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最終話
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もうダメだ! そう思った瞬間、頭の中に声が響いた。
『鷹華? やっと繋がった』
……え、母さんなの?!
「おい、ヨーカ! どうしたんだ?」
私の独り言に、ギョッとするシャウさん。
『ずっと検索してたけど見当たらなくて……あなたアッサム・ヨーカって名乗ったの? 見つからないはずよ』
いやいや。勝手にシャウさんがそう思ったっていうか……
とにかくギリギリセーフ! 助けて! ゆっくりしてられないの!
『それはこの会話も同じよ。魔法で無理に時間を合わせながらだし』
そっか。3年対1時間って比率だっけ。大変ね。
って感心してる場合じゃないわ。竜が目の前に居るの!
『竜? だめよ竜は。美味しいけど似た味のお肉がないから、カレーに入れるぐらいしか誤魔化しようがないわ』
ちーがーうー! 狩ってるんじゃなくて、襲われてるの! 殺されちゃうわ!
『殺される? ……誰が?』
私よ私! 助けて! 死んじゃう!
『ふふ。鷹華、それは無理よ』
そんなぁ! 私、この若さで死にたくない!
『違うの。竜ごときがあなたを殺すなんて無理なの。あなた、私と父さんの子どもなのよ?』
え? まさか私に、何か秘められた異世界人特有の力が?
『……そんなの無い。あなたはごく普通の人間よ。どちらかと言うと、お父さんの血の方が圧倒的に濃い、典型的な大和撫子ね』
だめじゃん! 期待した私がバカだったー! 死ぬ! 私このまま死んじゃう!
竜は一声いななくと、前足で攻撃して来た。ひぃぃぃ!
『だから、死なないの』
ガキン! という音と共に、軽い衝撃が走る。私、死んじゃ……
……ってない。なんで?! 竜の爪が私の頬に命中しているのに、痛くも痒くもない。
「ヨーカ! 何が起きたんだ?!」
信じられないといった表情のシャウさん。
『鷹華。母さん、そっちの世界では竜どころか、世界を滅ぼすほどの力を持った魔王を倒した勇者なのよ? でも、こっちの世界では、お父さんに、腕相撲で勝てたこと無いの。知ってるでしょ?』
あ、そういえば、昔よくやってたね、腕相撲。って、あれ? それ手加減とかじゃなく?
『イシュタルドーズ最強の勇者である私が、普通の日本人女性と、ほとんど同じぐらいの力なのよ。つまり……』
……こっちの世界、とにかくみんな超弱いのか!
『その言い方は失礼よ。地球人が強すぎるの!』
「ヨーカ! 危ない!」
竜はもう一度、同じように腕を振り下ろしてきた。私は咄嗟に、それを片手で軽く払い除ける。竜は悲鳴のような声を上げて、30メートルほど飛び退いた。
……あれ? 違った、すっ飛んだのか。いやいや、本当に軽く払い除けただけなのに。
「す……すごい……」
竜は猛り狂い、突進してきた。ちょっとー。これのどこが温厚な生き物なのよ。
突き出された角を、両手で受け止める。ド迫力なのに、掴んだ感じは発泡スチロールみたい。軽い軽い。
『ねえ鷹華。あなた、竜を怒らせるような事、した?』
しないわよ。初対面だしさ。まあ、さっき食べたステーキが、竜だったっていうなら話は別だけど。
……違いますよね、シャウさん?
「さっきの肉? あれはベイアルだと思うぞ?」
わわ、まさかスプリンターのお肉だったとは。
……あ、そっか。私の足が早かったのも、あっちの世界の人間だからか。
『竜が何の意味もなく、人を襲う事は無いわ。他に思い当たる節はない? 竜の子どもをさらったとか』
するわけ無いじゃないそんな事!
あ、いけない。子どもといえば、さっきの女の子、大丈夫かな。
……良かった。ボールを大事そうに抱えて、少し離れた所に立っている。
ボールを抱えて?
……ボールじゃないよそれ! シャウさん、その子の持っているの、もしかして!
「……タマゴか?!」
お嬢ちゃん、それ、どこにあったの?
「お散歩してたらね、お空から落ちてきたの」
うん。きっと竜の卵だ!
ごめんね、それ、竜さんの大事なものなんだ。返してあげても良いかな?
「うーん……いいよ!」
良い子だね。竜さんもきっと喜ぶよ!
シャウさん、手が離せないから、ここまで持ってきて下さい。
「よしきた! ……しかし、大丈夫なのか?」
大丈夫。両手で角を掴んでいるので、竜はピクリとも動けない。
シャウさんが持ってきたタマゴを、竜の目の前……私の足元に置いてもらうと、竜は急に大人しくなった。やっぱりこれを探していたんだね。
>>>
……本当に有難うございました、シャウさん!
