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御神木防衛戦
318. 作業開始
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町の様子を見に行っていた4人がみんな戻って来たのでいよいよ作業開始になる。穴の北側にルー、東側にたけ、ノノさんは西側で、シズクが南側。少し予定と変更して先に土を入れてしまおう。その土が埋まった後に4人に少し後退してもらった後結界を張ったほうがよさそうだ。
『先に土を入れる手から結界張るから、足場が出来たらちょっと内側へ後退してくれ』
4人にそれぞれ伝えると俺はインベントリから穴を埋めるために土を次々に取り出していった。うーん…ちょっと難しかったかこれは。一度に取り出せるのが一バンドル。そして自分たちが埋まらないように外側から順番に埋めていく。ぐるーっと走りながら土を出すのでちょっと自分も土を被る。俺が走り回っている間響子とジエルは中央で座り込んで待っていた。
『あと少しで土が入れ終わるからちょっと内側に』
俺の言葉に全員が返事を返すのを待ってから結界を張った。後残りの土を入れてしまおうか。
あらかた土を入れ終わり残すは中央のみ。俺と響子とジエルに浮遊スキルを使用しその足元に土を出していくと、空いていた穴がすべて埋まり最初の作業が終わる。復活剤を混ぜたぶん少し土が余ってしまったがしかたがないだろう。
続けて俺は結界をはる。これで少し派手なことをやっても簡単に邪魔されることが無くなった。となれば後は思いっきりやっても問題ない。というか普通に今から始める作業で気づかれてしまうことは確定している。結界内を土が動き回ることになるのに、すぐ傍にいる見張りの人たちが気がつかない方がやばいだろう。
『次を始めるから一応気を付けるけど出来るだけ避けてよ』
その言葉と同時に俺は土壌改革のスキルを使用。視認できる範囲の消費する魔力量でスキルの効果があらわれて、土が持ち上がり元の場所へと戻っていく。入れなおしたばかりだからそれほどたくさんやる必要はないだろう。何度か目にスキルを使用したときに持ち上がっている土を指さして叫んでいる人がいた。予想通り見張りに見つかり、その見張りは耳に手を当て何やらしゃべりだした。
「つ…土が戻って来て浮いたりしています! 至急確認のために応援をっ」
あー…うん。どう説明していいのかわからなかったんだね。まだ中央にいる俺には気がついていないみたい。応援が来るのを大人しく待つ理由はないので俺は更に土壌改革を進めた。
土壌改革が終わるころには結界の周辺に人が増えてきて、周りが結界で覆われているのに気がつき攻撃が始まった。何が起こっているのか知るためには結界が邪魔だから当然か。
「あ…」
遠くにジルベスターさんの姿が見えた。騒ぎを聞きつけ指示を出すためにやってきたのかな。ということは俺がいるのも気がついて…気がついている。今目があった。ちょっと多いので何を言っているのか聞こえてこないが、余程御神木を植えて欲しくないのだけは行動から読み取れる。
「さて、御神木様スキルを使用していいですか?」
「もちろんっ そのために情報共有してきたのじゃ さっさとやるがよい」
御神木様に許可をもらったので、複製スキルを御神木様に使用。すると御神木様同士で共有した内容が頭の中なのか目の前なのかわからないけど見えてくる。それは御神木様が姿を消し、その間に御神木様が見てきた世界の記憶…
『先に土を入れる手から結界張るから、足場が出来たらちょっと内側へ後退してくれ』
4人にそれぞれ伝えると俺はインベントリから穴を埋めるために土を次々に取り出していった。うーん…ちょっと難しかったかこれは。一度に取り出せるのが一バンドル。そして自分たちが埋まらないように外側から順番に埋めていく。ぐるーっと走りながら土を出すのでちょっと自分も土を被る。俺が走り回っている間響子とジエルは中央で座り込んで待っていた。
『あと少しで土が入れ終わるからちょっと内側に』
俺の言葉に全員が返事を返すのを待ってから結界を張った。後残りの土を入れてしまおうか。
あらかた土を入れ終わり残すは中央のみ。俺と響子とジエルに浮遊スキルを使用しその足元に土を出していくと、空いていた穴がすべて埋まり最初の作業が終わる。復活剤を混ぜたぶん少し土が余ってしまったがしかたがないだろう。
続けて俺は結界をはる。これで少し派手なことをやっても簡単に邪魔されることが無くなった。となれば後は思いっきりやっても問題ない。というか普通に今から始める作業で気づかれてしまうことは確定している。結界内を土が動き回ることになるのに、すぐ傍にいる見張りの人たちが気がつかない方がやばいだろう。
『次を始めるから一応気を付けるけど出来るだけ避けてよ』
その言葉と同時に俺は土壌改革のスキルを使用。視認できる範囲の消費する魔力量でスキルの効果があらわれて、土が持ち上がり元の場所へと戻っていく。入れなおしたばかりだからそれほどたくさんやる必要はないだろう。何度か目にスキルを使用したときに持ち上がっている土を指さして叫んでいる人がいた。予想通り見張りに見つかり、その見張りは耳に手を当て何やらしゃべりだした。
「つ…土が戻って来て浮いたりしています! 至急確認のために応援をっ」
あー…うん。どう説明していいのかわからなかったんだね。まだ中央にいる俺には気がついていないみたい。応援が来るのを大人しく待つ理由はないので俺は更に土壌改革を進めた。
土壌改革が終わるころには結界の周辺に人が増えてきて、周りが結界で覆われているのに気がつき攻撃が始まった。何が起こっているのか知るためには結界が邪魔だから当然か。
「あ…」
遠くにジルベスターさんの姿が見えた。騒ぎを聞きつけ指示を出すためにやってきたのかな。ということは俺がいるのも気がついて…気がついている。今目があった。ちょっと多いので何を言っているのか聞こえてこないが、余程御神木を植えて欲しくないのだけは行動から読み取れる。
「さて、御神木様スキルを使用していいですか?」
「もちろんっ そのために情報共有してきたのじゃ さっさとやるがよい」
御神木様に許可をもらったので、複製スキルを御神木様に使用。すると御神木様同士で共有した内容が頭の中なのか目の前なのかわからないけど見えてくる。それは御神木様が姿を消し、その間に御神木様が見てきた世界の記憶…
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