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転の流星
真実を見つめる心
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世界ダイスリールの北方に領土を有し、冬を司る水の王国。
五大聖獣のうち玄武を守護神とし、争いを好まず、主たる天子は代々女人であるという、他国とはまた毛色が違い、どこか神秘的な雰囲気を醸し出している。
そんな王国に、勉強好きな学生、シェアト・サダルスードは住んでいる。
「それじゃあ今日のおさらい。星歴九百九十八年。当時の最大にして最悪の事件、ここ水の王国の同盟国でもあった風の王国が滅んでしまったのは、何故でしょう?」
首都ルーハクにある、王国最大規模のカレッジスクール。
その小学舎最終クラスの教壇にシェアトは立ち、子供達にそう質問を投げ掛けると、一人の少年が手を挙げ答えた。
「火の帝国が攻めたからでーす」
とても端的ではあるが、反応を示してくれた少年に、シェアトはにこりと微笑む。
「その通り。当時の国王であるヴァーユ王の転生式の最中に、突如として火の帝国が攻め入ってきたわけですね。この事件がきっかけで邪竜が急激に増える事になったのだけど……」
「せんせー!」
話の途中で、他の少年が手を挙げ質問してきた。
「どうして火の帝国は、同盟国である風の王国を攻めたんですか?あと、何でそれで邪竜が増えたんですか?」
それはまだ教えていない内容だったが、せっかくの質問なので、素直に答える。
「火の帝国が何故風の王国を襲ったのか。その理由ははっきりしていません。でも、邪竜が増えた理由は、火の帝国の特異能力によるものです」
「特異能力って、火を操る?」
すかさず、前列にいた少女が口を挟む。
「そう。私達が水魔法をある程度理解すると、魚類と会話したり、水中を何時間も泳げたりするのと同じように、火の帝国は獣の心を掴む。普通なら野生の魔物を従わせるのが精々なんだけど、今回はどうやったのか、彼等は人々の中に眠る龍を強引に目覚めさせた。けれど、その後の制御が効かなくて、風の王国の人達はそのまま邪竜になってしまったの」
一通りの説明を終えた後に訪れた一瞬の沈黙。
そして、
「それじゃ、ぼくたちも邪竜にされちゃうの?」
水面に投げ込まれた石のように、少年が落とした不安が一気に広がる。
「サーペンはポエニーキスと同盟国じゃないから、いつか絶対来るよ!」
「この国もグルミウムみたいに滅ぼされちゃうんだ。ポエニーキスは世界を支配する気なんだ!」
まずい……!
「みんな落ち着いて!大丈夫、この技を人に使う事は世界的に禁止されたから、もう誰も邪竜になったりはしないの!」
そう声を掛けたものの、子供達の心には上手く届かず、授業が終わった後も、
「怖いねー」
と怯えながら言い合うのを見送る事しか出来なかった。
「……はぁ」
誰もいなくなった教室ですっかり肩を落とすシェアト。
余計な心配、させちゃったな。
今日の授業が今後、彼等にどのように影響してくるのか気にはなるが、いつまでもこうしているわけにもいかない。
この後にまだ、大切な授業が控えているので、荷物をまとめてとぼとぼと教室から出る。
シェアト自身もここカレッジスクールの学生であり、現在は卒業レポートを仕上げるだけの大学舎最終クラスの生徒だ。
学生が学生を教えるというのは、なかなか特殊な事だが、シェアトは来月で十九になる。
本来の年齢なら、今年から大学舎に入学するのだが、シェアトは飛び級をしており、その才能を買われて、つい最近、月に一度の特別講師として授業を担当している。
教えるって、難しいな……。
自身が教える立場になって、改めて教師の偉大さを痛感する。
「失礼します」
落ち込んだまま教務室に入っていくと、中にいた人物に声をかけられた。
「お疲れ様です。随分と元気が無いですね」
「あ、エニフ様」
優しく声をかけてきたのは、この国の宰相、エニフだ。
時折、大学舎の講師もしており、シェアトの恩師であり、憧れの存在でもある。
「お疲れ様です。ちょっと、子供達を怖がらせてしまって」
苦笑しつつそう言うと、エニフはくすりと笑う。
「真実を伝える事はとても大事です。ただ、それを行うには、しっかりと段階を踏まないといけませんけどね」
「……そうですね」
怒るわけでなく、優しく諭すエニフに安心して、シェアトは微笑みながら頷く。
そこで話が一区切りついたと見たエニフは、話題を変えてきた。
「ところで本日の講義なのですが、内容を変えてもよろしいですか?」
「え?もちろん、構いませんけど」
今から行う授業は、エニフの講義。
彼から教わっているのは主に民族学。
各国の文化や、習俗を知る学問だ。
今日は一体、何をするのかしら?
エニフから民族学を教わっているのはシェアトだけで、彼も立場上、多忙な身の為、講義が無くなる事はよくあるが、内容変更は初めてだ。
シェアトの返事を聞いたエニフは、とてもにこやかな笑顔で言う。
「実はですね、今我が国に、巡礼に来ているバスターがいるんですよ」
「バスターの、巡礼者ですか」
バスターが行う巡礼といえば、五大国全ての聖なる祠を巡り、最後にエルタニンの天帝に己の願いを叶えてもらうものだ。
各国の祠内で行われる試練の厳しさと、現在はグルミウムが滅んでしまった事で、巡礼者はめっきりいなくなったと聞く。
「まだ、巡礼を行う人がいらしたんですね」
「ええ。かなり少なくはなりましたが、零ではないですね」
「でも、今はグルミウムには立ち入る事すら出来ないのに……」
行う意味があるのかしら?
そう思いはしたものの、巡礼を行っている人達の努力や想いを踏みにじってしまうような気がして、口には出せなかった。
「一縷の希望に託したい程、強く叶えたい願いが、あの者達にはあるのでしょう。もしくは既に、グルミウムの巡礼は終えていたか、ですね」
エニフは静かな声で言い、机に置いてあった水時計を見る。
「……そろそろ試練が終わる頃ですね。そのバスターを迎えに、聖なる祠へ向かいますから、シェアトも防寒対策をしっかりと整えてきてください。あそこは、かなり冷えますから」
五大聖獣のうち玄武を守護神とし、争いを好まず、主たる天子は代々女人であるという、他国とはまた毛色が違い、どこか神秘的な雰囲気を醸し出している。
そんな王国に、勉強好きな学生、シェアト・サダルスードは住んでいる。
「それじゃあ今日のおさらい。星歴九百九十八年。当時の最大にして最悪の事件、ここ水の王国の同盟国でもあった風の王国が滅んでしまったのは、何故でしょう?」
首都ルーハクにある、王国最大規模のカレッジスクール。
その小学舎最終クラスの教壇にシェアトは立ち、子供達にそう質問を投げ掛けると、一人の少年が手を挙げ答えた。
「火の帝国が攻めたからでーす」
とても端的ではあるが、反応を示してくれた少年に、シェアトはにこりと微笑む。
「その通り。当時の国王であるヴァーユ王の転生式の最中に、突如として火の帝国が攻め入ってきたわけですね。この事件がきっかけで邪竜が急激に増える事になったのだけど……」
「せんせー!」
話の途中で、他の少年が手を挙げ質問してきた。
「どうして火の帝国は、同盟国である風の王国を攻めたんですか?あと、何でそれで邪竜が増えたんですか?」
それはまだ教えていない内容だったが、せっかくの質問なので、素直に答える。
「火の帝国が何故風の王国を襲ったのか。その理由ははっきりしていません。でも、邪竜が増えた理由は、火の帝国の特異能力によるものです」
「特異能力って、火を操る?」
すかさず、前列にいた少女が口を挟む。
「そう。私達が水魔法をある程度理解すると、魚類と会話したり、水中を何時間も泳げたりするのと同じように、火の帝国は獣の心を掴む。普通なら野生の魔物を従わせるのが精々なんだけど、今回はどうやったのか、彼等は人々の中に眠る龍を強引に目覚めさせた。けれど、その後の制御が効かなくて、風の王国の人達はそのまま邪竜になってしまったの」
一通りの説明を終えた後に訪れた一瞬の沈黙。
そして、
「それじゃ、ぼくたちも邪竜にされちゃうの?」
水面に投げ込まれた石のように、少年が落とした不安が一気に広がる。
「サーペンはポエニーキスと同盟国じゃないから、いつか絶対来るよ!」
「この国もグルミウムみたいに滅ぼされちゃうんだ。ポエニーキスは世界を支配する気なんだ!」
まずい……!
「みんな落ち着いて!大丈夫、この技を人に使う事は世界的に禁止されたから、もう誰も邪竜になったりはしないの!」
そう声を掛けたものの、子供達の心には上手く届かず、授業が終わった後も、
「怖いねー」
と怯えながら言い合うのを見送る事しか出来なかった。
「……はぁ」
誰もいなくなった教室ですっかり肩を落とすシェアト。
余計な心配、させちゃったな。
今日の授業が今後、彼等にどのように影響してくるのか気にはなるが、いつまでもこうしているわけにもいかない。
この後にまだ、大切な授業が控えているので、荷物をまとめてとぼとぼと教室から出る。
シェアト自身もここカレッジスクールの学生であり、現在は卒業レポートを仕上げるだけの大学舎最終クラスの生徒だ。
学生が学生を教えるというのは、なかなか特殊な事だが、シェアトは来月で十九になる。
本来の年齢なら、今年から大学舎に入学するのだが、シェアトは飛び級をしており、その才能を買われて、つい最近、月に一度の特別講師として授業を担当している。
教えるって、難しいな……。
自身が教える立場になって、改めて教師の偉大さを痛感する。
「失礼します」
落ち込んだまま教務室に入っていくと、中にいた人物に声をかけられた。
「お疲れ様です。随分と元気が無いですね」
「あ、エニフ様」
優しく声をかけてきたのは、この国の宰相、エニフだ。
時折、大学舎の講師もしており、シェアトの恩師であり、憧れの存在でもある。
「お疲れ様です。ちょっと、子供達を怖がらせてしまって」
苦笑しつつそう言うと、エニフはくすりと笑う。
「真実を伝える事はとても大事です。ただ、それを行うには、しっかりと段階を踏まないといけませんけどね」
「……そうですね」
怒るわけでなく、優しく諭すエニフに安心して、シェアトは微笑みながら頷く。
そこで話が一区切りついたと見たエニフは、話題を変えてきた。
「ところで本日の講義なのですが、内容を変えてもよろしいですか?」
「え?もちろん、構いませんけど」
今から行う授業は、エニフの講義。
彼から教わっているのは主に民族学。
各国の文化や、習俗を知る学問だ。
今日は一体、何をするのかしら?
エニフから民族学を教わっているのはシェアトだけで、彼も立場上、多忙な身の為、講義が無くなる事はよくあるが、内容変更は初めてだ。
シェアトの返事を聞いたエニフは、とてもにこやかな笑顔で言う。
「実はですね、今我が国に、巡礼に来ているバスターがいるんですよ」
「バスターの、巡礼者ですか」
バスターが行う巡礼といえば、五大国全ての聖なる祠を巡り、最後にエルタニンの天帝に己の願いを叶えてもらうものだ。
各国の祠内で行われる試練の厳しさと、現在はグルミウムが滅んでしまった事で、巡礼者はめっきりいなくなったと聞く。
「まだ、巡礼を行う人がいらしたんですね」
「ええ。かなり少なくはなりましたが、零ではないですね」
「でも、今はグルミウムには立ち入る事すら出来ないのに……」
行う意味があるのかしら?
そう思いはしたものの、巡礼を行っている人達の努力や想いを踏みにじってしまうような気がして、口には出せなかった。
「一縷の希望に託したい程、強く叶えたい願いが、あの者達にはあるのでしょう。もしくは既に、グルミウムの巡礼は終えていたか、ですね」
エニフは静かな声で言い、机に置いてあった水時計を見る。
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