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平民の立場と契約
響子視点②
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部屋の隅に座り込み私は大きなため息をついた。説明を受けてから3日、どうやらここは私達が住んでいたのとは違う世界だという話。最初は何を言っているのかよくわからなかったけど、その後に教えられた物で私達は納得をするしかなくなった。それは魔法とスキルの存在。日常的な生活などで自然と手に入れることがあるスキルと、職業によって手に入るスキルや魔法があるらしく、私達の目の前でそれが披露されたの。実際目で見てしまうと違う世界だというのも頷けてしまう。
「響子休憩?」
「雪ちゃん…」
私の目の前に雪ちゃんがやって来て声をかけてくれた。
「うんちょっと休憩してた。そろそろ再開するよ?」
「慣れないことをやっているんだから無理しないようにね?」
「うん」
今私達は魔法の使い方を教えてもらっているところだ。魔法と言っても使い方が人によって違うので、基本的なことを教えてもらっているだけだけれども。
例えば大賢者だと言われた雪ちゃんの魔法は主に攻撃をするための魔法。沢山はいないけれどそこらに魔物と言われる人にとって害悪となる存在を退治するのに向いている。ダンジョン? という特殊な場所だとそれらがたくさんいて魔法やスキルを鍛えるのにいい場所らしい。なので主に魔法をたくさん使って火力を上げようとしているらしい。
勇者な武ちゃんが使える魔法は主に自分を強化する魔法。なので雪ちゃんも出来たほうがいいけど、魔法をうまく制御するための練習をしているみたい。
そして私は聖女という職業をもらった。回復魔法のエキスパートらしい。なので制御も火力もどちらもちゃんとしないとだめだと言われた。今やっているのはそれらを踏まえたうえで目の前にある花に回復魔法をひたすらかけているところ。かわいそうだけど練習のために花びらを何度もむしっていた。少しづつむしる枚数を増やして私が出来る回復量をあげている感じ。まだ花びらで済んでいるけどそのうち花を丸ごと取ることになるだろう…こんな練習のために使われている花がかわいそうで仕方がない。だけど言葉を出す相手を練習に使うのは私には無理だ。最初目の前で小鳥の羽をもがれたときは必死で泣きながら回復魔法を使った。痛くて声をあげる小鳥は私の魔法が追い付かなくて飛べなくなり、今もそのままだ。それからは回復魔法の火力上げと制御を重点的にやっている。
私は再び練習のために花を手に持った。今この花についている花びらは5枚。慣れないうちは1枚の花びらすら時間がかかった。3枚花びらをむしると私は魔法を使用する。
「ハイヒール」
暖かな光が花を包む様子を眺めながら私はぼんやりと考え事をしていた。ここは異世界で、説明では元の世界に戻るためにも、私達を呼び出した理由のためにも魔王を倒さなければいけないということだった。帰れなければもうりょーちゃんとも会えない…それはわかるのだけど、そのために魔王という人を倒す。自分たちの都合のために、私達の都合のために人殺しになれと言われている…
「あっ」
途中で発動した魔法が消えてしまった。しっかりしないと! 魔王を倒すとかはひとまず置いておくとして、この世界で過ごすのに魔法やスキルを鍛えるのは間違いではないんだから。一通り練習が済んだら実戦を積むことになるって話だし、私がちゃんと回復魔法を使えないと攻撃をする武ちゃんと雪ちゃんが危険にさらされる。
私は花に謝りながらも魔法の練習を再開した。
「響子休憩?」
「雪ちゃん…」
私の目の前に雪ちゃんがやって来て声をかけてくれた。
「うんちょっと休憩してた。そろそろ再開するよ?」
「慣れないことをやっているんだから無理しないようにね?」
「うん」
今私達は魔法の使い方を教えてもらっているところだ。魔法と言っても使い方が人によって違うので、基本的なことを教えてもらっているだけだけれども。
例えば大賢者だと言われた雪ちゃんの魔法は主に攻撃をするための魔法。沢山はいないけれどそこらに魔物と言われる人にとって害悪となる存在を退治するのに向いている。ダンジョン? という特殊な場所だとそれらがたくさんいて魔法やスキルを鍛えるのにいい場所らしい。なので主に魔法をたくさん使って火力を上げようとしているらしい。
勇者な武ちゃんが使える魔法は主に自分を強化する魔法。なので雪ちゃんも出来たほうがいいけど、魔法をうまく制御するための練習をしているみたい。
そして私は聖女という職業をもらった。回復魔法のエキスパートらしい。なので制御も火力もどちらもちゃんとしないとだめだと言われた。今やっているのはそれらを踏まえたうえで目の前にある花に回復魔法をひたすらかけているところ。かわいそうだけど練習のために花びらを何度もむしっていた。少しづつむしる枚数を増やして私が出来る回復量をあげている感じ。まだ花びらで済んでいるけどそのうち花を丸ごと取ることになるだろう…こんな練習のために使われている花がかわいそうで仕方がない。だけど言葉を出す相手を練習に使うのは私には無理だ。最初目の前で小鳥の羽をもがれたときは必死で泣きながら回復魔法を使った。痛くて声をあげる小鳥は私の魔法が追い付かなくて飛べなくなり、今もそのままだ。それからは回復魔法の火力上げと制御を重点的にやっている。
私は再び練習のために花を手に持った。今この花についている花びらは5枚。慣れないうちは1枚の花びらすら時間がかかった。3枚花びらをむしると私は魔法を使用する。
「ハイヒール」
暖かな光が花を包む様子を眺めながら私はぼんやりと考え事をしていた。ここは異世界で、説明では元の世界に戻るためにも、私達を呼び出した理由のためにも魔王を倒さなければいけないということだった。帰れなければもうりょーちゃんとも会えない…それはわかるのだけど、そのために魔王という人を倒す。自分たちの都合のために、私達の都合のために人殺しになれと言われている…
「あっ」
途中で発動した魔法が消えてしまった。しっかりしないと! 魔王を倒すとかはひとまず置いておくとして、この世界で過ごすのに魔法やスキルを鍛えるのは間違いではないんだから。一通り練習が済んだら実戦を積むことになるって話だし、私がちゃんと回復魔法を使えないと攻撃をする武ちゃんと雪ちゃんが危険にさらされる。
私は花に謝りながらも魔法の練習を再開した。
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