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ラーシュ
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明朝、日が昇る少し前。
祭の最中でも最も人気が減る時間帯に、私達はブレア公爵領を出た。
未だ夢の中に片足を突っ込んでいるカメリアを背負い、仮面をかぶったまま、少しでも早く街から遠ざかるよう早歩きで進む。
「あの、どうしてそんなに急いでるんですか?」
あまり体力が無いのか、ラーシュは軽く息を切らしながら質問してくる。
カメリアをおぶっている私ですらまだ息切れはしていないというのに、彼の体力の無さに驚きだ。
「やっぱり、あの人を騙したからですか?あのお金、ほとんどただの紙切れですよね?」
ああ、そういうのはちゃんと分かるんだ。
また一つ、彼について知れた。
ハーフエルフは通常のエルフよりも様々な面が劣っているが、どこがどのようになるかは個人差がある。
基本的にラーシュはエルフとしての特徴である体力の少なさ、物を識別する心眼能力は持ち合わせているようだ。
「そうだね。本物の紙幣は、この子が獲得した十万ギルだけ。残りはまやかしで作り上げた偽物。彼が起きた頃には、札束の布団が紙切れの布団に変わっているだろうね」
幸せに満ちた顔で眠っていた彼が起きた時、どのような表情をみせるか想像しただけで笑いが漏れる。
「でもね、私が急いで離れたい理由はそれじゃないんだ。騙されたとはいえ、あの店主も法に触れる商売をしているから、役人に訴えたりは簡単には出来ない。気掛かりなのは、噂の方さ」
「うわさ、ですか?」
真意が分からない、という風に首を傾げるラーシュに、私は周りを警戒しつつ答える。
「君は自分の価値を、もう少し理解した方が良いよ。父親からも人間の見つかると酷い目に会うって教えられたんだろう?」
「……はい」
「実際、身をもって体験もしてるはずだ」
「そう、ですね」
暗い顔で声のトーンが落ちる。
「あの店主が君を取り戻す為に腕っ節の良い連中を雇うよりも前に、私が君を買い取ったと聞きつけた連中がやってくるだろうから、とりあえず早めに街を出たかったんだよ。……よし。この辺までくれば、もう大丈夫かな?」
誰かに追われている気配が無い事と、ちょっとした林の中に入って身を隠せる場所まで来れたので、私は小袋の一つから穴の空いた一ギット硬貨を取り出す。
「硬貨のままだと目立つかな?」
手元の標から、何処か違う場所に残してある標へと飛ぶ魔法座標交換。
私が好んでよく使う魔法だが、これの欠点は、その場に片方の標が残ってしまうことだ。
林の中で硬貨が落ちていてもそこまで目立たないとは思うが、魔法をかじっている者が穴の空いた硬貨を見れば、感づくかもしれない。
念の為、手頃の大きさの石を拾い上げて、手に持つ硬貨の標をそれへと移す。
「うん。これなら気付かれないでしょう。イルドダスはちょっと遠いからね。君の体力を見る限り時間がかかりそうだから、近くまで飛ぶとしよう。さ、私に捕まって。あ、目は閉じておいた方が良いよ。酔うかもしれない」
「え?あ、はい……」
何を言われているのか理解出来ていないラーシュだが、素直にこちらの指示に従うところは、やはり身体に染み付いている物があるのだろうか。
「えっと、イルドダスなら……うん。あそこがいいな」
目的地を決め、座標がある場所を思い起こし魔力を籠める。
「座標交換」
一言呪文を唱えれば、周りの景色がぐにゃりと歪み、一瞬、自分達の身体が強い力に引っ張られる感覚に陥る。
数秒もしないうちに歪んだ景色は戻るが、私達がいる場所はもはや、林の中では無い。
小さな丸太小屋の中だ。
「よし。もう目を開けても大丈夫だよ」
ラーシュにそう声をかけると、彼は恐る恐る目を開けて驚きの声をあげる。
「わ、あ……小屋?」
「ああ。今じゃ誰も使っていない廃屋だよ。ここからなら、明日にはイルドダスに着けるよ。カメリア、もうそろそろ起きてくれー。……よい、しょっと」
私は、いい加減重たくなってきたカメリアを下ろして、床に転がるギット硬貨を拾い上げる。
「ああ、丁度回数が切れたみたいだ。これなら、向こうからは徒歩で来るしか無いから、追われる心配は無いね」
「ふわぁ~。……んん、もう着いた?」
「まだだよ。今から歩き詰めだから、ちゃんと起きなさい」
眠たそうに瞼をこするカメリアにそう声をかけて、私は小屋の扉を開けた。
「さあ、イルドダスは向こうだ。張り切って行くとしよう。ん?ラーシュ、どうかしたのかい?」
今まで辺りを見回していたラーシュが、ある一点を見つめて動かない。
彼が見ていたのは、壁際の机に飾ってある複数の絵だった。
風景画と人物画、色々ある内の一つに、目を奪われている。
腰元まである金髪の女性が、椅子に座っているだけの人物画。
ぱっと見ただけでは何でもないただの絵だ。
その女性の耳が長い事に気付かなければ……。
「これ……」
「ここの住人の、想い人だよ」
話すつもりは無かったのだが、見つけられてしまったのなら隠す必要も無い。
「彼も、エルフに恋をした男の一人だ。最も、私はこの人に会った事は無いから、どんな女性なのかは知らないんだけどね」
「……綺麗な人ですね」
「うん、そうだね」
ラーシュが言う通り、描かれたエルフは綺麗と言う表現がしっくりくる。
このモデルとなった人物そのままなのか、描き手の補正が入っているのか、それは私にも判断出来ないが、きっと美しい女性なのだろう。
「もしかしたら、ラーシュが行くエルフの集落にいるかもしれないね」
「この近くに、集落があるんですか?」
「うん、あるよ。と言っても詳しい場所は私も知らないから、地道に探す事になるんだけどね」
「え?」
「エルフの集落は人目に付かないよう、常に結界が張られているんだ。だから、違和感に気付かない者は入口の真横を通っても見つけられない。たぶん私でも気付かないだろうね。とりあえず、森の中にはある」
あはは、とあっけらかんと笑うと、ラーシュの表情が曇る。
「そんな場所、どうやって探すんですか?」
「その村に君の母親がいるなら、綻びが見えると思うんだ。あとはカメリアの鼻を頼りにするよ。ね?カメリア」
「うん?なあに?」
不意に話しかけられたカメリアははて?と首を傾げてこちらを見る。
「これから行く森で、ラーシュに似た匂いがしたら教えて欲しいんだ」
「ん、わかった!」
元気に返事をすると、ラーシュの匂いを覚える為か、カメリアは彼の隣にぴったりと立ち、ヒクヒクと鼻を鳴らす。
「ラーシュの匂い、甘いねー」
「そ、そう?」
彼女の距離感に完全に引いているラーシュだが、拒否は出来ないようで上半身だけが徐々に後退っていく。
「あー、はいはい。そこまでしなくていいからねー」
「やー、もっとー!」
カメリアの首根っこを掴んで引き離せば、ラーシュの細腕をがっしりと掴んで離さない。
ううん、エルフのフェロモン、おそるべし。
「……ごめん、ラーシュ。目的地に着くまで、カメリアの事は諦めてくれ」
「だ、大丈夫ですよ……。慣れてますから」
若干上擦った返事をするラーシュを見るに、慣れてはいても平気では無いのだろう。
これは、彼と別れる時までに抑制剤でも作っておかないとな。
このままでは、カメリアもエルフの森に定住すると言って聞かないだろう未来を想像し、とりあえず私達はイルドダスの森へと向かう事にした。
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未だ夢の中に片足を突っ込んでいるカメリアを背負い、仮面をかぶったまま、少しでも早く街から遠ざかるよう早歩きで進む。
「あの、どうしてそんなに急いでるんですか?」
あまり体力が無いのか、ラーシュは軽く息を切らしながら質問してくる。
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「やっぱり、あの人を騙したからですか?あのお金、ほとんどただの紙切れですよね?」
ああ、そういうのはちゃんと分かるんだ。
また一つ、彼について知れた。
ハーフエルフは通常のエルフよりも様々な面が劣っているが、どこがどのようになるかは個人差がある。
基本的にラーシュはエルフとしての特徴である体力の少なさ、物を識別する心眼能力は持ち合わせているようだ。
「そうだね。本物の紙幣は、この子が獲得した十万ギルだけ。残りはまやかしで作り上げた偽物。彼が起きた頃には、札束の布団が紙切れの布団に変わっているだろうね」
幸せに満ちた顔で眠っていた彼が起きた時、どのような表情をみせるか想像しただけで笑いが漏れる。
「でもね、私が急いで離れたい理由はそれじゃないんだ。騙されたとはいえ、あの店主も法に触れる商売をしているから、役人に訴えたりは簡単には出来ない。気掛かりなのは、噂の方さ」
「うわさ、ですか?」
真意が分からない、という風に首を傾げるラーシュに、私は周りを警戒しつつ答える。
「君は自分の価値を、もう少し理解した方が良いよ。父親からも人間の見つかると酷い目に会うって教えられたんだろう?」
「……はい」
「実際、身をもって体験もしてるはずだ」
「そう、ですね」
暗い顔で声のトーンが落ちる。
「あの店主が君を取り戻す為に腕っ節の良い連中を雇うよりも前に、私が君を買い取ったと聞きつけた連中がやってくるだろうから、とりあえず早めに街を出たかったんだよ。……よし。この辺までくれば、もう大丈夫かな?」
誰かに追われている気配が無い事と、ちょっとした林の中に入って身を隠せる場所まで来れたので、私は小袋の一つから穴の空いた一ギット硬貨を取り出す。
「硬貨のままだと目立つかな?」
手元の標から、何処か違う場所に残してある標へと飛ぶ魔法座標交換。
私が好んでよく使う魔法だが、これの欠点は、その場に片方の標が残ってしまうことだ。
林の中で硬貨が落ちていてもそこまで目立たないとは思うが、魔法をかじっている者が穴の空いた硬貨を見れば、感づくかもしれない。
念の為、手頃の大きさの石を拾い上げて、手に持つ硬貨の標をそれへと移す。
「うん。これなら気付かれないでしょう。イルドダスはちょっと遠いからね。君の体力を見る限り時間がかかりそうだから、近くまで飛ぶとしよう。さ、私に捕まって。あ、目は閉じておいた方が良いよ。酔うかもしれない」
「え?あ、はい……」
何を言われているのか理解出来ていないラーシュだが、素直にこちらの指示に従うところは、やはり身体に染み付いている物があるのだろうか。
「えっと、イルドダスなら……うん。あそこがいいな」
目的地を決め、座標がある場所を思い起こし魔力を籠める。
「座標交換」
一言呪文を唱えれば、周りの景色がぐにゃりと歪み、一瞬、自分達の身体が強い力に引っ張られる感覚に陥る。
数秒もしないうちに歪んだ景色は戻るが、私達がいる場所はもはや、林の中では無い。
小さな丸太小屋の中だ。
「よし。もう目を開けても大丈夫だよ」
ラーシュにそう声をかけると、彼は恐る恐る目を開けて驚きの声をあげる。
「わ、あ……小屋?」
「ああ。今じゃ誰も使っていない廃屋だよ。ここからなら、明日にはイルドダスに着けるよ。カメリア、もうそろそろ起きてくれー。……よい、しょっと」
私は、いい加減重たくなってきたカメリアを下ろして、床に転がるギット硬貨を拾い上げる。
「ああ、丁度回数が切れたみたいだ。これなら、向こうからは徒歩で来るしか無いから、追われる心配は無いね」
「ふわぁ~。……んん、もう着いた?」
「まだだよ。今から歩き詰めだから、ちゃんと起きなさい」
眠たそうに瞼をこするカメリアにそう声をかけて、私は小屋の扉を開けた。
「さあ、イルドダスは向こうだ。張り切って行くとしよう。ん?ラーシュ、どうかしたのかい?」
今まで辺りを見回していたラーシュが、ある一点を見つめて動かない。
彼が見ていたのは、壁際の机に飾ってある複数の絵だった。
風景画と人物画、色々ある内の一つに、目を奪われている。
腰元まである金髪の女性が、椅子に座っているだけの人物画。
ぱっと見ただけでは何でもないただの絵だ。
その女性の耳が長い事に気付かなければ……。
「これ……」
「ここの住人の、想い人だよ」
話すつもりは無かったのだが、見つけられてしまったのなら隠す必要も無い。
「彼も、エルフに恋をした男の一人だ。最も、私はこの人に会った事は無いから、どんな女性なのかは知らないんだけどね」
「……綺麗な人ですね」
「うん、そうだね」
ラーシュが言う通り、描かれたエルフは綺麗と言う表現がしっくりくる。
このモデルとなった人物そのままなのか、描き手の補正が入っているのか、それは私にも判断出来ないが、きっと美しい女性なのだろう。
「もしかしたら、ラーシュが行くエルフの集落にいるかもしれないね」
「この近くに、集落があるんですか?」
「うん、あるよ。と言っても詳しい場所は私も知らないから、地道に探す事になるんだけどね」
「え?」
「エルフの集落は人目に付かないよう、常に結界が張られているんだ。だから、違和感に気付かない者は入口の真横を通っても見つけられない。たぶん私でも気付かないだろうね。とりあえず、森の中にはある」
あはは、とあっけらかんと笑うと、ラーシュの表情が曇る。
「そんな場所、どうやって探すんですか?」
「その村に君の母親がいるなら、綻びが見えると思うんだ。あとはカメリアの鼻を頼りにするよ。ね?カメリア」
「うん?なあに?」
不意に話しかけられたカメリアははて?と首を傾げてこちらを見る。
「これから行く森で、ラーシュに似た匂いがしたら教えて欲しいんだ」
「ん、わかった!」
元気に返事をすると、ラーシュの匂いを覚える為か、カメリアは彼の隣にぴったりと立ち、ヒクヒクと鼻を鳴らす。
「ラーシュの匂い、甘いねー」
「そ、そう?」
彼女の距離感に完全に引いているラーシュだが、拒否は出来ないようで上半身だけが徐々に後退っていく。
「あー、はいはい。そこまでしなくていいからねー」
「やー、もっとー!」
カメリアの首根っこを掴んで引き離せば、ラーシュの細腕をがっしりと掴んで離さない。
ううん、エルフのフェロモン、おそるべし。
「……ごめん、ラーシュ。目的地に着くまで、カメリアの事は諦めてくれ」
「だ、大丈夫ですよ……。慣れてますから」
若干上擦った返事をするラーシュを見るに、慣れてはいても平気では無いのだろう。
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