49 / 60
49話
しおりを挟む
「――少しずつ動くから」
小さな声で告げ、彼はそっと動き出した。それは相当ゆっくりではあるけれど、体内を行き来されるたびに引きつるような痛みが湧く。花菜実は目元を軽く歪ませた。
でも痛いことよりも、幸希と身体を重ね合わせている感触の心地よさで心が満たされていた。自分とは全然違う、大きくてしなやかで、筋張っていて硬い、いかにも男らしい体躯だ。そこから伝わる温度と鼓動を総身で感じて、緊張と幸せで心臓が壊れそうなほどに逸る。
裸の胸が彼の身体で擦れて、そこからもじわじわと愉悦が滲み出し全身に行き渡る。
幸希は花菜実のくちびるに自分のそれを重ね、吐息を掬うようなキスをした。静かに押しつけては離れ、離れてはまたくちびるを食んでくる。少しかさついたそこから伝わってくる甘い感情を余すところなく受け取ろうと、花菜実も懸命に応える。
それから少しして、ぬるりと舌が差し込まれ口腔を舐られた。すぐに彼女の舌も搦め取られる。直前の乾いたキスとは真逆の、生々しい水音を立てたねっとりとしたくちづけだ。狂おしいほどに心身をがんじがらめにしながらも、そのすべてを溶かしてしまいそうな熱いキスに、花菜実の瞳は涙の膜を張って揺れる。
その間も幸希は緩やかな動きを続けたままだ。
「ん……」
「……まだかなり痛い?」
くちびるをつけたまま尋ねられて、小刻みに首を横に振る。
「少しだけ」
「そっか」
言い残すと、幸希は身体を起こした。温もりが急に離れていき、淋しさを感じる花菜実。
「あ……」
彼女の気持ちを分かっているのか、幸希は安心させるような優しい笑みをこぼす。律動をわずかに速めると、二人がつながっている場所に触れる。
「ぁ……あっ」
めいっぱい広げられた蜜口の上の、熟してぷっくりとふくらんだ秘芯――幸希はそこに愛液をまとわせた指を乗せた。途端、残った痛みを弾き飛ばす勢いで、快感が全身を駆け抜ける。
「ゃ……っ、あんっ」
「花菜実の中が絡みついてきて、気持ちよすぎる。すぐイキそうで怖いな」
幸希が肩をすくめながら、花菜実に愛撫を注ぐ。そのたびにひくんひくんと身体を跳ね上げてしまう。
「あぁっ、んっ、や……っ」
内路は相変わらず彼の屹立で穿たれていた。外側から与えられる快感のためか、痛みはほとんど感じられなくなっている。
それを感じ取ったのだろう、幸希はまた少し動きを速めた。
「っ、……ぁ」
じわりと。花菜実の中から小さな愉悦が芽吹いた。内壁を擦られるごとに、それが少しずつ大きくなっている気がする。
彼女の表情が、みるみるとろけて色香にまみれていく。
「花菜実……可愛い」
幸希はそれを見てうっそりと呟き、片手で秘芯を弄びながら、空いている手で胸のふくらみを手の平に収めた。ゆっくりと揉みしだき、合間に先端を指先で捏ねる。
「あっ……こ、きさん……っ、……あんっ」
身の内で育ち続ける快感に抗えずに、甘い声を上げる花菜実。先ほどまで幸希の背中に回っていた手で、枕をぎゅっと掴んだ。
花菜実の裸身を貫く幸希は、打ち震える彼女のうっすらと開いた瞳を覗き込む。
「つらくない……?」
「あ……だ、だいじょ……ぶ……」
「もう少し……強くしてもいいか?」
そう尋ねる幸希の目の奥に点った火は、愛情と劣情を燃え種にして滾り、さらに匂い立つような色気を放っていた。図らずも花菜実はその濃密な瞳にうっとりと見惚れてしまい、返事をするのが数瞬遅れてしまった。ハッと我に返りこくこくとうなずくと、幸希はクスリと笑み、
「――痛かったら言って」
そう言うのと同時に、抽送を激しくした。
「あぁんっ、ゃ……っ」
花菜実の中で確実に大きくなりつつある快感は、さっきとはまた違う種類のそれで、幸希の屹立の動きに呼応するように彼女の体内を侵食する。
あれだけ苦痛をもたらした部分が、今ではその痛みを上回るほどの悦楽を生み出していて。頭の中がかき回されているように朦朧としてしまう。
つながった部分から蜜液がしとどにあふれて止まらず、ぐちゅぐちゅと音を立てている。
「あぁ……だ、めぇ……っ」
強い痺れが下肢にまとわりつき、蜜口がきゅうきゅうと中の雄を締めつける。
「っ、僕の方が痛いくらいだ、花菜実」
一瞬、幸希が眉根を寄せたかと思うと、さらに強く花菜実を突き貫いた。
花菜実の張りのある白い乳房が大きく揺れる。
「はぁっ、あっ……んっ」
「ごめん、花菜実……っ」
花菜実が恍惚にとろけた双眸を差し向けると、幸希は眉尻を下げてガツガツと貪るように彼女を穿った。彼の口から出た謝罪の声音には、いつものような余裕がなかった。息を荒らげ、花菜実の脚を掴み、彼女の秘部に腰を打ちつける。
肌がぶつかり合い、蜜がかき混ぜられ、嬌声が鼻腔から抜け、喉の奥から唸るような声が漏れる――二人が奏するありとあらゆる淫らな音が綯い交ぜになって響き、溶け合い、室内の空気を官能の色に染め上げる。
それが息苦しくなるほどに濃くなった頃――
「ああっ、あ、あ……んんっ」
頭の中が真っ白になった。気の遠くなるような快感に、もう何もなすすべはなくて。ただただ自分の媚肉が、銜え込んだ肉塊を引き絞るように収縮するのを、痺れる心身でもって感じるしかない。
「っ、は……っ」
その波に巻き込まれた幸希は眉をひそめて、花菜実の秘裂に幾度か腰を押しつけ、全身を震わせた。
やにわに訪れた静寂が濃厚な空気を薄めていく。同時に、幸希が大きく息を吐きながら花菜実の上に身体を預けた。上下する胸や汗の感触でさえ、今の敏感な彼女の肌には軽い愛撫となる。
「ん……」
彼の重みがとても愛おしくて、目を閉じて感じていると、ふいにくちびるにキスをされた。まぶたを開くと、ほんの少しばつの悪そうな顔が見えた。
「最後……理性が吹き飛んでしまった。ごめん、優しく出来なくて」
花菜実の前髪を整えながら、幸希が謝罪の言葉を口にした。
「そんなことない……。幸希さん、優しかったですし……あと……気持ちよかった、です」
少し恥ずかしかったけれど、本当のことを伝えた。はにかんだ花菜実を見て、幸希は目元を甘く緩めた。
「……本当に?」
「ほんとです。最初は痛かったけど、初めてなのにあんなに気持ちよくなるとは思わなかった……幸希さんが上手だったから?」
唐突な問いに幸希は一瞬目を丸くし、それからクスクスと笑いこぼした。
「……だといいけど」
「幸希さん……」
花菜実がぎゅっと抱きついた。脚を彼の腰に絡め、肢体を密着させる。全身で好きという気持ちを伝えた。幸希はそれに応えるように、彼女の顔にいくつものキスを落とす。
「――こうしてずっと花菜実の中にいたいけど……さすがに今日はもうやめておこう。花菜実は初めてだし、疲れているし」
大きな身体がそっと離れていく。体内から彼自身が出ていく時、下腹部にほんの少し痛みを感じたけれど、それすら幸せだと思えた。彼は避妊具を始末すると『少し待ってて』と言い残し、ベッドを降りて部屋を出て行った。
ふわふわとした夢うつつな気持ちのままベッドの中でまどろんでいると、かすかに目尻に残っていた涙が頬を伝う。それを拭おうと手を顔の前に持って来た時、花菜実は目を見張った。
「あれ……これ、血……?」
爪の中が赤くなっている。しかもほぼすべての指の爪がだ。どうやら血のようなものが入り込んでいるらしい。
「どうして……?」
ケガでもしたのかと両手を裏返したりしてみたが、どこにも傷などない。
「あぁ……多分、これだ」
