9 / 23
第9話 魔王の片鱗?
しおりを挟む
レベルが上がったからなのか狩り方を理解したからなのか…それからの彼女はひたすらスライムを狩り続けています。
「わはははははっ アルクウェイよ…スライムなど楽勝なのじゃっ というかそなたはレベル上げをせぬのか?」
「そうですね…折角ですので私は魔法でいかせてもらいますか」
LVが1だったとはいえ勇者が殴っただけでは倒せなかったのです。勇者よりも力が劣る魔王が殴ったところで倒せるとは思えないのです。きっと魔法でなら仕留めることが出来るでしょう。そうですね…低級な魔物ですし、こちらの魔法も下級魔法でいいでしょう。
「ほらアルクウェイよ…わらわが押さえておくゆえ、このスライムを倒すがよい」
「ではお言葉に甘えまして……ファイアーボール」
彼女が足で踏みつけて押さえているスライムに向かって私は下級魔法を使用しました。名前からわかるように本当に下級なのです。ですが…
「な、な、な……おぬしはわらわを殺す気かぁーーーーーっ」
思ったよりもその火の玉は大きくスライムの体など一瞬で蒸発させてしまいました。もちろんそのスライムを足で押さえていた彼女もただではすみませんでした。その場に座り込み涙を浮かべ、再び足元に水たまりが作られております。
「ここまでの威力が出るとは思いませんでしたので…あーまずはお湯を用意いたしますね」
「ふぐっ 早くするのじゃ…」
お風呂の用意をしながら私は首を傾げます。変ですねぇ…私のレベルは上がりませんでしたよ? 彼女は一匹でレベルが上がり、その後も何度か上がったのを確認しました。
「ひどい目にあったのじゃ…というか一体今日はなんなのじゃっ」
「あの、マノン様は今レベルはおいくつですか?」
お風呂に入り着替えが終わったマノン様に、先ほど汚された服を洗濯しながら私は訊ねます。
「5なのじゃ」
「ありがとうございます」
ふむ…LV5の勇者がLV1の魔王が怖いというのでしょうか。よくわかりませんね。洗い終えた服を乾かしながら私は考え込みます。
「アルクウェイよ。ここには魔物はスライムしかいないのだろうか?」
「どうでしょうね奥に進んでみないと流石にわからないかと」
「なら奥へと進むのじゃ」
「………」
低レベルの私達が情報もなしに森の奥へと進むというのですか。なんでしょう…気のせいでなければ彼女は勇者になったことによって考え方がかなり…いいえ確実にあほっぽくなっていると思われるのですが。
「日が傾き始めましたね。今日はここまでにして宿へ戻りましょう」
「ぬ…? 言われてみれば少し薄暗くなってきておるのう。まあいい、この先は明日のお楽しみにするのじゃ」
私達は薄暗くなった空を眺めながら町へと戻ります。
「宿へ戻る前に冒険者ギルドへ寄ってもよろしいでしょうか?」
「何をしに行くのじゃ? 依頼は受けていなかったであろう??」
「はい。明日のためにあの森の情報を少々いただこうかと思いまして」
「ふむん…知らないのも楽しいと思うのじゃがな」
「では、マノン様にはお教えしませんので…いかがでしょう」
「ぐ…っ それはそれでなんかずるいのじゃっ」
冒険者ギルドに着くと私は早速カウンターの所にいる受付の女性に声を掛けます。最初に登録をした時の女性はいないようでしたので、適当に空いていた女性に声を掛けました。こちらの望みを申し上げるとその女性は快く森の生息図を手に戻ってきます。
「こちらになりますが、あくまでも現在わかっているだけの情報だということを忘れないようお願いしますね。あっ 後持ち出し不可ですので、そちらに座ってお読みください」
「ありがとうございます」
女性にお礼を告げると私と彼女は言われたテーブルに生息図を置き、横並びに椅子に座ってその資料のページをめくるのでした。
「う~~む…文字しか並んでいないのう。こう…絵が描かれていたりするほうがいいと思わぬか?」
順番にページをめくる私の横で彼女の口から文句が出ています…が、まあそれは置いておき私は先へ先へと読み進めました。
「わはははははっ アルクウェイよ…スライムなど楽勝なのじゃっ というかそなたはレベル上げをせぬのか?」
「そうですね…折角ですので私は魔法でいかせてもらいますか」
LVが1だったとはいえ勇者が殴っただけでは倒せなかったのです。勇者よりも力が劣る魔王が殴ったところで倒せるとは思えないのです。きっと魔法でなら仕留めることが出来るでしょう。そうですね…低級な魔物ですし、こちらの魔法も下級魔法でいいでしょう。
「ほらアルクウェイよ…わらわが押さえておくゆえ、このスライムを倒すがよい」
「ではお言葉に甘えまして……ファイアーボール」
彼女が足で踏みつけて押さえているスライムに向かって私は下級魔法を使用しました。名前からわかるように本当に下級なのです。ですが…
「な、な、な……おぬしはわらわを殺す気かぁーーーーーっ」
思ったよりもその火の玉は大きくスライムの体など一瞬で蒸発させてしまいました。もちろんそのスライムを足で押さえていた彼女もただではすみませんでした。その場に座り込み涙を浮かべ、再び足元に水たまりが作られております。
「ここまでの威力が出るとは思いませんでしたので…あーまずはお湯を用意いたしますね」
「ふぐっ 早くするのじゃ…」
お風呂の用意をしながら私は首を傾げます。変ですねぇ…私のレベルは上がりませんでしたよ? 彼女は一匹でレベルが上がり、その後も何度か上がったのを確認しました。
「ひどい目にあったのじゃ…というか一体今日はなんなのじゃっ」
「あの、マノン様は今レベルはおいくつですか?」
お風呂に入り着替えが終わったマノン様に、先ほど汚された服を洗濯しながら私は訊ねます。
「5なのじゃ」
「ありがとうございます」
ふむ…LV5の勇者がLV1の魔王が怖いというのでしょうか。よくわかりませんね。洗い終えた服を乾かしながら私は考え込みます。
「アルクウェイよ。ここには魔物はスライムしかいないのだろうか?」
「どうでしょうね奥に進んでみないと流石にわからないかと」
「なら奥へと進むのじゃ」
「………」
低レベルの私達が情報もなしに森の奥へと進むというのですか。なんでしょう…気のせいでなければ彼女は勇者になったことによって考え方がかなり…いいえ確実にあほっぽくなっていると思われるのですが。
「日が傾き始めましたね。今日はここまでにして宿へ戻りましょう」
「ぬ…? 言われてみれば少し薄暗くなってきておるのう。まあいい、この先は明日のお楽しみにするのじゃ」
私達は薄暗くなった空を眺めながら町へと戻ります。
「宿へ戻る前に冒険者ギルドへ寄ってもよろしいでしょうか?」
「何をしに行くのじゃ? 依頼は受けていなかったであろう??」
「はい。明日のためにあの森の情報を少々いただこうかと思いまして」
「ふむん…知らないのも楽しいと思うのじゃがな」
「では、マノン様にはお教えしませんので…いかがでしょう」
「ぐ…っ それはそれでなんかずるいのじゃっ」
冒険者ギルドに着くと私は早速カウンターの所にいる受付の女性に声を掛けます。最初に登録をした時の女性はいないようでしたので、適当に空いていた女性に声を掛けました。こちらの望みを申し上げるとその女性は快く森の生息図を手に戻ってきます。
「こちらになりますが、あくまでも現在わかっているだけの情報だということを忘れないようお願いしますね。あっ 後持ち出し不可ですので、そちらに座ってお読みください」
「ありがとうございます」
女性にお礼を告げると私と彼女は言われたテーブルに生息図を置き、横並びに椅子に座ってその資料のページをめくるのでした。
「う~~む…文字しか並んでいないのう。こう…絵が描かれていたりするほうがいいと思わぬか?」
順番にページをめくる私の横で彼女の口から文句が出ています…が、まあそれは置いておき私は先へ先へと読み進めました。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる