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お披露目会
86. 雑談と検証
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宿へ戻って来て一息。夕食の時間までまだ少しあるので買ってきた荷物を整頓。衣装ケースの中に流石に粉類は入らなかったのでこれはマジックバックへ。だけど重たい米はマジックバックには厳しいのでインベントリにしまう。
「お茶を入れてきます」
「あ、うん」
そうこの宿は部屋にティーセットが置いてあるんだ。あとお湯を沸かす魔道具。お茶はご自由にってことらしい。ノノさんがお茶を入れてくれてる間に今日の無料ガチャを引こう魔道具をいくつか見て来たのでちょっと期待してしまうね。
テントの魔道具(寝室)
あーうん。いいものなんだよ…だけど通信用の魔道具が欲しかった! だって高くて買えないしさっ まあ仕方ない次回に期待しよう。あっ だけどこれでノノさんを別部屋に追い出せるんじゃないか? うん、ありだね。
お茶を飲みながらノノさんとちょっと雑談。主に明日のことだ。まず明日は勇者のお披露目会ということで、朝のうちから勇者を乗せた馬車が王都を練り歩くんだそうだ。護衛も引き連れているらしいからまあ見た目パレード的なものになるんだろうね。それに友人たちが出ると…うん。あの幼女に感謝しないとね。一緒に城に召喚されていたらきっと俺もその仲間になっていただろうから。で、そのあと城に戻って王様から魔王討伐の任命式っと。少し時間を空けて城で招待客に対してのお披露目パーティ。まあパレードしか俺には関係ないな。そもそも招待はされていない。
「では私達は町の中のお祭りにでも参加しましょうか?」
「祭り??」
「はい。勇者のお披露目ですから町の中では色んなお店が出て賑やかになっているはずですよ」
「へ~」
祭りね。え、もしかしなくても稼ぎ時なんじゃないか? きっと周りの人たちも気分が上がって財布の紐が緩くなっている。明日の予定は決定だな!
夕食を食べ終え再び部屋に戻ってきた。ここからは寝るまで自由時間ってやつだ。まあ外は暗いから外出はしないが。王都はフィレーネと違ってところどころに明かりが設置してあるからまだ歩けないことはないんだけど、そもそもこんな時間に俺は用事がないからね。夜に開いている店なんて大体が大人が利用するような店ばかりなのだ。そのうち足を運ぶこともあるかもしれないけど、それは今じゃない。
そんなことよりもまずやっておきたいこともあるしね。
「そうこれこれ」
手に持っているのはカード。以前引いたガチャで出た武器、黒の杖。これってあの店に売っていた魔道具の武器だ。固定魔法が使えるようになるやつで、使える魔法はダークネス。魔法を使用する相手の影を操る魔法みたいだ。あくまでも操るだけなので、せいぜい縛り上げて足止めが出来る程度。あーこの影で殴ったり出来るのかな? ちょっと試してみるか。
結果は出来た。自分に魔法を使用し、足元の影を操ってみた。なんか触手みたいにうねうねと黒いものが出てきてちょっとキモイ。この黒い触手は本数を出すほど細くなり強度が落ちた。20本ほど出すと俺の力でも引きちぎれたくらいだからね。まあ使うときは10本が限界かもしれない。あと、魔力がガンガン減る。5秒で魔力の消費は1。今の俺の魔力量だと維持するのに30分ほどしか持たないってことだ。でも拘束して安全に攻撃できるってことだからありと言えばありだよね。それと誰もが気がついたと思うことなんだけど、光に弱い…影が消えると使えなくなる。まあ魔物相手なら余程大丈夫だよね?
検証終わり! 遅くならないうちに寝よう。ちなみにノノさんはそんなもんに付き合ってられないと言うばかりにさっさと寝ていた。
「お茶を入れてきます」
「あ、うん」
そうこの宿は部屋にティーセットが置いてあるんだ。あとお湯を沸かす魔道具。お茶はご自由にってことらしい。ノノさんがお茶を入れてくれてる間に今日の無料ガチャを引こう魔道具をいくつか見て来たのでちょっと期待してしまうね。
テントの魔道具(寝室)
あーうん。いいものなんだよ…だけど通信用の魔道具が欲しかった! だって高くて買えないしさっ まあ仕方ない次回に期待しよう。あっ だけどこれでノノさんを別部屋に追い出せるんじゃないか? うん、ありだね。
お茶を飲みながらノノさんとちょっと雑談。主に明日のことだ。まず明日は勇者のお披露目会ということで、朝のうちから勇者を乗せた馬車が王都を練り歩くんだそうだ。護衛も引き連れているらしいからまあ見た目パレード的なものになるんだろうね。それに友人たちが出ると…うん。あの幼女に感謝しないとね。一緒に城に召喚されていたらきっと俺もその仲間になっていただろうから。で、そのあと城に戻って王様から魔王討伐の任命式っと。少し時間を空けて城で招待客に対してのお披露目パーティ。まあパレードしか俺には関係ないな。そもそも招待はされていない。
「では私達は町の中のお祭りにでも参加しましょうか?」
「祭り??」
「はい。勇者のお披露目ですから町の中では色んなお店が出て賑やかになっているはずですよ」
「へ~」
祭りね。え、もしかしなくても稼ぎ時なんじゃないか? きっと周りの人たちも気分が上がって財布の紐が緩くなっている。明日の予定は決定だな!
夕食を食べ終え再び部屋に戻ってきた。ここからは寝るまで自由時間ってやつだ。まあ外は暗いから外出はしないが。王都はフィレーネと違ってところどころに明かりが設置してあるからまだ歩けないことはないんだけど、そもそもこんな時間に俺は用事がないからね。夜に開いている店なんて大体が大人が利用するような店ばかりなのだ。そのうち足を運ぶこともあるかもしれないけど、それは今じゃない。
そんなことよりもまずやっておきたいこともあるしね。
「そうこれこれ」
手に持っているのはカード。以前引いたガチャで出た武器、黒の杖。これってあの店に売っていた魔道具の武器だ。固定魔法が使えるようになるやつで、使える魔法はダークネス。魔法を使用する相手の影を操る魔法みたいだ。あくまでも操るだけなので、せいぜい縛り上げて足止めが出来る程度。あーこの影で殴ったり出来るのかな? ちょっと試してみるか。
結果は出来た。自分に魔法を使用し、足元の影を操ってみた。なんか触手みたいにうねうねと黒いものが出てきてちょっとキモイ。この黒い触手は本数を出すほど細くなり強度が落ちた。20本ほど出すと俺の力でも引きちぎれたくらいだからね。まあ使うときは10本が限界かもしれない。あと、魔力がガンガン減る。5秒で魔力の消費は1。今の俺の魔力量だと維持するのに30分ほどしか持たないってことだ。でも拘束して安全に攻撃できるってことだからありと言えばありだよね。それと誰もが気がついたと思うことなんだけど、光に弱い…影が消えると使えなくなる。まあ魔物相手なら余程大丈夫だよね?
検証終わり! 遅くならないうちに寝よう。ちなみにノノさんはそんなもんに付き合ってられないと言うばかりにさっさと寝ていた。
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