16 / 62
話し合い
しおりを挟む
「さあて、と」
一人部屋に戻ってきた私は軽く伸びをしてから寝台の隅に腰掛ける。
やることがあるとはいってもすぐには動けず、まずは時を待つ。
直に彼の時間だ。
窓辺から差し込む月明かりは煌々と輝き、私の足元を優しく照らす。
もうすぐ満月か……。出来れば外で過ごしたいけど、事情を知っているティーナなら、匿ってくれるかな?
満月の日は、日中問わず魔王の姿のまま過ごさなければならない。
けれど今の状況を考えると、このまま満月の日を迎える可能性がある為、その日だけは誰とも会わないようにする必要がある。
そのうち話してみよう、とそんな事を考えていると、やがて身体に変化が訪れる。
数秒の違和感の後に現れる醜い姿。
慣れたとはいえ、やはりこの身体は嫌いだ。
「事が起きるまで、まだ時間はかかるだろうし……」
私は魔王の姿のまま、昼間読んでいた書物の続きを読んで時間を潰す事にした。
何を待っているのかというと、レオンティーヌが夢を見るのをだ。
記憶が無いという夢を見た時、痛みがあると彼女は言っていた。
つまり、彼女の元婚約者であったテオドールが夢枕に立っている可能性がある。
そしてその夢は、私の考えが正しければ、今夜も見る筈だ。
根拠としては、昼間に出会った婚約者候補達。
おそらくレオンティーヌが記憶に無い夢を見るのは、彼女がそんな男性達と出会った日。
彼らに嫉妬した冥婚相手が、レオンティーヌを叱責しに現れるのではと予測している。
流石に淑女の寝室で見張っているわけにもいかず、カメリアを送り込み彼女と感覚を共有させて監視する事にしたのだが、負担を減らす為にも出来るだけ共有時間は減らしたい。
一応、レオンティーヌの寝室がある方向に感覚を研ぎ澄ませてみるが、何も聞こえないのが残念だ。
「使えない耳だなぁ」
魔王の長く尖った耳を引っ張り愚痴る。
人が夢を見るのは、明け方が多い。
ティーナが何時に起きるのかは知らないけど、今夜は気が抜けないな。
私は警戒をしつつ、されど力を入れすぎずにその時が来るのを静かに待つ。
「……来たな」
見張り始めてから四時間が経過した頃、何度目かのカメリアとの感覚共有をさせると、すぐにレオンティーヌの呻き声が聞こえてきた。
ごめんよ、カメリア。
今まで聴覚だけにしていたが、今だけは五感の全てを共有させて、状況を把握する。
カメリアの隣で苦悶の表情を浮かべて眠るレオンティーヌ。
そして彼女の枕元に、彼はいた。
半透明の、全身がずぶ濡れ状態の少年。
恨めしそうな顔でレオンティーヌを見つめ、一人何か呟いている。
「レオちゃんは僕のだ……。他の奴らには渡さない。……僕のお嫁さんなんだ……!」
ぶつぶつと、言霊を繰り返す度に、レオンティーヌが苦しそうに呻く。
「もう止めないかい?」
私がカメリアの口を借りて声を掛けると、少年は虚ろな表情をこちらに向けた。
「君がそうやってティーナを苦しめるなら、私は黙って見過ごすわけにはいかない。本来の君は、ティーナを守る存在だろ?」
相手を諭すように、落ち着いた口調で話し掛ける。
冥婚が死者と生者の間で執り行われた場合、死者が守護霊となる事はよくある。
レオンティーヌと縁の深い者なら、このままにはしておけない。
「……守る?」
反応した。会話は出来る。
「僕は、守ってるよ?レオちゃんを、変な男達から守ってる」
「ティーナは自分で相手を選べるよ。君がそうやって傷付けていたら、いずれ彼女は死んでしまう。殺して守るのが、君のやり方なのかい?」
「違う!」
「……っ」
私の言葉に少年が激昂し、それに呼応してレオンティーヌが一層苦しみ出す。
マズい。下手に刺激するとティーナが危険だ。でもまだだ。まだ決定打に欠ける。
私は彼を刺激すぎないよう注意を払いつつ、会話を続ける。
「それなら教えてくれないかい?君はティーナを、どうやって守っているんだい?」
「僕は守ってるんだ、レオちゃんを……。あいつらじゃダメだ。あんなやつらに僕のお嫁さんは渡さない……!僕は、守るんだ」
守る守ると、譫言のように繰り返し、それからはこちらが何を聞いてもそれしか言わない。
これ以上はティーナとカメリアに負担をかけるだけか。
そう判断し、私はカメリアから自分の意識を手放し、自分の部屋へと五感を戻した。
「……あいつらじゃダメ、か」
一人になった部屋で、ぽつりと呟く。
彼はティーナを守る事に固執していた。それに、彼の状態……。もう少し情報が欲しいな。
ふと、窓辺に目線を向けると、空がうっすらと明るみ始めていて、私の姿も人間のそれに戻っていた。
一日の始まりだ。
†
「ティーナ、ちょっといいかな?」
朝食を終えてしばらくした後、カメリアの面倒をメイドに任せ、レオンティーヌの公務が落ち着いた頃を見計らって彼女がいる執務室に赴く。
部屋に入る前にそう声をかけつつ、開け放たれた扉をノックしようとした刹那、その手を止めた。
机に向かうレオンティーヌは、姿勢こそ正してはいるが、立てた片腕を枕に眠っていた。
規則正しく寝息を立てている彼女の顔色は、些か疲れているように見える。
昨日はだいぶ負担をかけさせてしまったからな。無理もない。
申し訳ないという気持ちを持ちつつも、彼女に用事があった私は急に手持ち無沙汰になる。
そんな折、背後に人の気配を感じて振り返ってみると、執事のセザールが立っていた。
「申し訳ありません。少しの間、寝かせてあげて下さい」
昨夜とは打って変わって仕事モードのセザールは、静かに執務室に入るとレオンティーヌの肩に毛布を優しく掛ける。
「領主としての仕事も大変なのにこんな事になって、最近はちゃんと休めていないんです」
「そうだろうね。あの子、ティーナにだいぶ執着しているみたいだったから」
「……テオに会ったんですか?」
セザールは少し驚いたような顔で質問する。
「ああ。昨日、少しだけ会話をしたよ。それでティーナにいくつか質問をしたかったんだけど……。そうだ。君でも答えられるかもしれない。確か幼なじみなんだよね?」
「ええ、まあ。それでしたら場所を変えましょう。ここだと彼女を起こしてしまう」
「構わないよ。あとそれと、ティーナの婚約者候補というのは、あとどれくらいいるんだい?」
セザールが先行する道のりで尋ねると、彼は振り向くことなく答える。
「とりあえずは昨日の五名で終わりです。もうしばらくすれば、旦那様がまた何名か紹介なさるとは思います」
「そう。出来ればそれは、今の問題が解決するまでは止めてもらいたいな。痣の進行が遅まると思うから」
「そうですか。それでしたら私の方から、旦那様に文を出しておきます」
セザールはある一室の前で立ち止まり、こちらを振り向きながらそう答え、ドアを開けた。
「どうぞ。私の部屋です」
「ありがとう。お邪魔するね」
通された部屋は、私が借りている客室とほぼ同等の広さで、物は多いがすっきりと整えられている。
奥には扉が付いているが、おそらく食堂と繋がっているのだろう。
パタンと扉を閉めたセザールは私を通り越して部屋の奥まで行き、台座に置かれていたポットを手に紅茶を注ぐ。
「最適な温度ではありませんが、まだ温かいので、いかがですか?」
「いただくよ。ティーナに、だったのかな?」
ポットと一つのカップがトレーに乗っていたのでそう尋ねると、セザールは軽く微笑む。
「ええ。お疲れの様子でしたので、アールグレイでもと思ったのですが……ミルクティに変更ですね」
「よく見てるんだね」
「私はここの執事ですから。どうぞ」
「ありがとう」
紅茶を受け取るとセザールは寝台の端に腰掛け紅茶を一口飲む。
「それじゃ、聞かせてもらいたいんだけど、いいかな?」
私も一口飲んでから話を切り出した。
「……テオの、何を聞きたいのですか?」
ほんの少しだけ、嫌そうな顔をするセザールに、私はある意味残酷な質問をする。
「そのテオって子の、死因だよ」
一人部屋に戻ってきた私は軽く伸びをしてから寝台の隅に腰掛ける。
やることがあるとはいってもすぐには動けず、まずは時を待つ。
直に彼の時間だ。
窓辺から差し込む月明かりは煌々と輝き、私の足元を優しく照らす。
もうすぐ満月か……。出来れば外で過ごしたいけど、事情を知っているティーナなら、匿ってくれるかな?
満月の日は、日中問わず魔王の姿のまま過ごさなければならない。
けれど今の状況を考えると、このまま満月の日を迎える可能性がある為、その日だけは誰とも会わないようにする必要がある。
そのうち話してみよう、とそんな事を考えていると、やがて身体に変化が訪れる。
数秒の違和感の後に現れる醜い姿。
慣れたとはいえ、やはりこの身体は嫌いだ。
「事が起きるまで、まだ時間はかかるだろうし……」
私は魔王の姿のまま、昼間読んでいた書物の続きを読んで時間を潰す事にした。
何を待っているのかというと、レオンティーヌが夢を見るのをだ。
記憶が無いという夢を見た時、痛みがあると彼女は言っていた。
つまり、彼女の元婚約者であったテオドールが夢枕に立っている可能性がある。
そしてその夢は、私の考えが正しければ、今夜も見る筈だ。
根拠としては、昼間に出会った婚約者候補達。
おそらくレオンティーヌが記憶に無い夢を見るのは、彼女がそんな男性達と出会った日。
彼らに嫉妬した冥婚相手が、レオンティーヌを叱責しに現れるのではと予測している。
流石に淑女の寝室で見張っているわけにもいかず、カメリアを送り込み彼女と感覚を共有させて監視する事にしたのだが、負担を減らす為にも出来るだけ共有時間は減らしたい。
一応、レオンティーヌの寝室がある方向に感覚を研ぎ澄ませてみるが、何も聞こえないのが残念だ。
「使えない耳だなぁ」
魔王の長く尖った耳を引っ張り愚痴る。
人が夢を見るのは、明け方が多い。
ティーナが何時に起きるのかは知らないけど、今夜は気が抜けないな。
私は警戒をしつつ、されど力を入れすぎずにその時が来るのを静かに待つ。
「……来たな」
見張り始めてから四時間が経過した頃、何度目かのカメリアとの感覚共有をさせると、すぐにレオンティーヌの呻き声が聞こえてきた。
ごめんよ、カメリア。
今まで聴覚だけにしていたが、今だけは五感の全てを共有させて、状況を把握する。
カメリアの隣で苦悶の表情を浮かべて眠るレオンティーヌ。
そして彼女の枕元に、彼はいた。
半透明の、全身がずぶ濡れ状態の少年。
恨めしそうな顔でレオンティーヌを見つめ、一人何か呟いている。
「レオちゃんは僕のだ……。他の奴らには渡さない。……僕のお嫁さんなんだ……!」
ぶつぶつと、言霊を繰り返す度に、レオンティーヌが苦しそうに呻く。
「もう止めないかい?」
私がカメリアの口を借りて声を掛けると、少年は虚ろな表情をこちらに向けた。
「君がそうやってティーナを苦しめるなら、私は黙って見過ごすわけにはいかない。本来の君は、ティーナを守る存在だろ?」
相手を諭すように、落ち着いた口調で話し掛ける。
冥婚が死者と生者の間で執り行われた場合、死者が守護霊となる事はよくある。
レオンティーヌと縁の深い者なら、このままにはしておけない。
「……守る?」
反応した。会話は出来る。
「僕は、守ってるよ?レオちゃんを、変な男達から守ってる」
「ティーナは自分で相手を選べるよ。君がそうやって傷付けていたら、いずれ彼女は死んでしまう。殺して守るのが、君のやり方なのかい?」
「違う!」
「……っ」
私の言葉に少年が激昂し、それに呼応してレオンティーヌが一層苦しみ出す。
マズい。下手に刺激するとティーナが危険だ。でもまだだ。まだ決定打に欠ける。
私は彼を刺激すぎないよう注意を払いつつ、会話を続ける。
「それなら教えてくれないかい?君はティーナを、どうやって守っているんだい?」
「僕は守ってるんだ、レオちゃんを……。あいつらじゃダメだ。あんなやつらに僕のお嫁さんは渡さない……!僕は、守るんだ」
守る守ると、譫言のように繰り返し、それからはこちらが何を聞いてもそれしか言わない。
これ以上はティーナとカメリアに負担をかけるだけか。
そう判断し、私はカメリアから自分の意識を手放し、自分の部屋へと五感を戻した。
「……あいつらじゃダメ、か」
一人になった部屋で、ぽつりと呟く。
彼はティーナを守る事に固執していた。それに、彼の状態……。もう少し情報が欲しいな。
ふと、窓辺に目線を向けると、空がうっすらと明るみ始めていて、私の姿も人間のそれに戻っていた。
一日の始まりだ。
†
「ティーナ、ちょっといいかな?」
朝食を終えてしばらくした後、カメリアの面倒をメイドに任せ、レオンティーヌの公務が落ち着いた頃を見計らって彼女がいる執務室に赴く。
部屋に入る前にそう声をかけつつ、開け放たれた扉をノックしようとした刹那、その手を止めた。
机に向かうレオンティーヌは、姿勢こそ正してはいるが、立てた片腕を枕に眠っていた。
規則正しく寝息を立てている彼女の顔色は、些か疲れているように見える。
昨日はだいぶ負担をかけさせてしまったからな。無理もない。
申し訳ないという気持ちを持ちつつも、彼女に用事があった私は急に手持ち無沙汰になる。
そんな折、背後に人の気配を感じて振り返ってみると、執事のセザールが立っていた。
「申し訳ありません。少しの間、寝かせてあげて下さい」
昨夜とは打って変わって仕事モードのセザールは、静かに執務室に入るとレオンティーヌの肩に毛布を優しく掛ける。
「領主としての仕事も大変なのにこんな事になって、最近はちゃんと休めていないんです」
「そうだろうね。あの子、ティーナにだいぶ執着しているみたいだったから」
「……テオに会ったんですか?」
セザールは少し驚いたような顔で質問する。
「ああ。昨日、少しだけ会話をしたよ。それでティーナにいくつか質問をしたかったんだけど……。そうだ。君でも答えられるかもしれない。確か幼なじみなんだよね?」
「ええ、まあ。それでしたら場所を変えましょう。ここだと彼女を起こしてしまう」
「構わないよ。あとそれと、ティーナの婚約者候補というのは、あとどれくらいいるんだい?」
セザールが先行する道のりで尋ねると、彼は振り向くことなく答える。
「とりあえずは昨日の五名で終わりです。もうしばらくすれば、旦那様がまた何名か紹介なさるとは思います」
「そう。出来ればそれは、今の問題が解決するまでは止めてもらいたいな。痣の進行が遅まると思うから」
「そうですか。それでしたら私の方から、旦那様に文を出しておきます」
セザールはある一室の前で立ち止まり、こちらを振り向きながらそう答え、ドアを開けた。
「どうぞ。私の部屋です」
「ありがとう。お邪魔するね」
通された部屋は、私が借りている客室とほぼ同等の広さで、物は多いがすっきりと整えられている。
奥には扉が付いているが、おそらく食堂と繋がっているのだろう。
パタンと扉を閉めたセザールは私を通り越して部屋の奥まで行き、台座に置かれていたポットを手に紅茶を注ぐ。
「最適な温度ではありませんが、まだ温かいので、いかがですか?」
「いただくよ。ティーナに、だったのかな?」
ポットと一つのカップがトレーに乗っていたのでそう尋ねると、セザールは軽く微笑む。
「ええ。お疲れの様子でしたので、アールグレイでもと思ったのですが……ミルクティに変更ですね」
「よく見てるんだね」
「私はここの執事ですから。どうぞ」
「ありがとう」
紅茶を受け取るとセザールは寝台の端に腰掛け紅茶を一口飲む。
「それじゃ、聞かせてもらいたいんだけど、いいかな?」
私も一口飲んでから話を切り出した。
「……テオの、何を聞きたいのですか?」
ほんの少しだけ、嫌そうな顔をするセザールに、私はある意味残酷な質問をする。
「そのテオって子の、死因だよ」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる