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7.いつもと違う(妹視点)
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いつもと同じ明るいお日様の光が差し込む朝、いつもと同じようにいつもと同じ人が私の身支度を整える。ありがたいけれどたまには自分で着替えくらいはしてみたいとたまに思う。
いつもと同じ人に連れらえていつもと同じ食堂のいつもと同じ自分の席へとつく。顔をあげれば視界に入るのはいつもと同じ代わり映えのない顔ぶれ。父様、母様、兄上…
「…アルム兄さまは?」
いつもとは違いアルム兄さまがそこにはいなかった。昨日誕生日を迎え、初めてのスキルを披露してくれたアルム兄さま…昼食や夕食時に全員がそろわないことはよくあるけれど、理由もなく朝食にいない人がいたことは一度も無かったから。
「しばらく家には帰ってこない」
「そうなのですか? 昨日ご本を読んでいただけなかったので残念です」
父様はそれだけ言うとまだ途中だというのに食事を切り上げ、執事のイルスを連れて部屋を出ていった。何なのでしょうか? それに1…2…数え間違えでないのならメイドの数が足りません。他の仕事でこの部屋にいない場合もありますが、朝食時にはいつも同じ人数がいました。
どう考えてもおかしいのです。私も食事を切り上げ、急いで父様の後を追いました。もちろんすでに廊下に姿は見えませんが、行き先はきっと執務室なのです。
「父様の執務室へ向かいます」
「お仕事をしていらっしゃると思いますが」
「中には入らないので問題ないのです」
いつもくっついてくるメイドがやはり今日もついてきています。なので丁度いいと私は道案内を頼みます。ちょっと呆れたような顔をしていましたがどうでもいいです。歩き出したメイドの後をついて進みます。もちろん執務室までの行き方は知っています。私はメイドに仕事を与えているのです。けっして覚えてないわけではありませんったらありません。
父様の執務室の前に到着しました。もちろん突撃したりはしません。父様はお仕事をしているはずなので。なので私はすぐ隣の部屋へと足を踏み入れます。これはいつものことなのです。所謂日課というやつなのですね。暇さえあればこうやってこの部屋へと来て壁に耳を当てています。これは私にとっては仕事のようなもの。家の中の情報収集を行っているだけなのです。なのでもちろん後で厨房の隣の部屋へ行って夕食もチェックなのですよ。でも1つだけ問題があります。
「…が、……のです?」
「アルムか…か、……ない」
そうなのです。壁越しなのではっきりと聞こえないのが問題なのです。だけど今アルム兄さまの話が出ました。もっとしっかりと聞かなければ。
「レイナス…で………しょう…」
「…かた……」
よく聞こえません…ですが、レイナスと言ったらレイナス大森林のことですよね?
「ゴミスキル…いらな……うか?」
「………が」
よくわかりませんね。そもそも今耳にした話が全てアルム兄さまのことかどうかもわかりません。もし違うとすれば…まあそれでもわかりませんけれど。もしすべてアルム兄さまの話だとした場合はどうでしょうか? レイナス大森林、ゴミスキル…とりあえずはこの2つのことについて調べてみたほうがよさそうです。
「書庫へ向かいます」
またメイドに仕事を与える私はとても良い子なのです。
書庫へ向かうと早速レイナス大森林について書かれている本を探しました。そして驚きました。それほど多くはない本の数の中に2冊もあったのですから。ちなみにスキルについては3冊ほど見つけております。机へ運んでもらい本のページをめくっていきます。1冊目は大森林の場所とそれにまつわる物語のようでした。ええ、本くらい自分で読めますよ? 兄さまに読んでいただいていたのは、兄さまの声を聞いていたかったからですし。読んでいただいているといつもより近くにもいられるのです。話がそれました。もう1冊を手に取ります。こちらは…大森林の調査についてまとめたもののようですね。4つの国でそれぞれの場所からの調査…生息している植物や動物、そして…
「魔獣がいるのですか?」
大勢で歩くのは森林は向いていない。だけど魔獣がいるから少人数だと苦戦する強さを確認したと書かれています。奥へ向かうほど魔獣が強くなっていき途中で調査が終了…調べ切れていないのです。アルム兄さまと関係がないのならまた調査でも始めるのでしょうか?
次はスキルの本をみましょう。1冊目はスキルの入手と系統について。スキルは10歳で必ず誰もが1つは手に入れるという誰もが知っていること。もちろんこれは私も知っています。私は9歳なのでもうじきもらえますね。それとは別に手に入れる方法があるみたいです。例えば仕事でひたすら手紙などを書いていたら【速記】というスキルを手に入れたなどの報告ですか。系統は【強化スキル】【技スキル】【魔法スキル】【特殊スキル】大きく分けて4つみたいです。上の兄さまのスキルは【強化スキル】です。アルム兄さまは…【特殊スキル】ですかね? 私は何が手に入るのか今から楽しみです。2冊目は家柄別お勧めスキル。3冊目は家柄別不人気スキル…ですか。ゴミと言うくらいですから不人気スキルの方を見て見ましょう。スキル名で調べられるみたいですね。アルム兄さまのスキルは…ありません。おすすめスキルの方も見て見ますがありませんね。なぜでしょうか?
不思議ですね。調べ物をしたら余計によくわからなくなってしまいました。でもこの調子でまだまだ情報集めをいたします。せっかくなのでアルム兄さまが帰ってくるよりも先に私がアルム兄さまの元へと行ってやるのです。
いつもと同じ人に連れらえていつもと同じ食堂のいつもと同じ自分の席へとつく。顔をあげれば視界に入るのはいつもと同じ代わり映えのない顔ぶれ。父様、母様、兄上…
「…アルム兄さまは?」
いつもとは違いアルム兄さまがそこにはいなかった。昨日誕生日を迎え、初めてのスキルを披露してくれたアルム兄さま…昼食や夕食時に全員がそろわないことはよくあるけれど、理由もなく朝食にいない人がいたことは一度も無かったから。
「しばらく家には帰ってこない」
「そうなのですか? 昨日ご本を読んでいただけなかったので残念です」
父様はそれだけ言うとまだ途中だというのに食事を切り上げ、執事のイルスを連れて部屋を出ていった。何なのでしょうか? それに1…2…数え間違えでないのならメイドの数が足りません。他の仕事でこの部屋にいない場合もありますが、朝食時にはいつも同じ人数がいました。
どう考えてもおかしいのです。私も食事を切り上げ、急いで父様の後を追いました。もちろんすでに廊下に姿は見えませんが、行き先はきっと執務室なのです。
「父様の執務室へ向かいます」
「お仕事をしていらっしゃると思いますが」
「中には入らないので問題ないのです」
いつもくっついてくるメイドがやはり今日もついてきています。なので丁度いいと私は道案内を頼みます。ちょっと呆れたような顔をしていましたがどうでもいいです。歩き出したメイドの後をついて進みます。もちろん執務室までの行き方は知っています。私はメイドに仕事を与えているのです。けっして覚えてないわけではありませんったらありません。
父様の執務室の前に到着しました。もちろん突撃したりはしません。父様はお仕事をしているはずなので。なので私はすぐ隣の部屋へと足を踏み入れます。これはいつものことなのです。所謂日課というやつなのですね。暇さえあればこうやってこの部屋へと来て壁に耳を当てています。これは私にとっては仕事のようなもの。家の中の情報収集を行っているだけなのです。なのでもちろん後で厨房の隣の部屋へ行って夕食もチェックなのですよ。でも1つだけ問題があります。
「…が、……のです?」
「アルムか…か、……ない」
そうなのです。壁越しなのではっきりと聞こえないのが問題なのです。だけど今アルム兄さまの話が出ました。もっとしっかりと聞かなければ。
「レイナス…で………しょう…」
「…かた……」
よく聞こえません…ですが、レイナスと言ったらレイナス大森林のことですよね?
「ゴミスキル…いらな……うか?」
「………が」
よくわかりませんね。そもそも今耳にした話が全てアルム兄さまのことかどうかもわかりません。もし違うとすれば…まあそれでもわかりませんけれど。もしすべてアルム兄さまの話だとした場合はどうでしょうか? レイナス大森林、ゴミスキル…とりあえずはこの2つのことについて調べてみたほうがよさそうです。
「書庫へ向かいます」
またメイドに仕事を与える私はとても良い子なのです。
書庫へ向かうと早速レイナス大森林について書かれている本を探しました。そして驚きました。それほど多くはない本の数の中に2冊もあったのですから。ちなみにスキルについては3冊ほど見つけております。机へ運んでもらい本のページをめくっていきます。1冊目は大森林の場所とそれにまつわる物語のようでした。ええ、本くらい自分で読めますよ? 兄さまに読んでいただいていたのは、兄さまの声を聞いていたかったからですし。読んでいただいているといつもより近くにもいられるのです。話がそれました。もう1冊を手に取ります。こちらは…大森林の調査についてまとめたもののようですね。4つの国でそれぞれの場所からの調査…生息している植物や動物、そして…
「魔獣がいるのですか?」
大勢で歩くのは森林は向いていない。だけど魔獣がいるから少人数だと苦戦する強さを確認したと書かれています。奥へ向かうほど魔獣が強くなっていき途中で調査が終了…調べ切れていないのです。アルム兄さまと関係がないのならまた調査でも始めるのでしょうか?
次はスキルの本をみましょう。1冊目はスキルの入手と系統について。スキルは10歳で必ず誰もが1つは手に入れるという誰もが知っていること。もちろんこれは私も知っています。私は9歳なのでもうじきもらえますね。それとは別に手に入れる方法があるみたいです。例えば仕事でひたすら手紙などを書いていたら【速記】というスキルを手に入れたなどの報告ですか。系統は【強化スキル】【技スキル】【魔法スキル】【特殊スキル】大きく分けて4つみたいです。上の兄さまのスキルは【強化スキル】です。アルム兄さまは…【特殊スキル】ですかね? 私は何が手に入るのか今から楽しみです。2冊目は家柄別お勧めスキル。3冊目は家柄別不人気スキル…ですか。ゴミと言うくらいですから不人気スキルの方を見て見ましょう。スキル名で調べられるみたいですね。アルム兄さまのスキルは…ありません。おすすめスキルの方も見て見ますがありませんね。なぜでしょうか?
不思議ですね。調べ物をしたら余計によくわからなくなってしまいました。でもこの調子でまだまだ情報集めをいたします。せっかくなのでアルム兄さまが帰ってくるよりも先に私がアルム兄さまの元へと行ってやるのです。
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