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第12話『俺、占い師にコンサルしてもらう』
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「占いか……初めてやるけど、大丈夫かな……」
公園のベンチから少し離れた場所に、派手なテントと“占い”の看板が立っていた。
俺が恐る恐る腰を下ろそうとすると――
「あなた……お疲れですね?」
おお。疲れてる疲れてる。わかってんじゃん。
「私があなたを占いましょう……」
「なら、俺の人生を――」
「待ってください! 私があなたの悩みと今後について、ズバリ占います! 聞いていただければ、すべて! 解決します!」
(えっ、まだ何も言ってないのに!?)
でも、ちょっとワクワクするな。
才能奪取の力を手に入れたってのに、いまいち実感がないし……こういうので人生のヒントがもらえたりしないかな?
そう思ってると、目の前の女占い師が突然――
「アッチャンデネケサラパサランドゥエライーモウケモウケドゥルルルチョエー!!!」
割り箸を両手に持って、謎の祈りを始めた!
「見えました! あなた、将来について思い悩んでおられますね?」
(すげぇ……悩んでる悩んでる!)
「あなたは今の現状に満足しておられない……そうですねぇ~、あなたはこのままいけば――成功します!」
おお、成功するのか!
具体性は皆無だけど、悪い気はしない。
「で・す・が! あなたの先には、黒い影が見える! このままでは苦難と困難に直面します……」
おいおい、せっかく成功するって言った直後に不安煽ってくるのやめてくれ。
「……対策は、あるのですが……」
(あるなら早く教えてくれよ!)
女の視線が、横に積まれた段ボールへと向く。
そこには、貼り紙が。
『未来の対策提案:1000円』
(くぅぅぅぅ~~っ! もやし約30袋分! デカい、デカすぎる……)
でも……このままじゃ、成功しても黒い影に襲われるわけだし……
俺は悩みながらも、財布から1000円を取り出した。
女は満足そうにそれを受け取ると――
またも割り箸を掲げて謎の呪文を再開!
「コノモノタイサクチャリンチャリンリンゴギガガガギゴハアアアアッ!!」
(……さっきより呪文がうるさくなってない!?)
「見えました! ああ……なんと……なんと恐ろしい……まさか、そんな……!」
女の顔が深刻そのものになる。
「いいですか? 心して聞いてください……あなたはこの先――大怪我、もしくは重い病に侵されます……!」
(ええぇぇぇぇ!?)
「で・す・が! 安心してください!」
来た。お決まりの“でも大丈夫”パターン。
「あなたほどの才能と魅力に満ちた方に出会ったのは初めてです……! そんなあなたを救いたい!」
「あなたは、頭がよく、心優しく、誰よりも成功者にふさわしい……」
(お、おぉ……褒めすぎて逆に怖いな……)
「そこで――と・く・べ・つに!」
女はどこからか炭酸水のボトルを取り出す。
「病と怪我を防ぐ! このスーパーな力が宿った《アルプスの炭酸水》を、お売りいたします!」
「これは体内に、私の力を宿す凄い力を持った“特別な水”なのです!」
「アルプスノフンギリマッチャギガゴギガガガギゴキュエー!!」
(呪文のネタ切れ感がすごい……てかそれ、ただの市販のボトルじゃね?)
「この水を飲めば、あなたはもう、病も怪我も恐れることはありません!」
「今ならこの水、5000円でお譲りします!」
(いやいやいやいや! さすがにそれは怪しいだろ!?)
俺は静かに、《解析眼》のスキルを起動した。
カエデとのリンクギフトで得た、初の“ユニークスキル”。
――果たして、どんな能力なのか。
「その水を飲めば、本当に成功できるんですか?」
「はい! 黒い霧は晴れ、素晴らしい未来が――」
ブブー!
(えっ!?)
今、明らかに音が鳴ったよな……?
(てか、目関係なくね? どこから音鳴ってんの!?)
「あなたはとても賢くて、魅力的で――」
ブブー!
「この水を買う価値がある方です!」
ピンポーン!
(えぇぇぇぇぇ!?)
(ちょっと待って! それ、褒めてる部分は全部ウソってこと!?)
(売るってところだけピンポンって鳴ってたぞ!?)
「あなたを初めて見た瞬間、思い悩んでいると感じて――」
ピンポーン!
「それで救いたいと――」
ブブー!
「あなたには、成功者のオーラが見えるのです!」
ブブー!
(やっぱりテキトーじゃねぇか!!)
ふと、俺の視界にウインドウが浮かぶ。
【奪取対象:浦間サチコ】
・悪事:詐欺
・スキル:思考誘導(Lv1)
奪取しますか?
〔YES〕/〔NO〕
(うわ……がっつり詐欺師じゃん……)
(しかもスキル名が“思考誘導”って……それもう詐欺そのものじゃん……)
でも正直――お金あったら、買ってたかもしれん。
あの絶妙な不安煽り、リアルすぎるって……。
(くぅ~……俺のもやし代、千円があぁぁぁ……!)
「……才能奪取、します」
――ピコン。
【スキル奪取完了】
・保持スキル:思考誘導(Lv1)
・試用期間:24時間(残り 23:59:59)
・・ストックスキル:支配Lv1/威圧Lv4 /魅力Lv4(残りスロット数:6)
「――捨てるわ!」
ゴミ箱行きッ!!
こんなクズスキル、使う価値ねぇ!
俺は立ち上がり、サチコに軽く一礼した。
「占い師さん、ありがとな。でも俺、自分の力で人生進みたいからさ――じゃあな」
そう言って、ちょっとカッコつけながら背を向けた。
二人が待つ、クレープ屋へと歩いていく。
(さて、切り替えてこ! もやし脱却ルートは、ここからだ!)
後書き
【あとがき小話】
この回に登場した“カード名”……
お分かりになりましたでしょうか?
正解は――
ゴギガ・ガガギゴ
ギガ・ゴギガ・ガガギゴ
……です。
えっ?
知らない?
あれ? 大人気カードのはずなんですが……。
――というのは、ちょっとした冗談です。
実際にあるカード名なので、気になった方は
「ゴギガ ガガギゴ」で検索してみてください。
……噛まずに言えたらすごいです。
たまにはこんな小ネタ回も、いいですよね。
また次回からは、物語もヒロインたちも本気出していきます!
作者:pyoco
公園のベンチから少し離れた場所に、派手なテントと“占い”の看板が立っていた。
俺が恐る恐る腰を下ろそうとすると――
「あなた……お疲れですね?」
おお。疲れてる疲れてる。わかってんじゃん。
「私があなたを占いましょう……」
「なら、俺の人生を――」
「待ってください! 私があなたの悩みと今後について、ズバリ占います! 聞いていただければ、すべて! 解決します!」
(えっ、まだ何も言ってないのに!?)
でも、ちょっとワクワクするな。
才能奪取の力を手に入れたってのに、いまいち実感がないし……こういうので人生のヒントがもらえたりしないかな?
そう思ってると、目の前の女占い師が突然――
「アッチャンデネケサラパサランドゥエライーモウケモウケドゥルルルチョエー!!!」
割り箸を両手に持って、謎の祈りを始めた!
「見えました! あなた、将来について思い悩んでおられますね?」
(すげぇ……悩んでる悩んでる!)
「あなたは今の現状に満足しておられない……そうですねぇ~、あなたはこのままいけば――成功します!」
おお、成功するのか!
具体性は皆無だけど、悪い気はしない。
「で・す・が! あなたの先には、黒い影が見える! このままでは苦難と困難に直面します……」
おいおい、せっかく成功するって言った直後に不安煽ってくるのやめてくれ。
「……対策は、あるのですが……」
(あるなら早く教えてくれよ!)
女の視線が、横に積まれた段ボールへと向く。
そこには、貼り紙が。
『未来の対策提案:1000円』
(くぅぅぅぅ~~っ! もやし約30袋分! デカい、デカすぎる……)
でも……このままじゃ、成功しても黒い影に襲われるわけだし……
俺は悩みながらも、財布から1000円を取り出した。
女は満足そうにそれを受け取ると――
またも割り箸を掲げて謎の呪文を再開!
「コノモノタイサクチャリンチャリンリンゴギガガガギゴハアアアアッ!!」
(……さっきより呪文がうるさくなってない!?)
「見えました! ああ……なんと……なんと恐ろしい……まさか、そんな……!」
女の顔が深刻そのものになる。
「いいですか? 心して聞いてください……あなたはこの先――大怪我、もしくは重い病に侵されます……!」
(ええぇぇぇぇ!?)
「で・す・が! 安心してください!」
来た。お決まりの“でも大丈夫”パターン。
「あなたほどの才能と魅力に満ちた方に出会ったのは初めてです……! そんなあなたを救いたい!」
「あなたは、頭がよく、心優しく、誰よりも成功者にふさわしい……」
(お、おぉ……褒めすぎて逆に怖いな……)
「そこで――と・く・べ・つに!」
女はどこからか炭酸水のボトルを取り出す。
「病と怪我を防ぐ! このスーパーな力が宿った《アルプスの炭酸水》を、お売りいたします!」
「これは体内に、私の力を宿す凄い力を持った“特別な水”なのです!」
「アルプスノフンギリマッチャギガゴギガガガギゴキュエー!!」
(呪文のネタ切れ感がすごい……てかそれ、ただの市販のボトルじゃね?)
「この水を飲めば、あなたはもう、病も怪我も恐れることはありません!」
「今ならこの水、5000円でお譲りします!」
(いやいやいやいや! さすがにそれは怪しいだろ!?)
俺は静かに、《解析眼》のスキルを起動した。
カエデとのリンクギフトで得た、初の“ユニークスキル”。
――果たして、どんな能力なのか。
「その水を飲めば、本当に成功できるんですか?」
「はい! 黒い霧は晴れ、素晴らしい未来が――」
ブブー!
(えっ!?)
今、明らかに音が鳴ったよな……?
(てか、目関係なくね? どこから音鳴ってんの!?)
「あなたはとても賢くて、魅力的で――」
ブブー!
「この水を買う価値がある方です!」
ピンポーン!
(えぇぇぇぇぇ!?)
(ちょっと待って! それ、褒めてる部分は全部ウソってこと!?)
(売るってところだけピンポンって鳴ってたぞ!?)
「あなたを初めて見た瞬間、思い悩んでいると感じて――」
ピンポーン!
「それで救いたいと――」
ブブー!
「あなたには、成功者のオーラが見えるのです!」
ブブー!
(やっぱりテキトーじゃねぇか!!)
ふと、俺の視界にウインドウが浮かぶ。
【奪取対象:浦間サチコ】
・悪事:詐欺
・スキル:思考誘導(Lv1)
奪取しますか?
〔YES〕/〔NO〕
(うわ……がっつり詐欺師じゃん……)
(しかもスキル名が“思考誘導”って……それもう詐欺そのものじゃん……)
でも正直――お金あったら、買ってたかもしれん。
あの絶妙な不安煽り、リアルすぎるって……。
(くぅ~……俺のもやし代、千円があぁぁぁ……!)
「……才能奪取、します」
――ピコン。
【スキル奪取完了】
・保持スキル:思考誘導(Lv1)
・試用期間:24時間(残り 23:59:59)
・・ストックスキル:支配Lv1/威圧Lv4 /魅力Lv4(残りスロット数:6)
「――捨てるわ!」
ゴミ箱行きッ!!
こんなクズスキル、使う価値ねぇ!
俺は立ち上がり、サチコに軽く一礼した。
「占い師さん、ありがとな。でも俺、自分の力で人生進みたいからさ――じゃあな」
そう言って、ちょっとカッコつけながら背を向けた。
二人が待つ、クレープ屋へと歩いていく。
(さて、切り替えてこ! もやし脱却ルートは、ここからだ!)
後書き
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この回に登場した“カード名”……
お分かりになりましたでしょうか?
正解は――
ゴギガ・ガガギゴ
ギガ・ゴギガ・ガガギゴ
……です。
えっ?
知らない?
あれ? 大人気カードのはずなんですが……。
――というのは、ちょっとした冗談です。
実際にあるカード名なので、気になった方は
「ゴギガ ガガギゴ」で検索してみてください。
……噛まずに言えたらすごいです。
たまにはこんな小ネタ回も、いいですよね。
また次回からは、物語もヒロインたちも本気出していきます!
作者:pyoco
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