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4話 まずは準備だ
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2度寝から目覚めた時には頭痛もましになっていた。
さて動くか。まずは部屋付きのバトラーを呼ぼう。
風呂からあがった俺は今地図を眺めている。宝島の地図みたいだ、お絵かきしたようなとも言う。
「ご希望の場所はここ、王都の西北、馬車で半日というところでございます」
探しているのは修道院、あのお花畑娘をなんとかしなくては動きがとれない。
かといって、放り出すのも気が引けるし。
「それで・・・」
「はい、大金貨2,3枚を寄進なされば、それなりに先方の御心に適うかと存じます」
なにも言わずとも通じる、バトラー・ジェフリーはできる男だ。
説明しよう。
修道院の内部にはランクがある。大雑把に言えば2つ。
ひとつは下働きを主に担う層。
身一つで神に仕えたいと申し出ると、労働が喜捨になる。なので、下働きと畑仕事のみで一生を終える。
もうひとつは知的階級というか。
入るときにそれなりのものを渡せば、それなりの待遇を受ける。
お祈りの日々は変わらないのだが、合間の労働が聖堂の掃除とか文書、絵画の模写とかになる。
それらとは別に、貴族の娘にマナー・教育を受けさせる、淑女の学校めいた施設も持つ。
そうでない場所もあるが、王都に近いところはこのようなシステムをとっているところが多い。
「では、そのように。明日の朝出立する。馬車と護衛の用意も頼む。
そのまま私だけはニルべの街に行くので、そこで依頼完了としたい」
ニルベの街は王都から馬車で一日弱の距離にあり、人口10万人、王都の衛星都市として栄えている。
いやさ、王都で冒険者をやるのは距離が近すぎて家族もやりにくいだろう。
それに、もろ王子とわかる俺が初級冒険者として下町をうろちょろする。
住民も困惑するだろうし、妬んだり、過去に貴族にひどいめにあわされた人間が、いちゃもんをつけたり、暴力を振るってくる可能性も・・・100%ある。
こりゃ大騒ぎになることが確定だね。誰がそんな目に会いたいと思うんだ。
そこでニルベの街だ。
王家の監視の目が行き届きつつ、多少自由に振舞えそうなところを選んだわけだ。悪くない街だしな。
監視が気にならないかだと?王族のはぐれものを放置するなど、ありえないと知っているので、かまわないで呉れるのなら視線のわずらわしさは気にしないつもりだ。
実はバトラー・ジェフリーもそうだ。顔を見て思い出した、こいつは兄の、王太子の従僕の一人だと。
兄には十数人の従僕がいて、こいつに会ったのも2回程しかない。
でも記憶のライブラリーを見せられたばかりの俺には分かった。
そういうわけで、彼のことはある程度信頼できるので、安心して、バンバンお願いができる訳だ。
悪いことばかりではないだろう。
「それで頼んだものは用意できたのか」
「はい、こちらに」
背後のワゴンに乗った2つの皮袋をジェフリーはテーブルに置いた。
中には金貨が250枚、他方の袋には銀貨が500枚入っていた。よく揃えられたよな、感心する。
さすが王太子の従僕だ。俺はにんまりと笑う。これで行動の自由がきく。
神様はこの王子の記憶を見ればこの世界の知識は身に付くとかほざいていたけれど、とんでもハップン(古いか・・・古いよね)
こいつには王族のうわべの知識しかなかった。
まず金を使ったことがほとんどない。かつ単位は大金貨、もしくは金貨まで。宝飾品しか買ったことのないこいつにはそれで足りただろうけれど、一般人には無用の知識だ。そしてそれ以外はほとんど知らない。
使えないにもほどがあるだろう。
だから、俺はジェフリーに物の値段をあれこれと教えてもらい、大金貨が100万、金貨が10万と推測した。それでこの両替だ。
現代と違って経済の発達していない時代は両替ひとつでも困難が伴う。ここ以外でそうそう出来るとも思わない。
それに考えても欲しい、100万円の束を持って買い物に来る奴に、つり銭を出せる店がどのくらいあると思う?
大型店以外は無理だろう。いわんや現代でなくこの世界では。
まあ、そういうことだ。ジェフリーを寄越してくれた王太子に乾杯!感謝だな。
さて出かけるぞ。やっと街が見れる。ファンタジーだ、やっふぃー!
ブレスレットにむけてクローズドセサミの呪文を唱えた俺に不安はない。宿から案内の人間を出してもらいまずは武器やだな。
下町まで行くと、お目当ての店が見えてきた。平民街は石造りの建物が多くてそれなりに整っていたが、こちらは表通り以外はごちゃごちゃとしている。
剣とか剣とかモーニングスター、そして弓が壁に陳列されている。お~お、すごい!
奥のほうには業物らしき剣がいくつもある。すごい!思わず見とれてしまう。
でも残念。すごい武器はお値段もすごかった。
入り口には金貨1枚から奥のほうには大金貨100枚の武器が陳列されている。
じっくりと見てみたが俺にはよくわからない。青銅でなくて鉄器であるのが幸いとしか言えない。
よし決めた。中間をとって大金貨1枚の武器を手に取る。振ってみるとなかなかの好感触だ、これにしよう。
ついでにナイフも手に入れる。金貨3枚の品だ。
そして店頭にある樽に放り込んである剣を最後にみる。
なんでかって?ロマンじゃないか、こういう掘り出し物を探すのは。
あった、ありましたよ。青銅の剣、銀貨5枚なり。こいつが俺を呼んでいる、なんちゃってな。ははは・・・
大金貨2枚を出して、金貨7枚のおつり。青銅の剣はサービスしてもらった。俺は王子ではない、そのくらいは出来なくてはね。
防具やでは皮の胸当てと篭手を簡単に、俺にはブレスレットがあるから。
服屋では冒険者らしき?丈夫な服を3組求める。
最後は雑貨屋だ。袋にテント、毛布、鍋に食器、火をつける道具そして背負い袋等々・・・買いすぎて背負い袋に詰めてもなお余り、買った袋2つにも詰め込んだ。案内人の人ごめんね、荷物は2人でなんとか持ち帰れた。ちょっとファンタジーに浮かれすぎていたな。反省。
今晩でこの宿ともお別れだ。男爵令嬢はおとなしく部屋にいるそうなので安心だ。
さて、朝目を覚ました時から、やることが多くてばたばたしていたが、やっとゆっくりできる。
部屋には鍵を掛けてある。ポーチの中身を調べよう。
ちょっとこれは・・・
実は王子は家族に愛されていたんだ。知らんかった・・・・・
宝飾品はいい、身の回りの品としてペンとインクがあるのもいい。
クローゼット(金糸銀糸宝石を使っていない黒、紺系統の服と多量の下着入り)
靴、手袋エトセトラ
書き物机に椅子、ティーテーブルは4客の椅子付き
小ぶりのクローゼットには小間物がぎっしり
いわゆる茶箪笥?にはティーセットが3組ほど、もちろん推定王子が好きそうな茶葉がぎっしりと。
最後にまくらと毛布数枚(天蓋ベッドに合わせて大きかった)を見たときには眩暈がした。
もちろん武器も入っていた。立派過ぎて封印するしかなかったが。
社会的立場と私的立場は違うと言うが、家族仲よかったんだな。
・・・・・これは・・・色々と考えなくては・・・
そして、よくもこれだけ入っていたなという品々はブレスレットに移した。今はいらん。
背負い袋にあれこれ詰め込むと剣とナイフ以外のものはすべてポーチに入れた。ここで買った荷物はすべてだ。
疲れた・・・家族愛にあきれて・・・お休み・・・zzzzzz
さて動くか。まずは部屋付きのバトラーを呼ぼう。
風呂からあがった俺は今地図を眺めている。宝島の地図みたいだ、お絵かきしたようなとも言う。
「ご希望の場所はここ、王都の西北、馬車で半日というところでございます」
探しているのは修道院、あのお花畑娘をなんとかしなくては動きがとれない。
かといって、放り出すのも気が引けるし。
「それで・・・」
「はい、大金貨2,3枚を寄進なされば、それなりに先方の御心に適うかと存じます」
なにも言わずとも通じる、バトラー・ジェフリーはできる男だ。
説明しよう。
修道院の内部にはランクがある。大雑把に言えば2つ。
ひとつは下働きを主に担う層。
身一つで神に仕えたいと申し出ると、労働が喜捨になる。なので、下働きと畑仕事のみで一生を終える。
もうひとつは知的階級というか。
入るときにそれなりのものを渡せば、それなりの待遇を受ける。
お祈りの日々は変わらないのだが、合間の労働が聖堂の掃除とか文書、絵画の模写とかになる。
それらとは別に、貴族の娘にマナー・教育を受けさせる、淑女の学校めいた施設も持つ。
そうでない場所もあるが、王都に近いところはこのようなシステムをとっているところが多い。
「では、そのように。明日の朝出立する。馬車と護衛の用意も頼む。
そのまま私だけはニルべの街に行くので、そこで依頼完了としたい」
ニルベの街は王都から馬車で一日弱の距離にあり、人口10万人、王都の衛星都市として栄えている。
いやさ、王都で冒険者をやるのは距離が近すぎて家族もやりにくいだろう。
それに、もろ王子とわかる俺が初級冒険者として下町をうろちょろする。
住民も困惑するだろうし、妬んだり、過去に貴族にひどいめにあわされた人間が、いちゃもんをつけたり、暴力を振るってくる可能性も・・・100%ある。
こりゃ大騒ぎになることが確定だね。誰がそんな目に会いたいと思うんだ。
そこでニルベの街だ。
王家の監視の目が行き届きつつ、多少自由に振舞えそうなところを選んだわけだ。悪くない街だしな。
監視が気にならないかだと?王族のはぐれものを放置するなど、ありえないと知っているので、かまわないで呉れるのなら視線のわずらわしさは気にしないつもりだ。
実はバトラー・ジェフリーもそうだ。顔を見て思い出した、こいつは兄の、王太子の従僕の一人だと。
兄には十数人の従僕がいて、こいつに会ったのも2回程しかない。
でも記憶のライブラリーを見せられたばかりの俺には分かった。
そういうわけで、彼のことはある程度信頼できるので、安心して、バンバンお願いができる訳だ。
悪いことばかりではないだろう。
「それで頼んだものは用意できたのか」
「はい、こちらに」
背後のワゴンに乗った2つの皮袋をジェフリーはテーブルに置いた。
中には金貨が250枚、他方の袋には銀貨が500枚入っていた。よく揃えられたよな、感心する。
さすが王太子の従僕だ。俺はにんまりと笑う。これで行動の自由がきく。
神様はこの王子の記憶を見ればこの世界の知識は身に付くとかほざいていたけれど、とんでもハップン(古いか・・・古いよね)
こいつには王族のうわべの知識しかなかった。
まず金を使ったことがほとんどない。かつ単位は大金貨、もしくは金貨まで。宝飾品しか買ったことのないこいつにはそれで足りただろうけれど、一般人には無用の知識だ。そしてそれ以外はほとんど知らない。
使えないにもほどがあるだろう。
だから、俺はジェフリーに物の値段をあれこれと教えてもらい、大金貨が100万、金貨が10万と推測した。それでこの両替だ。
現代と違って経済の発達していない時代は両替ひとつでも困難が伴う。ここ以外でそうそう出来るとも思わない。
それに考えても欲しい、100万円の束を持って買い物に来る奴に、つり銭を出せる店がどのくらいあると思う?
大型店以外は無理だろう。いわんや現代でなくこの世界では。
まあ、そういうことだ。ジェフリーを寄越してくれた王太子に乾杯!感謝だな。
さて出かけるぞ。やっと街が見れる。ファンタジーだ、やっふぃー!
ブレスレットにむけてクローズドセサミの呪文を唱えた俺に不安はない。宿から案内の人間を出してもらいまずは武器やだな。
下町まで行くと、お目当ての店が見えてきた。平民街は石造りの建物が多くてそれなりに整っていたが、こちらは表通り以外はごちゃごちゃとしている。
剣とか剣とかモーニングスター、そして弓が壁に陳列されている。お~お、すごい!
奥のほうには業物らしき剣がいくつもある。すごい!思わず見とれてしまう。
でも残念。すごい武器はお値段もすごかった。
入り口には金貨1枚から奥のほうには大金貨100枚の武器が陳列されている。
じっくりと見てみたが俺にはよくわからない。青銅でなくて鉄器であるのが幸いとしか言えない。
よし決めた。中間をとって大金貨1枚の武器を手に取る。振ってみるとなかなかの好感触だ、これにしよう。
ついでにナイフも手に入れる。金貨3枚の品だ。
そして店頭にある樽に放り込んである剣を最後にみる。
なんでかって?ロマンじゃないか、こういう掘り出し物を探すのは。
あった、ありましたよ。青銅の剣、銀貨5枚なり。こいつが俺を呼んでいる、なんちゃってな。ははは・・・
大金貨2枚を出して、金貨7枚のおつり。青銅の剣はサービスしてもらった。俺は王子ではない、そのくらいは出来なくてはね。
防具やでは皮の胸当てと篭手を簡単に、俺にはブレスレットがあるから。
服屋では冒険者らしき?丈夫な服を3組求める。
最後は雑貨屋だ。袋にテント、毛布、鍋に食器、火をつける道具そして背負い袋等々・・・買いすぎて背負い袋に詰めてもなお余り、買った袋2つにも詰め込んだ。案内人の人ごめんね、荷物は2人でなんとか持ち帰れた。ちょっとファンタジーに浮かれすぎていたな。反省。
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部屋には鍵を掛けてある。ポーチの中身を調べよう。
ちょっとこれは・・・
実は王子は家族に愛されていたんだ。知らんかった・・・・・
宝飾品はいい、身の回りの品としてペンとインクがあるのもいい。
クローゼット(金糸銀糸宝石を使っていない黒、紺系統の服と多量の下着入り)
靴、手袋エトセトラ
書き物机に椅子、ティーテーブルは4客の椅子付き
小ぶりのクローゼットには小間物がぎっしり
いわゆる茶箪笥?にはティーセットが3組ほど、もちろん推定王子が好きそうな茶葉がぎっしりと。
最後にまくらと毛布数枚(天蓋ベッドに合わせて大きかった)を見たときには眩暈がした。
もちろん武器も入っていた。立派過ぎて封印するしかなかったが。
社会的立場と私的立場は違うと言うが、家族仲よかったんだな。
・・・・・これは・・・色々と考えなくては・・・
そして、よくもこれだけ入っていたなという品々はブレスレットに移した。今はいらん。
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