入れ替わり勇者と魔王は、世界の秩序を乱すか

さか様

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秘密の部屋の沈黙が、重い。

勇者の体をしたラムザが、腕を組んで真剣に言った。

「……本当に、我のイチモツは大丈夫なのか」

魔王の身体をしたリュカが、びくっとする。

「だ、大丈夫だと思うけど……」

「思う、では足りぬ」

一歩、近づく。

「先日の事故で、異常が出ていないか確認する必要がある」

「確認って……」

嫌な予感しかしない。

「お、俺に……裸になれというのか?!」

「我からすれば」

ラムザは淡々としている。

「ただ“自分のイチモツの状態”を目視するだけだが……?」

「…………」

リュカは数秒固まり、観念したように視線を逸らした。

「……それも……そうか……」

魔術師が内心でメモを取る。

(リュカさんはチョロい。エロ魔王×チョロ勇者ね…)

リュカは深呼吸して、外套、ズボン、下着と順に脱いでいく。

「……いっ、一瞬だけだからな……」

布が落ちる。

魔王の身体――体格が良く、肩幅が広く、
そして凶暴なサイズのイチモツが鎮座している。

「…………ふむ、久しぶりだな」

ラムザは、目を細めて確認する。

「……問題ないか」

「だ、だから問題ないと言った!」

リュカは顔を赤らめながら言う。

「いや、リュカよ…我の顔を赤らめるな」

「そ、そっちこそ俺の顔で平気な表情をしてこの凶器を見るな!」

リュカが慌てて腕でイチモツを隠す。

その様子を見て、ラムザが首を傾げた。

「……ああ、フェアではないか」

「は?」

「我だけが確認するのは不公平だろう」

そう言って、勇者の身体をしたラムザも服を脱ぎ始める。

「待て待て待て待て!!俺の体!!!!」

だが、間に合わない。

鎧が取られ、布が外れ、細身で引き締まった体と可愛らしいピンク色の乳首がが視界に飛び込む。

「………………ッ」
(俺の秘密…)

「わ、本当に可愛らしいピンク色…」

魔術師も思わず覗き込む。

リュカの脳が停止した。

「――うわぁぁぁぁぁん!!」

即座に顔を覆う。

「みせるなぁぁぁぁぁ!!」

「なぜだ」

ラムザは本気で不思議そうだ。

「リュカ自身の体ではないか」

「自分のコンプレックスを俯瞰で見るのがきっつい…」

魔術師は完全に目を逸らし、咳払いをする。

「……ま、まぁ確認結果としては」

二人を見ずに言う。

「双方とも健康で何よりです」

「だな」

ラムザもうんうんと頷く。

「早く服を着てくれ…俺の体…」

リュカはその場に座り込み、頭を抱えた。

「我のリアクションが乙女みたくなっているな。まだ見たかったが…」

ラムザはしぶしぶ服を着て鎧を身に着けた。

「……では、後で鏡でたっぷり見るとしよう。以後注意する」

「注意の方向が違う!!」

魔術師はため息をついた。

(入れ替わりが解けてこの人たちやっていけるのか…?薬作るのしんどい…)

秘密の部屋はいつの間にか賑やかになった。
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