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5話 さようなら男爵令嬢
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今日も朝ごはんがおいしい。
ジェフリーに金貨1枚を渡し、従業員へのチップを払ってもらう。
さて、彼女の部屋にいかねば。
男爵令嬢はお着替えを終らせていた。お茶の支度を頼むとジェフリーに視線を合わせる。彼が頷き、手を振ると、部屋付きメイドたちがあっという間に荷物をまとめる。お茶を一杯飲み終わるころには荷物は馬車に運び込まれていた。
彼女は俺に文句を言い、それが聞き入れられないと知ると、めそめそ泣き出した。ハンカチを片手に俯いたり、下から見上げたりして「ひどい、ひどい・・・」と言い続けていたが、淑女の仮面をはがせない彼女はあっという間に馬車に乗せられた。
現実なんてこんなものだよね。よく小説で男が女性の涙を見て、うだうだする場面があるが、好意がゼロだと特に問題もなく進む。
最後にバトラー・ジェフリーに「兄上によろしく」と言って、俺も馬車に乗り込む。
我慢の時間だ。スピードを上げてもらったので、尻にひびく。案の定、馬車の乗り心地は悪かった。
でもなー、ふてくされて、泣いたりぐちをたれる彼女との時間を短くすると思えば・・・耐えられそうだ。
女子修道院は当然のごとく男子禁制だ。ただし来客用に、関係者だけが出入りを許される建物があり、そこの応接室に我々は通された。ジェフリーから連絡がいっているだろうから、安心して、シスターを待つ。
そして入室してきた院長は意外なことに30歳そこそこの美しい女性だった。思わずじーっと見つめると、彼女の目の奥で何かが生まれ始めたので・・・目を逸らす。うん、30歳まで生きていれば色々あるよな。
挨拶を終えて、男爵令嬢の受け入れをお願いするが、彼女は案の定ごね始めた。
「わたくしは修道院には入りたくありません。ジル様とともに行きとうございます」
ここでためらうつもりはない。彼女もそろそろ現実を知るべきだ。
「何故?私が君といなければならない」
「そんな、ジル様とわたくしは結婚をお約束した仲ではありませんか」
「それは君がいつわりで他の令嬢たちを貶めた時に終っている」
「そんな、わたくしは怖くて、怖くて、おすがりしただけですわ」
「あぁ、5人の男たちにな」
「なんてことをおっしゃるのです、彼らはお友達ですわ」
変わりなく、いつもの男爵令嬢せりふだな。話を変えよう。
「それでは聞こう、これから一人で君はどうするつもりかな」
「そ、それは・・・」
泣きじゃくる彼女に掛ける慈悲はない!
「それではこちらを」
俺は懐から大金貨3枚の入った袋を出し、シスターに差し出す。
「こちらから運び込んだ荷物はすべてお納めください。もう必要のないものですから」
ついでにじゃまな荷物も押し付ける。
いままで泣いていた彼女が、ぎょっとしたようにこちらを向いた。
「え”っ、わたくしのドレスと宝石になにをなさるの!」
そして、また涙をこぼす。
「君には必要のないものだろう、置く場所もないことだし、浄財として彼女たちに役立ててもらえば、神もよろこばれるだろう」
「で、でも、わたくしのものですわ」
そう、そういうならば、あえて言わせて貰おう。
「君の宿代、大金貨8枚を肩代わりしたのは私だよ。君に支払えない以上、代替物を差し出してもらうしかない。
もっとも、まったく足しにならないけれど」
彼女は驚愕の表情。口をあわあわ言わせている。
「な、なんで!あれは・・・宿代はジル様がお払いくださると!」
「何故、私が赤の他人の君の宿代を支払わねばならないのかな?
別段、同じ部屋にいたわけでもなし、君は2階で私は3階に部屋を取っていたよね。
食事は一緒にとる時もあったけれど、同じ宿なら、そういうこともあるよね」
バトラー・ジェフリーよ、グッジョブだ。こいつに突かれる隙を塞いで呉れてありがとう!
さて、煩いこいつにいつまでもかまってもいられない。
シスター院長の目が怖い。多分彼女のことがお気に召さないんだろう。大抵の女性に嫌われるタイプだしな。
「身寄りがなく、働くことも知らない君が生きていける場所は少ない。
幸いなことに、神のおぼしめしでこの場所に受け入れてもらった。
感謝を忘れず、静かに過ごすべきだと思うのは私だけではないだろう」
すっと視線をシスターに向けると、待ってましたと言わんばかりに、頷かれた。
やる気に満ちてて、怖いんですけれど。そっと視線を外しておく。
挨拶を交わすと、そのまま馬車に向かう。
本当は知っていた。宿代うんぬんと言わなくても、ドレスと宝石は修道院に寄付できた。
後ろ盾のない娘の財産を取り上げて、修道院にいれることは慈悲と言われても、外道とは言われない。
娼館に売り払って初めてそういわれる。
それ程にこの世界で後ろ盾の居ない女性の地位は低い。というか扱いはひどい。
たとえどんな男であろうとも男性の家族がいなくては、まともに扱ってもらえない。
どこにも不逞のやからはいるものだしな。
西部劇でもあるだろう。親を亡くした美貌の農場主の娘が悪漢に狙われるというあれね。
ただヒーローなんて、そうそう、そこいらに転がっていない。
だからこそ、ヒーローはもてはやされるし、物語にもなる。
剣と魔法の世界の秩序が未発達だと、暴力と力が通用し、それを持つ男だけが市民権を持つ。
西部劇に表される時代のように、まだまだ無法がはびこる世界なのだ。
もちろん家族の後ろ盾のある女性は強い、公爵令嬢は公爵家の力を使えるので、そこいら辺の男などこてんぱんにできる。女性が弱いなどと勘違いしてはいけない。まあ、そういうわけだ。
という記憶を王子から受け取ったわけだ、本人は意識もしていないあたりまえの事実だが、常識が違うとはこういうことだと思い知らされる事柄だったよ。
そして、この世界は命が安い、女性の地位も低い。
男にのこのこ付いてきた娘が娼婦として売られても誰も不思議がらない程度には。
だから、これが一番いい解決策だと思うよ、王子がそれで納得してくれるといいが。
それにつけても、あの大騒ぎを起こし、断罪を受けずに逃げ出した王子を陛下はどう処するつもりだったのだろう。
あの大量の身の回りの品。彼らはどんな思いで用意したのだろうか。推定王子の好物であろう果物も軽食もクッキーも入っていた。よくあそこまで詰め込んだと不思議になるほどの量をみるに、悪くとも軟禁かと思うが、それは俺が困る。
向こうも好きにさせてくれるようだし、とりあえずこのまま過ごそう。先のことを考えても仕方がない。
目標は ”老衰で死ぬまでそこそこ元気にがんばろう” にしておこう。
馬車に乗り込む前に振り返り、修道院を見つめる。
「さようなら、王子の好きだった男爵令嬢・・・そして王子も・・・次は幸せに終われる人生を・・・」
たまにはこんな感傷的な時を過ごしても良いだろう・・・・・
ジェフリーに金貨1枚を渡し、従業員へのチップを払ってもらう。
さて、彼女の部屋にいかねば。
男爵令嬢はお着替えを終らせていた。お茶の支度を頼むとジェフリーに視線を合わせる。彼が頷き、手を振ると、部屋付きメイドたちがあっという間に荷物をまとめる。お茶を一杯飲み終わるころには荷物は馬車に運び込まれていた。
彼女は俺に文句を言い、それが聞き入れられないと知ると、めそめそ泣き出した。ハンカチを片手に俯いたり、下から見上げたりして「ひどい、ひどい・・・」と言い続けていたが、淑女の仮面をはがせない彼女はあっという間に馬車に乗せられた。
現実なんてこんなものだよね。よく小説で男が女性の涙を見て、うだうだする場面があるが、好意がゼロだと特に問題もなく進む。
最後にバトラー・ジェフリーに「兄上によろしく」と言って、俺も馬車に乗り込む。
我慢の時間だ。スピードを上げてもらったので、尻にひびく。案の定、馬車の乗り心地は悪かった。
でもなー、ふてくされて、泣いたりぐちをたれる彼女との時間を短くすると思えば・・・耐えられそうだ。
女子修道院は当然のごとく男子禁制だ。ただし来客用に、関係者だけが出入りを許される建物があり、そこの応接室に我々は通された。ジェフリーから連絡がいっているだろうから、安心して、シスターを待つ。
そして入室してきた院長は意外なことに30歳そこそこの美しい女性だった。思わずじーっと見つめると、彼女の目の奥で何かが生まれ始めたので・・・目を逸らす。うん、30歳まで生きていれば色々あるよな。
挨拶を終えて、男爵令嬢の受け入れをお願いするが、彼女は案の定ごね始めた。
「わたくしは修道院には入りたくありません。ジル様とともに行きとうございます」
ここでためらうつもりはない。彼女もそろそろ現実を知るべきだ。
「何故?私が君といなければならない」
「そんな、ジル様とわたくしは結婚をお約束した仲ではありませんか」
「それは君がいつわりで他の令嬢たちを貶めた時に終っている」
「そんな、わたくしは怖くて、怖くて、おすがりしただけですわ」
「あぁ、5人の男たちにな」
「なんてことをおっしゃるのです、彼らはお友達ですわ」
変わりなく、いつもの男爵令嬢せりふだな。話を変えよう。
「それでは聞こう、これから一人で君はどうするつもりかな」
「そ、それは・・・」
泣きじゃくる彼女に掛ける慈悲はない!
「それではこちらを」
俺は懐から大金貨3枚の入った袋を出し、シスターに差し出す。
「こちらから運び込んだ荷物はすべてお納めください。もう必要のないものですから」
ついでにじゃまな荷物も押し付ける。
いままで泣いていた彼女が、ぎょっとしたようにこちらを向いた。
「え”っ、わたくしのドレスと宝石になにをなさるの!」
そして、また涙をこぼす。
「君には必要のないものだろう、置く場所もないことだし、浄財として彼女たちに役立ててもらえば、神もよろこばれるだろう」
「で、でも、わたくしのものですわ」
そう、そういうならば、あえて言わせて貰おう。
「君の宿代、大金貨8枚を肩代わりしたのは私だよ。君に支払えない以上、代替物を差し出してもらうしかない。
もっとも、まったく足しにならないけれど」
彼女は驚愕の表情。口をあわあわ言わせている。
「な、なんで!あれは・・・宿代はジル様がお払いくださると!」
「何故、私が赤の他人の君の宿代を支払わねばならないのかな?
別段、同じ部屋にいたわけでもなし、君は2階で私は3階に部屋を取っていたよね。
食事は一緒にとる時もあったけれど、同じ宿なら、そういうこともあるよね」
バトラー・ジェフリーよ、グッジョブだ。こいつに突かれる隙を塞いで呉れてありがとう!
さて、煩いこいつにいつまでもかまってもいられない。
シスター院長の目が怖い。多分彼女のことがお気に召さないんだろう。大抵の女性に嫌われるタイプだしな。
「身寄りがなく、働くことも知らない君が生きていける場所は少ない。
幸いなことに、神のおぼしめしでこの場所に受け入れてもらった。
感謝を忘れず、静かに過ごすべきだと思うのは私だけではないだろう」
すっと視線をシスターに向けると、待ってましたと言わんばかりに、頷かれた。
やる気に満ちてて、怖いんですけれど。そっと視線を外しておく。
挨拶を交わすと、そのまま馬車に向かう。
本当は知っていた。宿代うんぬんと言わなくても、ドレスと宝石は修道院に寄付できた。
後ろ盾のない娘の財産を取り上げて、修道院にいれることは慈悲と言われても、外道とは言われない。
娼館に売り払って初めてそういわれる。
それ程にこの世界で後ろ盾の居ない女性の地位は低い。というか扱いはひどい。
たとえどんな男であろうとも男性の家族がいなくては、まともに扱ってもらえない。
どこにも不逞のやからはいるものだしな。
西部劇でもあるだろう。親を亡くした美貌の農場主の娘が悪漢に狙われるというあれね。
ただヒーローなんて、そうそう、そこいらに転がっていない。
だからこそ、ヒーローはもてはやされるし、物語にもなる。
剣と魔法の世界の秩序が未発達だと、暴力と力が通用し、それを持つ男だけが市民権を持つ。
西部劇に表される時代のように、まだまだ無法がはびこる世界なのだ。
もちろん家族の後ろ盾のある女性は強い、公爵令嬢は公爵家の力を使えるので、そこいら辺の男などこてんぱんにできる。女性が弱いなどと勘違いしてはいけない。まあ、そういうわけだ。
という記憶を王子から受け取ったわけだ、本人は意識もしていないあたりまえの事実だが、常識が違うとはこういうことだと思い知らされる事柄だったよ。
そして、この世界は命が安い、女性の地位も低い。
男にのこのこ付いてきた娘が娼婦として売られても誰も不思議がらない程度には。
だから、これが一番いい解決策だと思うよ、王子がそれで納得してくれるといいが。
それにつけても、あの大騒ぎを起こし、断罪を受けずに逃げ出した王子を陛下はどう処するつもりだったのだろう。
あの大量の身の回りの品。彼らはどんな思いで用意したのだろうか。推定王子の好物であろう果物も軽食もクッキーも入っていた。よくあそこまで詰め込んだと不思議になるほどの量をみるに、悪くとも軟禁かと思うが、それは俺が困る。
向こうも好きにさせてくれるようだし、とりあえずこのまま過ごそう。先のことを考えても仕方がない。
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