下着姿で戻って来た幸希は、ベッドの縁に座って花菜実に自分の背中を見せた。見ると、両肩の下辺りがところどころ赤黒くなっている。
「え? それ……私……?」
そこには、花菜実が必死で爪を突き立てて掴んで食い込んだ跡が残されていた。血も滲んでいる。もちろん、彼女が処女喪失の痛みに耐えながら幸希を受け入れた時の名残りだ。あまりの苦痛に、半分我を忘れてこんなことになってしまったのだろうが、本人はまったく覚えていなかった。
「ごっ、ごめんなさい……っ。痛かったでしょう?」
だから彼はあの時、痛々しげな表情をしていたのかと、それだけは今気づいた。
「大したことないから大丈夫」
「で、でも、血が……」
花菜実はくしゃりと眉を歪め、幸希の傷にそっと触れる。
「出血なら花菜実の方が酷いんじゃないか?」
どことなく意味ありげに紡がれた言葉に、彼女は一瞬首を傾げる。
「……あ」
数呼吸の後、幸希の言わんとすることに気づいたのか、花菜実は目を見開いてガバッとかけ布団を剥いだ。
「あぁ!」
薄いブラウンのボックスシーツの上に、ところどころ薄く血の跡がついている。花菜実が心配していたシーツは、彼女の愛液どころか破瓜の血までをも吸っていた。
「あのっ、私……新しいの買いますから……っ」
花菜実はあたふたしながら、そう告げる。
「そんなことはいいから。シャワーを浴びに行こう」
幸希が笑いながら、手にしていたバスローブを彼女に手渡した。
小さな声で告げ、彼はそっと動き出した。それは相当ゆっくりではあるけれど、体内を行き来されるたびに引きつるような痛みが湧く。花菜実は目元を軽く歪ませた。
でも痛いことよりも、幸希と身体を重ね合わせている感触の心地よさで心が満たされていた。自分とは全然違う、大きくてしなやかで、筋張っていて硬い、いかにも男らしい体躯だ。そこから伝わる温度と鼓動を総身で感じて、緊張と幸せで心臓が壊れそうなほどに逸る。
裸の胸が彼の身体で擦れて、そこからもじわじわと愉悦が滲み出し全身に行き渡る。
幸希は花菜実のくちびるに自分のそれを重ね、吐息を掬うようなキスをした。静かに押しつけては離れ、離れてはまたくちびるを食んでくる。少しかさついたそこから伝わってくる甘い感情を余すところなく受け取ろうと、花菜実も懸命に応える。
それから少しして、ぬるりと舌が差し込まれ口腔を舐られた。すぐに彼女の舌も搦め取られる。直前の乾いたキスとは真逆の、生々しい水音を立てたねっとりとしたくちづけだ。狂おしいほどに心身をがんじがらめにしながらも、そのすべてを溶かしてしまいそうな熱いキスに、花菜実の瞳は涙の膜を張って揺れる。
その間も幸希は緩やかな動きを続けたままだ。
「ん……」
「……まだかなり痛い?」
くちびるをつけたまま尋ねられて、小刻みに首を横に振る。
「少しだけ」
「そっか」
言い残すと、幸希は身体を起こした。温もりが急に離れていき、淋しさを感じる花菜実。
「あ……」
彼女の気持ちを分かっているのか、幸希は安心させるような優しい笑みをこぼす。律動をわずかに速めると、二人がつながっている場所に触れる。
「ぁ……あっ」
めいっぱい広げられた蜜口の上の、熟してぷっくりとふくらんだ秘芯――幸希はそこに愛液をまとわせた指を乗せた。途端、残った痛みを弾き飛ばす勢いで、快感が全身を駆け抜ける。
「ゃ……っ、あんっ」
「花菜実の中が絡みついてきて、気持ちよすぎる。すぐイキそうで怖いな」
幸希が肩をすくめながら、花菜実に愛撫を注ぐ。そのたびにひくんひくんと身体を跳ね上げてしまう。
「あぁっ、んっ、や……っ」
内路は相変わらず彼の屹立で穿たれていた。外側から与えられる快感のためか、痛みはほとんど感じられなくなっている。
それを感じ取ったのだろう、幸希はまた少し動きを速めた。
「っ、……ぁ」
じわりと。花菜実の中から小さな愉悦が芽吹いた。内壁を擦られるごとに、それが少しずつ大きくなっている気がする。
彼女の表情が、みるみるとろけて色香にまみれていく。
「花菜実……可愛い」
幸希はそれを見てうっそりと呟き、片手で秘芯を弄びながら、空いている手で胸のふくらみを手の平に収めた。ゆっくりと揉みしだき、合間に先端を指先で捏ねる。
「あっ……こ、きさん……っ、……あんっ」
身の内で育ち続ける快感に抗えずに、甘い声を上げる花菜実。先ほどまで幸希の背中に回っていた手で、枕をぎゅっと掴んだ。
花菜実の裸身を貫く幸希は、打ち震える彼女のうっすらと開いた瞳を覗き込む。
「つらくない……?」
「あ……だ、だいじょ……ぶ……」
「もう少し……強くしてもいいか?」
そう尋ねる幸希の目の奥に点った火は、愛情と劣情を燃え種にして滾り、さらに匂い立つような色気を放っていた。図らずも花菜実はその濃密な瞳にうっとりと見惚れてしまい、返事をするのが数瞬遅れてしまった。ハッと我に返りこくこくとうなずくと、幸希はクスリと笑み、
「――痛かったら言って」
そう言うのと同時に、抽送を激しくした。
「あぁんっ、ゃ……っ」
花菜実の中で確実に大きくなりつつある快感は、さっきとはまた違う種類のそれで、幸希の屹立の動きに呼応するように彼女の体内を侵食する。
あれだけ苦痛をもたらした部分が、今ではその痛みを上回るほどの悦楽を生み出していて。頭の中がかき回されているように朦朧としてしまう。
つながった部分から蜜液がしとどにあふれて止まらず、ぐちゅぐちゅと音を立てている。
「あぁ……だ、めぇ……っ」
強い痺れが下肢にまとわりつき、蜜口がきゅうきゅうと中の雄を締めつける。
「っ、僕の方が痛いくらいだ、花菜実」
一瞬、幸希が眉根を寄せたかと思うと、さらに強く花菜実を突き貫いた。
花菜実の張りのある白い乳房が大きく揺れる。
「はぁっ、あっ……んっ」
「ごめん、花菜実……っ」
花菜実が恍惚にとろけた双眸を差し向けると、幸希は眉尻を下げてガツガツと貪るように彼女を穿った。彼の口から出た謝罪の声音には、いつものような余裕がなかった。息を荒らげ、花菜実の脚を掴み、彼女の秘部に腰を打ちつける。
肌がぶつかり合い、蜜がかき混ぜられ、嬌声が鼻腔から抜け、喉の奥から唸るような声が漏れる――二人が奏するありとあらゆる淫らな音が綯い交ぜになって響き、溶け合い、室内の空気を官能の色に染め上げる。
それが息苦しくなるほどに濃くなった頃――
「ああっ、あ、あ……んんっ」
頭の中が真っ白になった。気の遠くなるような快感に、もう何もなすすべはなくて。ただただ自分の媚肉が、銜え込んだ肉塊を引き絞るように収縮するのを、痺れる心身でもって感じるしかない。
「っ、は……っ」
その波に巻き込まれた幸希は眉をひそめて、花菜実の秘裂に幾度か腰を押しつけ、全身を震わせた。
やにわに訪れた静寂が濃厚な空気を薄めていく。同時に、幸希が大きく息を吐きながら花菜実の上に身体を預けた。上下する胸や汗の感触でさえ、今の敏感な彼女の肌には軽い愛撫となる。
「ん……」
彼の重みがとても愛おしくて、目を閉じて感じていると、ふいにくちびるにキスをされた。まぶたを開くと、ほんの少しばつの悪そうな顔が見えた。
「最後……理性が吹き飛んでしまった。ごめん、優しく出来なくて」
花菜実の前髪を整えながら、幸希が謝罪の言葉を口にした。
「そんなことない……。幸希さん、優しかったですし……あと……気持ちよかった、です」
少し恥ずかしかったけれど、本当のことを伝えた。はにかんだ花菜実を見て、幸希は目元を甘く緩めた。
「……本当に?」
「ほんとです。最初は痛かったけど、初めてなのにあんなに気持ちよくなるとは思わなかった……幸希さんが上手だったから?」
唐突な問いに幸希は一瞬目を丸くし、それからクスクスと笑いこぼした。
「……だといいけど」
「幸希さん……」
花菜実がぎゅっと抱きついた。脚を彼の腰に絡め、肢体を密着させる。全身で好きという気持ちを伝えた。幸希はそれに応えるように、彼女の顔にいくつものキスを落とす。
「――こうしてずっと花菜実の中にいたいけど……さすがに今日はもうやめておこう。花菜実は初めてだし、疲れているし」
大きな身体がそっと離れていく。体内から彼自身が出ていく時、下腹部にほんの少し痛みを感じたけれど、それすら幸せだと思えた。彼は避妊具を始末すると『少し待ってて』と言い残し、ベッドを降りて部屋を出て行った。
ふわふわとした夢うつつな気持ちのままベッドの中でまどろんでいると、かすかに目尻に残っていた涙が頬を伝う。それを拭おうと手を顔の前に持って来た時、花菜実は目を見張った。
「あれ……これ、血……?」
爪の中が赤くなっている。しかもほぼすべての指の爪がだ。どうやら血のようなものが入り込んでいるらしい。
「どうして……?」
ケガでもしたのかと両手を裏返したりしてみたが、どこにも傷などない。
「あぁ……多分、これだ」
下着姿で戻って来た幸希は、ベッドの縁に座って花菜実に自分の背中を見せた。見ると、両肩の下辺りがところどころ赤黒くなっている。
「え? それ……私……?」
そこには、花菜実が必死で爪を突き立てて掴んで食い込んだ跡が残されていた。血も滲んでいる。もちろん、彼女が処女喪失の痛みに耐えながら幸希を受け入れた時の名残りだ。あまりの苦痛に、半分我を忘れてこんなことになってしまったのだろうが、本人はまったく覚えていなかった。
「ごっ、ごめんなさい……っ。痛かったでしょう?」
だから彼はあの時、痛々しげな表情をしていたのかと、それだけは今気づいた。
「大したことないから大丈夫」
「で、でも、血が……」
花菜実はくしゃりと眉を歪め、幸希の傷にそっと触れる。
「出血なら花菜実の方が酷いんじゃないか?」
どことなく意味ありげに紡がれた言葉に、彼女は一瞬首を傾げる。
「……あ」
数呼吸の後、幸希の言わんとすることに気づいたのか、花菜実は目を見開いてガバッとかけ布団を剥いだ。
「あぁ!」
薄いブラウンのボックスシーツの上に、ところどころ薄く血の跡がついている。花菜実が心配していたシーツは、彼女の愛液どころか破瓜の血までをも吸っていた。
「あのっ、私……新しいの買いますから……っ」
花菜実はあたふたしながら、そう告げる。
「そんなことはいいから。シャワーを浴びに行こう」
幸希が笑いながら、手にしていたバスローブを彼女に手渡した。
0
あなたにおすすめの小説
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
肉食御曹司の独占愛で極甘懐妊しそうです
沖田弥子
恋愛
過去のトラウマから恋愛と結婚を避けて生きている、二十六歳のさやか。そんなある日、飲み会の帰り際、イケメン上司で会社の御曹司でもある久我凌河に二人きりの二次会に誘われる。ホテルの最上階にある豪華なバーで呑むことになったさやか。お酒の勢いもあって、さやかが強く抱いている『とある願望』を彼に話したところ、なんと彼と一夜を過ごすことになり、しかも恋人になってしまった!? 彼は自分を女除けとして使っているだけだ、と考えるさやかだったが、少しずつ彼に恋心を覚えるようになっていき……。肉食でイケメンな彼にとろとろに蕩かされる、極甘濃密ラブ・ロマンス!
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる