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フランモネで仕事をする
202. 海を短時間で渡る方法
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ヨルさんとの連絡を終えた後夕食を作りみんなで食べた。そして今は自室でくつろぎ中…まあ、気になってあまり落ち着けないんだが。
おもむろにステータスカードを取り出し、隠蔽を解除し本来のステータスを表示した。
「魔力51200…これだけあればテレポートしてもポーション飲まないで済む気がする」
ただ問題はテレポートで海を越えることが出来ないことだ。船で移動すると半日かかってしまうし…これが何とかなれば、短時間でフィレーネまで戻れると思うんだけど。
「海面を浮遊で走り抜けるとか・・?」
海の上で浮遊が使えるか試してないからわからない。
「そうだ。川の上で試そう」
決めたのなら即行動。家を出て一番近くの西側の川に自転車でやってきた。自転車をインベントリにしまい、早速その場で浮遊を使う。
「まあここは地面の上だからな」
で、そのまま足を前に…出して見たがそもそも浮遊状態で歩くことが出来なかった。正確には足を前に出しても前進していない。つまり浮遊とはあくまでもその場で浮くだけのスキルってことだ。誰かにひかれたりしないと無理ってことになる。水面に浮けるがどうか試す前に終わってしまった…これじゃあ浮けても移動が出来ない。
「うーん…」
その場に寝転び空を見上げた。どうやって再現されているのかわからないが空にはたくさんの星と一つの月が浮かんでいる。
「流星」
気分を紛らわせるようにスキルを使い星が流れていくのを眺めた。こんなにたくさんの星が流れることなんてそうないだろう。その様子は余分なことを考えるのをやめるのに丁度よかった。ただ何となく目でその動きを追ってしまう。
「なにやら主様は愉快なことをなさっていますのね」
ふっと視界に影が差しフィリールが俺のことを覗き込んだ。相変わらずいきなり現れるやつだ。
「愉快?」
「はい、星はどうして流れるのか知っていますか?」
星が流れる理由?
「本当のことは神しかわからないのかもですが、生き物は命が尽きると星に還ると言われています。そして星が流れるのは新たな生を迎えるためとも」
「新たな生…か」
それが本当だとすると俺はその手助けをしたということになる。なるほど愉快なことと言われた意味がちょっと分かった気がする。
「それで何かお悩みでしょうか? 私でよろしければ相談にのらせていただきますけれど」
ふむ…他の人の意見を聞いてみるのもありか。しかも妖精の王ともなれば一般人なんかじゃ思いつかないことを考えてくれそうだ。
「つまり船を利用せずに短時間で海を渡りたいということですね」
さっきまで考えていたことを話した。
「どうしたらいいかな?」
「そうですね…では主様が使えるスキルと魔法を教えてくださいますか?」
ステータスカードを取り出し見せる。それを眺めながらフィリールはうんうんと首を縦に振っていた。
「これだけの魔力があれば多少の無理も利きましょう。では順番に言いましょうか」
順番に…? え、何つまりいくつか方法があるっていうことなのか?? 俺はそれに続く言葉を遮らないように黙って次の言葉を待つ。
「海の生き物と獣魔契約を行い引いてもらう」
「すぐに見つかるとありなのかもしれない…?」
「はい。創造スキルで橋を架ける」
橋か…橋を架けてしまうと船が動かなくなって迷惑をかけてしまうかもしれないな。
「吸引で島を引き寄せる」
「…は?」
「あそこにある島は浮島なのですよ」
いや、驚いたのはそこじゃない。吸引で引き寄せるってなんだよ!
「ジャンプする」
「………」
「浮遊して送風を送る」
まだあるの? どんだけ頭が周るんだっ
「海に結界を張りその上を歩く」
「お…?」
「海すべてを覆うのはたくさんの魔力がいりますよ?」
なるほど、出来るかはやってみないとわからないってことか。
「アイスブロックで海を凍らせる。以上でしょうか?」
こりゃまたたくさんの案が出たものだ。
おもむろにステータスカードを取り出し、隠蔽を解除し本来のステータスを表示した。
「魔力51200…これだけあればテレポートしてもポーション飲まないで済む気がする」
ただ問題はテレポートで海を越えることが出来ないことだ。船で移動すると半日かかってしまうし…これが何とかなれば、短時間でフィレーネまで戻れると思うんだけど。
「海面を浮遊で走り抜けるとか・・?」
海の上で浮遊が使えるか試してないからわからない。
「そうだ。川の上で試そう」
決めたのなら即行動。家を出て一番近くの西側の川に自転車でやってきた。自転車をインベントリにしまい、早速その場で浮遊を使う。
「まあここは地面の上だからな」
で、そのまま足を前に…出して見たがそもそも浮遊状態で歩くことが出来なかった。正確には足を前に出しても前進していない。つまり浮遊とはあくまでもその場で浮くだけのスキルってことだ。誰かにひかれたりしないと無理ってことになる。水面に浮けるがどうか試す前に終わってしまった…これじゃあ浮けても移動が出来ない。
「うーん…」
その場に寝転び空を見上げた。どうやって再現されているのかわからないが空にはたくさんの星と一つの月が浮かんでいる。
「流星」
気分を紛らわせるようにスキルを使い星が流れていくのを眺めた。こんなにたくさんの星が流れることなんてそうないだろう。その様子は余分なことを考えるのをやめるのに丁度よかった。ただ何となく目でその動きを追ってしまう。
「なにやら主様は愉快なことをなさっていますのね」
ふっと視界に影が差しフィリールが俺のことを覗き込んだ。相変わらずいきなり現れるやつだ。
「愉快?」
「はい、星はどうして流れるのか知っていますか?」
星が流れる理由?
「本当のことは神しかわからないのかもですが、生き物は命が尽きると星に還ると言われています。そして星が流れるのは新たな生を迎えるためとも」
「新たな生…か」
それが本当だとすると俺はその手助けをしたということになる。なるほど愉快なことと言われた意味がちょっと分かった気がする。
「それで何かお悩みでしょうか? 私でよろしければ相談にのらせていただきますけれど」
ふむ…他の人の意見を聞いてみるのもありか。しかも妖精の王ともなれば一般人なんかじゃ思いつかないことを考えてくれそうだ。
「つまり船を利用せずに短時間で海を渡りたいということですね」
さっきまで考えていたことを話した。
「どうしたらいいかな?」
「そうですね…では主様が使えるスキルと魔法を教えてくださいますか?」
ステータスカードを取り出し見せる。それを眺めながらフィリールはうんうんと首を縦に振っていた。
「これだけの魔力があれば多少の無理も利きましょう。では順番に言いましょうか」
順番に…? え、何つまりいくつか方法があるっていうことなのか?? 俺はそれに続く言葉を遮らないように黙って次の言葉を待つ。
「海の生き物と獣魔契約を行い引いてもらう」
「すぐに見つかるとありなのかもしれない…?」
「はい。創造スキルで橋を架ける」
橋か…橋を架けてしまうと船が動かなくなって迷惑をかけてしまうかもしれないな。
「吸引で島を引き寄せる」
「…は?」
「あそこにある島は浮島なのですよ」
いや、驚いたのはそこじゃない。吸引で引き寄せるってなんだよ!
「ジャンプする」
「………」
「浮遊して送風を送る」
まだあるの? どんだけ頭が周るんだっ
「海に結界を張りその上を歩く」
「お…?」
「海すべてを覆うのはたくさんの魔力がいりますよ?」
なるほど、出来るかはやってみないとわからないってことか。
「アイスブロックで海を凍らせる。以上でしょうか?」
こりゃまたたくさんの案が出たものだ。
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