28 / 356
平民の立場と契約
22. 食事会?
しおりを挟む
目の前の扉を開けて中へ入っていくヨルさんに続いていく。店内はどこぞのレストランかのような雰囲気をしており、ギルドの酒場のような騒がしさはまったくなかった。
俺場違いなんじゃ…? どう見ても金持ちとかがくるとこだろうここは。
「リョータこっちだ」
キョロキョロと見渡しているとヨルさんが声をかけてきた。どうやらすでに会わせたい人というのは店に来ているみたいだな。
さらにヨルさんについて行くと奥まった方にある扉の前に着く。いくつか扉が並んでいる所をみるからに個室ってところかな?
「連れてきた」
「入るがいい」
ヨルさんがノックをすると中から返事が返ってきた。扉が中から開かれ、ヨルさんの後に続いて入って行く。扉を開けてくれた人と別に一人座っている人がいる。こっちが会わせたい人ってやつだろうか?
部屋に入ってすぐヨルさんが席についた。あと空いている椅子は一つ。座っていないのは俺と扉を開けた人だ。席が足りない…
「かけたまえ」
どうしたもんかと視線を彷徨わせていたら座るように勧められた。え、俺が座っちゃっていいの? 立っている人に視線を送ると頷いてる。いいようだ。
俺が席につくと、一人立っていた人が部屋の外へと出て行く。まるで俺が追い出したみたいで少し居心地が悪い。少しすると台車…じゃなくて、なんかガラガラーッて音がして食事を運ぶ…名前忘れたそれで色々運ばれて来た。
「さあ、話に入る前にまずは軽く食事をしようじゃないか」
「……」
まあ…ね。そうなんだけどね? とりあえず頷いておくけど、あんた誰よと…ちらちらと見ながら出される料理を食べる。コース料理っぽくスープから順に少量で出されるんだけど…う~ん……不味くはないけど物足りない味がした。
料理がで終わったみたいで紅茶が出て来た。少し薄めなのは変わらないが、前ヨルさんと飲んだ方のが美味しかった気がする。
「では本題へ入ろうか」
「あの~…その前に聞いてもいいですか?」
「何かね?」
「名前です」
…え、何? ヨルさんもこのおっさんも目を見開いて驚いている。俺何か変なこと言ったか?
「嘘だろう?」
「…なるほど。となると可能性が上がるな」
いやいやいや…知ってるかどうかじゃなくて普通に初対面なんだからさ、名乗るもんじゃないの? もしかして俺が相手が誰かわかっているつもりだったの? 知らんし…
「これは失礼したね。私はジルベスター・ムコン」
「俺は良太です」
んー? 何か聞いた事があるような…ないような?
「ああ名前は息子から聞いているよ」
「はあ…」
「さて、用件なのだが…」
色々気になるところだが、今はまず話を聞こう。
「聞いた話によると随分と掃除が得意だそうじゃないか」
「掃除ですか?」
「さっとひとなでで壁が綺麗になったとか」
「あー…」
なるほどね。俺の仕事の様子をヨルさんが報告したってところか。
「得意というかスキルなので…」
「うんうん。勿論教えろとは言わないよ。それと変わった食べ物を出す道具があるとか?」
…あぁ。そっちが本命かっ えーと…? ヨルさん? 視線をヨルさんに向けるとそらされてしまった。
「すまんつい…」
「話たけだとどんな食べ物なのか全くわからなくてねぇ。ぜひ一度私にも貰えないかとおもってね」
「はあ…」
確かヨルさんに渡したのは醤油ラーメンだったっけ? 今ないんだよな…
「えーとあれもスキルで出してて、欲しいものが手に入るわけじゃないので…」
「スキルか……やっぱりね」
「…?」
なんだ? 俺何かおかしな事言ったか?
「リョータくん…君どこから来たんだい?」
「え…?」
ジルベスターさんの目が鋭くなりおれのことをじっと見つめていた。
俺場違いなんじゃ…? どう見ても金持ちとかがくるとこだろうここは。
「リョータこっちだ」
キョロキョロと見渡しているとヨルさんが声をかけてきた。どうやらすでに会わせたい人というのは店に来ているみたいだな。
さらにヨルさんについて行くと奥まった方にある扉の前に着く。いくつか扉が並んでいる所をみるからに個室ってところかな?
「連れてきた」
「入るがいい」
ヨルさんがノックをすると中から返事が返ってきた。扉が中から開かれ、ヨルさんの後に続いて入って行く。扉を開けてくれた人と別に一人座っている人がいる。こっちが会わせたい人ってやつだろうか?
部屋に入ってすぐヨルさんが席についた。あと空いている椅子は一つ。座っていないのは俺と扉を開けた人だ。席が足りない…
「かけたまえ」
どうしたもんかと視線を彷徨わせていたら座るように勧められた。え、俺が座っちゃっていいの? 立っている人に視線を送ると頷いてる。いいようだ。
俺が席につくと、一人立っていた人が部屋の外へと出て行く。まるで俺が追い出したみたいで少し居心地が悪い。少しすると台車…じゃなくて、なんかガラガラーッて音がして食事を運ぶ…名前忘れたそれで色々運ばれて来た。
「さあ、話に入る前にまずは軽く食事をしようじゃないか」
「……」
まあ…ね。そうなんだけどね? とりあえず頷いておくけど、あんた誰よと…ちらちらと見ながら出される料理を食べる。コース料理っぽくスープから順に少量で出されるんだけど…う~ん……不味くはないけど物足りない味がした。
料理がで終わったみたいで紅茶が出て来た。少し薄めなのは変わらないが、前ヨルさんと飲んだ方のが美味しかった気がする。
「では本題へ入ろうか」
「あの~…その前に聞いてもいいですか?」
「何かね?」
「名前です」
…え、何? ヨルさんもこのおっさんも目を見開いて驚いている。俺何か変なこと言ったか?
「嘘だろう?」
「…なるほど。となると可能性が上がるな」
いやいやいや…知ってるかどうかじゃなくて普通に初対面なんだからさ、名乗るもんじゃないの? もしかして俺が相手が誰かわかっているつもりだったの? 知らんし…
「これは失礼したね。私はジルベスター・ムコン」
「俺は良太です」
んー? 何か聞いた事があるような…ないような?
「ああ名前は息子から聞いているよ」
「はあ…」
「さて、用件なのだが…」
色々気になるところだが、今はまず話を聞こう。
「聞いた話によると随分と掃除が得意だそうじゃないか」
「掃除ですか?」
「さっとひとなでで壁が綺麗になったとか」
「あー…」
なるほどね。俺の仕事の様子をヨルさんが報告したってところか。
「得意というかスキルなので…」
「うんうん。勿論教えろとは言わないよ。それと変わった食べ物を出す道具があるとか?」
…あぁ。そっちが本命かっ えーと…? ヨルさん? 視線をヨルさんに向けるとそらされてしまった。
「すまんつい…」
「話たけだとどんな食べ物なのか全くわからなくてねぇ。ぜひ一度私にも貰えないかとおもってね」
「はあ…」
確かヨルさんに渡したのは醤油ラーメンだったっけ? 今ないんだよな…
「えーとあれもスキルで出してて、欲しいものが手に入るわけじゃないので…」
「スキルか……やっぱりね」
「…?」
なんだ? 俺何かおかしな事言ったか?
「リョータくん…君どこから来たんだい?」
「え…?」
ジルベスターさんの目が鋭くなりおれのことをじっと見つめていた。
3
あなたにおすすめの小説
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム
前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した
記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた
村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く
ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた
そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた
私は捨てられたので村をすてる
スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~
みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった!
無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。
追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる