【本編完結】異世界に召喚されわがまま言ったらガチャのスキルをもらった

れのひと

文字の大きさ
83 / 356
王都までの旅路

70. 2日目

しおりを挟む
 昨日はあれから色々あった…というかそのせいでちょっと疲れた。寝起きから疲れているんだよ! ほんと勘弁してほしい。実はノノさんが自分のテントに帰ってくれなかった。暗いから帰れません! とか送ってもらうなんてとんでもないっ とか…じゃあ暗くなる前にちゃんと帰って欲しい。

 しかもちゃっかりと浴室も使用し、石鹸を1個奪われてしまった! いや、正確には使っていいよって渡したんだけど…私が使用したものを使わせるわけには行けません! とか言って返してくれなかった。絶対これ狙ってたよね? 石鹸がこの世界でどんな価値があるのか知らないが、俺が風呂から出たらノノさんが獲物を狙っているかのような目をしてたものっ 

 さらに、ベッドにも潜り込もうとしたから流石にこれは断固拒否させてもらった! じゃあ床に寝れというのですね…としょんぼりするもんだからガチャから出た寝袋をあげた。そしたら俺よりも先に寝付いていた…こっちは気になって中々寝れなかったというのにっ とりあえず今日の無料ガチャを引こう。どうやら今日は無の日らしいが…


乾く皿


 うわ…っ これってあれだ、魔道具店で見た勝手に乾いてくれるってやつ…

「ノノさん、乾く皿って何かに使えますか?」
「そうですね…干し肉とか早く作れたりします」
「そうなんだ…」

 本来の仕様と違う使い方だと思うが一応使い道があったんだね…でもそうか乾燥させる、ね。ドライフルーツとか作れたりする? あとラスクとか…おっ なるほど使いようによってはいいかもしれん。

 ノノさんに3人にコーヒーを出してもらっておいてその間に朝食の準備をする。昨日作っておいたおにぎりとお湯を沸かして味噌汁、後はキュウリを塩もみしてなんちゃって浅漬け風。少し塩をきかせるのに時間がかかったくらいで終わった。

 流石に何度か食べたので変わった料理になれてきたのかさほど驚くこともなく、俺が出したものをにこにこと食べてくれた。普通はありえないと思うんだけどね? まあいいや。

「そういえば聞いたか? なんか昨日空が大変なことになってたとか…天変地異の前触れじゃないかっていう話だぞ?」

 …それ犯人は俺です。ばれたら怖いので言わないけど。ノノさんには口止めしておいたから多分大丈夫だと思うが…後で何を請求されるかが怖い。まあ流星は封印案件だな…気を取り直して出発までに出来ることをやっておこうか。

「契約召喚」

 すっかりネコルーを呼び戻すのも慣れてしまった。相変わらず汚れがひどいのですぐに洗い流す。試しに送風を使ったらその間に水を飛ばされ酷い目に合った。やっぱりさっさと水分を回収したほうがいいみたいだ。

 それから出発の時間になり村長さんにお礼を言った後俺たちはこの村を出発した。今日は昨日みたいに矢が飛んできたりしないといいのだが…そして相変わらず俺の横でアルバトロスが馬に乗って並走している。たまには全然関係のない無駄話をその口からきいてみたいものだ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

処理中です...