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第3章 勇者修行開始?
25話 召喚魔法
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目の前の生き物に手を伸ばしてみる。布に触れると魔法陣が現れた。
魔法陣か…魔法と言うくらいだから魔力とか流してみるのかな。まあ、詠唱のある魔法しか使ったことがないわけだけど。
「生き物だしひとまず何か食べ物上げておいてどうするかあとで考えるかな。」
「それ何?」
背後から声がかかった。そういえば今アストレアがいることを忘れていた。
「昨日の卵が孵化したんだよ。」
アストレアも手を伸ばし同じように鑑定をしているようだ。
「召喚獣にできるのね。まあ召喚魔法をおぼえてないと意味がないけどね。」
「あ、その召喚魔法なんだけど王様じゃないとやっぱり許可もらえないんだよね?」
気になっていたことをついでに聞いてみた。
「そうね…許可は父様がしているわ。でも教えられるのは宮廷魔術士だけよ?地上ではだけど。」
地上では…?
つまりは地下でも召喚魔法を使う手段があるということになるが…
「……え?もしかしてアストレア使えたりするのかな。」
直人がたずねるとアストレアはにやりと笑った。
「地下では私がルールなのよ。忘れてたでしょ?」
どうやらアストレアは召喚術を覚えているか覚える手段を知っているらしい。
「地下での召喚術事情を教えてくださいっ」
「どうしようかなー。」
頭を下げて頼み込んでみる。アストレアはいたずらを考えているような笑みを浮かべている。
「まあ秘密でもなんでもないんだけどね?」
「じゃあ…」
「いいわよ。ただじゃ教え損とかいやだから条件はつけるつもりだけども。」
「お手柔らかにお願いします。」
再び頭をさげる。
「とりあえずさ…食事終わらせてからにしましょう?」
「忘れてたよ。」
頭をかきながら椅子に座りなおし食事を再開した。
本日の予定はこのままアストレアの召喚術講座に決まりだ。
「では…」
こほんと咳払いを1つしたアストレアが説明を開始した。
「まずは魔法全般の話からするわね。基本地上と地下の魔法に違いはないわ。適正がある人なら誰でも使えるのが一般的よ。そして召喚術もそれは同じなの。ただ地上と地下で違うのは地上では許可がほんとに一部の人にしかでないし、必要以上に広めないようにしているわね。」
「ふむ…どうしてなんだ?」
「危険だからよ。今は召喚できる魔物が昔と違ってかなり減っているから使いたいと思う人もいないのだけど、昔は違ってね。召喚獣をもちいた戦争とかあったくらいで。なので今は許可がないと教えられないし広めない方向になっているのよ。まあ私もこれは話を聞いただけだからほんとかわからないんだけどね。」
昔は普通に使われていたものなのか。
「召喚獣がほとんどいないから今じゃ遠くの人を強制的に呼び出すものに変わってしまったみたい。」
なるほど…
「それが異世界召喚にまで発展したという感じなのかな。」
「まあそんな感じかしらね?…で地下なんだけど、もちろん召喚獣はそれほどいないのは一緒なんだけど呼び出す対象がそもそもいないんだから制限は必要ないって考えなの。」
「えーとつまり…?」
「地下になら気軽に教えてくれる人がいるってことよっ」
つまりはアストレア自身は使えるわけではないというわけだ。でも地下に住んでる人なら教えてくれる可能性がある。そうなると若い人たちより年いった人のほうが覚えている確立が高そうだ。
「魔王あたりなら普通に使えたりするかな?」
「早速行ってみるのかしら?」
「…王女さまってそんな好き放題うろついて大丈夫なの?」
今1人で来ているので気になって聞いてみた。
「勉強とかあるから暇なわけじゃないんだけど。ちょーっと家庭教師にお金渡せば『ディメンションウォール』で移動すれば誰にも見つからないし案外大丈夫よ。」
それは大丈夫とは言わない気がする。
「それに魔族の血が半分流れているくらいだものそんな心配されてないわよ。母様なんてずっと城にいないくらい。」
「母様?そういえば話初めて聞いた気がする。」
「聞いた話よ?すっかり地上が気に入ってしまってたまに帰ってはくるけど、ずっと冒険者しているみたい。もう5年ほど見かけていないわね。」
困った親だわーといった顔をしてそんなことを言っている。
「よく王様怒らないね?」
「父様じゃ母様に勝てないんだものしかたないじゃない。」
うん、しかたないかも。
まあそんなことはどうでもいいのだが。地下で召喚術を習うことが出来る可能性がでてきた。召喚術を教えてもらえれば何か帰るためのヒントも手に入る気がする。これで魔王の交代と召喚術の研究の2方向から攻めることが出来そうだ。
「じゃあ早速地下にいって召喚術を使えそうな人を探しにいってみるよ。」
話しにきりがついたので地下にいくとアストレアに言ってみる。
「あら。私もついていこうかしら。アイドルの私が行けばいろんな話聞けるかもよ?」
「囲まれて動けなくなったらおいていくけど…?」
「まあひどい王女を見捨てるのね?」
そんな感じでまたフラカン経由で地下にいくことになった。
魔法陣か…魔法と言うくらいだから魔力とか流してみるのかな。まあ、詠唱のある魔法しか使ったことがないわけだけど。
「生き物だしひとまず何か食べ物上げておいてどうするかあとで考えるかな。」
「それ何?」
背後から声がかかった。そういえば今アストレアがいることを忘れていた。
「昨日の卵が孵化したんだよ。」
アストレアも手を伸ばし同じように鑑定をしているようだ。
「召喚獣にできるのね。まあ召喚魔法をおぼえてないと意味がないけどね。」
「あ、その召喚魔法なんだけど王様じゃないとやっぱり許可もらえないんだよね?」
気になっていたことをついでに聞いてみた。
「そうね…許可は父様がしているわ。でも教えられるのは宮廷魔術士だけよ?地上ではだけど。」
地上では…?
つまりは地下でも召喚魔法を使う手段があるということになるが…
「……え?もしかしてアストレア使えたりするのかな。」
直人がたずねるとアストレアはにやりと笑った。
「地下では私がルールなのよ。忘れてたでしょ?」
どうやらアストレアは召喚術を覚えているか覚える手段を知っているらしい。
「地下での召喚術事情を教えてくださいっ」
「どうしようかなー。」
頭を下げて頼み込んでみる。アストレアはいたずらを考えているような笑みを浮かべている。
「まあ秘密でもなんでもないんだけどね?」
「じゃあ…」
「いいわよ。ただじゃ教え損とかいやだから条件はつけるつもりだけども。」
「お手柔らかにお願いします。」
再び頭をさげる。
「とりあえずさ…食事終わらせてからにしましょう?」
「忘れてたよ。」
頭をかきながら椅子に座りなおし食事を再開した。
本日の予定はこのままアストレアの召喚術講座に決まりだ。
「では…」
こほんと咳払いを1つしたアストレアが説明を開始した。
「まずは魔法全般の話からするわね。基本地上と地下の魔法に違いはないわ。適正がある人なら誰でも使えるのが一般的よ。そして召喚術もそれは同じなの。ただ地上と地下で違うのは地上では許可がほんとに一部の人にしかでないし、必要以上に広めないようにしているわね。」
「ふむ…どうしてなんだ?」
「危険だからよ。今は召喚できる魔物が昔と違ってかなり減っているから使いたいと思う人もいないのだけど、昔は違ってね。召喚獣をもちいた戦争とかあったくらいで。なので今は許可がないと教えられないし広めない方向になっているのよ。まあ私もこれは話を聞いただけだからほんとかわからないんだけどね。」
昔は普通に使われていたものなのか。
「召喚獣がほとんどいないから今じゃ遠くの人を強制的に呼び出すものに変わってしまったみたい。」
なるほど…
「それが異世界召喚にまで発展したという感じなのかな。」
「まあそんな感じかしらね?…で地下なんだけど、もちろん召喚獣はそれほどいないのは一緒なんだけど呼び出す対象がそもそもいないんだから制限は必要ないって考えなの。」
「えーとつまり…?」
「地下になら気軽に教えてくれる人がいるってことよっ」
つまりはアストレア自身は使えるわけではないというわけだ。でも地下に住んでる人なら教えてくれる可能性がある。そうなると若い人たちより年いった人のほうが覚えている確立が高そうだ。
「魔王あたりなら普通に使えたりするかな?」
「早速行ってみるのかしら?」
「…王女さまってそんな好き放題うろついて大丈夫なの?」
今1人で来ているので気になって聞いてみた。
「勉強とかあるから暇なわけじゃないんだけど。ちょーっと家庭教師にお金渡せば『ディメンションウォール』で移動すれば誰にも見つからないし案外大丈夫よ。」
それは大丈夫とは言わない気がする。
「それに魔族の血が半分流れているくらいだものそんな心配されてないわよ。母様なんてずっと城にいないくらい。」
「母様?そういえば話初めて聞いた気がする。」
「聞いた話よ?すっかり地上が気に入ってしまってたまに帰ってはくるけど、ずっと冒険者しているみたい。もう5年ほど見かけていないわね。」
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「よく王様怒らないね?」
「父様じゃ母様に勝てないんだものしかたないじゃない。」
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まあそんなことはどうでもいいのだが。地下で召喚術を習うことが出来る可能性がでてきた。召喚術を教えてもらえれば何か帰るためのヒントも手に入る気がする。これで魔王の交代と召喚術の研究の2方向から攻めることが出来そうだ。
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「あら。私もついていこうかしら。アイドルの私が行けばいろんな話聞けるかもよ?」
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