異世界人って本当ですか?

れのひと

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依頼

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 さて気を取り直して再び森の中です。今度はちゃんと依頼を進めましょう。私が今受けている依頼は常時依頼の採取系で薬草やちょっとした果物や木の実を集めること。討伐依頼を受けてもよかったのですけれど、もし規定数倒せなければ依頼を失敗してしまうことになって、ペナルティを受けてしまいます。まだ稼ぎが安定していないのに気軽に受けられるわけはないものなんですよ。それなのに…

「なあなあ、俺が受けた依頼のこの…なんだっけ?」
「トラン」
「そうそう、そのトランなんだけどさ~ どんな生き物なんだ?」

 知らずに受けたのですが…というかいつまで私にくっついてくるんですかね? 余裕がありそうな顔をしてこの低ランクでも討伐出来る依頼を受けていたのに、まさか知らずに受けただなんて知りませんでしたよ。

「こう…耳が長くて足が割と速い生き物です。基本あちらから襲ってくることはないですね」
「トラン…兎走でウサギってことか?」

 またわけのわからないことを言っていますね…いいですけれども。

「ところで武器はあるのですか?」
「武器はないな! まあなんとかなるだろ?」

 …いや、どうにもならないの間違いじゃないんですか? 私足が速いって言いましたよね? 素手で倒すのでしょうか? 何かいいスキルや魔法でも持っているとか…?? そういえば自称異世界人の彼の強さは全く知らないのでした。まあどうでもいいんですけどね、私は採取しますし。

「お。あれがトランか? わははっ ルーナにそっくりじゃね?」
「……」

 全然似ていません! そりゃー耳が長いとこと可愛らしい見た目という共通点はありますけれども。いくらなんでも私はあんなちんちくりんではないのです。断固抗議します!

「騒がない方がいいです」
「おっとそうだったな」
「で…武器もなしでどうやって狩るのですか」
「そうだな…よし! こうやって…気を高める感じに…」

 気ってなんですか…というか変な動きしています。両手を伸ばし何かを集めようとしています??

「んんんん~~~~~~~っ ぷはっ」
「……」

 よくわかりませんが気というのは集まらなかったみたいです。というか息止める意味ってあったんですかね?

「ダメかぁ~出来ると思ったんだがな~」

 なんで出来ると思たのでしょう…不思議です。そもそも自分の能力がわかっていないようです。ちゃんとわかっていれば出来ることもわかったはずなんですから。

「しゃーねぇな~ほーらほらうまそうだぞーっ」
「……は?」

 今それどこから出しやがりました? というかそれは何ですかっ 細長くて鮮やかな色で興味をそそる香りが…

「わはっ やっぱウサギは好きだよなー」
「……っ」

 た、食べられちゃいました~~~というかむしろそれ私が欲しかったですよ! くぅ~~この魔物の分際でおいしそうに食べてやがります。

「懐かせてどうするんですか…」
「ああそうか討伐だっけ。えーと…ごめんな?」

 ひっ さっきまでおいしそうに食事をしていたトランの首が首が…っ ゴキッて…悪魔ですか!! 本当は悪魔なんでしょう?

「ん-…あと二匹か…こいつどうしようかな? あーそうかこうだな」

 き、消えましたよーーーー! どこにー?? もう本当に意味が分かりません。はっきり言って私は驚き疲れました…
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