手に入れたいのは君だけだ

混乱する僕

僕が探していたのは…
女装したシーヴェルだったなんて!!!!!!


僕は混乱してどこかぼんやりしたままだったけど、何とかやり通したらしい。
といっても、シーヴェルと一緒にいればいいだけだったから特にすることもなかったんだけどね。

それより、僕の初恋…。
まさかの1週間で失恋なんて…。

しかも、男の幼馴染の女装した姿に惚れるなんて。


なんとも言えない、微妙な気持ちのまま着替えた。

そのままの流れで、シーヴェルと一緒に寮へ帰る。

「ちょっと、僕の部屋に来て？」

「なんで…？ 僕ちょっと疲れたからもう部屋に帰りたいんだけど…。」

「そう… 無理やり誘ってしまったからお礼というか、お詫びというか…。
家からお菓子送ってもらったから渡したかったんだけど…。」

「えっ⁉ もちろん行くよ!!!」

僕はとても甘いものが好きだ。
だから、シーヴェルがお菓子っていったらきっと僕が好きなものをそろえてくれている。
それがわかるだけに、さっさと行くぞ!!
とばかりにシーヴェルの腕をとった。

普段なら、シーヴェルに部屋に誘われたりしないとか
そんなことにさえ気が付かないほど、僕の頭は混乱したままだったのかも。。。

そして、僕はこの後自分の行動を後悔することになる。