど、何とも奇妙な感覚だ。事情を知らない人間から見れば異様な光景である事は間違いが無い。

「色々思い悩んでも仕方が無いから、単刀直入に聞くわ」
「うん。僕が教えれることなら何でもどうぞ?」
「私はお兄様に恋愛感情を持っていると言う事・・・・になっているの?」
「そうだよ?」

 あっけらかんとしてティティーは言う。さも当然とばかりのティティーの態度にエリィは考え過ぎであって欲しいという微かな希望をあっさりと砕かれた。
 思わず黙りこくってしまったエリィの顔をティティーは不思議そうに覗き込む。そこには悪気が一切ない。もちろんティティーからすれば、ただエリィの質問に答えただけなのだから、悪気があろうはずもなかった。

―― 好意があった事になっている。

 それが意味することは一つ。
 エリィの感情が作られたものである可能性を否定できないという事だ。この状態で気まぐれに誰かのルートを選べばきっと、エリィはその誰かへの想いがまた作られるという可能性も否定できないという事。
 やっと自覚したばかりの気持ちが偽らざる確かな物である。そういう自信をエリィには全く持てなかった。そして、ここがゲームの世界だと知っているエリィが、その誰かへの自分の好意を自分の気持ちと認めてあげる為にはこのゲームを終わらせなければならなかった。このゲームが終わればきっとエリィは自分の気持ちに確信が持てる筈だ。ゲームが終わってさえしまえば、その後の事はゲームに干渉されない筈だからだ。

 だが。

 このゲームの終わり。
 それはつまり、エリィの死であるわけで。

――誰がどう見ても、詰んでるわ。

 自嘲気味にフッと息を漏らす様にしてエリィは笑った。

「どうしたの? エリィ、元気が無いにゃ」
「ちょっと、まぁ……絶望に打ちひしがれた感じかしら?」

 キョトンと愛くるしい瞳で見返すティティーに、歪な笑いを浮かべながらエリィは答えた。
 昨日の苦しい程の胸の痛みが、もしかしたらシナリオ通りの物かと思っただけでエリィは悲しくなり、顔を歪める。気持ちの中では、自分がセシルに好意を寄せているのは紛れもない事実だと思いながらも、頭の中の冷静な自分が、あれは紛い物の感情ニセモノなのだとエリィ自身に言い聞かせるのだ。設定に引きずられた感情なのだと。

――私の感情はどこからがどこまでが本物なのか。

 そう思わずにいられなくなったのだ。

「そう言えば……26日から来たって事は、エリィはヴィスタ王子を選ぶのかニャ?」

 気落ちしているエリィをよそに、ティティーはふと思い出したように口を開いた。

「……選ばないわよ」

 悩みの種である惚れた腫れたの話題にげんなりとした様にエリィは半眼でティティーを見る。そんなエリィの視線をティティーは気にも留めずに、ニコニコと笑って見せた。

「だって、26日ってヴィスタ王子のルートを選ぶ選択をしたってノエルから聞いたニャ。キスまでした仲じゃニャいか」
「してないから。キスなんてしてないから」
「まったまたぁ~。もうわかってる事ニャんだから。ノエルは騙せても僕は騙されないニャ~」

 溜息を吐きながらエリィが否定しても、ティティーはまるで信じていない様だった。

「これで後はお茶会終わったらルート決定イベントだニャ。ま、まずはお茶会を無事に終えないといけないけどニャ」
「してませんからね?」

 エリィが不満気な様子で念を押す様にして言うと、ティティーはそこで初めて訝しげな表情になった。まるで、絶対にありえないと言ったような疑いの視線が遠慮なしにエリィに突き刺さる。

「照れ隠しじゃニャくて?」
「じゃなくて」
「もしかしてエリィは全然動揺とかしなくって、そんな雰囲気にニャらなかった?」
「いえ……まぁ、動揺はしたし、そんな雰囲気になりかけたと言えばなりかけたというか……」
「それでも、そうならなかった。そう言う事?」
「ええ、そうね」
「……それも、バグなのかニャ?」

 眉間に皺を寄せてティティーは小さく首を傾げた。その言葉に、こんどはエリィが訝し気にティティーを見返す。

「どういうこと?」
「ここがルートが決められた世界であると知っているエリィなら多少の齟齬はあっても、知らない筈の王子が、決められた・・・・・ルートの決められた・・・・・行動をとらない事に違和感を感じるって言ったら、エリィはどう思うかニャ?」
「多少は変わっても全体的な流れは変わってないわ。お兄様の膝枕イベントだって森でなくて、私の部屋だったもの。それぐらいのズレは違和感だとは思わないけれど」
「……それはノエルが主人公の時の話だニャ。セシルの膝枕イベントは元々エリィの部屋で起こるイベントだったのニャ」

 小さくため息を吐きながら、ティティーは言った。

「考えてもみるニャ。そもそも森でうたた寝とか不自然過ぎるニャ。子供ならともかく、良い年頃の女の子が森に一人で分け入って、仮に疲れてたとしてもそこでそのまま寝るかニャ?」
「……寝ない、わね」
「毎日城に詰めてる貴族の騎士が、森の奥深くにたまたま・・・・通りかかる確率は?」
「あははは……」
「元々のエリィのイベントをノエルに流用したら、エリィの部屋でうたた寝はおかしい。仮にノエルの部屋でうたた寝していたとしても、セシルが他人の部屋に勝手に入るのもおかしい。だから森の中になった。そうやって原因を考えれば、その不自然さも自然なのニャ。セシルは正しくルートを辿って正しく行動をしている」
「そう、なるのかしら」

 セシルがエリィに好意を寄せてくれているとはっきりとわかる行動が、”正しくルートを辿って正しく行動をしている”と評されている事にチクリと胸が痛む。そうして、一瞬だけ曇ったエリィの表情に気付くことも無くティティーは言葉を続けた。

「だけどヴィスタ王子は違う。正しいルートを辿って、間違った行動をしているのニャ」

 そこまで言われて、エリィもヴィスタの行動の不可解さに納得が言った様に頷いた。

「どう言う事なのかしら」

 同じように眉間に皺を寄せたエリィに、ティティーは肩を軽くすくめ首を軽く左右に振った。

「もしかしたら、ノエルと言うバグの存在のせいかもしれニャいけど。断定はできないニャ。セシルはごくごく自然にルートをなぞらえてるし、フィリオールも自然にルートをなぞらえて、決められた選択肢通りにルートから外れていったニャ。この2人とヴィスタ王子の何が違うのかがわからニャい。エリィ、君は何か知って……」

 そこまで言いかけてティティーはいきなり口を噤んだ。そして「また後でね?」とひと言遺し、パッと姿を消した。その唐突さに驚いてエリィが目を丸くしたのと同時に微かに部屋のドアが開く音が聞こえ、エリィは音の方向へと視線を投げ、様子を窺った。ドアが静かに閉まる音と共に絨毯を踏む静かな足音、そして深く息を吐きだしたかのような長いため息が部屋に零れた。

「ヨシュア、どうかした?」

 俯きがちに部屋に入ってきたヨシュアの顔色は冴えない。エリィが思わずそう声を掛けると、ヨシュアは驚いた様に顔を上げた。

「ごめん、起きてたんだ?ちょっと部屋に本を取りに戻ってたんだ。ごめん」

 バツが悪そうにヨシュアは2回も謝りながらいつものように寝台脇の椅子に座った。サイドテーブルに持ってきたばかりの本を置き、その手を確認するかのようにエリィの頬に当てた後、首筋に当てる。

「ああ、熱は下がったみたいだね」

 ホッとしたようにさっきとはまるで違う明るい顔でヨシュアは短く息を吐いた。その言葉にエリィは軽く首を傾げる。ヨシュアと違って正しい時間の流れの中で過ごしていないエリィには前日の記憶がパッとつながらない。先程ティティーに告げられた日付と記憶を繋げるために思考を巡らせる。ひんやりとしたヨシュアの手が気持ちよくて、その手を抱え込みしがみつくように自分の手を軽く添えながら目を軽く閉じた。

「体調悪い?」

 様子を窺うように静かで優しい、そして少し低い声がエリィに掛けられた。その声に応えるようにエリィは僅かに首を振った。

「熱を出した記憶が無いわ」

 小さくそう言うと、ヨシュアは微かに笑ったようだった。
 エリィの記憶の中では今日3月1日の前日はミレイユ先生と王宮で偶然会って、ヴィスタ王子とお決まりの様な軽口を叩いて帰って来ただけだ。その後はこれと言って特筆することも無く寝たような記憶しかない。

「エリィが寝てる間だったから」
「そう」

 何となく重い体もそのせいだと言われれば納得できる。少し温くなったヨシュアの手を首の下から抜き、両手でまるで玩具のようにヨシュアの指を弄ぶ。

「どうしたの?」

 くすぐったそうにヨシュアは少し目を細めながら尋ねると、エリィは軽く「んー」と考えている時のような、それでいて返事をする時の様な曖昧な声を出した。

「眠い?」

 遊ばれるままになっている自分の手を抜くこともせず、ヨシュアは短くまた質問を投げかける。その言葉にエリィはまた曖昧な「んー」で返し、そしてその手を自分の両手で挟み込むと引き寄せて顔の下に差し込んだ。

