【本編完結】異世界に召喚されわがまま言ったらガチャのスキルをもらった

れのひと

文字の大きさ
293 / 356
御神木を植える

277. 目的地?

しおりを挟む
 港町トリィについた。時間はだいたい昼過ぎくらいだったので、俺たちはまず昼食を済ませる。そのあと御神木様と響子を連れ俺は町の中を歩き出した。ちょっと問題を起こしてしまったので俺もフードを被ることになって一人は植木を抱えている状態なので結構じろじろみられて動きにくいが仕方がない。

「このあたりは違うのじゃ…もっと……向こうじゃの」

 御神木様が言うにはこのあたりが植える場所ではないらしい。示された方向は東の方、フィレーネの方だな。となればいつまでもここにいる意味はない。

「じゃあ移動するぞ」
「うむ。そのスキルは中々便利でよいものじゃな」

 まあ俺もそう思うよ。ただ今は全く気にならない魔力量だが最初のころはポーションがぶ飲みで結構つらかったんだよね。

「…ん?」
「どうしたのりょーちゃん?」

 俺の腕にしがみついている響子が横手から顔を覗き込んだ。今俺は軽くショックを受けている最中なんだ…だってテレポートのレベルが上がっていやがりやがった!! え…何、もしかして船を渡る前に上っていた?? 港町についてからテレポートを使ったのは今が初めてだから…そういうこと…だ。

「テレポートのレベルが上がってた…」
「おーおめでと~?」
「ありがとう…」

 響子が不思議そうな顔をしている。あまりにも俺が嬉しくなさそうだからな。気づかなかった自分が悪いのはわかるがなんか悔しいっ いや、いい方に考えよう。これでもう船に乗らなくていいと!

「移動しないのか?」
「あ、わるい」

 俺はテレポートを使用し、山を無視して一気にフィレーネまで飛んだ。他の人に見られても困るのでヨルさんの家の庭へ。

「うわっ リョータが湧いた!!」

 そこへ丁度外から戻って来たヨルさんと遭遇。湧いたって…虫みたいに言わんでも。

「あれ…? まだそれ植えてないのか」
「ちょっと色々あってね今まさに探しているところだよ」
「へ~結構大変そうだな」
「ここも違う。まだ東じゃ」
「…どうやらまだここらも違うみたいだけど」
「ふ~ん…あーそうだ。父がリョータに用事があるみたいだぞ」

 ジルベスターさんが? あれ…だけどまだ2日? くらいしか経っていないから戻っていないよな。それに王都に護送してからだからさらに日数がかかるはず…

「えーと…どうすれば?」
「出来たらここで待っててくれって言ってたが、どのくらいで戻ってくるかわからんからな~」
「だよね。じゃあまだ出かけててもいいよな」
「ああ、どこへ行くんだ?」
「そうだな…テレポートで行けるのがブンナーまでだからまずはそこまでだな。その後はまだわからんが」
「わかった。そう言っておくよ」

 ヨルさんと別れ俺たちはブンナーへとテレポートをした。一気に飛べるのは素晴らしいね。

 俺たちが飛んできたのはブンナーの路地裏、響子のブレスレットを捨てたあたりだな。ブンナーはあまり歩き回っていないので行動範囲が狭い。

「このあたりはどうかな? …御神木様??」
「どうしたのかな…」

 ブンナーについて御神木様に話しかけたけど反応がない。姿は見えているんだが全く動かない。

「……近いっ」
「!!」

 そういうと御神木様は視線を周りへと向け始めた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです

yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~ 旧タイトルに、もどしました。 日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。 まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。 劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。 日々の衣食住にも困る。 幸せ?生まれてこのかた一度もない。 ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・ 目覚めると、真っ白な世界。 目の前には神々しい人。 地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・ 短編→長編に変更しました。 R4.6.20 完結しました。 長らくお読みいただき、ありがとうございました。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...