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北のダンジョン
96. スライムと遭遇
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1階層を走り抜け階段の前についた。先についていたネコルーが血のついた体が気持ち悪いのか毛繕いをしている。
「はいはい、綺麗にするよー ウォッシュ」
水を飛ばされる前にすかさず回収。
ガチャポイント:28378→28379
「うわー ねこちゃん強いね~」
「そうなんだよね~ あまり狩らせちゃうとお前らのレベル上げにならないだろう?」
「そんなことはないだろう? まあ良太が分配が多くなるくらいかな」
知らなかった…パーティで狩りをするとゲームよろしく経験値の分配が起こるそうだ。ただトドメを刺した人が多くもらえる仕様で、ネコルーが倒すと契約している俺が一番もらえることになるんだとか。分配分は入るからっ気にせず誰かが狩ればいいようだ。まあその経験値ってやつが数値で見ることが出来ないから細かいところはわからないが。
俺たちは階段を降り地下2階へ。2階も1階と同じくいるのはネズミ型の生き物。それを倒しながら既にたけたちが知っているという道を通り3階層へ。3階層もそのまま通過しようとしたら流石にそうはさせないとばかりに道を塞ぐものが…
「あー出たな」
「さっさと倒そうか」
「雪ちゃんやっちゃってぇ~」
「まてまてっ ほら良太折角だから相手してみろよ」
目の前にある壁をさしたけが俺に倒すように言ってきた。俺にはちょっと他の壁と違う色にしか見えないんだが…
「リョー これがスライムですよ」
「スライム…ってでかくね?」
「違いますよリョータさん。スライムは伸縮自在、体を伸ばして壁のように見せかけているんです」
ルーに言われてよく見てみると上の方に隙間があり壁じゃないことがわかった。なるほど。
「スライムってどう倒すもんなんだ? やっぱ魔法とかなのか?」
「まあ魔法が早いっちゃーそうなんだが、核を傷つければ倒せるぞ」
「核…ねぇ」
目の前を塞いでいる壁…もといスライムをじっくりと眺める。あ、あれがそうなのかな? ちょっと上の方にボコッとした出っ張りが見える。
「よっと」
軽くジャンプしナイフで刺そうとした。すると刺した場所には柔らかいものを刺した感覚しかなく、視線を動かすと出っ張りは少し横に移動していた。
「…このやろう」
何度かナイフでザクザクとやるが核に逃げられまくってトドメをさせない。それどころかたまに体の一部を鞭のようにしならせて攻撃してくる始末。
「ぐぬぬ…なんて面倒な」
「序盤の強敵って感じだよな?」
くそう…ニヤニヤと笑いやがって。知ってて俺にやらせてるってわけかこのやろ~ この逃げ回っているのを止めればいいんだよな…だったら!
「ダークネス」
杖を握り直し魔法を使用した。俺の足元から影が伸びていきスライムの核を捕まえようとする。1本だと逃げられてしまうので5本ほどで対応。するとあっさりと核を握り込んだ。
「はいおしまい」
その状態で後はナイフを突き刺すと壁となっていたスライムの体がドロリと崩れ落ち先へ進む道が現れた。
「な、なんじゃそりゃ~!」
「へぇー闇魔法ね。でも良太は攻撃魔法を持っているなんて言ってなかったわよね? それ賢者にならないと覚えられないし…」
「ん? ああ攻撃魔法は今のところないぞ。これはこの杖がないと使えないんだわ」
「魔道具! いいなー 私も欲しいよぉ」
「魔道具は高いから必要最低限しか買えないでしょう…我慢して」
「むー あっ つまりりょーちゃんはお金持ちなの?」
「…なんか悪どいことでもしたのか?」
「してねーよっ」
そんなくだらない話をしながらも俺たちは先へと進んでいった。
「はいはい、綺麗にするよー ウォッシュ」
水を飛ばされる前にすかさず回収。
ガチャポイント:28378→28379
「うわー ねこちゃん強いね~」
「そうなんだよね~ あまり狩らせちゃうとお前らのレベル上げにならないだろう?」
「そんなことはないだろう? まあ良太が分配が多くなるくらいかな」
知らなかった…パーティで狩りをするとゲームよろしく経験値の分配が起こるそうだ。ただトドメを刺した人が多くもらえる仕様で、ネコルーが倒すと契約している俺が一番もらえることになるんだとか。分配分は入るからっ気にせず誰かが狩ればいいようだ。まあその経験値ってやつが数値で見ることが出来ないから細かいところはわからないが。
俺たちは階段を降り地下2階へ。2階も1階と同じくいるのはネズミ型の生き物。それを倒しながら既にたけたちが知っているという道を通り3階層へ。3階層もそのまま通過しようとしたら流石にそうはさせないとばかりに道を塞ぐものが…
「あー出たな」
「さっさと倒そうか」
「雪ちゃんやっちゃってぇ~」
「まてまてっ ほら良太折角だから相手してみろよ」
目の前にある壁をさしたけが俺に倒すように言ってきた。俺にはちょっと他の壁と違う色にしか見えないんだが…
「リョー これがスライムですよ」
「スライム…ってでかくね?」
「違いますよリョータさん。スライムは伸縮自在、体を伸ばして壁のように見せかけているんです」
ルーに言われてよく見てみると上の方に隙間があり壁じゃないことがわかった。なるほど。
「スライムってどう倒すもんなんだ? やっぱ魔法とかなのか?」
「まあ魔法が早いっちゃーそうなんだが、核を傷つければ倒せるぞ」
「核…ねぇ」
目の前を塞いでいる壁…もといスライムをじっくりと眺める。あ、あれがそうなのかな? ちょっと上の方にボコッとした出っ張りが見える。
「よっと」
軽くジャンプしナイフで刺そうとした。すると刺した場所には柔らかいものを刺した感覚しかなく、視線を動かすと出っ張りは少し横に移動していた。
「…このやろう」
何度かナイフでザクザクとやるが核に逃げられまくってトドメをさせない。それどころかたまに体の一部を鞭のようにしならせて攻撃してくる始末。
「ぐぬぬ…なんて面倒な」
「序盤の強敵って感じだよな?」
くそう…ニヤニヤと笑いやがって。知ってて俺にやらせてるってわけかこのやろ~ この逃げ回っているのを止めればいいんだよな…だったら!
「ダークネス」
杖を握り直し魔法を使用した。俺の足元から影が伸びていきスライムの核を捕まえようとする。1本だと逃げられてしまうので5本ほどで対応。するとあっさりと核を握り込んだ。
「はいおしまい」
その状態で後はナイフを突き刺すと壁となっていたスライムの体がドロリと崩れ落ち先へ進む道が現れた。
「な、なんじゃそりゃ~!」
「へぇー闇魔法ね。でも良太は攻撃魔法を持っているなんて言ってなかったわよね? それ賢者にならないと覚えられないし…」
「ん? ああ攻撃魔法は今のところないぞ。これはこの杖がないと使えないんだわ」
「魔道具! いいなー 私も欲しいよぉ」
「魔道具は高いから必要最低限しか買えないでしょう…我慢して」
「むー あっ つまりりょーちゃんはお金持ちなの?」
「…なんか悪どいことでもしたのか?」
「してねーよっ」
そんなくだらない話をしながらも俺たちは先へと進んでいった。
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