79 / 356
王都までの旅路
66. 襲撃?
しおりを挟む
馬車が走り出し最初と同じ隊列で移動を始めた。相変わらず俺の横で馬に乗っているアルバトロスは無言でひたすら前を向いている。ちょっとくらい会話とかあってもいいと思うんだが…まあなぜか嫌われているっぽいので仕方がない。
先のほうが少し明るくなってきた。どうやらそろそろ森を抜けるみたいだ。森を抜けたがまだまばらに木が生えている。もともとそのあたりまで昔は森があったのかもしれない。
「ん?」
気のせいか馬車の進行速度が少し落ちた気がする。それに伴い馬車が左へとコースをずらす。
「こちらによってください。どうやら前方で馬車が止まっていますね」
び…びっくりしたわ。内容じゃなくて突然アルバトロスが喋ったから! 視線は前を見たままだがその言葉はどうやら俺に向けて言ったもののようだ。
「え、あっ 本当だ」
「聞こえなかったんですか? 早くこちらに。これだからバカは…」
「……」
…いやまあうん。ちゃんと教えてくれたし悪い人じゃないんだよ…うん。それにしてもどうしたんだろうか? 森を抜けてすぐのところで馬車を止めるだなんて…少し前に俺たちと同じところで休憩をしたはずだよね。だから馬車の点検もしただろうから故障とかではないと思うが。
「ルッ」
バキンッ
え、何! ちょっとネコルーさんや君は何を咥えているんだね? 今なんか音がしたよね?? その音の原因がそれですか?
「警戒!! 索敵をっ プロテクト」
ちらりとやっとこっちを向いたアルバトロスがネコルーを見て叫んだ。プロテクトって…え? 馬車が2台ともすっぽりと透明なドームに包まれている。そして馬に乗っている人たちが武器を手に持ち戦闘態勢にに入った。その状態のまま動きを止めている馬車へと近づいていく。外に出て馬車の点検をしている人やただ立っていただけの人などが、武器を持って進んでくる俺達を見てぎょっとした顔をしているが…通過するとほっと胸をなでおろす。まあそうね…普通襲われると思うよね。
「あれ?」
馬車の扉が開いていて中がちらりと見えたんだが、なんか見たことある人が乗っていたような…? そしてなぜかその人は俺を睨みつけていた。誰だっけ…
バキンッ
…またネコルーが何かを咥えている。手を伸ばしそれを取り上げると折れた矢だった。
「どうやら狙われているのはあなたのようですね」
「は…? なんで俺が??」
「そんなこと知るわけないじゃないですか…まあそのネコ目立ちますし狙いやすいのかもしれませんね」
まじでそんな理由なの? 確かに他の馬は茶色いし白いネコは目立つ。
「ネコルーと俺にもプロテクトしてくれよ…」
「いやですよ。馬車2台でも結構魔力消費しますし、攻撃にも必要かもしれないんですから」
「ぐ…っ しかたない自分でやるか。えーとたしか…結界」
パリンッ
バキンッ
「うをっ すぐ割られた!」
「強度がたりないんじゃないですが? 結界はプロテクトより扱いが難しい分消費魔力も控えめですが、しっかりとイメージを固めればとてもいい盾になりますよ。というかそんな魔法を持っているのなら初めから自分で使ってください」
イメージか…っていうか一言多いわ! えーと…どの程度を防ぐかを決めないといけないんだな? 矢ってどんな強さなんだ? 鋭く1点集中に力が加わるから結構強度がいるんじゃないか? それに矢だけじゃなくて魔法も飛んで来たらどうすれば…
「警戒解除ー 解除!」
「もう結界はいらないですよ?」
「あ、はい…」
悩んでいる間にどうやら攻撃範囲外まで移動が終わったようだ。ちょっとこれはいろいろ考えておかないといけないみたいだな。
先のほうが少し明るくなってきた。どうやらそろそろ森を抜けるみたいだ。森を抜けたがまだまばらに木が生えている。もともとそのあたりまで昔は森があったのかもしれない。
「ん?」
気のせいか馬車の進行速度が少し落ちた気がする。それに伴い馬車が左へとコースをずらす。
「こちらによってください。どうやら前方で馬車が止まっていますね」
び…びっくりしたわ。内容じゃなくて突然アルバトロスが喋ったから! 視線は前を見たままだがその言葉はどうやら俺に向けて言ったもののようだ。
「え、あっ 本当だ」
「聞こえなかったんですか? 早くこちらに。これだからバカは…」
「……」
…いやまあうん。ちゃんと教えてくれたし悪い人じゃないんだよ…うん。それにしてもどうしたんだろうか? 森を抜けてすぐのところで馬車を止めるだなんて…少し前に俺たちと同じところで休憩をしたはずだよね。だから馬車の点検もしただろうから故障とかではないと思うが。
「ルッ」
バキンッ
え、何! ちょっとネコルーさんや君は何を咥えているんだね? 今なんか音がしたよね?? その音の原因がそれですか?
