53 / 170
ファイエット学園編
40.モブ令嬢と迷い子
しおりを挟む
話って何かなぁ。ひとまずシルヴィは、トリスタンの言葉を待つことにした。陽の光が眩い。この場に不釣り合いだと感じた。
トリスタンは何も言わなかった。ただし痛いほどの視線は感じる。シルヴィは溜息を吐くと、顔をトリスタンへと向けた。
「……フルーレスト卿は?」
どうしてそこでルノーが出てくるのか。いや、そう言えばトリスタンは何かとルノーの所在を気にしていた気もする。恐ろしい相手の動向を常に把握しておきたいのは、人間の本能だろう。
「ルノーくんはですね……」
何と言って誤魔化そうかとシルヴィは思案する。トリスタンはこの三日、学園を無断欠席している。そのため、ルノーも同じなのだと知らないらしい。
「ズル休みです」
「……は?」
「トリスタン様と同じですよ」
事実を伝えることにした。変に誤魔化してボロが出ては意味がない。実際に嘘ではなかった。学園ではそういう扱いになっているのだから。
「オレはズル休みじゃないからな」
「そうですか」
「信じてないだろう。オレは、違う。大切な用事だったんだ。本当に、大事な。そうだ。俺は、違う」
まるで自分に言い聞かすように、トリスタンはそう言い募った。次いで、両手で頭を抱える。シルヴィには、トリスタンが自分自身を守っているように見えた。
「やらないと。何のためにここまで。でも。どうすれば。俺は。オレは。どこで間違えた?」
苦悶の表情を浮かべながらぶつぶつと何事かをトリスタンが呟いている。シルヴィはその様子を黙って見つめた。
不意に、トリスタンが顔を上げる。その顔に浮かんだ狂気じみた笑みには、諦めのようなものが微かに滲んでいた。
「きみのせいだ」
トリスタンはそれだけ言った。何と返して欲しいのだろう。濡れ衣でしかなかったが、シルヴィは責めるでもなく次の言葉を待つ。
「何で何も言わないんだよ」
覚束無い声音だった。トリスタンが切羽詰まったようにくしゃっと顔を歪ませる。瞳が急激に涙で濡れていった。
「何が! 何が“素敵”な場所だ! 君のせいだ。全部。全部! 君にさえ……。最悪だ。最あ、く。うっ、きみのせいだ!!」
幼子の癇癪と同じだった。イヤイヤをするようにトリスタンは頭を左右に振る。あぁ、なるほど。シルヴィは合点がいって、目をゆるりと細めた。
肯定して欲しいのか。目の前のこの男は。自分の言葉を。考えを。全てを。受け入れて欲しいと。それは随分と……狡いことを望むものだ。
逃げ道を探しているらしい。言い訳が欲しいのだ。一人では抱えきれなくなった罪悪感を一緒に背負ってくれる共犯を求めている。
「それで?」
「……は?」
「トリスタン様は何をお望みですか?」
敢えて、そう聞いた。何も気付かぬふりをして、優しい微笑みを浮かべる。やんわりと首を傾げたシルヴィに、トリスタンは呆然とした顔をした。
「……君ならどうする。君なら、どちらか一方をどうやって選ぶ?」
主語も何もあったものではない。これでは何の話か分からないではないか。しかし、シルヴィはゲームのシナリオを知っているので、何となく当たりを付けて答えた。「私の答えに意味などありませんよ」とだけ。
ヒロインならば、ここで親身になってあげるのだろう。必死に止めるのかもしれない。しかし、残念なことにシルヴィはヒロインではなかった。
「そんなこと、ない」
「他人に止められてやめるってことは、その程度のことだったと言うことです」
シルヴィの言葉にトリスタンがびくっと体を強張らせた。シルヴィはそれを無視してベンチから立ち上がる。
どいつもこいつも。モブ令嬢では手に余る。他を、ジャスミーヌを当たってくれ。もしくは、ヒロインにどうぞ。
「後悔するようなことは自分で決めるのですよ。誰かのせいにしても、その誰かは責任を取ってはくれないのですから」
少なくとも、自分ではその責任を負えないとシルヴィは判断した。だから、何の助言もしない。トリスタンの求めるモノは、シルヴィでは用意できそうになかった。
「では、私は失礼致しま、」
シルヴィの言葉が妙な所で途切れたのは、誰かに物凄い勢いで体を突き飛ばされたからである。
何が起きたのかとシルヴィは目を白黒させた。自分が今、地面に座り込んでいること。擦りむいたのだろう手の平が痛みを訴えたこと。それらのお陰で、シルヴィは自分の状況を理解することがやっと出来た。
「やめてくださいませ!!」
悲痛なその声の主に、シルヴィは視線を向ける。ジャスミーヌが泣きそうな顔でシルヴィを見下ろしていた。どうやらシルヴィを突き飛ばしたのは、ジャスミーヌだったらしい。
シルヴィは呆気に取られて、ポカンと目を丸めた。何故こんなことをされたのか、理由が思い当たらなかったのだ。
「何も知らないくせに! 酷いことを言わないでちょうだい!!」
ジャスミーヌはトリスタンが魔王復活などという凶行に及んだ背景を知っているのだろう。それは、攻略する途中で明らかになるに違いなかった。
しかし、よくよく考えて欲しい。そんなものトリスタン本人に教えてもらっていなければ、普通は知り得ない情報なのだ。ゲームの知識あり特権と言われればそれまでだが。
シルヴィは黒幕ルートを攻略しきっていないし。教えて貰ってもいないし。そんなことを言われても、それはそうだろ。としか言えなかった。
「ただのモブのくせして!! でしゃばらないで下さる!?」
ジャスミーヌの逆鱗に触れてしまったらしい。そこには、悪役令嬢がいた。更に困ったことになってしまった。やはり変に関わるべきではなかったか。
「ガイラン公爵令嬢?」
トリスタンも何が何だかと言った様子で、戸惑っている。ジャスミーヌだけが周りを置いてけぼりにして、ただ一人怒りに震えていた。
これは宥めるべきだろうか。しかし、どうやって? シルヴィは困り果てて、深い溜息を吐き出した。
瞬間、背後で稲妻が迸った。あまりに突然の雷鳴に、全員の意識がそちらに持っていかれる。
相も変わらず晴天の空に、どんよりとした雷雲が突如として現れた。空間が歪んだように、その一点にだけ。
「な、なんですの!?」
「あれ、は……」
トリスタンの声が、歓喜か恐怖か。震えているように聞こえた。
雷雲を抉じ開けるようにして、何かがこちらに来ようとしている。不穏を現実にするように、白金色の鱗がやけに美しく輝いた。
「ま、まおう……」
誰が呟いたのだろう。トリスタンだろうか。
確かにあれは、間違いなく魔王だ。雷雲の中から姿を現した巨躯は、ゲームで見るよりも迫力があった。どのくらい距離があるのかは分からないが、上空にいてあの大きさだ。近くで見るともっと大きいのだろう。
しかし、ゲームと違って魔王はうんともすんとも言わなかった。轟くはずの咆哮がいつまで経っても聞こえてこない。その場にとどまって、動こうともしなかった。
シルヴィは白金色のドラゴンを見上げて、感嘆する。かっこいいじゃないか! やはりラスボス。かっこよすぎるな、と。そして、何よりも……。
「きれい」
小さな呟きだった。ともすれば、誰の耳にも入らないような。そんな小さなものだった。
そのはずなのに、ドラゴンが首を動かす。まるでシルヴィの声に反応したかのように。しかし、それは正しいのかもしれない。何故なら、シルヴィは確かにドラゴンの深い紺色の瞳と目があったのだから。
眠そう。シルヴィにはそれが、寝ぼけ眼に見えたのだった。
トリスタンは何も言わなかった。ただし痛いほどの視線は感じる。シルヴィは溜息を吐くと、顔をトリスタンへと向けた。
「……フルーレスト卿は?」
どうしてそこでルノーが出てくるのか。いや、そう言えばトリスタンは何かとルノーの所在を気にしていた気もする。恐ろしい相手の動向を常に把握しておきたいのは、人間の本能だろう。
「ルノーくんはですね……」
何と言って誤魔化そうかとシルヴィは思案する。トリスタンはこの三日、学園を無断欠席している。そのため、ルノーも同じなのだと知らないらしい。
「ズル休みです」
「……は?」
「トリスタン様と同じですよ」
事実を伝えることにした。変に誤魔化してボロが出ては意味がない。実際に嘘ではなかった。学園ではそういう扱いになっているのだから。
「オレはズル休みじゃないからな」
「そうですか」
「信じてないだろう。オレは、違う。大切な用事だったんだ。本当に、大事な。そうだ。俺は、違う」
まるで自分に言い聞かすように、トリスタンはそう言い募った。次いで、両手で頭を抱える。シルヴィには、トリスタンが自分自身を守っているように見えた。
「やらないと。何のためにここまで。でも。どうすれば。俺は。オレは。どこで間違えた?」
苦悶の表情を浮かべながらぶつぶつと何事かをトリスタンが呟いている。シルヴィはその様子を黙って見つめた。
不意に、トリスタンが顔を上げる。その顔に浮かんだ狂気じみた笑みには、諦めのようなものが微かに滲んでいた。
「きみのせいだ」
トリスタンはそれだけ言った。何と返して欲しいのだろう。濡れ衣でしかなかったが、シルヴィは責めるでもなく次の言葉を待つ。
「何で何も言わないんだよ」
覚束無い声音だった。トリスタンが切羽詰まったようにくしゃっと顔を歪ませる。瞳が急激に涙で濡れていった。
「何が! 何が“素敵”な場所だ! 君のせいだ。全部。全部! 君にさえ……。最悪だ。最あ、く。うっ、きみのせいだ!!」
幼子の癇癪と同じだった。イヤイヤをするようにトリスタンは頭を左右に振る。あぁ、なるほど。シルヴィは合点がいって、目をゆるりと細めた。
肯定して欲しいのか。目の前のこの男は。自分の言葉を。考えを。全てを。受け入れて欲しいと。それは随分と……狡いことを望むものだ。
逃げ道を探しているらしい。言い訳が欲しいのだ。一人では抱えきれなくなった罪悪感を一緒に背負ってくれる共犯を求めている。
「それで?」
「……は?」
「トリスタン様は何をお望みですか?」
敢えて、そう聞いた。何も気付かぬふりをして、優しい微笑みを浮かべる。やんわりと首を傾げたシルヴィに、トリスタンは呆然とした顔をした。
「……君ならどうする。君なら、どちらか一方をどうやって選ぶ?」
主語も何もあったものではない。これでは何の話か分からないではないか。しかし、シルヴィはゲームのシナリオを知っているので、何となく当たりを付けて答えた。「私の答えに意味などありませんよ」とだけ。
ヒロインならば、ここで親身になってあげるのだろう。必死に止めるのかもしれない。しかし、残念なことにシルヴィはヒロインではなかった。
「そんなこと、ない」
「他人に止められてやめるってことは、その程度のことだったと言うことです」
シルヴィの言葉にトリスタンがびくっと体を強張らせた。シルヴィはそれを無視してベンチから立ち上がる。
どいつもこいつも。モブ令嬢では手に余る。他を、ジャスミーヌを当たってくれ。もしくは、ヒロインにどうぞ。
「後悔するようなことは自分で決めるのですよ。誰かのせいにしても、その誰かは責任を取ってはくれないのですから」
少なくとも、自分ではその責任を負えないとシルヴィは判断した。だから、何の助言もしない。トリスタンの求めるモノは、シルヴィでは用意できそうになかった。
「では、私は失礼致しま、」
シルヴィの言葉が妙な所で途切れたのは、誰かに物凄い勢いで体を突き飛ばされたからである。
何が起きたのかとシルヴィは目を白黒させた。自分が今、地面に座り込んでいること。擦りむいたのだろう手の平が痛みを訴えたこと。それらのお陰で、シルヴィは自分の状況を理解することがやっと出来た。
「やめてくださいませ!!」
悲痛なその声の主に、シルヴィは視線を向ける。ジャスミーヌが泣きそうな顔でシルヴィを見下ろしていた。どうやらシルヴィを突き飛ばしたのは、ジャスミーヌだったらしい。
シルヴィは呆気に取られて、ポカンと目を丸めた。何故こんなことをされたのか、理由が思い当たらなかったのだ。
「何も知らないくせに! 酷いことを言わないでちょうだい!!」
ジャスミーヌはトリスタンが魔王復活などという凶行に及んだ背景を知っているのだろう。それは、攻略する途中で明らかになるに違いなかった。
しかし、よくよく考えて欲しい。そんなものトリスタン本人に教えてもらっていなければ、普通は知り得ない情報なのだ。ゲームの知識あり特権と言われればそれまでだが。
シルヴィは黒幕ルートを攻略しきっていないし。教えて貰ってもいないし。そんなことを言われても、それはそうだろ。としか言えなかった。
「ただのモブのくせして!! でしゃばらないで下さる!?」
ジャスミーヌの逆鱗に触れてしまったらしい。そこには、悪役令嬢がいた。更に困ったことになってしまった。やはり変に関わるべきではなかったか。
「ガイラン公爵令嬢?」
トリスタンも何が何だかと言った様子で、戸惑っている。ジャスミーヌだけが周りを置いてけぼりにして、ただ一人怒りに震えていた。
これは宥めるべきだろうか。しかし、どうやって? シルヴィは困り果てて、深い溜息を吐き出した。
瞬間、背後で稲妻が迸った。あまりに突然の雷鳴に、全員の意識がそちらに持っていかれる。
相も変わらず晴天の空に、どんよりとした雷雲が突如として現れた。空間が歪んだように、その一点にだけ。
「な、なんですの!?」
「あれ、は……」
トリスタンの声が、歓喜か恐怖か。震えているように聞こえた。
雷雲を抉じ開けるようにして、何かがこちらに来ようとしている。不穏を現実にするように、白金色の鱗がやけに美しく輝いた。
「ま、まおう……」
誰が呟いたのだろう。トリスタンだろうか。
確かにあれは、間違いなく魔王だ。雷雲の中から姿を現した巨躯は、ゲームで見るよりも迫力があった。どのくらい距離があるのかは分からないが、上空にいてあの大きさだ。近くで見るともっと大きいのだろう。
しかし、ゲームと違って魔王はうんともすんとも言わなかった。轟くはずの咆哮がいつまで経っても聞こえてこない。その場にとどまって、動こうともしなかった。
シルヴィは白金色のドラゴンを見上げて、感嘆する。かっこいいじゃないか! やはりラスボス。かっこよすぎるな、と。そして、何よりも……。
「きれい」
小さな呟きだった。ともすれば、誰の耳にも入らないような。そんな小さなものだった。
そのはずなのに、ドラゴンが首を動かす。まるでシルヴィの声に反応したかのように。しかし、それは正しいのかもしれない。何故なら、シルヴィは確かにドラゴンの深い紺色の瞳と目があったのだから。
眠そう。シルヴィにはそれが、寝ぼけ眼に見えたのだった。
127
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
谷 優
恋愛
公爵家の末娘として生まれた幼いティアナ。
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。
ただ、愛されたいと願った。
そんな中、夢の中の本を読むと自分の正体が明らかに。
◆恋愛要素は前半はありませんが、後半になるにつれて発展していきますのでご了承ください。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
転生皇女セラフィナ
秋月真鳥
恋愛
公爵家のメイド・クラリッサは、幼い主君アルベルトを庇って十五歳で命を落とした。
目覚めたとき、彼女は皇女セラフィナとして生まれ変わっていた——死の、わずか翌日に。
赤ん坊の身体に十五歳の記憶を持ったまま、セラフィナは新しい人生を歩み始める。
皇帝に溺愛され、優しい母に抱かれ、兄に慈しまれる日々。
前世で冷遇されていた彼女にとって、家族の愛は眩しすぎるほどだった。
しかし、セラフィナの心は前世の主・アルベルトへの想いに揺れ続ける。
一歳のお披露目で再会した彼は、痩せ細り、クラリッサの死を今も引きずっていた。
「わたしは生涯結婚もしなければ子どもを持つこともない。わたしにはそんな幸福は許されない」
そう語るアルベルトの姿に、セラフィナは決意する。
言葉も満足に話せない。自由に動くこともできない。前世の記憶を明かすこともできない。
それでも、彼を救いたい。彼に幸せになってほしい。
転生した皇女が、小さな身体で挑む、長い長い物語が始まる。
※ノベルアップ+、小説家になろうでも掲載しています。
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる