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アンブロワーズ魔法学校編
23.モブ令嬢ともしもの
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どうしようかな。シルヴィは自室で一人、椅子に座り机に頬杖をついた。今は放課後、ナディアは図書館に行ったので暫くは帰ってこない筈だ。
シルヴィは今朝の作戦会議を思い出して、溜息を吐き出した。リルに言われたのだ。“ルノー卿が魔王であることは、敵にも知られていると思っておいた方がいいだろう。そうなると、大食堂での件が気掛かりだ”、と。
続きは思い出したくはないのだが、意思とは関係なくリルの言葉が再生された。“魔王に大事な人がいるのなら、私ならば人質にする。シルヴィ嬢は狙われる事を前提に、行動して欲しい”とのこと。
そのあと、婚約はまだしていない事や腕輪の事など色々と説明して朝からどっと疲れたのだった。シルヴィは「う~ん……」と唸りながらズルズルと机に突っ伏する。
「そうなのかな……」
シルヴィが人質として狙われる。どうにもピンと来ない。何故なら、それはシルヴィに人質としての価値がなければ成立しないことであるからだ。
つまり、シルヴィを人質にされるとルノーは動けなくなると。それだけルノーがシルヴィを大切に思っていると。そういうことになる。
「うわぁあ!!」
シルヴィは猛烈に恥ずかしくなって、腕の中に顔を隠して叫んだ。分かっている。いつまでも有耶無耶にしていてはいけない事くらい。ちゃんと向き合わなければならないだろう。
ルノーはシルヴィの事が、恋愛的な意味で好き。シルヴィはルノーが……。
「うぅ……」
リルは幼馴染みのマリユスの事を“年の離れた親戚の子感覚”と言っていた。シルヴィも気持ちは分からないでもない。“大きくなって、立派になって”そういう感情をルノーに抱いた事はある。
手を繋いだり、抱き締められたり、特に気にした事がなかったのは、やはりルノーを“可愛い年下の子”と認識していたのだろうとは思う。
「そういえば、最近ないな」
エスコートのために差し出された手に手を重ねることはあるが、繋いだりはない。更に、あれだけくっついてきていたというのに……。めっきりと抱き締められなくなった。
いや、別にして欲しいとかではなく。ちょっと寂しい気もするなぁなんて思わなくもないかもしれないだけで……。
「だめだ……」
よく分からなくなってきたため、シルヴィは考えるのをやめた。伯母の言うとおり、“気になる人”から始めてみようか。
シルヴィとて、ルノーの事は好きなのだ。それが、幼馴染みとしてなのか。恋愛的な意味でなのか。その違いを探しているだけ。
出来ることなら、ルノーと“同じ気持ち”を返したい。だって、ルノーは頑張ってくれているのだ。シルヴィが出した条件を実現するために。
なあなあで済ませることだけは、したくない。シルヴィも頑張るのだ。同じだけは無理かもしれない。それでも、気持ちは同じでありたいではないか。
「その件は、また……。また今度にしよう」
シルヴィはひとまず保留で、狙われた場合の対策を練ることを優先した。何もないのが一番であるが、もしもの時に足を引っ張るのだけは避けたい所だ。
まさかそんな形で巻き込まれるとは、想像していなかった。これでは、ほどほどに頑張るなどとは言っていられないではないか。
しかし、シルヴィに出来ることは限られていた。魔力も腕力も持ち合わせていないのだから。
狙われた場合、捕まらないように逃げる。何とかして助けを呼ぶ。邪魔にならないように大人しくしている。選択肢としては、それくらいが妥当だろうか。
問題があるとすれば……。シルヴィは腕を持ち上げ、目の前で腕輪をゆらゆらと揺らす。再三危険物扱いされ、気を付けるように言われたそれ。こめられた攻撃魔法がどの程度の威力なのか、だ。
「攻撃されなければ、発動はしない」
人質にするのが目的ならば、攻撃されることはないだろうか。何とも判断しがたい。そうなると、攻撃される前に逃げ切るか。助けが来てくれるか。どちらかに賭けるしかあるまい。
正直に言って、逃げ切れる自信はあまりなかった。ならば、助けをどれだけ速く呼べるかが重要になってくる。
「メェナ。おいで、メェナ」
《はい! お呼びでしょうか!》
シルヴィの呼び掛けに答え、床に穴が開く。そこから顔を出したのは、羊のような魔物レーヴムートンだった。
魔物に個々の名前はない。レーヴムートンは皆、レーヴムートンなのだ。魔物に名前を付ける者はいない。
しかし、シルヴィは前世からの癖で、あの日のレーヴムートンに“メェナ”と名付けた。因みに、兎の人形は“ウサミ”である。
ロラに“独特のネーミングセンス”と言われたが、シルヴィは特に気にはしなかった。何なら、普通だと思うけどなとなった。
「メェナにお願いがあるの」
《何なりとお申し付けくださいまし!》
「その前に一つ確認なんだけれど、その穴は何処にでも好きに開けられるの?」
《勿論です。我々魔物は、人間と何の約束もしておりませんから》
「約束したら、自由に出入りできないの?」
《左様でございます。魔王妃様は、精霊をご存知ですか?》
急に話題に出てきた“精霊”に、シルヴィは目を瞬く。記憶を探って、知っている情報を口にした。
「たしか……。遠い異国の地に、“精霊召喚師”がいるって聞いたことがあるわ。その精霊?」
《その精霊です。精霊は人間と約束をしているために、人間に召喚して貰わなければ人間界には来られないのですよ》
「なるほど」
《まぁ、魔物と仲良くしようなどという人間はいませんからね。対話をする気もないのですから、約束も何もありません》
「そうなの? 私とは仲良くしてくれてるのに?」
シルヴィが心底不思議そうに首を傾げる。だってシルヴィは、仲良く出来るのならば魔物と仲良くしたいと思っているのだから。
それを理解したメェナは、ポカンとしてしまった。こんな事が魔王様にバレれば、首が飛ぶかもしれない。そうは思っても、メェナは普通に嬉しかった。浮かれた。
《魔王妃様に御仕えでき、光栄でございます》
「そんな大袈裟な……」
《いえ、本当に……。して、お願いとは何でございましょうか?》
「そうだ。あのね、ロラ様とジャスミーヌ様を覚えて欲しいの。出来る?」
《出来ますが、何故でしょうか?》
「ルノーくんには秘密にしてね。実は、もしもの時の対策を練っておこうかと思って」
《もしも……? しかし、魔界の王になろうという者が、そのような事はしないかと》
「魔物はしなくても、人間はするかもしれないのよ」
此度の件に、人間が関与しているという情報は確かに存在した。そのため、メェナは納得して《御意に》と返事をする。
「ありがとう。メェナには、二人を私の所まで呼んできて貰いたいの」
《私の魔法が戦闘向きでしたら、もっとお役に立てましたのに……》
「そんなことないよ。メェナの魔法も頼りにさせて欲しいな」
《お、お任せください! 必ずやお役に立ってみせます!》
「お願いするね」
《御意に!!》
嬉しそうにするメェナの頭を撫でながら、シルヴィはリルの事を考える。リルは次期女王だ。ならば、あまり魔物との接点など見られないに越したことはないだろう。
リルに助けを求める方法は、別で用意しておいた方が良さそうである。たしかヴィノダエム王国には、魔蓄石を利用した通信魔法具が存在する筈だ。しかし、逃げながらそんなものを使う余裕があるのかどうなのか。
あらゆる状況を想定して、何通りかの方法を用意しておこう。シルヴィはそう決めて、メェナと別れた。
「“損なく楽しく生きてこそ、アミファンス”……。ですよね、伯母様」
