異世界を最強スキル『スマホ』と『ゲーム』で無双する

4章

ムームー救出①

俺が見たのはあの鍛冶屋の娘ムームー。

俺はどうすればいいかわからず叫んでしまった。

あいつが犯人なのか?違うのか？
そう思ったがサガンもレオンも躊躇なく行ってしまった。
しかし見えないくらいの攻防について行くだけでも大変だったが俺はその攻防でわかった。
ムームーは操られているだけだと。
俺が攻撃に参加したその時はっきりとしかし小声で助けてと聞こえた。
涙も出ていた。
あれは傷ついた体からくる痛みではない。
心の痛みだ。なんとかして助けなきゃとは思うが
この攻防につきあるので精一杯。

「くっどうすれば」

ばーんという轟音で吹き飛ばされた。
魔法だ。この距離で大勢で戦うのは良くない。

ナットたちにも下がるようにいう。


俺も蜘蛛の部分を狙って、風魔法を使う。
そういえば錬金術師とかいう職業があったはず、
錬金術の『分解』で人と蜘蛛を分離できないか…
やってみるか。

錬金術は時間がかかるので時間を稼いでもらう。

「レオン、サガン、もう少し耐えてくれ。名案が浮かんだ。時間を稼いでくれ。
スズとナットたちは、俺の護衛をしてくれ。」

「御意」

「おっ…おう」

「あっぶね」

「わかったわ。」

「「任せろ兄貴」」

俺はマットとハットの兄貴になったつもりはないがそう呼んでくれるのは嬉しい。


しかしそんなこと考えている暇はない。
まずは魔法を構築する。錬金術は短縮ができないのだ。

魔法を何に使うか決め、分けるところを明確にする。
蜘蛛と人の部分を分けようとするイメージが難しい。
完璧にできるとこを願う。

「避けろーーー」

大声で叫び、錬金術をムームーの蜘蛛と人の部分の合間に当てる。激しい光と熱が生まれて、爆発が起きた。