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第二部
その35.パソコンが欲しい。
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よくよく考えてみれば。
近づかないようにしようとしても相手から近づいてくる場合があるのだから鬼全の住家を把握してもそれほど大して現状に変わりは無いんだよな。
願わくば学校にやってきたりしてほしくないものだ。
しかし今のところ心配はしなくてもよさそうである。
多分ではあるが、アパートに住み始めてまだ間もないのだから生活する環境が整うまで動かない……かな?
暮らすにも必要なものは多い。
冷蔵庫や洗濯機、フライパンなど数えたらどんどん浮かんでくる。
今日は街の家電量販店にでも行ってたりして。
「ねえ、忍野」
「な、何?」
いつもの面子で昼食を取っていると、扉を勢いよく開けてノアの隣に座った豊中さんは開口一番俺へ声を掛けた。
俺、何か悪い事でもしたかな?
何も、うん、何もしていないはずだ……。
「蔵曾が放課後付き合って欲しいって」
「蔵曾が?」
「さっき校門に呼び出されてね、それだけ私に告げてどっか行ったわ」
何だろう。
「そこらへんにいるんじゃない? 校内に入っていったしあんたを観察するのがあいつの趣味だから」
そんな趣味捨ててしまえ。
「心配だから私も同行したいんだけど、今日は用事があるからよろしくね」
天使とかそういった存在が関わるような用事?
……余計な詮索はしないでおこう。
「わかったよ」
それにしても――と俺はあたりを見回してみる。
ここは屋上だ。
蔵曾が俺を観察するとしたらどこから観察してるんだ?
「どうかしたのか?」
「いや、蔵曾がいるのかなって思って」
薫とノアも一緒に見回し始めた。
「そこらへんのベンチの下にでもいるんじゃない?」
豊中さんの助言を受け取って屋上に設置されている五つのベンチ、その下を三人で見てみた。
どれも生徒達が腰を下ろしている、その中の一つ――二本の足の間に何か、見えた。
「あっ」
なんか丸まってる奴がベンチの下に、いる。
座ってる生徒は気づいていないようだ。
「いたいた!」
「か、神様っ……」
二人も気づいたようだ。
豊中さんはあいつ何してるのかしら――と言いたげに深いため息。
蔵曾は俺達に気づいたようで、もぞもぞと匍匐状態で後退。
すっと立ち上がるや座っていた生徒はようやく気づいて驚いていた。
そりゃあ驚くわな。
「すぐ近くにいるなら自分で用件言えばいいのに」
「まったくよ」
すたすたとどこかへ行ってしまった。
学校にいつもの服装のまま行ってよく先生に止められなかったな。
もしかしてあれか? 長波先生に接触して手引きしてもらったのか?
よく見れば申し訳程度に学校指定のスカート履いてたし。
猫耳フードは相変わらずなので何気にいいファッション。
「じゃあ行くとするか、アパートに行けばいいの?」
「さあ?」
「さあって……」
「どうせ今日はずっと学校に潜んでるから放課後になればやってくるんじゃない?」
それもそうだな。
つー事は今日は蔵曾に授業風景をずっと観察されている、と。
なんか嫌だな。
観察されるのはもう慣れたといえば慣れたけどさ。
午後からの授業は見られてると解ると少し心地が悪かった。
放課後、俺はノア達と一緒に校門付近へと向かった。
「神様、いるのかな?」
「どーだろ、いるんじゃね? 探してみる?」
「萌え萌えキュンやればすぐ来るんじゃな――ぐへぇっ!」
ボディブローを食らった。
「じ、冗談だって……」
ほら、ノアと一緒に帰りたい勢達が後ろで見てるぞ?
皆ちょっとビビッてるよ?
「ごほんっ」
薫は軽く咳払いして、なんでもないですよ? みたいなにっこりとした笑顔。
安心したのか、何人かの生徒がノアと薫へと駆け寄った。
「あの、よかったら一緒に帰宅してもよろしいでしょうか……?」
「えっ、あっ、えっと……」
慌てふためくノア。
ノア様ファンクラブの会員だなこの四人は。
あとの二人は薫と最近親しく話していたクラスメイトだ。
大人気すぎて嫉妬。
声を掛ける勇気が無い生徒達も後方で待機してやがるんだからな。学園のヒロインも大変だね。
そんでもって俺も大変だ。
彼女達の敵意は明らかに俺へ向けられていて、ノア達との間に入って通せんぼときた。
一緒に帰宅したいけどおまけが邪魔扱いで悲しいぜ。
俺だってな、よく見たら結構イケメンなんだよ?
……いや、嘘、ごめん。
心の中で呟いて悲しくなってきた。
「じゃあ、俺は用事があるからここらへんで」
ここは俺が引くのが荒波立たずに済む。
「おいおい浩太郎」
俺に付き合って親しくしてくれる人から距離を取っちまうのも駄目だぜ。
お前らは俺と違って人気者なんだからよ。
「こ、浩太郎君っ」
「また明日なっ」
手を振って直ぐに離れるとした。
「あとで蔵曾のとこ、行くぞ」
「わ、私もっ」
「大したようじゃないと思うから別にいいって」
ちょっと寂しい、疎外感をどうしても感じてしまって。
別にノア達が悪いわけじゃないさ、二人を慕う人達にとっては俺は目の上のたんこぶでしかない。
こんな時に鬼全が出てきたら「俺一人なんだねぇ、どう? 歩かない?」なんて言いそう。
蔵曾よ、主人公ってもっと周りから慕われるもんじゃないかね?
俺を主人公のモデルとして観察したいなら少なくともそうしてもらいたいんだが。
「こうしてぼっちが出来上がる、と」
メモを取りながら蔵曾がうしろから歩いてきた。
「おいこら」
「ノア、薫、人気。浩太郎……」
「おいやめろ」
お隣の息子さんは賢いのにあんたといったら……みたいな比べて悲しむ流れほんとやめろ。
「つーかお前のせいだろ!」
「君も人気の波に乗れればこうはならなかった」
「どうやって乗れと!?」
あいつノア様達の何? って女子から敵意向けられるわ、男子からはお前だけどうして二人と仲良いんだって嫉妬されるわで居心地悪いんだが。
「……まあいい、それで、今日はどうした?」
「……コン」
「え? 何?」
メモ帳の上を走るシャーペンが止まった。
「パソコンが欲しい」
「パソコン? どうしてまた」
いきなりだな。
「便利、使いたい」
「確かに便利だな、インターネットを使えば資料集めも容易いしキーボード操作が慣れれば執筆もできる」
「そう」
このご時勢、神様もパソコンを使う時代になったか。
「文明の利器、進化しすぎ、そろそろついていけなくなる」
「その前に使えるようになりたい、と?」
蔵曾は頷いた。
……うーん、じゃあパソコン見に行くか?
「それで、パソコンを買うとして、金は?」
「ある。とりあえず十万」
とりあえずって何だよおい。
しかも財布何気にいいもん持ってるな、その茶色で横長のやつ、ブランド物だよな? その辺の知識は疎いけどパッと見それくらいは解るぞ。
「一割くれたらめちゃいいの選んでやる」
「だが断る」
ちくしょう。
てなわけで街の家電量販店へと向かうとした。
……ん?
何か忘れてる気がする。
近づかないようにしようとしても相手から近づいてくる場合があるのだから鬼全の住家を把握してもそれほど大して現状に変わりは無いんだよな。
願わくば学校にやってきたりしてほしくないものだ。
しかし今のところ心配はしなくてもよさそうである。
多分ではあるが、アパートに住み始めてまだ間もないのだから生活する環境が整うまで動かない……かな?
暮らすにも必要なものは多い。
冷蔵庫や洗濯機、フライパンなど数えたらどんどん浮かんでくる。
今日は街の家電量販店にでも行ってたりして。
「ねえ、忍野」
「な、何?」
いつもの面子で昼食を取っていると、扉を勢いよく開けてノアの隣に座った豊中さんは開口一番俺へ声を掛けた。
俺、何か悪い事でもしたかな?
何も、うん、何もしていないはずだ……。
「蔵曾が放課後付き合って欲しいって」
「蔵曾が?」
「さっき校門に呼び出されてね、それだけ私に告げてどっか行ったわ」
何だろう。
「そこらへんにいるんじゃない? 校内に入っていったしあんたを観察するのがあいつの趣味だから」
そんな趣味捨ててしまえ。
「心配だから私も同行したいんだけど、今日は用事があるからよろしくね」
天使とかそういった存在が関わるような用事?
……余計な詮索はしないでおこう。
「わかったよ」
それにしても――と俺はあたりを見回してみる。
ここは屋上だ。
蔵曾が俺を観察するとしたらどこから観察してるんだ?
「どうかしたのか?」
「いや、蔵曾がいるのかなって思って」
薫とノアも一緒に見回し始めた。
「そこらへんのベンチの下にでもいるんじゃない?」
豊中さんの助言を受け取って屋上に設置されている五つのベンチ、その下を三人で見てみた。
どれも生徒達が腰を下ろしている、その中の一つ――二本の足の間に何か、見えた。
「あっ」
なんか丸まってる奴がベンチの下に、いる。
座ってる生徒は気づいていないようだ。
「いたいた!」
「か、神様っ……」
二人も気づいたようだ。
豊中さんはあいつ何してるのかしら――と言いたげに深いため息。
蔵曾は俺達に気づいたようで、もぞもぞと匍匐状態で後退。
すっと立ち上がるや座っていた生徒はようやく気づいて驚いていた。
そりゃあ驚くわな。
「すぐ近くにいるなら自分で用件言えばいいのに」
「まったくよ」
すたすたとどこかへ行ってしまった。
学校にいつもの服装のまま行ってよく先生に止められなかったな。
もしかしてあれか? 長波先生に接触して手引きしてもらったのか?
