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これが異世界の日常?

116. 疑問

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 なんていうか酔っぱらいはいかん…解放されるまで時間がかかってしまった。外が薄っすらと赤く染まり始めるくらいまでガルシアに絡まれていた。悪い人じゃなさそうなんだけどね。

 ネコルーを預けて今日の宿へと戻る。というか運がよかったのか今日はギルドの宿が開いていたので利用することにしたんだ。部屋は狭いがすぐに仕事に行けるのはやっぱり便利なんだよね。

 部屋に入りすぐに調理場を設置。予定通りちゃんと料理をしようと思っている。時間がある時とか作り置きをしておくのもいいかもしれんな…まああんまりインベントリの枠を埋めると草取りが面倒になるんだけどね。

 まあそれはいいや何を作って食べようかな? インベントリやマジックバックの中を覗いて考える。あーそうだお湯を沸かしてカップ麺でもいいかも。それとついでにご飯を少し炊いておこうかな。やっぱりご飯を炊くのが一番時間掛かるし。炊けていればあとはちょっとおかずを用意するだけでいい。うん、そうしよう。

「ごちそうさまーっと」

 かなり久しぶりにカップ麺を食べたなー やっぱりたまに食べたくなる味なんだよね。っとご飯はまだ炊けてないからもうしばらくここにいないとね。見張っててくれる人がいればお風呂とか済ませられるんだけど、一人だとそういうわけにもいかない。炊飯器がというか家電がどれだけ便利だったかって思い知らされる。魔法も便利なんだけどね。でもそんな魔法でもご飯は炊けない。

 ふと昼間の話を思い出した。初代勇者が魔法を作ったって話。今回勇者として呼び出されたたけは勇者は職業だと言ってたと思う。俺の勝手なイメージだが勇者という職業は魔法を作るような職業ではないと思うんだよね。つまりたけは魔法を作れない。だけど初代は作れた…同じ勇者なのに違いがありすぎじゃないだろうか?

 おっとそろそろ火を止めないと。あとは蒸らすだけ。この間に風呂をすまそう。

 風呂に入ってさっぱりした。えーとなんだっけ…そう勇者のことだ。実際はどうなんだろうね? 一度たけに聞いてみようかな。王都までテレポートで飛ぶのはちょっとつらいが、一人で行けば昨日よりは消費がすくないだろうし。そうと決まれば今日はもう寝ておこう。明日明るくなったらすぐに出かけるか。

 あー目が覚めた。外はまだ薄暗く、時刻は1の時と4の時の間で1の時よりだ。目を覚ます意味も込めてインスタントコーヒーと残り少ない食パンを1枚食べる。ネコルーと合流するのは後にして東門から外へ。そしてここから連続テレポートだ!

「よしっ 一人だとポーション各2本ですむぞ」

 これくらいならぎりぎり許容範囲だろう。まあ帰りも飲まないといけないんだけどさ…とにかくまずはギルドへ顔を出して見ようか。ちょうどいたりするといいんだが…お、いたいた。どうやら何か買取をしてもらっていたようだ。

「たけー」
「ん? 良太まだ王都にいたのか」
「ああちょっと話もあってな」
「それ急ぎか?」
「そんなことはないが…」

 聞きたい内容は別に急ぎではない。だけどそのためだけに俺はここに来たわけで…

「じゃあ悪いがまたにしてくれ。すぐに出発しないといけないんだ」
「え、あ…っ」

 ろくに会話もせずたけがギルドの外へと出ていった。それを追うように雪乃が、その後を響子がついていく。すれ違いざまにちらりと響子だけが俺の方を見てちょっと困った顔をしていた。
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