自由に生きていいですか

土地を探してほしいです

レシピは金貨10枚で売れたそうです。
正直、よくて金貨5枚まで行けばいいけど…

そんな感じだったので、フレイドの手腕に驚きました。
これは、臨時ボーナスも必要な案件でしょうかね？


どうやってレシピを売りつけたのか、その方法を聞き出しましたが
最初に出来立てを食べさせるべく、時間経過の緩やかな異空間収納バッグに調理済みのジャガイモを入れていったのだそうです。
そして、実際に試食をさせてその場で作ってみろ。と言ったとか。

それが、何度やっても同じように出来上がらなかったのですって。
さらにフレイドがレシピを持って行ったお店
フレイドの幼馴染がやっている宿屋兼食堂らしく…

フレイドにできて、なぜ俺にできないんだ～!!!!
とかなり悔しがっていたのだとか。

で、レシピを教える代わりに金を出せ。
という事で、金貨10枚をもぎ取ってきたそうです。

「ちょっとぼったくりなのでは？」

想像以上の高値に私の顔も少し引き攣っていたかもしれません。
しかし、フレイドは涼しい顔で

「何度挑戦しても、同じように作り出せなかったのです。
そのレシピを独占できる。
同じようなものを作れても、同じものが作り出せない以上そのレシピにはそれだけの価値があるものなのですよ。
お嬢様。」
と宣うのでした。

それを聞いては納得するしかありません。
終わったことは忘れて、次の段階へ進むだけです。

今度は執事にお願いをしに行きます。

「薬草を育てたいので、土地を借りてほしいのです。
ただし、私が通える範囲でお願いします。」

困惑気味の執事ですが、
「ご予算はいかほどでしょうか？」
ときちんと対応してくれます。

「月に金貨1枚、出来れば2か月で金貨1枚だと尚いいですね。」

とお願いしました。