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5年生 冬休み明け
始業式
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新学期が始まった。
懐かしのランドセル姿だ。
久しぶりにみんなに会える! ワクワクするなあ!
『タツヤ、ゴキゲンだな』
「ああ、楽しみだ!」
今日は〝宿題〟と〝連絡帳〟しか入っていないので、ランドセルが超軽い。
……というか大人の力なので、いっぱいに詰め込んでも軽いのだが。
「えへへ。たっちゃん、うれしそうだよね!」
「ん~、気持ちは分かんなくも無いけどな?」
もちろん、大ちゃんと栗っちも一緒だ。
「あれ? 大ちゃん、その重そうな袋は何?」
「あー〝ベルト〟と〝動力源〟だぜー?」
そっか。大ちゃんは〝ダーク・ソサイエティ〟という、悪の秘密結社に狙われている。
もし学校で襲われたら、変身できないとマズいからな。
「これも、早く〝転送〟できるようにしなきゃなー!」
ダイサーク・キャノンのように、なにもない所から急に物が現れるのは〝転送システム〟というのを使っているらしい。
ヘルメットやスーツ等、構造が単純な物は、比較的簡単に転送出来るようになるが、ベルト本体などは、複雑なので設定が大変なんだとか。
「えへへ。〝秘密結社〟なんだから、学校にまで襲っては来ないんじゃないかな。目立っちゃうよ?」
栗っちは、そう言いつつも〝千里眼〟で、グルリと周囲を見回す。
「そうだよ。ヒトがいっぱい居るもんね。子どもばかりだけど」
大ちゃんは、僕と栗っちの言葉を聞いて、腕を組んだ。
「いや? 逆に、人質取り放題とも言えるぜ。俺を襲ったときも〝秘密〟とか言いながら、結局、電車までふっ飛ばしちまったし」
言われてみると、結構大胆だよな、ダーク・ソサイエティ。やっぱ気をつけなきゃだめだな。
「ところで大ちゃん、ドイツの親戚の方は、どうだったの?」
「あー、なんか、おじいちゃんちで火事があって、使用人の一人が行方不明だって。おじいちゃんは、地下に隠れていて無事だったらしいけどな」
「うわあ……怖いねえ……」
「大ちゃん、もしかしてそれも……」
「そうだな。絶対、ダーク・ソサイエティの仕業だぜ」
用心しないと、また大ちゃんの周りで事件が起きるぞ。
「まあ、親父が〝何か〟対策してきたって言ってたから、ドイツの方はもう大丈夫だと思うけど、相手が尋常じゃないっぽい奴らだからなー」
「大ちゃんは、僕が守るよ」
「僕も僕も!」
「ありがとな! マジで心強いぜー!」
とか言っている内に、学校に着いた。〝校舎内〟に入るのは、巻き戻ってからは初めてだ。
「うおおお! 学校の匂いだ!!」
「はは! たっちゃん、変なトコに感動してるなあ!」
「えへへ、たっちゃん、良かったね!」
入り口で上履きに履き替える……のだが、自分の下駄箱がどこかわからない。家から持ってきた、洗いたての靴に履き替え、今まで履いていた運動靴を手にとってキョロキョロする。
「ああ、そうか、15年たてば忘れちゃうか。出席番号順だから俺のちょっと手前だな」
「助かった。全然記憶に無いんだもん」
「分からない事があったら聞いてくれよ。でも下駄箱は、クラスが一緒なんだから、どう考えても俺たちの近くだぜ」
「ああ、そっか! 確かにその通りだよな。焦ってパニックになってしまってたよ」
あったあった。ちゃんと名前シールが貼ってある。
懐かしいな……! そうそう、そうだった。〝九条〟と〝栗栖〟なので、二人は隣同士だ。僕もその5つ隣に靴を入れた。
「それにしても、下駄を入れないのに下駄箱っていうの、おかしいよな」
「ほんとだね! そういえば、筆箱も、筆なんか入れないよね」
「古き良き日本文化の名残りだよなー」
階段を最上階までのぼり、懐かしい5年3組の教室に入る。
「うおおお! 教室の匂いだ!!」
「言うと思ったぜ! 変に思われるぞ、たっちゃん」
「たっちゃん……すごくわかるよ! 良かったね! 良かったね!」
「で、僕の席はどこだ?」
「それも言うと思ったぜ。一番奥の一番後ろだ」
ナイスポジションじゃん。だけど全然記憶にない。
「ありがとう大ちゃん。やっぱり凄い記憶力だな」
「えっとね、たっちゃんの席なら、僕も覚えてるよー!」
自慢げな栗っち。ありゃ? 何で?
