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ブンナーへ
138. ブンナーに到着
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ダルシア男爵の機嫌が悪いこともあり朝から野営地が騒がしくバタバタと慌ただしい。そんな中でも見張りは継続中で、索敵を使用し俺は周りを眺めていた。そしてふと気がつく。周辺にばらけていた見張りは自分を含めて4人だったはずなのだが、今朝の騒ぎで一人減り3人になっていたはずなんだよね。でもそれがどう見ても2人…もう一人減っていた。それと妙に人数が集まっている箇所がある。あのフードが今朝出てきた荷馬車のあたりに固まっている感じだ。まあ現場検証的な感じに積み荷の確認をしているだけかもしれない。減った見張りは気になるけれどそれ以外は問題なく出発の時間となった。
馬車が出発したのであと半日もすればブンナーにつく。昨日と同じく馬車の中で朝食を、とロールパンを取り出すがあんなに騒がしかった子の声が聞こえてこなかった。とりあえずさっさと食べ馬車に乗っているもう一人のなんか怒りっぽい子に声をかけた。
「ねえ、あの騒がしい子は?」
「知らないわよ。そもそも今日は馬車に乗った時からいなかったじゃない」
「…そうなのか」
「ええそうよ。それでも馬車は出発したってことはこれでいいと依頼主が判断したってことなんじゃないの? ぜんっっぜん説明がないのが腹立つことだけどね」
ふぅーん…? どこいっちゃったんだろう。まあ俺には関係ないと言えばないんだが、いた人がいないってのは気になるもんだね。そういえば外を歩いている人数も減っていた気がする…
まあそれでも関係なく馬車は進み問題もなくブンナーへと到着した。そこでいなくなってた人達がどうしていたのかを知り驚く。どうやらフードがいたパーティが信用できないとかで護衛から外され荷馬車の中に閉じ込められていたらしい。町について荷馬車から出てきたことで教えられた。そのパーティへの報酬は半減になるそうだ。どうやらフードは臨時でパーティに入ったメンバーだったらしく、そのパーティの人たちが文句を言っていたみたいだけど通らなかったらしい。
「ほいリョータ報酬の分け前だ」
ガルシアさんから受け取った金額は銀貨4枚。1パーティの報酬が金貨2枚だったようだ。それを受け取り各自解散となった。まあこの町で過ごすもよし、すぐに帰るでもよしってことだね。帰るとなると徒歩はつらいから乗り合い馬車に乗るか再び何か護衛依頼を受けるのがいいらしく、またガルシアさんに勧められたが俺は断った。
「さてと…」
索敵を使用しながら人がいない方向へと移動し路地裏へと入り、箱庭を使用。現れた扉をくぐり中へと入る。扉を後ろ手で閉めながら見慣れない建物を眺めた。そういえばガチャで出た建物もおいたっけねー…
地図を取り出し誰がどこにいるのかを確認する。ネコルーは相変わらず湖の所だね。そして問題の2人は…目の前の家の中か。まあ鍵もついていない家だから出入りは自由だし、入ってもいいのだけど、家具が一切ないからあまりお勧めはしないんだけどね。
そっと扉を開け中へと入る。向かって左奥の部屋にいるみたいだ。
「放置してごめんね? 説明してもらいたいんだけどいいかな」
部屋の隅でうずくまるように座っていたフードが顔をあげゆっくりとそのフードをおろした。
「迷惑をかけてごめんなさいリョータさん…」
「やっぱり君だったんだねルー」
ルーは俺の顔を確認するとまた顔を伏せてしまった。
馬車が出発したのであと半日もすればブンナーにつく。昨日と同じく馬車の中で朝食を、とロールパンを取り出すがあんなに騒がしかった子の声が聞こえてこなかった。とりあえずさっさと食べ馬車に乗っているもう一人のなんか怒りっぽい子に声をかけた。
「ねえ、あの騒がしい子は?」
「知らないわよ。そもそも今日は馬車に乗った時からいなかったじゃない」
「…そうなのか」
「ええそうよ。それでも馬車は出発したってことはこれでいいと依頼主が判断したってことなんじゃないの? ぜんっっぜん説明がないのが腹立つことだけどね」
ふぅーん…? どこいっちゃったんだろう。まあ俺には関係ないと言えばないんだが、いた人がいないってのは気になるもんだね。そういえば外を歩いている人数も減っていた気がする…
まあそれでも関係なく馬車は進み問題もなくブンナーへと到着した。そこでいなくなってた人達がどうしていたのかを知り驚く。どうやらフードがいたパーティが信用できないとかで護衛から外され荷馬車の中に閉じ込められていたらしい。町について荷馬車から出てきたことで教えられた。そのパーティへの報酬は半減になるそうだ。どうやらフードは臨時でパーティに入ったメンバーだったらしく、そのパーティの人たちが文句を言っていたみたいだけど通らなかったらしい。
「ほいリョータ報酬の分け前だ」
ガルシアさんから受け取った金額は銀貨4枚。1パーティの報酬が金貨2枚だったようだ。それを受け取り各自解散となった。まあこの町で過ごすもよし、すぐに帰るでもよしってことだね。帰るとなると徒歩はつらいから乗り合い馬車に乗るか再び何か護衛依頼を受けるのがいいらしく、またガルシアさんに勧められたが俺は断った。
「さてと…」
索敵を使用しながら人がいない方向へと移動し路地裏へと入り、箱庭を使用。現れた扉をくぐり中へと入る。扉を後ろ手で閉めながら見慣れない建物を眺めた。そういえばガチャで出た建物もおいたっけねー…
地図を取り出し誰がどこにいるのかを確認する。ネコルーは相変わらず湖の所だね。そして問題の2人は…目の前の家の中か。まあ鍵もついていない家だから出入りは自由だし、入ってもいいのだけど、家具が一切ないからあまりお勧めはしないんだけどね。
そっと扉を開け中へと入る。向かって左奥の部屋にいるみたいだ。
「放置してごめんね? 説明してもらいたいんだけどいいかな」
部屋の隅でうずくまるように座っていたフードが顔をあげゆっくりとそのフードをおろした。
「迷惑をかけてごめんなさいリョータさん…」
「やっぱり君だったんだねルー」
ルーは俺の顔を確認するとまた顔を伏せてしまった。
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