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白の世界
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一昨年前のとある雪の日。
当時の私は、一人で旅をしていた。
魔王を討伐し、仲間達に別れを告げてからは基本的に一人だったので、慣れたものだ。
持っている杖を使い、先行く道の安全を確認しながらゆっくりと歩を進める。
これといった目的を持たない放浪の旅。
だが今は、足を休める為の休憩所が欲しい、そんな昼下がり。
「はあ。この雪道、老体には堪えるな」
歩き詰めで棒のようになった足を止め、若々しい見た目に反した言葉を零す。
肉体こそ若くても、精神的には立派な老人なのだから仕方がない。
「……おや?」
ふと、視界に映る物に違和感を覚える。
見渡す限りの銀世界に、所々異様な色が混じっていた。
「血だ……」
新しく降り積もった雪をそっと手で払うと、その下から薄い朱色に染まった雪が顔を覗かせてきた。
それは先へと続いており、よくよく見れば何かが通ったような形跡もある。
「獣じゃないな……。人かな?」
私は辺りを警戒しつつ、血の跡を追った。
降り続ける雪に隠れつつはあるが、目視は可能。
まだ出来てそんなに時間は経っていないはずだ。
「……あれは」
ほんの数分歩けば、雪がだいぶ乱れ、その先で何かが雪を被って落ちていた。
茶色い毛皮かとも思ったが、近くで見てみるとそれは長髪の女の子だった。
おそらく十才にも満たないような童が一人、血だらけでうつ伏せに倒れていた。
「なんでこんな所に……」
周りを見渡してみても足跡は彼女の物しか見当たらず、両親や知人がいる気配も近くには無い。
「君、大丈夫かい?」
「……っ」
抱き起こしてみると、少女は痛みに顔を歪め、寒さに身体を震わせる。
どうやら生きているようだ。
「良かった。もう大丈夫だよ」
私はその場で回復魔法を施し、彼女の怪我の治療を開始する。
この子の怪我、擦過傷や打撲傷が多い……。魔物にやられたんなら、もっと裂傷が目立ってもいいはずだ。
身体の至る所に出来ている傷を癒やす為に観察していると、そう不審な点に気付いてしまい首を傾げる。
「これは、魔物にやられたものじゃない……」
それはどちらかと言うと、人間にいたぶられたような傷跡だった。
少女を見れば見るほど、その疑念は深まる。
骨ばって、病的な白とは違うが透き通った雪肌に、毛量が多く長い髪は一瞬小型犬を連想させる、そんな小さな女の子。
服装もみすぼらしく、布切れ一枚を纏っているような状態だ。
孤児で、どこかの家に盗みにでも入ったのだろうか?
「……ん?」
だが、彼女の秘密に触れた瞬間、私はその考えが間違っていた事に気付いた。
他に怪我をしている箇所は無いかと探しているうちに、少女の耳元にある硬い感触に手が触れた。
なんだろう?と髪を掻き分けてみると、両耳元のすぐ上に、髪に隠れるようにして平型の角が生えている。
「……そういう事か」
ようやく合点がいった。
この子は人間ではない。魔族だ。
「人間とほぼ変わりない、人型の魔獣……」
どの種族にあたるのかと思案してみるがなかなか思い付かず、そうこうしているうちに治療が完了する。
「うーん、参ったな」
盛大な溜め息と共に頭を抱える。
この子がただの人間の子供であったのなら、近くの村に連れて行って保護を頼もうと考えていたが、魔族となればそうもいかない。
そして同時に、私の足を休めたいという希望も儚く散った。
「ここに置いていくわけにもいかないし……仕方がない」
怪我は治ったとはいえ、放置しておけば他の魔族の餌となるか、凍え死んでしまいかねない。
中途半端に助けた手前、それはさすがに後味が悪すぎる。
私は少女を背中に背負い、先程よりも重くなった足を動かし安全な場所を目指す。
雪道をひたすら進んで行くと休めそうな洞穴を見つけ、中に何もいない事を確認した私はそこで一休みする事にした。
ここに辿り着くまでの間も少女が目を覚ます気配は無く、地面に自分のローブを敷いてそこに寝かせる。
「……少し熱いか?」
少女の体温が高めな気がするが彼女の平熱が分からず、だが身体が震えているのは確かなので火を起こす。
そして彼女が起きた時に食べられるようにと温かいスープの用意をしながら、少女の正体について考察する。
「んー。見た目からして獣人なのは間違いなさそうだけど、女の子だもんなあ」
思い付くのは二足歩行の獣の代表格であるコボルト種だが、彼らにメスは存在しない。
「……いや待てよ?確かヘクターがメスのコボルトを見たことがあるって言っていたような」
かつての旅の仲間がメスのコボルトを見たという話を思い出して、改めて少女を見つめる。
あの時は彼のホラだと信じて疑わなかったが、よくよく目の前の少女とコボルトの特徴を照らし合わせてみると合点が行く箇所が多いような気がする。
恐らく人間に袋叩きにあったのであろう非力さはまさにそれだ。
人間にしてはかなりの色白の肌に、その手足の先にある爪は異様に長く鋭い。
髪の量も非常に多く、まるで犬の毛皮のよう。
手入れをしたら、さぞ触り心地が良いことだろう。
耳は通常で尻尾も生えてはいないが、髪で隠れている角は明らかに人では無い事を示している。
「コボルトって、角なんてないよな?」
私がよく見るコボルトには角なんて生えていない。
だが、魔法を扱うシャーマンコボルトは常に頭部を布で覆っているので、もしかしたらあちらには生えているのかもしれない。
「……お?」
しげしげと観察していると、少女が「んん……」と小さな呻きをあげながらもぞりと動き、やがて目を覚ました。
「やあ、おはよう。身体の具合はどうかな?」
私はいつもの調子で声を掛けてみるが、少女に言葉が通じたかは分からない。
「……!」
ほんの数秒間ぼんやりとしていた少女は、目の前に見知らぬ人間がいる事を理解した瞬間、ばっと跳ね起き、臨戦態勢を取る。
四つん這いで、喉を唸らせ威嚇する様は正に獣。
口元から覗く牙もやはり相当に鋭い。
「うん。それだけ俊敏に動ければ、怪我は十分に癒えたみたいだね」
こちらを警戒する少女を尻目に私は満足気に頷き、出来立てのスープを器に盛る。
「お腹は空いてないかな?栄養もたっぷり入っているから良かったら食べないかい?」
「がうっ!」
スープを手渡ししようと少女に差し出すと同時に、彼女の鋭い爪で拒絶される。
飛ばされた器は宙を舞い、すぐさま洞穴の至る所に中身が飛散し、そこに多くの朱色が紛れ込む。
「手厳しいなあ」
私は切り裂かれた手から溢れる血を押さえつけながら治癒魔法を施す。
傷はすぐに癒え、集めておいた雪解け水で血を洗い流してから、何事も無かったように残った器にもう一度スープを盛る。
「はい。熱いから、飲むなら気をつけるんだよ」
今度は引っかかれないよう、少し離れた場所に器を置いて、吹き飛ばされた器を拾う為に立ち上がる。
私の一挙手一投足に敏感に反応する少女は、見れば見るほど野犬のようだった。
しばらくは刺激しないようにと、私は彼女の存在を無視して食事を進める。
「……がう!」
じぃ、とこちらを観察していたかと思えば、少女は四足歩行のまま洞穴の出口へと走り出して行く。
「出て行くのは構わないけど、吹雪がすごいから凍え死なないでくれよ!」
走り去って行く彼女に、そう声だけは掛ける。
せっかく助けた命がその辺りで凍死などしていたら堪ったものではない。
「うん、今日のスープは美味しく出来た。薬味がよく効いている」
たまにしか作らない料理に満足気に頷き、店が開けるのでは?と自画自賛しながらおかわりをしていると、出入り口の方から足音が響いてくる。
「う、うう……」
先程飛び出していった少女が全身雪まみれで戻ってきたのだ。
「はは。だから言っただろう?ほら、こっちにおいで。火に当たるといいよ」
「……」
私の隣をぽん、と手で叩いて誘うと、少女は警戒した面持ちで、しかし寒さには耐えられなかった様子で、そろそろと近付いてきて、ついでに手渡したスープも恐々と、それでも完食して暖をとってくれた。
当時の私は、一人で旅をしていた。
魔王を討伐し、仲間達に別れを告げてからは基本的に一人だったので、慣れたものだ。
持っている杖を使い、先行く道の安全を確認しながらゆっくりと歩を進める。
これといった目的を持たない放浪の旅。
だが今は、足を休める為の休憩所が欲しい、そんな昼下がり。
「はあ。この雪道、老体には堪えるな」
歩き詰めで棒のようになった足を止め、若々しい見た目に反した言葉を零す。
肉体こそ若くても、精神的には立派な老人なのだから仕方がない。
「……おや?」
ふと、視界に映る物に違和感を覚える。
見渡す限りの銀世界に、所々異様な色が混じっていた。
「血だ……」
新しく降り積もった雪をそっと手で払うと、その下から薄い朱色に染まった雪が顔を覗かせてきた。
それは先へと続いており、よくよく見れば何かが通ったような形跡もある。
「獣じゃないな……。人かな?」
私は辺りを警戒しつつ、血の跡を追った。
降り続ける雪に隠れつつはあるが、目視は可能。
まだ出来てそんなに時間は経っていないはずだ。
「……あれは」
ほんの数分歩けば、雪がだいぶ乱れ、その先で何かが雪を被って落ちていた。
茶色い毛皮かとも思ったが、近くで見てみるとそれは長髪の女の子だった。
おそらく十才にも満たないような童が一人、血だらけでうつ伏せに倒れていた。
「なんでこんな所に……」
周りを見渡してみても足跡は彼女の物しか見当たらず、両親や知人がいる気配も近くには無い。
「君、大丈夫かい?」
「……っ」
抱き起こしてみると、少女は痛みに顔を歪め、寒さに身体を震わせる。
どうやら生きているようだ。
「良かった。もう大丈夫だよ」
私はその場で回復魔法を施し、彼女の怪我の治療を開始する。
この子の怪我、擦過傷や打撲傷が多い……。魔物にやられたんなら、もっと裂傷が目立ってもいいはずだ。
身体の至る所に出来ている傷を癒やす為に観察していると、そう不審な点に気付いてしまい首を傾げる。
「これは、魔物にやられたものじゃない……」
それはどちらかと言うと、人間にいたぶられたような傷跡だった。
少女を見れば見るほど、その疑念は深まる。
骨ばって、病的な白とは違うが透き通った雪肌に、毛量が多く長い髪は一瞬小型犬を連想させる、そんな小さな女の子。
服装もみすぼらしく、布切れ一枚を纏っているような状態だ。
孤児で、どこかの家に盗みにでも入ったのだろうか?
「……ん?」
だが、彼女の秘密に触れた瞬間、私はその考えが間違っていた事に気付いた。
他に怪我をしている箇所は無いかと探しているうちに、少女の耳元にある硬い感触に手が触れた。
なんだろう?と髪を掻き分けてみると、両耳元のすぐ上に、髪に隠れるようにして平型の角が生えている。
「……そういう事か」
ようやく合点がいった。
この子は人間ではない。魔族だ。
「人間とほぼ変わりない、人型の魔獣……」
どの種族にあたるのかと思案してみるがなかなか思い付かず、そうこうしているうちに治療が完了する。
「うーん、参ったな」
盛大な溜め息と共に頭を抱える。
この子がただの人間の子供であったのなら、近くの村に連れて行って保護を頼もうと考えていたが、魔族となればそうもいかない。
そして同時に、私の足を休めたいという希望も儚く散った。
「ここに置いていくわけにもいかないし……仕方がない」
怪我は治ったとはいえ、放置しておけば他の魔族の餌となるか、凍え死んでしまいかねない。
中途半端に助けた手前、それはさすがに後味が悪すぎる。
私は少女を背中に背負い、先程よりも重くなった足を動かし安全な場所を目指す。
雪道をひたすら進んで行くと休めそうな洞穴を見つけ、中に何もいない事を確認した私はそこで一休みする事にした。
ここに辿り着くまでの間も少女が目を覚ます気配は無く、地面に自分のローブを敷いてそこに寝かせる。
「……少し熱いか?」
少女の体温が高めな気がするが彼女の平熱が分からず、だが身体が震えているのは確かなので火を起こす。
そして彼女が起きた時に食べられるようにと温かいスープの用意をしながら、少女の正体について考察する。
「んー。見た目からして獣人なのは間違いなさそうだけど、女の子だもんなあ」
思い付くのは二足歩行の獣の代表格であるコボルト種だが、彼らにメスは存在しない。
「……いや待てよ?確かヘクターがメスのコボルトを見たことがあるって言っていたような」
かつての旅の仲間がメスのコボルトを見たという話を思い出して、改めて少女を見つめる。
あの時は彼のホラだと信じて疑わなかったが、よくよく目の前の少女とコボルトの特徴を照らし合わせてみると合点が行く箇所が多いような気がする。
恐らく人間に袋叩きにあったのであろう非力さはまさにそれだ。
人間にしてはかなりの色白の肌に、その手足の先にある爪は異様に長く鋭い。
髪の量も非常に多く、まるで犬の毛皮のよう。
手入れをしたら、さぞ触り心地が良いことだろう。
耳は通常で尻尾も生えてはいないが、髪で隠れている角は明らかに人では無い事を示している。
「コボルトって、角なんてないよな?」
私がよく見るコボルトには角なんて生えていない。
だが、魔法を扱うシャーマンコボルトは常に頭部を布で覆っているので、もしかしたらあちらには生えているのかもしれない。
「……お?」
しげしげと観察していると、少女が「んん……」と小さな呻きをあげながらもぞりと動き、やがて目を覚ました。
「やあ、おはよう。身体の具合はどうかな?」
私はいつもの調子で声を掛けてみるが、少女に言葉が通じたかは分からない。
「……!」
ほんの数秒間ぼんやりとしていた少女は、目の前に見知らぬ人間がいる事を理解した瞬間、ばっと跳ね起き、臨戦態勢を取る。
四つん這いで、喉を唸らせ威嚇する様は正に獣。
口元から覗く牙もやはり相当に鋭い。
「うん。それだけ俊敏に動ければ、怪我は十分に癒えたみたいだね」
こちらを警戒する少女を尻目に私は満足気に頷き、出来立てのスープを器に盛る。
「お腹は空いてないかな?栄養もたっぷり入っているから良かったら食べないかい?」
「がうっ!」
スープを手渡ししようと少女に差し出すと同時に、彼女の鋭い爪で拒絶される。
飛ばされた器は宙を舞い、すぐさま洞穴の至る所に中身が飛散し、そこに多くの朱色が紛れ込む。
「手厳しいなあ」
私は切り裂かれた手から溢れる血を押さえつけながら治癒魔法を施す。
傷はすぐに癒え、集めておいた雪解け水で血を洗い流してから、何事も無かったように残った器にもう一度スープを盛る。
「はい。熱いから、飲むなら気をつけるんだよ」
今度は引っかかれないよう、少し離れた場所に器を置いて、吹き飛ばされた器を拾う為に立ち上がる。
私の一挙手一投足に敏感に反応する少女は、見れば見るほど野犬のようだった。
しばらくは刺激しないようにと、私は彼女の存在を無視して食事を進める。
「……がう!」
じぃ、とこちらを観察していたかと思えば、少女は四足歩行のまま洞穴の出口へと走り出して行く。
「出て行くのは構わないけど、吹雪がすごいから凍え死なないでくれよ!」
走り去って行く彼女に、そう声だけは掛ける。
せっかく助けた命がその辺りで凍死などしていたら堪ったものではない。
「うん、今日のスープは美味しく出来た。薬味がよく効いている」
たまにしか作らない料理に満足気に頷き、店が開けるのでは?と自画自賛しながらおかわりをしていると、出入り口の方から足音が響いてくる。
「う、うう……」
先程飛び出していった少女が全身雪まみれで戻ってきたのだ。
「はは。だから言っただろう?ほら、こっちにおいで。火に当たるといいよ」
「……」
私の隣をぽん、と手で叩いて誘うと、少女は警戒した面持ちで、しかし寒さには耐えられなかった様子で、そろそろと近付いてきて、ついでに手渡したスープも恐々と、それでも完食して暖をとってくれた。
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