「警戒!! 索敵をっ プロテクト」
ちらりとやっとこっちを向いたアルバトロスがネコルーを見て叫んだ。プロテクトって…え? 馬車が2台ともすっぽりと透明なドームに包まれている。そして馬に乗っている人たちが武器を手に持ち戦闘態勢にに入った。その状態のまま動きを止めている馬車へと近づいていく。外に出て馬車の点検をしている人やただ立っていただけの人などが、武器を持って進んでくる俺達を見てぎょっとした顔をしているが…通過するとほっと胸をなでおろす。まあそうね…普通襲われると思うよね。
「あれ?」
馬車の扉が開いていて中がちらりと見えたんだが、なんか見たことある人が乗っていたような…? そしてなぜかその人は俺を睨みつけていた。誰だっけ…
バキンッ
…またネコルーが何かを咥えている。手を伸ばしそれを取り上げると折れた矢だった。
「どうやら狙われているのはあなたのようですね」
「は…? なんで俺が??」
「そんなこと知るわけないじゃないですか…まあそのネコ目立ちますし狙いやすいのかもしれませんね」
まじでそんな理由なの? 確かに他の馬は茶色いし白いネコは目立つ。
「ネコルーと俺にもプロテクトしてくれよ…」
「いやですよ。馬車2台でも結構魔力消費しますし、攻撃にも必要かもしれないんですから」
「ぐ…っ しかたない自分でやるか。えーとたしか…結界」
パリンッ
バキンッ
「うをっ すぐ割られた!」
「強度がたりないんじゃないですが? 結界はプロテクトより扱いが難しい分消費魔力も控えめですが、しっかりとイメージを固めればとてもいい盾になりますよ。というかそんな魔法を持っているのなら初めから自分で使ってください」
イメージか…っていうか一言多いわ! えーと…どの程度を防ぐかを決めないといけないんだな? 矢ってどんな強さなんだ? 鋭く1点集中に力が加わるから結構強度がいるんじゃないか? それに矢だけじゃなくて魔法も飛んで来たらどうすれば…
「警戒解除ー 解除!」
「もう結界はいらないですよ?」
「あ、はい…」
悩んでいる間にどうやら攻撃範囲外まで移動が終わったようだ。ちょっとこれはいろいろ考えておかないといけないみたいだな。
3
あなたにおすすめの小説
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム
前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した
記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた
村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く
ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた
そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた
私は捨てられたので村をすてる
石しか生成出来ないと追放されましたが、それでOKです!
寿明結未(ことぶき・あゆみ)
ファンタジー
夏祭り中に異世界召喚に巻き込まれた、ただの一般人の桜木ユリ。
皆がそれぞれ素晴らしいスキルを持っている中、桜木の持つスキルは【石を出す程度の力】しかなく、余りにも貧相なそれは皆に笑われて城から金だけ受け取り追い出される。
この国ではもう直ぐ戦争が始まるらしい……。
召喚された3人は戦うスキルを持っていて、桜木だけが【石を出す程度の能力】……。
確かに貧相だけれど――と思っていたが、意外と強いスキルだったようで!?
「こうなったらこの国を抜け出して平和な国で就職よ!」
気合いを入れ直した桜木は、商業ギルド相手に提案し、国を出て違う場所で新生活を送る事になるのだが、辿り着いた国にて、とある家族と出会う事となる――。
★暫く書き溜めが結構あるので、一日三回更新していきます! 応援よろしくお願いします!
★カクヨム・小説家になろう・アルファポリスで連載中です。
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる