異世界を最強スキル『スマホ』と『ゲーム』で無双する

潮風ひなた

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旅立ち

街に着きました

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ついに街についた。
門の所では衛兵が立っていて、特殊な鑑定石を使って街に入る人たちに手を置かせていた。衛兵の人は、男の人が一人だ。男の人は、かなりのイケメンだ。リーザドマンと言う種族だ。なんでわかったかと言うと体に少し鱗が生えているからだ。右手を服の中に隠している。衛兵の人にこれは何を調べるのかと聞いてみる。

「お兄さん、この鑑定石は、何を調べるの?」

「おっ、坊ちゃんこの街は、初めてかい?それにしてもお兄さんなんて恥ずかしいな。坊ちゃん面白いな名前は?」

「俺の名前は、ディノです。こっちがスズだよ。お兄さんの名前は?」

「俺の名前はロッド。前は、冒険者やってたんだけど、仕事ミスってしまって…
手がこの通りさ。」

そう言って出した右手は、肘から先がなかった。

「いまは、冒険者の時の活躍と知識が認められていて、衛兵をさせてもらっているんだ。」

「そうなんだ。冒険者をもう一度しようとは思わないの?」

いつのまにかタメ口になっているがまぁいいだろう。

「してもいいけどこの右手が許さないんだよ。でもいいんだ…この仕事も、君みたいな子に会えるからね。」

少し名残惜しそうに目を細めたロッド。

「さっきの質問なんだけど、この鑑定石は何を調べているの?」

「あぁごめん、こんなに面白い子はなかなか来ないからね。長くしゃべってちゃった。ごめん、その鑑定石は、犯罪歴を知ることができるんだ。一応特別な鑑定石だから、国宝級なんだよ。」

「ありがとうロッド、長く喋っちゃってごめんね。」

「いや、良いんだよ。よければ俺は大体
ここか食堂にいるから、してくれよな!」

そう言って渡されたメモにはここからの食堂の位置が書いてあった。
とりあえずお腹が減ったので食堂に行ってみよう。

………………………………

食堂に着いた。思ったよりも騒がしい、
まるで酒屋みたいだ。ていうかここ酒屋だろ…
あっ、女の人が客の間をすり抜けてこっちにやってきた。ここの女将さんだろう。

「飯を食べるのかい?
それとも泊まるのかい?」

どうやらここは食堂兼宿屋のようだ。
「じゃあ、泊まります。
2部屋借りれますか?」


「あぁ空いてるよ。何日泊まるかは分かっているのか?」

「しばらく滞在するつもりなので、1ヵ月分お願いします。」



「ひと部屋1ヵ月30,000ペルだから、
2部屋で60,000ペルだね。
食事は、1日に2食で1ヶ月5,000ペル。
2人で10,000ペルだけどどうする?」

安いかどうかはわからないけど、食事もつけておいたほうがいいかな。

「じゃぁお願いします。」
そう言って俺は70,000ペルを袋からきっちり出し、渡した。

「ありがとさん。食事は朝と夕方に鐘がなってから1時間の間しか出さないからね。わかったね。じゃあこれが部屋の鍵だよ。なくしたら10,000ペルだから覚えておくんだねそれとお前たちここに来るの初めてだろ。宿屋はこの街で一軒だからだいたいわかるさ。この地図持っていきな。」

そう言って懐から地図を出してくれておかみさんは元のところに戻っていった。

最初から優しい人に会えてよかった。

スズに片方の鍵を渡して、部屋に行った。
別に絡まれてこともなく、普通に食堂の横にある宿屋に行くことができた。
部屋に入ると、そこにはベッドとタンスだけが置いている質素な部屋だった。しかし手入れされてなかなかきれいだな。
ベットに横になってみると、とてつもなくふかふかだった。
腹が減ったことも忘れて、俺は眠りについた。旅の疲れも溜まっていたのだろう。
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