魔王様は退屈過ぎて勇者へと転職する

れのひと

文字の大きさ
19 / 23

第19話 出発準備

しおりを挟む
セカンタへの移動を決めた私達は店などを見て歩き買い物を済ませ、一晩だけ空いていた宿で泊まらせていただきました。もちろん彼女が寝ている間に魔王としてのお仕事も忘れてはいません。レベルが上がっていますので少しだけ生まれてくる魔物も強くなっていることでしょう。明日が楽しみですね。

朝になり目を覚ましますと今日は彼女のほうが遅かったようです。といいますか私は仮眠程度に抑えましたので起きれましたが、彼女はまだ熟睡中ですね。
少し待ってみましたが彼女は起きません。そろそろ向かわなければならない時間ですので彼女は背負っていくことにしましょうかね。

本日受けた依頼は王都へと戻る商隊の雑用係。それほど規模の大きなものではないそうなので馬車は3台ほどだそうです。そういわれてもそれが多いのか少ないのか私にはわからないのですが…まあとりあえずその商隊のいわゆるお手伝いをするのが今回のお仕事ですね。私はいいのですが彼女に出来るかはわかりません。その商隊が北の門に集合するそうなので、私達もむかわなくてはいけないですね。

門につきますとすでに馬車は3台そろっていました。少し遅くなってしまったのでしょうか? とりあえず近くに人に窺ってみましょう。

「すみません、本日こちらの雑用係として依頼を受けたものですが、どのようにすればよろしいでしょうか?」
「ん~? ああ、なんとかぎりぎり参加してくれることになった雑用か…思ったより幼いな。仕事はちゃんと出来るのか?」

場所の所で周りに指示をだしていた男性が私達を見て疑いの視線を向けてきます。まあ…外見が幼いのは認めますけれども、とりあえずその視線はやめていただきたいですね。まだ彼女が寝ているからいいものの、起きていたら厄介なことになりそうですから。私は軽くうなずき笑顔を向けておきます。少しでも印象を良くしておきましょう。

「まあいい。エメア! エメア!!」
「はっ はいいいっ」
「ほら雑用来たぞ。後頼むわ」
「わ、わかりました…」

男性がエメアという人を呼びつけます。声をあげ現れたのは自身のなさげな女性です。そのエメアという女性がどうやら今回の仕事を教えてくれるようですね。

「エメアと言います。えーと…一応この商隊の専属雑用になります」
「アルクです。この背中の子はマイルと言いますがあまりお役に立てないかもしれないですが大丈夫でしょうか? もちろんその分僕が頑張りますので」

これは重要なことなので先に言っておかなければいけないことです。

「ふふっ 大丈夫ですよ。それほど難しい仕事はないですから」

エメアという女性は優しく微笑みました。そうだといいのですけどね…
それから仕事の内容の教えていただきました。そうですね…確かに難しい内容ではないみたいです。荷物の管理や片付け掃除、移動中は主に商品の手入れや商隊の人達の服を繕ったり食事の下準備などのようです。

「では出発前の仕事をやりましょうか」

どうやら出発前に荷物の最終確認を行うらしいです。荷物のリストに書かれている内容に従い積み荷を順番に確認します。背中に背負っていた彼女を床に寝かせ、リストを半分受け取り私も参加することにしましょう。

「こっちの鍵付きの箱は触らないようにお願いしますね」
「何が入っているのですか?」
「鍵付きは商品なので、私達が開ける必要も確認する必要もないのです。むしろ下手に触って何かがなくなったとかになったら…私達のせいになってしまいますから」

なるほど、それは厄介ですね。ちゃんと彼女にも後で言っておきましょう。

それからエメアと私の2人で荷物の確認を終えると間もなく馬車の出発する時間になったのでした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします

二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位! ※この物語はフィクションです 流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。 当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。

処理中です...