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1-1 何故か優しい魔法使い
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剣と魔法で魔物と戦う世界。その中でアルファジア王国は豊かな国ではあるが、他国と比べて魔物被害は多かった。国が有する騎士団が各地の街や街道の警備を行っているが、活発化していく魔物相手に対応が追いつかなくなっている。
アルファジア王国は度重なる魔物被害への対策として、魔物を弱体化させる聖魔法の使い手を異世界から召喚した。いわゆる聖女と呼ばれる存在だ。
昨今の物語でよくある話だ。異世界に召喚された主人公が特別な力を授かって国を、世界を救う。夢と希望にあふれた輝く物語だ。
しかし、これはそんなキラキラした物語と異なっている。
本条直斗は、召喚された異世界にて一般人をやらせてもらっている。
・・・
直斗の親友である白田芽衣はまさに主人公のような少女だ。何事にも前向きで根気強く、誰からも好かれる存在。そんな彼女の異世界召喚に巻き込まれるかたちで、直斗はアルファジア王国にやってきた。
たまたま近くに居たからって別の人間も巻き込んで異世界へ召喚するなんてガバガバすぎる魔法じゃないか。そんな文句もありながら、しかし幼少期からの腐れ縁ではあったがマブダチと認め合った芽衣が知らない所で危険な目にあっているのを見過ごせるわけもなく、こうして共に異世界へ来られたのはよかったと思っている。
芽衣は聖女と呼ばれる存在のようで、どうやら特別な力を秘めているらしい。その力を使いこなせるように、魔法を学ぶ学園へ入学した。
ここからが、直斗の一般人ルートの開始である。
この世界の人間のほとんどは魔力を持っているらしい。芽衣も異世界への召喚と同時に聖女の魔力を授かったようだ。
直斗には、一片の魔力もなかった。何をどれだけ調べてもらっても魔力の素養がなく、聖女と共に召喚されたのだからと何か特別な力を期待されていたのだが、そんなことは微塵もなかった。
異世界。魔法。ファンタジー。
アニメや漫画であれば夢溢れるキーワードの羅列だったのに、いざ自分がその立場になってしまえば……。
「おや。ごめん。君は魔法が使えないんだったね。失念していたよ」
嘘つけ。昨日しっかりばっちり魔力無しのガラクタって言ってたくせに。
魔法制御の授業中、水魔法を発動させた生徒は直斗をちらりと見やり、にやりと口元を歪ませた。嫌な予感がしたのも束の間、頭の上から水球を落とされ、全身びしょ濡れである。
芽衣とはクラスが違う。
学園は第一から第四までのクラスに分けられる。
聖女として魔法について学ぶことが多い彼女は最上級の第一クラスに所属している。対してオマケの直斗は、聖女の親友という立場を尊重されて一応こうして同じ学校に通わせてもらえているわけだが、そのクラスは一番下の第四だ。
一番下であっても、魔力の無い直斗にとってそれでも大変な場所だ。居場所を与えてもらえるからには一生懸命頑張るつもりだが他の生徒たちからするとそうではない。自分たちが勉学に励んでようやく入学できた名門に、魔力無しの直斗がお情けで在籍しているのが不愉快で仕方ないらしい。
気持ちは分からないでもない。
「早く着替えなよ。ああ、魔法で乾かせないなんて不便だね」
でも、と言葉が続く。
「魔力も無いのに此処に居る。君はさぞかし優秀なのだろう」
クスクスと笑い声。教師が咎めるも、その教師だって口元が少し笑っている。
机の上の教科書とノートも直斗と同じように濡れてしまっている。せめて座学だけはと頑張っていたのだが、そもそもの魔法を使うという感覚が分からないので覚えにくい。そちらの成績も散々なので、そりゃあ教師にだって疎まれるだろう。
一度深呼吸をしてから直斗はへらりと笑った。
「いや……実技の時間なのに近くに居た俺が悪いよ。先生、着替えてくるので抜けても大丈夫ですか」