よく見れば申し訳程度に学校指定のスカート履いてたし。
猫耳フードは相変わらずなので何気にいいファッション。
「じゃあ行くとするか、アパートに行けばいいの?」
「さあ?」
「さあって……」
「どうせ今日はずっと学校に潜んでるから放課後になればやってくるんじゃない?」
それもそうだな。
つー事は今日は蔵曾に授業風景をずっと観察されている、と。
なんか嫌だな。
観察されるのはもう慣れたといえば慣れたけどさ。
午後からの授業は見られてると解ると少し心地が悪かった。
放課後、俺はノア達と一緒に校門付近へと向かった。
「神様、いるのかな?」
「どーだろ、いるんじゃね? 探してみる?」
「萌え萌えキュンやればすぐ来るんじゃな――ぐへぇっ!」
ボディブローを食らった。
「じ、冗談だって……」
ほら、ノアと一緒に帰りたい勢達が後ろで見てるぞ?
皆ちょっとビビッてるよ?
「ごほんっ」
薫は軽く咳払いして、なんでもないですよ? みたいなにっこりとした笑顔。
安心したのか、何人かの生徒がノアと薫へと駆け寄った。
「あの、よかったら一緒に帰宅してもよろしいでしょうか……?」
「えっ、あっ、えっと……」
慌てふためくノア。
ノア様ファンクラブの会員だなこの四人は。
あとの二人は薫と最近親しく話していたクラスメイトだ。
大人気すぎて嫉妬。
声を掛ける勇気が無い生徒達も後方で待機してやがるんだからな。学園のヒロインも大変だね。
そんでもって俺も大変だ。
彼女達の敵意は明らかに俺へ向けられていて、ノア達との間に入って通せんぼときた。
一緒に帰宅したいけどおまけが邪魔扱いで悲しいぜ。
俺だってな、よく見たら結構イケメンなんだよ?
……いや、嘘、ごめん。
心の中で呟いて悲しくなってきた。
「じゃあ、俺は用事があるからここらへんで」
ここは俺が引くのが荒波立たずに済む。
「おいおい浩太郎」
俺に付き合って親しくしてくれる人から距離を取っちまうのも駄目だぜ。
お前らは俺と違って人気者なんだからよ。
「こ、浩太郎君っ」
「また明日なっ」
手を振って直ぐに離れるとした。
「あとで蔵曾のとこ、行くぞ」
「わ、私もっ」
「大したようじゃないと思うから別にいいって」
ちょっと寂しい、疎外感をどうしても感じてしまって。
別にノア達が悪いわけじゃないさ、二人を慕う人達にとっては俺は目の上のたんこぶでしかない。
こんな時に鬼全が出てきたら「俺一人なんだねぇ、どう? 歩かない?」なんて言いそう。
蔵曾よ、主人公ってもっと周りから慕われるもんじゃないかね?
俺を主人公のモデルとして観察したいなら少なくともそうしてもらいたいんだが。
「こうしてぼっちが出来上がる、と」
メモを取りながら蔵曾がうしろから歩いてきた。
「おいこら」
「ノア、薫、人気。浩太郎……」
「おいやめろ」
お隣の息子さんは賢いのにあんたといったら……みたいな比べて悲しむ流れほんとやめろ。
「つーかお前のせいだろ!」
「君も人気の波に乗れればこうはならなかった」
「どうやって乗れと!?」
あいつノア様達の何? って女子から敵意向けられるわ、男子からはお前だけどうして二人と仲良いんだって嫉妬されるわで居心地悪いんだが。
「……まあいい、それで、今日はどうした?」
「……コン」
「え? 何?」
メモ帳の上を走るシャーペンが止まった。
「パソコンが欲しい」
「パソコン? どうしてまた」
いきなりだな。
「便利、使いたい」
「確かに便利だな、インターネットを使えば資料集めも容易いしキーボード操作が慣れれば執筆もできる」
「そう」
このご時勢、神様もパソコンを使う時代になったか。
「文明の利器、進化しすぎ、そろそろついていけなくなる」
「その前に使えるようになりたい、と?」
蔵曾は頷いた。
……うーん、じゃあパソコン見に行くか?
「それで、パソコンを買うとして、金は?」
「ある。とりあえず十万」
とりあえずって何だよおい。
しかも財布何気にいいもん持ってるな、その茶色で横長のやつ、ブランド物だよな? その辺の知識は疎いけどパッと見それくらいは解るぞ。
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