「いや、俺たちは〝ブランク〟が無いんだから、それぐらいは普通に覚えてるだろー」
あ、そりゃそうだ。
……教室には、既に半数以上の生徒が居て、冬休みの話や宿題の話題で騒がしくなっている。
5年生は全部で3クラス。1組と2組が42人、ウチの3組だけ41人だ。
『違うぞタツヤ。一人増えて、3組とも42人だ』
「え、ウソだろ? たしか大ちゃんが転校してきてから卒業するまでは、42-42-41のパターンだったはずじゃ……」
と言いかけた所へ、妹が現れた。
「ちょっとお兄ちゃん! なんで私を置いて行くのよ!!」
そうだった。〝不思議現象〟で、妹が同級生になってたんだった。
「るりちゃん、ごめん。ちょっと理由があって、先に来ちゃったんだ」
「そ……そんな……和也さんは悪くないのよ! お兄ちゃんがここから消えればいいのよ!」
言い草は相変わらすだな。
「俺は、るりが一緒じゃないから風邪でも引いて休みなのかと思ったんだ、ゴメンなー」
「大ちゃんも悪くないよ、お兄ちゃんがこの世から消え去ればいいのよ!」
言い草が悪化していく。かなりご立腹だな。
『ごめん、たっちゃん。登校のパターン、僕もわかんなくて』
『いやいや、やっぱ、栗っちも妹の急成長についていけない派なんだな。安心したよ』
登校時は、家の配置的に、大ちゃん、僕、栗っちの順番で、誘い合わせて学校に行く。
『たっちゃんが、るりちゃんを連れずにウチまで来たから、それが普通なのかなと思っちゃったんだ』
『学年が違う時は、同級生の友達と登校してんだよ、るりは。色々変化してて、ややこしいなあ!』
『ホントにごめんね。僕のせいなのに』
ん? 栗っちは何も悪くないだろう。全部、不思議現象のせいなのだから。
『いや、とにかく明日からは一緒に登校しよう。面倒掛けるけど、よろしく!』
『ううん。僕としてはすごく嬉しいんだよ?』
今、妹と登校するのがすごく嬉しいという発言があった気がするが以下略。
とにかく、今回は平謝りするか。
「スマンスマン、ちょっと男同士の相談事があってな」
「言い訳は良いから早くこの世から消えてくれれば良いのよ?」
「チーズかまぼこ6本でどうだ?」
「分かれば良いのよ。例の場所に入れといてね」
今ので何が〝分かった〟のか自分でもサッパリ分からないのだが、このパターンは変わってなくて助かった。〝平謝り〟成功だ。
『タツヤ、今のは違わないか?』
違わない。誠意が全てだ。
「はーい、みんな席につけー!」
いつの間にか、担任の谷口先生が黒板の前に居た。全員、ガタガタと席に座る。
「よーし! みんな、明けましておめでとう!」
「明けましておめでとうございます!」
元気な声で、クラスの全員が挨拶をする。
……っていうか、声たかっ! そっか。まだ声変わりしてないのか。
「それじゃ、これから体育館で始業式だ。静かに移動するぞ。終わったら、教室に戻ってくるように!」
廊下に出ると、他の教室からも、ゾロゾロと生徒が出てくる。
そして全員、体育館を目指して歩くので、当然大渋滞になる。
「そう言えば、双子とかイトコって同じクラスになれないって聞いた事があるけど、そこら辺はどうなのかな」
『詳しくは分からないが、〝存在〟の強いタツヤをクラスから押し出すことも〝随行者同士〟の二人が離れることも出来ず、こういう形に収まったのだろう。』
ふーん。〝二人〟が、誰と誰を指すのかは知らないけど、問題は無さそうだな。
それより、アレ言っときますか。せーの!
「うおおお! 体育館の匂いだ!!」
大ちゃんは苦笑い、栗っちは相変わらずニコニコしていた。
そういえば、ユーリ、今日は朝から普通にしてるな。やっぱり、あの時の事は覚えていないんだろう。
>>>
壇上では、校長先生のお話が続いている。
「……であるからして、知らない人にはついて行かないように」
それは休みの前に終業式で言うヤツじゃん。
『やっぱり、歴史は頑丈だな、ブルー』
『そうだね、ねじ曲げても、ある程度は元に戻ってしまう』
校長先生の長い話が終わった。
「では、一年生から順番に教室に戻りましょう」
始業式が終わり、僕達は教室に戻って来た。
「それでは宿題を集めるぞー」
谷口先生の言葉に〝えー?!〟という声がチラホラ聞こえた。何人か、宿題を忘れて来たようだ。
「忘れたやつー! 後で残るように!」
ああ、何だろう、この優越感。〝自業自得〟だよ。なんでやって来ないかな~?
「あと、達也、大作、和也、三人とも、後で職員室に来い!」
あれ? 何だろう、この不安感。〝自業自得〟なの?! なんかバレちゃいましたか?!
懐かしのランドセル姿だ。
久しぶりにみんなに会える! ワクワクするなあ!
『タツヤ、ゴキゲンだな』
「ああ、楽しみだ!」
今日は〝宿題〟と〝連絡帳〟しか入っていないので、ランドセルが超軽い。
……というか大人の力なので、いっぱいに詰め込んでも軽いのだが。
「えへへ。たっちゃん、うれしそうだよね!」
「ん~、気持ちは分かんなくも無いけどな?」
もちろん、大ちゃんと栗っちも一緒だ。
「あれ? 大ちゃん、その重そうな袋は何?」
「あー〝ベルト〟と〝動力源〟だぜー?」
そっか。大ちゃんは〝ダーク・ソサイエティ〟という、悪の秘密結社に狙われている。
もし学校で襲われたら、変身できないとマズいからな。
「これも、早く〝転送〟できるようにしなきゃなー!」
ダイサーク・キャノンのように、なにもない所から急に物が現れるのは〝転送システム〟というのを使っているらしい。
ヘルメットやスーツ等、構造が単純な物は、比較的簡単に転送出来るようになるが、ベルト本体などは、複雑なので設定が大変なんだとか。
「えへへ。〝秘密結社〟なんだから、学校にまで襲っては来ないんじゃないかな。目立っちゃうよ?」
栗っちは、そう言いつつも〝千里眼〟で、グルリと周囲を見回す。
「そうだよ。ヒトがいっぱい居るもんね。子どもばかりだけど」
大ちゃんは、僕と栗っちの言葉を聞いて、腕を組んだ。
「いや? 逆に、人質取り放題とも言えるぜ。俺を襲ったときも〝秘密〟とか言いながら、結局、電車までふっ飛ばしちまったし」
言われてみると、結構大胆だよな、ダーク・ソサイエティ。やっぱ気をつけなきゃだめだな。
「ところで大ちゃん、ドイツの親戚の方は、どうだったの?」
「あー、なんか、おじいちゃんちで火事があって、使用人の一人が行方不明だって。おじいちゃんは、地下に隠れていて無事だったらしいけどな」
「うわあ……怖いねえ……」
「大ちゃん、もしかしてそれも……」
「そうだな。絶対、ダーク・ソサイエティの仕業だぜ」
用心しないと、また大ちゃんの周りで事件が起きるぞ。
「まあ、親父が〝何か〟対策してきたって言ってたから、ドイツの方はもう大丈夫だと思うけど、相手が尋常じゃないっぽい奴らだからなー」
「大ちゃんは、僕が守るよ」
「僕も僕も!」
「ありがとな! マジで心強いぜー!」
とか言っている内に、学校に着いた。〝校舎内〟に入るのは、巻き戻ってからは初めてだ。
「うおおお! 学校の匂いだ!!」
「はは! たっちゃん、変なトコに感動してるなあ!」
「えへへ、たっちゃん、良かったね!」
入り口で上履きに履き替える……のだが、自分の下駄箱がどこかわからない。家から持ってきた、洗いたての靴に履き替え、今まで履いていた運動靴を手にとってキョロキョロする。
「ああ、そうか、15年たてば忘れちゃうか。出席番号順だから俺のちょっと手前だな」
「助かった。全然記憶に無いんだもん」
「分からない事があったら聞いてくれよ。でも下駄箱は、クラスが一緒なんだから、どう考えても俺たちの近くだぜ」
「ああ、そっか! 確かにその通りだよな。焦ってパニックになってしまってたよ」
あったあった。ちゃんと名前シールが貼ってある。
懐かしいな……! そうそう、そうだった。〝九条〟と〝栗栖〟なので、二人は隣同士だ。僕もその5つ隣に靴を入れた。
「それにしても、下駄を入れないのに下駄箱っていうの、おかしいよな」
「ほんとだね! そういえば、筆箱も、筆なんか入れないよね」
「古き良き日本文化の名残りだよなー」
階段を最上階までのぼり、懐かしい5年3組の教室に入る。
「うおおお! 教室の匂いだ!!」
「言うと思ったぜ! 変に思われるぞ、たっちゃん」
「たっちゃん……すごくわかるよ! 良かったね! 良かったね!」
「で、僕の席はどこだ?」
「それも言うと思ったぜ。一番奥の一番後ろだ」
ナイスポジションじゃん。だけど全然記憶にない。
「ありがとう大ちゃん。やっぱり凄い記憶力だな」
「えっとね、たっちゃんの席なら、僕も覚えてるよー!」
自慢げな栗っち。ありゃ? 何で?
「いや、俺たちは〝ブランク〟が無いんだから、それぐらいは普通に覚えてるだろー」
あ、そりゃそうだ。
……教室には、既に半数以上の生徒が居て、冬休みの話や宿題の話題で騒がしくなっている。
5年生は全部で3クラス。1組と2組が42人、ウチの3組だけ41人だ。
『違うぞタツヤ。一人増えて、3組とも42人だ』
「え、ウソだろ? たしか大ちゃんが転校してきてから卒業するまでは、42-42-41のパターンだったはずじゃ……」
と言いかけた所へ、妹が現れた。
「ちょっとお兄ちゃん! なんで私を置いて行くのよ!!」
そうだった。〝不思議現象〟で、妹が同級生になってたんだった。
「るりちゃん、ごめん。ちょっと理由があって、先に来ちゃったんだ」
「そ……そんな……和也さんは悪くないのよ! お兄ちゃんがここから消えればいいのよ!」
言い草は相変わらすだな。
「俺は、るりが一緒じゃないから風邪でも引いて休みなのかと思ったんだ、ゴメンなー」
「大ちゃんも悪くないよ、お兄ちゃんがこの世から消え去ればいいのよ!」
言い草が悪化していく。かなりご立腹だな。
『ごめん、たっちゃん。登校のパターン、僕もわかんなくて』
『いやいや、やっぱ、栗っちも妹の急成長についていけない派なんだな。安心したよ』
登校時は、家の配置的に、大ちゃん、僕、栗っちの順番で、誘い合わせて学校に行く。
『たっちゃんが、るりちゃんを連れずにウチまで来たから、それが普通なのかなと思っちゃったんだ』
『学年が違う時は、同級生の友達と登校してんだよ、るりは。色々変化してて、ややこしいなあ!』
『ホントにごめんね。僕のせいなのに』
ん? 栗っちは何も悪くないだろう。全部、不思議現象のせいなのだから。
『いや、とにかく明日からは一緒に登校しよう。面倒掛けるけど、よろしく!』
『ううん。僕としてはすごく嬉しいんだよ?』
今、妹と登校するのがすごく嬉しいという発言があった気がするが以下略。
とにかく、今回は平謝りするか。
「スマンスマン、ちょっと男同士の相談事があってな」
「言い訳は良いから早くこの世から消えてくれれば良いのよ?」
「チーズかまぼこ6本でどうだ?」
「分かれば良いのよ。例の場所に入れといてね」
今ので何が〝分かった〟のか自分でもサッパリ分からないのだが、このパターンは変わってなくて助かった。〝平謝り〟成功だ。
『タツヤ、今のは違わないか?』
違わない。誠意が全てだ。
「はーい、みんな席につけー!」
いつの間にか、担任の谷口先生が黒板の前に居た。全員、ガタガタと席に座る。
「よーし! みんな、明けましておめでとう!」
「明けましておめでとうございます!」
元気な声で、クラスの全員が挨拶をする。
……っていうか、声たかっ! そっか。まだ声変わりしてないのか。
「それじゃ、これから体育館で始業式だ。静かに移動するぞ。終わったら、教室に戻ってくるように!」
廊下に出ると、他の教室からも、ゾロゾロと生徒が出てくる。
そして全員、体育館を目指して歩くので、当然大渋滞になる。
「そう言えば、双子とかイトコって同じクラスになれないって聞いた事があるけど、そこら辺はどうなのかな」
『詳しくは分からないが、〝存在〟の強いタツヤをクラスから押し出すことも〝随行者同士〟の二人が離れることも出来ず、こういう形に収まったのだろう。』
ふーん。〝二人〟が、誰と誰を指すのかは知らないけど、問題は無さそうだな。
それより、アレ言っときますか。せーの!
「うおおお! 体育館の匂いだ!!」
大ちゃんは苦笑い、栗っちは相変わらずニコニコしていた。
そういえば、ユーリ、今日は朝から普通にしてるな。やっぱり、あの時の事は覚えていないんだろう。
>>>
壇上では、校長先生のお話が続いている。
「……であるからして、知らない人にはついて行かないように」
それは休みの前に終業式で言うヤツじゃん。
『やっぱり、歴史は頑丈だな、ブルー』
『そうだね、ねじ曲げても、ある程度は元に戻ってしまう』
校長先生の長い話が終わった。
「では、一年生から順番に教室に戻りましょう」
始業式が終わり、僕達は教室に戻って来た。
「それでは宿題を集めるぞー」
谷口先生の言葉に〝えー?!〟という声がチラホラ聞こえた。何人か、宿題を忘れて来たようだ。
「忘れたやつー! 後で残るように!」
ああ、何だろう、この優越感。〝自業自得〟だよ。なんでやって来ないかな~?
「あと、達也、大作、和也、三人とも、後で職員室に来い!」
あれ? 何だろう、この不安感。〝自業自得〟なの?! なんかバレちゃいましたか?!
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