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王都までの旅路
67. テントの設置と夕食準備
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それから何事もなく今日宿泊する村についた。フィレーネの1/4ほどの広さで思ったよりも建物の数が多い。どこか宿にでも泊まるのかと思ったのだが、この人数でいきなり止まるのはどう考えても無理だろう。どうするんだろうか…
「ようこそいらしゃいました」
「ああ世話になるな」
「いえいえ、こちらも今晩は警備のものが休めますゆえ助かりますので」
なるほど…どうやら村長さんの家の前にある広場を借りて今日は休むようだ。テントを張ったり準備を始めている。そういうことなら俺も調理場を設置して夕食の準備に入ろうかな。
「リョータ様、調理場があるくらいですからテントも同じ魔道具でしょうか?」
「そうだけど…」
「では昼の時と同じように荷馬車のほうへ設置をしてください」
「ありがとう…」
いやノノさん…使わせてくれるのは嬉しいんだけど、わざわざ迎えに来んでも俺聞きに行ったよ? 護衛の人たちは外にテントを張っているから俺はどうすればいいのかと思ってたし。まあ助かるからいいんだけど…ノノさんの場合何か裏がありそうなんだよね…昼の時も残り物狙ってたし。
まあ設置していいっていうから調理場をまずは設置して…と。この魔道具のすごいところは同じ系統の魔道具が連携を組んで設置できるところなんだよね。この調理場の中からさらに2ヶ所同じ系統の魔道具を設置することが出来る。つまり調理場からさらに進む扉が2個ある感じになるんだ。もちろん数を持っていればその設置した先の部屋からさらに2つ繋げることが出来る。まあ俺は3つしか持ってないから調理場から寝室と浴槽を繋げるだけだけど。
「すごい! テントタイプじゃなくて寝室タイプじゃないですかっ しかも浴槽タイプまであるなんて…リョータ様はもしかしなくても凄腕の冒険者なのですか?」
「なんでそうなるんだ?」
「え、だって…装備や日々の生活に余裕がなければこんないい物用意しませんよ普通は。私だっていつまでメイドでいられるかわかりませんから、お金の消費は最低限で貯めてますからね」
あーつまり冒険者として実入りがよく、装備も整っており将来を見据えた生活の資金も潤沢で、高価な魔道具に手を出す余裕があると思われたってことなのか…そうか貯金か。ポイントを集める手段さえあれば生活が困らなさそうだから考えてなかったな。
「将来ね…俺もちゃんと考えないとだめだよな」
「そうですよ今はいつ死ぬかわからない冒険者かもしれませんが、冒険者だっていつまでも続けられませんから…あ、お湯が沸きましたよ」
ノノさんに紅茶を入れてもらいプリンを持たせ3人に出してもらう。夕食を作るのに時間がかかるし、ちょっとしたおやつタイムってところだ。お茶を飲んで時間を潰してもらっている間に俺は調理を始めよう。今回は普通の鍋でご飯を炊いてみることにするかな。
ご飯を炊いている間にノノさんに手伝ってもらって肉を細かく刻んでもらい今日は煮込みハンバーグを作ろうと思う。赤ワインもたくさんあるからね。ただ調味料は種類が少ないからこれで出来るだけの味付けになってしまうが。後パン粉がないからパンを手でちぎったりとか…そうだナスを一緒に煮ようかな。後は何かスープを…鶏がらベースでかきたま汁でいいか。片栗粉がないからとろみがつかないか…少しだけ小麦粉入れてみるかな。
「ようこそいらしゃいました」
「ああ世話になるな」
「いえいえ、こちらも今晩は警備のものが休めますゆえ助かりますので」
なるほど…どうやら村長さんの家の前にある広場を借りて今日は休むようだ。テントを張ったり準備を始めている。そういうことなら俺も調理場を設置して夕食の準備に入ろうかな。
「リョータ様、調理場があるくらいですからテントも同じ魔道具でしょうか?」
「そうだけど…」
「では昼の時と同じように荷馬車のほうへ設置をしてください」
「ありがとう…」
いやノノさん…使わせてくれるのは嬉しいんだけど、わざわざ迎えに来んでも俺聞きに行ったよ? 護衛の人たちは外にテントを張っているから俺はどうすればいいのかと思ってたし。まあ助かるからいいんだけど…ノノさんの場合何か裏がありそうなんだよね…昼の時も残り物狙ってたし。
まあ設置していいっていうから調理場をまずは設置して…と。この魔道具のすごいところは同じ系統の魔道具が連携を組んで設置できるところなんだよね。この調理場の中からさらに2ヶ所同じ系統の魔道具を設置することが出来る。つまり調理場からさらに進む扉が2個ある感じになるんだ。もちろん数を持っていればその設置した先の部屋からさらに2つ繋げることが出来る。まあ俺は3つしか持ってないから調理場から寝室と浴槽を繋げるだけだけど。
「すごい! テントタイプじゃなくて寝室タイプじゃないですかっ しかも浴槽タイプまであるなんて…リョータ様はもしかしなくても凄腕の冒険者なのですか?」
「なんでそうなるんだ?」
「え、だって…装備や日々の生活に余裕がなければこんないい物用意しませんよ普通は。私だっていつまでメイドでいられるかわかりませんから、お金の消費は最低限で貯めてますからね」
あーつまり冒険者として実入りがよく、装備も整っており将来を見据えた生活の資金も潤沢で、高価な魔道具に手を出す余裕があると思われたってことなのか…そうか貯金か。ポイントを集める手段さえあれば生活が困らなさそうだから考えてなかったな。
「将来ね…俺もちゃんと考えないとだめだよな」
「そうですよ今はいつ死ぬかわからない冒険者かもしれませんが、冒険者だっていつまでも続けられませんから…あ、お湯が沸きましたよ」
ノノさんに紅茶を入れてもらいプリンを持たせ3人に出してもらう。夕食を作るのに時間がかかるし、ちょっとしたおやつタイムってところだ。お茶を飲んで時間を潰してもらっている間に俺は調理を始めよう。今回は普通の鍋でご飯を炊いてみることにするかな。
ご飯を炊いている間にノノさんに手伝ってもらって肉を細かく刻んでもらい今日は煮込みハンバーグを作ろうと思う。赤ワインもたくさんあるからね。ただ調味料は種類が少ないからこれで出来るだけの味付けになってしまうが。後パン粉がないからパンを手でちぎったりとか…そうだナスを一緒に煮ようかな。後は何かスープを…鶏がらベースでかきたま汁でいいか。片栗粉がないからとろみがつかないか…少しだけ小麦粉入れてみるかな。
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