【本編完結】異世界に召喚されわがまま言ったらガチャのスキルをもらった

れのひと

文字の大きさ
111 / 356
北のダンジョン

97. レストスペースで解体

しおりを挟む
 あの後もう一匹スライムに遭遇。これは雪乃があっさりと魔法で処理。まあそのほうが早いからだ。そして地下4階へ…地下4階も相変わらずネズミばかりで道も複雑だと言うこともなくあっさりと階段に到達。そこに着くまでにスライムは4匹と少し多めだった気もするが、まあ同じく雪乃が。俺はルーの仕事を取らないように大人しくネコルーの背中でのんびり。そして地下5階。

「その先を左へ曲がるとレストスペースがあるわ」
「レストスペース?」
「ダンジョン内にいる魔物が入れない場所~ なんだって」

 へーそりゃ便利だな。まあ確かにそんな場所でもないと50階まで降りることは無理だろう。

「で、そのレストスペースってのはどんな頻度であるんだ?」
「5階ごとだ。だから極力5階ごとには休むんだよ。まあ下に降りるほど厳しくなってくるらしいから、レストスペースじゃないところで休むことになる場合も出てくると思うけどな」

 ほむ。まあそれは仕方がないことだね。というかまさかこのまま一気に地下50階まで降りるなんて言わないよな? 食料は問題ないがその間常時魔物と対峙しないけいけないなんて…厳しくね? とりあえず俺には無理だわ。

「はぁ~ 休憩」
「ほら響子まだ座り込んじゃダメよ」
「ふぁ~い」
「えーとルーさんと良太、荷物整理するから魔物を出してくれるかしら」
「あ、はーい」
「荷物整理?」

 そもそも俺は荷物に余裕があるから全然気にならないんだが何をどう整理するんだ?

「あ、俺もやるぞー」
「なあたけ荷物整理って何やるんだ?」
「ん? ああ魔物をそのまま持ってるとかさばるだろう? だから素材を剥ぎ取って後は処分するんだ。まあ解体ってやつな」

 うわー 一番見たくないやつだな。と言うかもしかして俺も参加なのか? く…解体…パーツごとにばらす…あれ? 濡れた服の水だけをインベントリにしまうってある意味バラしてるんじゃないか? 汚れた床の汚れだけしまうのも…だとすると解体ってインベントリで出来るんじゃないかな。

「もしかするとその作業簡単に済ませられるかもしれないんだが試していいか?」
「そりゃー 時間が短くなるに越したことはないが…何するんだ?」
「ちゃんと説明するからまずはこのネズミとスライムの核、いるものといらないものは何か教えてくれ」

 たけの説明によるとネズミから回収するのは髭と牙、それとたまに体内にある魔石。スライムはまあ核しかないわけなんだけど、この中に魔石が入ってて取り出すのがかなり難しいそうだ。それを傷を付けずに取り出せれば美味しいらしい。まあ大体ちょっと手数料払ってギルドで基本やってもらうんだとか。で、とりあえずルーが回収したのと俺が回収したのを全部取り出し、順番にパーツ分けするつもりでインベントリにしまってみる。

「お…出来たわ」
「何がだ?」


ネズミの髭×6
ネズミの牙×4
魔石小×1


 ネズミを1匹パーツを分けるようにしまうと出来てしまった。インベントリめっちゃ便利だわ~

「ほら」
「マジか! 何したんだこれっ」
「スキルだよ。まあただの収納スキルでしまうときに分けるようにしまってみたら出来た」
「ははっ しまうだけで解体とか便利すぎだろう」
「りょーちゃんすごいっ」
「ってことで全部解体すればいいか?」
「ああ頼んだ!」
「あー後いらない部分…これだとネズミの体か、これもらっていいか? 俺のスキルで使うんだよ。と言うかパーティで手に入れたものだしちゃんと還元するから」
「ちょっと意味がわからないが…ちゃんと教えてくれるならいいぜ?」
「んーまあいいよ。知り合いばかりだしね。まずは解体終わらせちゃうね」

 よーし順番にしまって(解体)いくぞー
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~

みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。 彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。 最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。 一種の童話感覚で物語は語られます。 童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~

きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。 前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

処理中です...