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第11話 わらわが勇者じゃ
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たくさんの人々とざわめく様々な声が辺りには満ちています。そんな中ひときわ大きな声があたりへと響き渡りました。
「説明を聞きたったら静かにしろよーーーー!!」
1人の厳つい男性が前方のほうで大きな声を張り上げ腕を振っています。それが気が付いた人々の声がだんだんと静まり、最後には誰も口を開くものはいなくなりました。ただ一人を除いては…
「でっかいおっさんだな」
ぎろりと周りからにらまれ私はすぐに彼女の口を塞ぎます。それを見た人たちは視線を前の男性へと向けました。本当に彼女の状況のよめなさには困ったものです。
「まずは森の状況なっ 魔物は確かに確認された! いいか…つまり確実に魔王は現存するってことだっ」
この言葉に辺りはざわざわとまた騒がしくなり始めました。
「ってーとこはだ…魔王がせめて来る前にこっちは勇者を育て上げないといかんわけだ!!」
「質問いいですか?」
「おうっ そこの!」
「たしか勇者も魔王も一人しか付くことが出来ない職業だったと思われるのですが、誰か勇者になれるかためされてますか??」
「それについて今から話すぞーっ まず職業をすでに極めている俺が魔王も勇者もどっちも試してきた!! …がどちらにも転職不可能だったっ これからわかるようにすでに魔王はいるし、さらに勇者も存在していることになるわけだ…ここまではいいかー??」
男性が辺りを見回し状況を確認しています。誰もが頷き反論などはありません。
「まあそんなわけだから誰か勇者の情報があったら提供を頼む!!」
周りからいろんな会話が聞こえてきます。誰もが勇者や魔王について話をしているみたいです。そんな中一人の女性の手が上がりました。
「あの~ギルドマスターちょっといいですか?」
「なんだ?」
たしかあの女性は私達が最初ここで登録をするときに受付をしてくれる女性だった気がします。
「本当かはわかりませんけども、昨日勇者だって言ってギルドに登録した人がいますけど」
「な…っ それを早く言えーーーー!! で、一体それは誰だ?」
「あ、はい…たしか12歳の女の子でした」
やはり昨日の女性でしたか…先ほどから近くに人達の視線が私というか彼女へと向けられ始めています。たしかに小さな女の子はこの中に彼女しかおりませんがそれだけで勇者だと決めつけるのはどうかと思われますよ? あまりにも集まる視線に彼女も私の手を振りほどこうとはせずむしろ大人しくしています。
「で…その勇者だと名乗った少女は本当に勇者か確認はしたのか?」
「いえ…どうせ仮登録だからと、確認はしておりません」
「あー…じゃあ何かい。まずはその少女を捕まえて本物かどうか調べないといかんな」
「そうですね…あっ あそこです! あの子がその女の子ですよっ」
女性が私達に向かって指をさしています。すると人混みが割れ、その間をギルドマスターと呼ばれた男性が向かってやってきます。目の前に来ますとやはりとても大きな人物なのがよくわかりますね…私が横に二人並んだくらいの大きさです。
「ちょーっといいかいお嬢ちゃん? 君が勇者かどうか確認させて欲しいんで、ギルドの奥の部屋へ来てほしいんだわ」
男性の言葉が気に入らなかったのか彼女は私の手を払いのけると男性のことをギッと睨め付けました。
「そんなもの確認するまでないわ…わらわが勇者だと最初に言ったとあの者が言っておるだろうがっ」
偉そうにふんぞり返りながらそんなことをいう彼女の足がわずかに震えております。きっと目の前の男性の強さに怯えているのでしょう。それでも勇者としての威厳というかなんといいますか…態度だけは偉そうですね。
「説明を聞きたったら静かにしろよーーーー!!」
1人の厳つい男性が前方のほうで大きな声を張り上げ腕を振っています。それが気が付いた人々の声がだんだんと静まり、最後には誰も口を開くものはいなくなりました。ただ一人を除いては…
「でっかいおっさんだな」
ぎろりと周りからにらまれ私はすぐに彼女の口を塞ぎます。それを見た人たちは視線を前の男性へと向けました。本当に彼女の状況のよめなさには困ったものです。
「まずは森の状況なっ 魔物は確かに確認された! いいか…つまり確実に魔王は現存するってことだっ」
この言葉に辺りはざわざわとまた騒がしくなり始めました。
「ってーとこはだ…魔王がせめて来る前にこっちは勇者を育て上げないといかんわけだ!!」
「質問いいですか?」
「おうっ そこの!」
「たしか勇者も魔王も一人しか付くことが出来ない職業だったと思われるのですが、誰か勇者になれるかためされてますか??」
「それについて今から話すぞーっ まず職業をすでに極めている俺が魔王も勇者もどっちも試してきた!! …がどちらにも転職不可能だったっ これからわかるようにすでに魔王はいるし、さらに勇者も存在していることになるわけだ…ここまではいいかー??」
男性が辺りを見回し状況を確認しています。誰もが頷き反論などはありません。
「まあそんなわけだから誰か勇者の情報があったら提供を頼む!!」
周りからいろんな会話が聞こえてきます。誰もが勇者や魔王について話をしているみたいです。そんな中一人の女性の手が上がりました。
「あの~ギルドマスターちょっといいですか?」
「なんだ?」
たしかあの女性は私達が最初ここで登録をするときに受付をしてくれる女性だった気がします。
「本当かはわかりませんけども、昨日勇者だって言ってギルドに登録した人がいますけど」
「な…っ それを早く言えーーーー!! で、一体それは誰だ?」
「あ、はい…たしか12歳の女の子でした」
やはり昨日の女性でしたか…先ほどから近くに人達の視線が私というか彼女へと向けられ始めています。たしかに小さな女の子はこの中に彼女しかおりませんがそれだけで勇者だと決めつけるのはどうかと思われますよ? あまりにも集まる視線に彼女も私の手を振りほどこうとはせずむしろ大人しくしています。
「で…その勇者だと名乗った少女は本当に勇者か確認はしたのか?」
「いえ…どうせ仮登録だからと、確認はしておりません」
「あー…じゃあ何かい。まずはその少女を捕まえて本物かどうか調べないといかんな」
「そうですね…あっ あそこです! あの子がその女の子ですよっ」
女性が私達に向かって指をさしています。すると人混みが割れ、その間をギルドマスターと呼ばれた男性が向かってやってきます。目の前に来ますとやはりとても大きな人物なのがよくわかりますね…私が横に二人並んだくらいの大きさです。
「ちょーっといいかいお嬢ちゃん? 君が勇者かどうか確認させて欲しいんで、ギルドの奥の部屋へ来てほしいんだわ」
男性の言葉が気に入らなかったのか彼女は私の手を払いのけると男性のことをギッと睨め付けました。
「そんなもの確認するまでないわ…わらわが勇者だと最初に言ったとあの者が言っておるだろうがっ」
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