ゆるりとシルヴィの口元が弧を描く。アミファンス伯爵家の真髄は、愛を知ってから。少女の中に確かな“愛”が、芽吹き始めていた。
シルヴィは今朝の作戦会議を思い出して、溜息を吐き出した。リルに言われたのだ。“ルノー卿が魔王であることは、敵にも知られていると思っておいた方がいいだろう。そうなると、大食堂での件が気掛かりだ”、と。
続きは思い出したくはないのだが、意思とは関係なくリルの言葉が再生された。“魔王に大事な人がいるのなら、私ならば人質にする。シルヴィ嬢は狙われる事を前提に、行動して欲しい”とのこと。
そのあと、婚約はまだしていない事や腕輪の事など色々と説明して朝からどっと疲れたのだった。シルヴィは「う~ん……」と唸りながらズルズルと机に突っ伏する。
「そうなのかな……」
シルヴィが人質として狙われる。どうにもピンと来ない。何故なら、それはシルヴィに人質としての価値がなければ成立しないことであるからだ。
つまり、シルヴィを人質にされるとルノーは動けなくなると。それだけルノーがシルヴィを大切に思っていると。そういうことになる。
「うわぁあ!!」
シルヴィは猛烈に恥ずかしくなって、腕の中に顔を隠して叫んだ。分かっている。いつまでも有耶無耶にしていてはいけない事くらい。ちゃんと向き合わなければならないだろう。
ルノーはシルヴィの事が、恋愛的な意味で好き。シルヴィはルノーが……。
「うぅ……」
リルは幼馴染みのマリユスの事を“年の離れた親戚の子感覚”と言っていた。シルヴィも気持ちは分からないでもない。“大きくなって、立派になって”そういう感情をルノーに抱いた事はある。
手を繋いだり、抱き締められたり、特に気にした事がなかったのは、やはりルノーを“可愛い年下の子”と認識していたのだろうとは思う。
「そういえば、最近ないな」
エスコートのために差し出された手に手を重ねることはあるが、繋いだりはない。更に、あれだけくっついてきていたというのに……。めっきりと抱き締められなくなった。
いや、別にして欲しいとかではなく。ちょっと寂しい気もするなぁなんて思わなくもないかもしれないだけで……。
「だめだ……」
よく分からなくなってきたため、シルヴィは考えるのをやめた。伯母の言うとおり、“気になる人”から始めてみようか。
シルヴィとて、ルノーの事は好きなのだ。それが、幼馴染みとしてなのか。恋愛的な意味でなのか。その違いを探しているだけ。
出来ることなら、ルノーと“同じ気持ち”を返したい。だって、ルノーは頑張ってくれているのだ。シルヴィが出した条件を実現するために。
なあなあで済ませることだけは、したくない。シルヴィも頑張るのだ。同じだけは無理かもしれない。それでも、気持ちは同じでありたいではないか。
「その件は、また……。また今度にしよう」
シルヴィはひとまず保留で、狙われた場合の対策を練ることを優先した。何もないのが一番であるが、もしもの時に足を引っ張るのだけは避けたい所だ。
まさかそんな形で巻き込まれるとは、想像していなかった。これでは、ほどほどに頑張るなどとは言っていられないではないか。
しかし、シルヴィに出来ることは限られていた。魔力も腕力も持ち合わせていないのだから。
狙われた場合、捕まらないように逃げる。何とかして助けを呼ぶ。邪魔にならないように大人しくしている。選択肢としては、それくらいが妥当だろうか。
問題があるとすれば……。シルヴィは腕を持ち上げ、目の前で腕輪をゆらゆらと揺らす。再三危険物扱いされ、気を付けるように言われたそれ。こめられた攻撃魔法がどの程度の威力なのか、だ。
「攻撃されなければ、発動はしない」
人質にするのが目的ならば、攻撃されることはないだろうか。何とも判断しがたい。そうなると、攻撃される前に逃げ切るか。助けが来てくれるか。どちらかに賭けるしかあるまい。
正直に言って、逃げ切れる自信はあまりなかった。ならば、助けをどれだけ速く呼べるかが重要になってくる。
「メェナ。おいで、メェナ」
《はい! お呼びでしょうか!》
シルヴィの呼び掛けに答え、床に穴が開く。そこから顔を出したのは、羊のような魔物レーヴムートンだった。
魔物に個々の名前はない。レーヴムートンは皆、レーヴムートンなのだ。魔物に名前を付ける者はいない。
しかし、シルヴィは前世からの癖で、あの日のレーヴムートンに“メェナ”と名付けた。因みに、兎の人形は“ウサミ”である。
ロラに“独特のネーミングセンス”と言われたが、シルヴィは特に気にはしなかった。何なら、普通だと思うけどなとなった。
「メェナにお願いがあるの」
《何なりとお申し付けくださいまし!》
「その前に一つ確認なんだけれど、その穴は何処にでも好きに開けられるの?」
《勿論です。我々魔物は、人間と何の約束もしておりませんから》
「約束したら、自由に出入りできないの?」
《左様でございます。魔王妃様は、精霊をご存知ですか?》
急に話題に出てきた“精霊”に、シルヴィは目を瞬く。記憶を探って、知っている情報を口にした。
「たしか……。遠い異国の地に、“精霊召喚師”がいるって聞いたことがあるわ。その精霊?」
《その精霊です。精霊は人間と約束をしているために、人間に召喚して貰わなければ人間界には来られないのですよ》
「なるほど」
《まぁ、魔物と仲良くしようなどという人間はいませんからね。対話をする気もないのですから、約束も何もありません》
「そうなの? 私とは仲良くしてくれてるのに?」
シルヴィが心底不思議そうに首を傾げる。だってシルヴィは、仲良く出来るのならば魔物と仲良くしたいと思っているのだから。
それを理解したメェナは、ポカンとしてしまった。こんな事が魔王様にバレれば、首が飛ぶかもしれない。そうは思っても、メェナは普通に嬉しかった。浮かれた。
《魔王妃様に御仕えでき、光栄でございます》
「そんな大袈裟な……」
《いえ、本当に……。して、お願いとは何でございましょうか?》
「そうだ。あのね、ロラ様とジャスミーヌ様を覚えて欲しいの。出来る?」
《出来ますが、何故でしょうか?》
「ルノーくんには秘密にしてね。実は、もしもの時の対策を練っておこうかと思って」
《もしも……? しかし、魔界の王になろうという者が、そのような事はしないかと》
「魔物はしなくても、人間はするかもしれないのよ」
此度の件に、人間が関与しているという情報は確かに存在した。そのため、メェナは納得して《御意に》と返事をする。
「ありがとう。メェナには、二人を私の所まで呼んできて貰いたいの」
《私の魔法が戦闘向きでしたら、もっとお役に立てましたのに……》
「そんなことないよ。メェナの魔法も頼りにさせて欲しいな」
《お、お任せください! 必ずやお役に立ってみせます!》
「お願いするね」
《御意に!!》
嬉しそうにするメェナの頭を撫でながら、シルヴィはリルの事を考える。リルは次期女王だ。ならば、あまり魔物との接点など見られないに越したことはないだろう。
リルに助けを求める方法は、別で用意しておいた方が良さそうである。たしかヴィノダエム王国には、魔蓄石を利用した通信魔法具が存在する筈だ。しかし、逃げながらそんなものを使う余裕があるのかどうなのか。
あらゆる状況を想定して、何通りかの方法を用意しておこう。シルヴィはそう決めて、メェナと別れた。
「“損なく楽しく生きてこそ、アミファンス”……。ですよね、伯母様」
ゆるりとシルヴィの口元が弧を描く。アミファンス伯爵家の真髄は、愛を知ってから。少女の中に確かな“愛”が、芽吹き始めていた。
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