まるで追い払うかのように手で払われる。どうせこのまま戻ってこなくたって構わないという意味だろうが、直斗は絶対時間内に教室へ戻ってやろうと決意した。このまま逃げるのは本当に屈したように感じる。
ずぶ濡れになった荷物を抱えて、自身もまた濡れネズミのまま寮へ走る。学園の敷地内にある寮は男子と女子で分かれており、直斗はこの道順をすっかり覚えてしまった。ある日は土まみれ、ある日はずぶ濡れ、誰かの使い魔に追いたてられるなんてこともあった。
「芽衣に見つかってバレる前に濡れたやつ何とかしないと……!」
直斗の親友殿は黙っていれば落ち着いた優しい少女といった印象なのだが、中身は別物だ。
やられたらやり返す。
魔法なんて手段を手に入れた芽衣がいじめっ子に何をするか考えるだけで胃が痛い。芽衣は直斗を手の掛かる弟だと思っている節があるので、その報復は計り知れない。小学生の頃、直斗をいじめていたガキ大将はえぐい目に遭ったと聞く。その時に芽衣が言っていたのは「私の弟をいじめるってことは私をなめてるのと同じってことよ」だ。
決して弟ではない。
「いやまさか聖女様がそんな瞬間発火みたいな危険物と見られるわけには」
この世界で直斗と芽衣が頼れるのは聖女という立場のみ。芽衣はそれを理解し、周囲との関係構築に励んでいるようだ。
そんな聖女様がいじめっ子に陰湿な報復をするなんてバレるわけにはいかない。
寮への道の角を曲がったところ、誰かがちょうど歩いていたようでぶつかってしまった。鼻頭を思いきりぶつけ、尻もちをつく。手にしていた荷物は地面へ。濡れているから余計に汚れてしまっただろう。
それらをかき集めながら、直斗は謝罪と共に顔を上げた。
「ごめんなさい、急いでて……」
真っ赤な色が最初に目に入った。日の光が当たって、キラキラと燃えているようにも見える。同じように赤い瞳は切れ長で、落ち着いた雰囲気によく似合っている。
思わず言葉を失うと、ぶつかってしまった男性はこちらに手を差し出した。
「大丈夫ですか」
綺麗な容姿をしているが、その手は確かに男性としてしっかりしている。見惚れながら手を差し出すと、簡単に引っ張り上げてくれた。ローブの下に隠れた身体は華奢なように見えるが、直斗を軽々と引っ張り上げたので見た目ほど柔ではないらしい。
男性は、濡れネズミの直斗の姿と地面に散らばっている荷物を見て眉間に皺を寄せると、何事かを呟いた。
すると、びっしょり濡れていた直斗と荷物から水気は無くなり、綺麗な状態へと戻っていた。
「え、わ、わあ……」
魔法だ。落ちていた荷物はふわふわと浮かんで、直斗の胸のあたりで止まる。抱きとめると、元々汚れていた部分も綺麗になっていた。
「ありがとうございます!」
「いえ、これくらい……」
「いやいや本当に助かりました! すっごい嬉しいです!」
「そ、そこまで言われるほどのことでは」
芽衣の魔法を見せてもらうことだってあるが、やっぱり魔法というものは凄い。
自分も使えたら今こんな扱いを受けることはなかったのかなと思いつつ、それでも不思議な力というものには憧れを抱く。それにこの男性は、その力を惜しむことなく直斗に施してくれた。それが一番嬉しい。
だから直斗は、精一杯の感謝を込めて伝える。何もない自分にとって、今最大限に表せる敬意でもあった。
「本当にありがとうございました!」
「……っ」
深くお辞儀をして、直斗は「それじゃあ」と別れを告げた。
隣を通る瞬間、腕を軽く取られる。思わず見上げれば、男性も驚いたように見ていた。
視線が交わるとその頬が朱に染まる。男性は「あ……」とか「う……」とか困惑しながら、直斗から手を離した。
「名前を……」
「俺のですか? 本条直斗です。あ違った。えっと、ナオト・ホンジョウ」
「ナオト……。聖女様の、ご友人の?」
「はい」
「今は、まだ学園の授業の時間のはずでは……。それにあの格好」
やばいこの人、聖女の関係者か! 芽衣に伝わったらまずい。
「ごめんなさい急いでるんでこれで失礼します!」
先手必勝逃げるが勝ち。直斗は学園への道を猛ダッシュした。男性の魔法で身綺麗にしてもらえたので寮に帰る必要がなかったし、授業の抜け出しが芽衣に伝わったとしても誤魔化せるようにしたかった。
慌てて走っていたものだから、直斗はその後すっかり男性のことは忘れていた。
アルファジア王国は度重なる魔物被害への対策として、魔物を弱体化させる聖魔法の使い手を異世界から召喚した。いわゆる聖女と呼ばれる存在だ。
昨今の物語でよくある話だ。異世界に召喚された主人公が特別な力を授かって国を、世界を救う。夢と希望にあふれた輝く物語だ。
しかし、これはそんなキラキラした物語と異なっている。
本条直斗は、召喚された異世界にて一般人をやらせてもらっている。
・・・
直斗の親友である白田芽衣はまさに主人公のような少女だ。何事にも前向きで根気強く、誰からも好かれる存在。そんな彼女の異世界召喚に巻き込まれるかたちで、直斗はアルファジア王国にやってきた。
たまたま近くに居たからって別の人間も巻き込んで異世界へ召喚するなんてガバガバすぎる魔法じゃないか。そんな文句もありながら、しかし幼少期からの腐れ縁ではあったがマブダチと認め合った芽衣が知らない所で危険な目にあっているのを見過ごせるわけもなく、こうして共に異世界へ来られたのはよかったと思っている。
芽衣は聖女と呼ばれる存在のようで、どうやら特別な力を秘めているらしい。その力を使いこなせるように、魔法を学ぶ学園へ入学した。
ここからが、直斗の一般人ルートの開始である。
この世界の人間のほとんどは魔力を持っているらしい。芽衣も異世界への召喚と同時に聖女の魔力を授かったようだ。
直斗には、一片の魔力もなかった。何をどれだけ調べてもらっても魔力の素養がなく、聖女と共に召喚されたのだからと何か特別な力を期待されていたのだが、そんなことは微塵もなかった。
異世界。魔法。ファンタジー。
アニメや漫画であれば夢溢れるキーワードの羅列だったのに、いざ自分がその立場になってしまえば……。
「おや。ごめん。君は魔法が使えないんだったね。失念していたよ」
嘘つけ。昨日しっかりばっちり魔力無しのガラクタって言ってたくせに。
魔法制御の授業中、水魔法を発動させた生徒は直斗をちらりと見やり、にやりと口元を歪ませた。嫌な予感がしたのも束の間、頭の上から水球を落とされ、全身びしょ濡れである。
芽衣とはクラスが違う。
学園は第一から第四までのクラスに分けられる。
聖女として魔法について学ぶことが多い彼女は最上級の第一クラスに所属している。対してオマケの直斗は、聖女の親友という立場を尊重されて一応こうして同じ学校に通わせてもらえているわけだが、そのクラスは一番下の第四だ。
一番下であっても、魔力の無い直斗にとってそれでも大変な場所だ。居場所を与えてもらえるからには一生懸命頑張るつもりだが他の生徒たちからするとそうではない。自分たちが勉学に励んでようやく入学できた名門に、魔力無しの直斗がお情けで在籍しているのが不愉快で仕方ないらしい。
気持ちは分からないでもない。
「早く着替えなよ。ああ、魔法で乾かせないなんて不便だね」
でも、と言葉が続く。
「魔力も無いのに此処に居る。君はさぞかし優秀なのだろう」
クスクスと笑い声。教師が咎めるも、その教師だって口元が少し笑っている。
机の上の教科書とノートも直斗と同じように濡れてしまっている。せめて座学だけはと頑張っていたのだが、そもそもの魔法を使うという感覚が分からないので覚えにくい。そちらの成績も散々なので、そりゃあ教師にだって疎まれるだろう。
一度深呼吸をしてから直斗はへらりと笑った。
「いや……実技の時間なのに近くに居た俺が悪いよ。先生、着替えてくるので抜けても大丈夫ですか」
まるで追い払うかのように手で払われる。どうせこのまま戻ってこなくたって構わないという意味だろうが、直斗は絶対時間内に教室へ戻ってやろうと決意した。このまま逃げるのは本当に屈したように感じる。
ずぶ濡れになった荷物を抱えて、自身もまた濡れネズミのまま寮へ走る。学園の敷地内にある寮は男子と女子で分かれており、直斗はこの道順をすっかり覚えてしまった。ある日は土まみれ、ある日はずぶ濡れ、誰かの使い魔に追いたてられるなんてこともあった。
「芽衣に見つかってバレる前に濡れたやつ何とかしないと……!」
直斗の親友殿は黙っていれば落ち着いた優しい少女といった印象なのだが、中身は別物だ。
やられたらやり返す。
魔法なんて手段を手に入れた芽衣がいじめっ子に何をするか考えるだけで胃が痛い。芽衣は直斗を手の掛かる弟だと思っている節があるので、その報復は計り知れない。小学生の頃、直斗をいじめていたガキ大将はえぐい目に遭ったと聞く。その時に芽衣が言っていたのは「私の弟をいじめるってことは私をなめてるのと同じってことよ」だ。
決して弟ではない。
「いやまさか聖女様がそんな瞬間発火みたいな危険物と見られるわけには」
この世界で直斗と芽衣が頼れるのは聖女という立場のみ。芽衣はそれを理解し、周囲との関係構築に励んでいるようだ。
そんな聖女様がいじめっ子に陰湿な報復をするなんてバレるわけにはいかない。
寮への道の角を曲がったところ、誰かがちょうど歩いていたようでぶつかってしまった。鼻頭を思いきりぶつけ、尻もちをつく。手にしていた荷物は地面へ。濡れているから余計に汚れてしまっただろう。
それらをかき集めながら、直斗は謝罪と共に顔を上げた。
「ごめんなさい、急いでて……」
真っ赤な色が最初に目に入った。日の光が当たって、キラキラと燃えているようにも見える。同じように赤い瞳は切れ長で、落ち着いた雰囲気によく似合っている。
思わず言葉を失うと、ぶつかってしまった男性はこちらに手を差し出した。
「大丈夫ですか」
綺麗な容姿をしているが、その手は確かに男性としてしっかりしている。見惚れながら手を差し出すと、簡単に引っ張り上げてくれた。ローブの下に隠れた身体は華奢なように見えるが、直斗を軽々と引っ張り上げたので見た目ほど柔ではないらしい。
男性は、濡れネズミの直斗の姿と地面に散らばっている荷物を見て眉間に皺を寄せると、何事かを呟いた。
すると、びっしょり濡れていた直斗と荷物から水気は無くなり、綺麗な状態へと戻っていた。
「え、わ、わあ……」
魔法だ。落ちていた荷物はふわふわと浮かんで、直斗の胸のあたりで止まる。抱きとめると、元々汚れていた部分も綺麗になっていた。
「ありがとうございます!」
「いえ、これくらい……」
「いやいや本当に助かりました! すっごい嬉しいです!」
「そ、そこまで言われるほどのことでは」
芽衣の魔法を見せてもらうことだってあるが、やっぱり魔法というものは凄い。
自分も使えたら今こんな扱いを受けることはなかったのかなと思いつつ、それでも不思議な力というものには憧れを抱く。それにこの男性は、その力を惜しむことなく直斗に施してくれた。それが一番嬉しい。
だから直斗は、精一杯の感謝を込めて伝える。何もない自分にとって、今最大限に表せる敬意でもあった。
「本当にありがとうございました!」
「……っ」
深くお辞儀をして、直斗は「それじゃあ」と別れを告げた。
隣を通る瞬間、腕を軽く取られる。思わず見上げれば、男性も驚いたように見ていた。
視線が交わるとその頬が朱に染まる。男性は「あ……」とか「う……」とか困惑しながら、直斗から手を離した。
「名前を……」
「俺のですか? 本条直斗です。あ違った。えっと、ナオト・ホンジョウ」
「ナオト……。聖女様の、ご友人の?」
「はい」
「今は、まだ学園の授業の時間のはずでは……。それにあの格好」
やばいこの人、聖女の関係者か! 芽衣に伝わったらまずい。
「ごめんなさい急いでるんでこれで失礼します!」
先手必勝逃げるが勝ち。直斗は学園への道を猛ダッシュした。男性の魔法で身綺麗にしてもらえたので寮に帰る必要がなかったし、授業の抜け出しが芽衣に伝わったとしても誤魔化せるようにしたかった。
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