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追われる
269. 犯罪者?
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テントに響子とルー、それ以外が箱庭で一晩過ごした次の日俺と響子は王都の冒険者ギルドに足を運んでいた。ちなみに箱庭をたけと雪乃に見せたらやっぱり驚いていたな。そしてたけの娘である3人…ルーとジエルとシズクに合わせても見たんだけど、お互いが似たような年の見た目なので微妙な空気が流れていた。今度たけにルリアーナさんにも会わせてあげないとね。
俺と響子が冒険者ギルドにきた理由は簡単だ。緊急依頼がどうなったかの確認のため。それと腕輪が従属以外の機能がある可能性があるとわかったからだ。たけたちは他に一緒にいなかったというのにたけ達がいた階層が相手にはわかっている。これがそれを示しているだろう。となるとブンナーに捨ててきた響子の腕輪もあまりよろしくないかもしれないのだ。誰かが拾っていたらどうなっているか。まあこれはもう今となってはどうなってしまったのかわからないことだが。
「あ、まだ貼ってあるね緊急依頼」
「ふむ」
つまり誰も依頼を受けていないということだろう。地下49階だなんて簡単に行こうと言うやつはいないよな。2,3日緊急依頼の様子を確認したら出発しようと思う。
──2日目
何事もなかった。緊急依頼は張られたまま、冒険者ギルドもいつもと同じくらい賑わっていた。
そして3日目…
緊急依頼は相変わらず張られたまま。なので俺と響子は移動をするためにまずはギルドの外へと向かう。王都を出てからテレポートを繰り返しながら南下する予定だ。ところが今日は気のせいかギルドの中が少し違った。なんていうか…同じような鎧を着た人がそこらに見えていた。その中の一人がなぜかギルドの外へと向かう俺と響子に向ってくる。はっきりいて嫌な予感しかしない。
「おいそこの…女か? その抱えている植物はなんだ」
「…え?」
しまった…植物が何かと聞かれるなんて思ってもみなかったから考えてもいなかった。もちろん響子だってすぐに答えが出せないでいる。御神木様だなんて正直に言えるわけもないからな。
「えーと…」
「それに話しかけているんだ顔ぐらい見せたらどうだ」
鎧を来た男は響子のフードをひっぱっり顔を覗き込んでくる。
「…聖女様? いや聖女様は確かブンナーに…」
「しっかり抱えてろっ」
「え、あっ うん!」
俺は響子に御神木様をしっかりと持つように言うと響子を肩に担ぎ上げギルドの外へと走り出した。そこはお姫様抱っこじゃないのかと突っ込まれそうだがこのほうが断然早いから。というかそんな文句は受け付けないし!
「な…っ 聖女様が攫われたぞーーーー!!」
おっとなんか騒ぎになって来たな。というかこれじゃあまるで俺は犯罪者じゃないか? 顔隠していなかったし、ギルドだったというのもまずいな…
ジャンプで屋根に飛び上がり屋根を伝って逃げていく。王都の外まで逃げることが出来たらさっさとテレポートで移動をしようか。それにあの鎧の男気になることを言っていたな。聖女様はブンナーに? 響子はここにいるじゃないか。ブンナーにいるのは…いやあるのは腕輪だ! つまりそう言うことか。あの腕輪は従属だけじゃなく位置を知らせる物でもあったのか。
俺と響子が冒険者ギルドにきた理由は簡単だ。緊急依頼がどうなったかの確認のため。それと腕輪が従属以外の機能がある可能性があるとわかったからだ。たけたちは他に一緒にいなかったというのにたけ達がいた階層が相手にはわかっている。これがそれを示しているだろう。となるとブンナーに捨ててきた響子の腕輪もあまりよろしくないかもしれないのだ。誰かが拾っていたらどうなっているか。まあこれはもう今となってはどうなってしまったのかわからないことだが。
「あ、まだ貼ってあるね緊急依頼」
「ふむ」
つまり誰も依頼を受けていないということだろう。地下49階だなんて簡単に行こうと言うやつはいないよな。2,3日緊急依頼の様子を確認したら出発しようと思う。
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何事もなかった。緊急依頼は張られたまま、冒険者ギルドもいつもと同じくらい賑わっていた。
そして3日目…
緊急依頼は相変わらず張られたまま。なので俺と響子は移動をするためにまずはギルドの外へと向かう。王都を出てからテレポートを繰り返しながら南下する予定だ。ところが今日は気のせいかギルドの中が少し違った。なんていうか…同じような鎧を着た人がそこらに見えていた。その中の一人がなぜかギルドの外へと向かう俺と響子に向ってくる。はっきりいて嫌な予感しかしない。
「おいそこの…女か? その抱えている植物はなんだ」
「…え?」
しまった…植物が何かと聞かれるなんて思ってもみなかったから考えてもいなかった。もちろん響子だってすぐに答えが出せないでいる。御神木様だなんて正直に言えるわけもないからな。
「えーと…」
「それに話しかけているんだ顔ぐらい見せたらどうだ」
鎧を来た男は響子のフードをひっぱっり顔を覗き込んでくる。
「…聖女様? いや聖女様は確かブンナーに…」
「しっかり抱えてろっ」
「え、あっ うん!」
俺は響子に御神木様をしっかりと持つように言うと響子を肩に担ぎ上げギルドの外へと走り出した。そこはお姫様抱っこじゃないのかと突っ込まれそうだがこのほうが断然早いから。というかそんな文句は受け付けないし!
「な…っ 聖女様が攫われたぞーーーー!!」
おっとなんか騒ぎになって来たな。というかこれじゃあまるで俺は犯罪者じゃないか? 顔隠していなかったし、ギルドだったというのもまずいな…
ジャンプで屋根に飛び上がり屋根を伝って逃げていく。王都の外まで逃げることが出来たらさっさとテレポートで移動をしようか。それにあの鎧の男気になることを言っていたな。聖女様はブンナーに? 響子はここにいるじゃないか。ブンナーにいるのは…いやあるのは腕輪だ! つまりそう言うことか。あの腕輪は従属だけじゃなく位置を知らせる物でもあったのか。
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