「こちらこそ。異世界人と出会えたなんて、光栄の極みだ。しかも、伝説の勇者の娘だったなんてな!」
町の人達の好意で、食材をいっぱいもらうことが出来た。え、こんなにいいの?
「竜を追い払ってくれたんだ。足りないぐらいだと思うぞ?」
えへへ。やったね! でも次回はちゃんと狩りをします。あのーもし良かったら……
「ああ。いつでもご一緒させてもらおう」
わーい! ありがとう! シャウさん大好き!!
『鷹華、準備はいい? 合言葉は分かるわね?』
あ、お母さん。言われた通り、荷物は全部、ロープで自分に括り付けたよ?
『それじゃ、戻りたい場所をイメージして、合言葉を唱えて』
……それじゃ、シャウさん、また来るね!
「待ってるよ! あと、勘違いしているようだが、私は男だぞ?」
ええ?! ちょっと! このタイミングで?!
>>>
私はこうして、無事帰ってきた。
それにしても、シャウさんが男だったなんて! 綺麗すぎて、女性だと思ってたよ。
「おかえり、鷹華。お疲れ様」
……お母さん。言いたい事も聞きたい事も一杯あるんだけど、そもそも何で異世界に、食材を狩りに行くの?
「あなた、イシュタルドーズで何か食べた?」
うん、すっごく美味しかった!
「ふふ。あっちの食材は、どれもこれも信じられないくらい美味しいの」
……え?
「実はお父さん、お料理がすっごく下手なのよ。異世界の食材で作らなきゃ、食べれたものじゃないわ」
衝撃の真実だ! ……そういえば、その料理下手、私も受け継いじゃってるなあ。
『鷹華? やっと繋がった』
……え、母さんなの?!
「おい、ヨーカ! どうしたんだ?」
私の独り言に、ギョッとするシャウさん。
『ずっと検索してたけど見当たらなくて……あなたアッサム・ヨーカって名乗ったの? 見つからないはずよ』
いやいや。勝手にシャウさんがそう思ったっていうか……
とにかくギリギリセーフ! 助けて! ゆっくりしてられないの!
『それはこの会話も同じよ。魔法で無理に時間を合わせながらだし』
そっか。3年対1時間って比率だっけ。大変ね。
って感心してる場合じゃないわ。竜が目の前に居るの!
『竜? だめよ竜は。美味しいけど似た味のお肉がないから、カレーに入れるぐらいしか誤魔化しようがないわ』
ちーがーうー! 狩ってるんじゃなくて、襲われてるの! 殺されちゃうわ!
『殺される? ……誰が?』
私よ私! 助けて! 死んじゃう!
『ふふ。鷹華、それは無理よ』
そんなぁ! 私、この若さで死にたくない!
『違うの。竜ごときがあなたを殺すなんて無理なの。あなた、私と父さんの子どもなのよ?』
え? まさか私に、何か秘められた異世界人特有の力が?
『……そんなの無い。あなたはごく普通の人間よ。どちらかと言うと、お父さんの血の方が圧倒的に濃い、典型的な大和撫子ね』
だめじゃん! 期待した私がバカだったー! 死ぬ! 私このまま死んじゃう!
竜は一声いななくと、前足で攻撃して来た。ひぃぃぃ!
『だから、死なないの』
ガキン! という音と共に、軽い衝撃が走る。私、死んじゃ……
……ってない。なんで?! 竜の爪が私の頬に命中しているのに、痛くも痒くもない。
「ヨーカ! 何が起きたんだ?!」
信じられないといった表情のシャウさん。
『鷹華。母さん、そっちの世界では竜どころか、世界を滅ぼすほどの力を持った魔王を倒した勇者なのよ? でも、こっちの世界では、お父さんに、腕相撲で勝てたこと無いの。知ってるでしょ?』
あ、そういえば、昔よくやってたね、腕相撲。って、あれ? それ手加減とかじゃなく?
『イシュタルドーズ最強の勇者である私が、普通の日本人女性と、ほとんど同じぐらいの力なのよ。つまり……』
……こっちの世界、とにかくみんな超弱いのか!