「私、ヨシュアの手、好きだなぁ」
「突然何?」

 困惑するようにヨシュアは言うが、それでもその手はエリィの成すがままに任せていた。

「スラッとして指も長くて綺麗だし、少しだけひんやりしていて……こうしてると少しホッとするわ」
「そう?」
「なんだか、お母様の手みたい」

 エリィがそう評すると、途端にヨシュアの眉間に皺が寄った。その表情の代わり具合がおかしくて、エリィはくすくすと笑いを零した。

「爪に色をのせても凄く似合いそう。瞳の色に合わせて、ライラックとか」
「どうせ僕の手は兄さんみたいに男らしくないよ」

 少し拗ねた様に言うヨシュアに、またエリィは軽やかに笑いを零した。

「そうね、お兄さまの手も素敵だとは思うけれど。こうした時、ちょっと痛いわね」

 少しゴツゴツした男らしい大きい手。鍛錬を欠かさないセシルの手は、節くれだち、少しザラッとした騎士の手だ。それに比べてヨシュアの手はスッと伸びた指が美しい。手のひらもサラリとしていて触っていて気持ちの良い手だ。

「私結構、手フェチなのよ?」
「なにそれ」
「ヨシュアの手に魅力を感じるってことよ」

 エリィがそう言えば、ヨシュアは眉間に更に皺を増やした。だが、薄っすらと頬が赤いのに気が付いてエリィは軽く目を細めてくすくすと笑う。

「からかってるんだろ」

 憮然とした表情のまま拗ねた様にヨシュアはそう零した。その問いにエリィは答えもせず、まるで先程までのティティーのように目を細めたまま機嫌よさげに手に頬ずりする。

「……ほんと、ホッとする」

 そう再びエリィが言えば、ヨシュアは眉間から力を抜き、ため息を一つ吐いた。

「なにかあった?」

 困ったような笑顔を浮かべながら、ヨシュアは座っていた椅子から少し腰を上げた。そのままエリィに任せている手とは反対側の手で、エリィの額にかかった前髪をそっと脇へと流す様に指先で梳く。

「なにもないよ」

 何もなかったわけではない事を自分ではよくわかっていながらも、エリィはそううそぶいた。他人の感情も、自分の感情すらも信用できないと思ってしまったことは、エリィにとって何もないなんて言える訳がない。他人が思う全て、自分が思う全ての一秒一秒が嘘にまみれてしまっているかもしれない。その現実がエリィの心にひどく堪えがたい重しを付ける。このまま目を閉じれば、そのまま深く、それこそ地の底まで落ちて行ってしまいそうな気分だった。
 そんな状態のエリィの気持ちを、唯一繋ぎとめているのは今ここで触れているヨシュアの手なのは間違いなかった。それぐらい、何かに縋りたいような気持にエリィは駆られていた。

「不安そうな顔してる」
「……そう、かもね」
「何が不安?」

 そう尋ねるヨシュアにエリィは答えなかった。その事にヨシュアは何も言わず、ただ労わる様に指でエリィの髪を梳く。

「今日、学園へは……」
「はぁ……、行ける訳ないだろ?」
「だよね」

 話をすり替えるようにエリィが問えば、溜息が一つと苦笑交じりの優しい声が降ってくる。その声がとても心地が良くて、エリィもクスリと笑う。

「明日、お茶会なのよ」
「知ってる。僕も参加するんだから」
「やっぱり塔の上が良くって。それを殿下に言おうかと思ってたんだけど……」
「エリィは本当に塔が好きだね」
「ふふっ、そうね。だって……」
「「人がゴミのように見える」」

 エリィの答えをさも当然と言わんばかりに、ヨシュアも声を合わせて答える。そのタイミングの良さにエリィは堪え切れずプッと吹き出す様に笑った。それに合わせてヨシュアも笑う。

「殿下には僕から言っとくよ」
「本当は何か仕掛けて今度こそ懲らしめるつもりだったんだけどなぁ」
「エリィは殿下と遊ぶのが好きだよね。腹立つくらいに」
「あら、違うわよ?殿下と遊ぶのが好きなんじゃなくて、殿下で遊ぶのが好きなのよ。だから遊ばれたら腹が立つわよね」
「僕からは同じに見えるけど」

 そう不貞腐れた様に言うヨシュアが少し子供っぽく思えて、エリィはクスクスと笑いながら右手でヨシュアの左頬を軽くつまんで横へと引っ張った。

「不貞腐れないの。ほら、変な顔になってるわよ?」

 そう言って揶揄えば、ヨシュアは不機嫌そうに再び眉間に皺を寄せた。そのままエリィの髪を梳いていた手を止め、自分の頬を引っ張るエリィの手を邪魔するように上から握りこんだ。

「子ども扱いしないでよ」
「そんなことしてないわ」

 変わらず笑ったままエリィがそう言えば、ヨシュアはため息を一つ零して一瞬だけ泣きそうに顔を歪めて苦笑した。そこからはまるで流れるような動作だった。
 エリィの頬の下にあったヨシュアの右手がエリィの顔を引き上げるようにそっと力が入れられ、ヨシュアの頬にあったエリィの右手は、ヨシュアの左手に握りこまれたままゆっくりとエリィへと近づいた。そこには何の違和感もなく、そのままヨシュアの唇がエリィの唇と重なった。
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