『その言い方は失礼よ。地球人が強すぎるの!』
「ヨーカ! 危ない!」
竜はもう一度、同じように腕を振り下ろしてきた。私は咄嗟に、それを片手で軽く払い除ける。竜は悲鳴のような声を上げて、30メートルほど飛び退いた。
……あれ? 違った、すっ飛んだのか。いやいや、本当に軽く払い除けただけなのに。
「す……すごい……」
竜は猛り狂い、突進してきた。ちょっとー。これのどこが温厚な生き物なのよ。
突き出された角を、両手で受け止める。ド迫力なのに、掴んだ感じは発泡スチロールみたい。軽い軽い。
『ねえ鷹華。あなた、竜を怒らせるような事、した?』
しないわよ。初対面だしさ。まあ、さっき食べたステーキが、竜だったっていうなら話は別だけど。
……違いますよね、シャウさん?
「さっきの肉? あれはベイアルだと思うぞ?」
わわ、まさかスプリンターのお肉だったとは。
……あ、そっか。私の足が早かったのも、あっちの世界の人間だからか。
『竜が何の意味もなく、人を襲う事は無いわ。他に思い当たる節はない? 竜の子どもをさらったとか』
するわけ無いじゃないそんな事!
あ、いけない。子どもといえば、さっきの女の子、大丈夫かな。
……良かった。ボールを大事そうに抱えて、少し離れた所に立っている。
ボールを抱えて?
……ボールじゃないよそれ! シャウさん、その子の持っているの、もしかして!
「……タマゴか?!」
お嬢ちゃん、それ、どこにあったの?
「お散歩してたらね、お空から落ちてきたの」
うん。きっと竜の卵だ!
ごめんね、それ、竜さんの大事なものなんだ。返してあげても良いかな?
「うーん……いいよ!」
良い子だね。竜さんもきっと喜ぶよ!
シャウさん、手が離せないから、ここまで持ってきて下さい。
「よしきた! ……しかし、大丈夫なのか?」
大丈夫。両手で角を掴んでいるので、竜はピクリとも動けない。
シャウさんが持ってきたタマゴを、竜の目の前……私の足元に置いてもらうと、竜は急に大人しくなった。やっぱりこれを探していたんだね。
>>>
……本当に有難うございました、シャウさん!
「こちらこそ。異世界人と出会えたなんて、光栄の極みだ。しかも、伝説の勇者の娘だったなんてな!」
町の人達の好意で、食材をいっぱいもらうことが出来た。え、こんなにいいの?
「竜を追い払ってくれたんだ。足りないぐらいだと思うぞ?」
えへへ。やったね! でも次回はちゃんと狩りをします。あのーもし良かったら……
「ああ。いつでもご一緒させてもらおう」
わーい! ありがとう! シャウさん大好き!!
『鷹華、準備はいい? 合言葉は分かるわね?』
あ、お母さん。言われた通り、荷物は全部、ロープで自分に括り付けたよ?
『それじゃ、戻りたい場所をイメージして、合言葉を唱えて』
……それじゃ、シャウさん、また来るね!
「待ってるよ! あと、勘違いしているようだが、私は男だぞ?」
ええ?! ちょっと! このタイミングで?!
>>>
私はこうして、無事帰ってきた。
それにしても、シャウさんが男だったなんて! 綺麗すぎて、女性だと思ってたよ。
「おかえり、鷹華。お疲れ様」
……お母さん。言いたい事も聞きたい事も一杯あるんだけど、そもそも何で異世界に、食材を狩りに行くの?
「あなた、イシュタルドーズで何か食べた?」
うん、すっごく美味しかった!
「ふふ。あっちの食材は、どれもこれも信じられないくらい美味しいの」
……え?
「実はお父さん、お料理がすっごく下手なのよ。異世界の食材で作らなきゃ、食べれたものじゃないわ」
衝撃の真実だ! ……そういえば、その料理下手、私も受け継いじゃってるなあ。
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…( ̄▽ ̄;)
要するに最高級の食材を無意に使って普通の
料理に?
勿体無いお化けを呼んで下さい
ご感想ありがとうございます〜!
しかも父ちゃん、自覚なしです……
。・゚・(ノД`)・゚・。オバケ キテー!
面白くて、一気に読んでしまいました(*´ω`*)
ト書きが一人称になってるのは初めて読んだので、新鮮でした。こういう書き方もあるんですね、勉強になりますφ(..)
ありがとうございます!
(人´∀`).☆.。.:*・゚
はじめて文字制限付きで書きましたので、色々とおかしな所や、書き足したいところも多々ありますが、そうおっしゃって頂けて安心しました! 本当に嬉しいです!
ヾ(*´∀`*)ノアリガトウゴサイマス
うおおおぉお!!
有難う御座います〜!
(人´∀`).☆.。.:*・゚
ここぞとばかりに、思いついたネタを片っ端からぶっ込んでみました!
(≧∀≦)
でも、父さんの料理ベタは、気付かれないと思ったのですが、そうですか……バレバレでしたか
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ご感想有難うございました!
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