46 / 50
第七章
046 その夜
しおりを挟む
ダンジョンに潜って一日目。
稼ぎは中々のものだった。
拳大の魔力石は一つにつき金貨1枚で取引された。
龍の素材と同じ金額となると、これくらいの魔力石は意外と貴重なのだろう。
また懐が厚くなってしまう。
最近はハスのために、ギルドでは銀行機関もあるのでハス貯金と名付けて蓄えを地道にしているのだが、貯蓄は順調どころかペースが速すぎないか? というくらいに増えていっている。
ハスもハスで必要なもの以外は何も買わないもんだからこれまた貯蓄が増えていくばかりだ。
俺名義での貯金もしてはいるがどうせ死んだら金は使えないのだから、定期的に何かでぱーっと使おうと思う。
ダンジョン周辺での設備も夜にはすっかり整っており、もはや一つの村みたいな状態になっていた。
明日もダンジョンへ潜る冒険者用のテントがいくつも張られてテント村のようになっている。
俺達もその中に混ざるとしようじゃないの。
中には一旦街に戻る冒険者もいるようで、主に今日一日でダンジョン探索は無理だと判断した者や、一定の成果を上げて満足した者、ダンジョン以外に抱えている依頼や受けたい依頼がある者などだ。
聖遺物は未だに見つかっておらず、聖遺物目的の冒険者は明日も朝一番にダンジョンへと潜るべくすでに就寝準備をしている者もいる。
殊勝な心掛けだ、見つかる事を祈るよ。
夜の森には魔力石照明によってまるで昼間のように明るく、酒を飲みかわす者達の笑い声が所々から聞こえる。
鉄製の焚火台を借り入れができるため、魔力石照明以外に見ていて落ち着く焚火の光がいくつも作られ、俺達もそんな火を囲っている。
その中で、高らかに笑う女性が俺達の輪に入っていた。
「さー飲めぇ!」
「いただきます……」
まったくどうしてこうなってしまったのか。
俺のパーティは別にこれといった方針なんてもんも決まってないし、結成して産声すら上げたのか分からんくらいに出来立てほやほやだったのに、騒がしいのが混ざってしまった。
「ったくあいつらめ、勝手にパーティ解散だなんてくそみてぇな奴らだったぜ! なあシマヅ、そう思わねぇか!」
「は、はあ……」
完全に絡み酒である。
会社には一人くらいいるよねこういう人、酒が入ったら隣の人の肩に手をまわしてくるの。
……ただ、左腕に伝わる柔らかい感触は、悪くはない。
胸のサイズも白金級ですなあ。あー我ながらセクハラじじぃ的な思考。
「まーいいけどよあんな奴ら! しかしギルドもやるねぇ、短時間でこんなに居心地のいいもん作るとはよお」
「労働者の他に、ダンジョンに挑戦できないと判断した冒険者へ国がギルドを通して依頼を出しているのでしょう」
「ふーん、それで何人か見た顔も作業していたわけかい。かっ、やるねえ」
「人員確保に加えて警備の強化にも繋がるので冒険者は貴重です。それとこの付近は元々開拓候補地という事もあったのでこのまま開拓を進めていくと思われます」
「仮面女、あんた詳しいわね」
「そ、それほどでもっ」
ミルルさん、実はこの方、王女なんですよ。
心の中でそう告白しておく。
「そーだ、お前、八角形」
「はい?」
「ボード見せろ!」
ぐりんとこちらを向いたと思いきや、強要された。
「まあいいですけど」
「意外とすんなり見せるんだな」
「減るもんじゃないですし」
ボードを見せてやると彼女はほほーと声を上げてはじろじろと見て酒をぐびっと飲み干した。
飲むペースが早く彼女の頬もどんどん赤らんでいく。
「固有魔法もいくつかあんだな。波紋も広く濃い……魔力量はすげえって事か。途中の波紋も縮んだりしていないあたりからしてまだまだ成長するっぽいなお前……バケモンか?」
「一応、人間です」
……我ながら、胸を張っては答えられない回答だ。
果たして頭を吹っ飛ばされても、高所から飛び降りても、龍に体を消し炭にされても再生する人間が、たとえ魔法が存在するこの世界であっても人間と呼べる枠に自分は収まっているのだろうか。
――不死者。
言い伝えもあってそんな単語で終えられるものであるが、内容的には簡単に終えられるほどのものではない。
「あたしのは六角形でね。まあなんとも見栄えはねぇもんだよ」
「六角形ってだけですごいじゃないですか」
「八角形に言われてもねえ。仮面女とガキんちょは?」
「私は……六角形です」
「はっ!? マジか!? お前新人だよな!?」
瞠目しつつ酒をつぎ足すミルルさん。
その酒のペースにこちらが瞠目してしまう。
王女は発言の証明をすべく自身のボードを開いてみせた。俺も王女のボードを見るのは初めてだ。
……というか、今ガルフスディア国民の中でも我々は恐ろしく貴重なものを見ているのではないだろうか。
「おー、マジで六角形だ。おいシマヅ、てめぇのパーティ、やべぇな!」
「いやはは……」
王女の六角形ボードは俺のと比べると模様には若干の違いがある。
彼女のは、滑らかな曲線が目立ち、まるでいくつもの花びらが広がっているかの模様で高貴を意識させたボードだ。
人によってボードも違うので、こういうのは見ていて興味深い。
「ぼ、僕は足を引っ張ってただけですが……」
「そういやそうだったな!」
「そんなきっぱり言わんでも」
見なよフラーウを。
すっかり肩を落として落ち込んじゃったじゃないか。
「ハイラアのほうがまだ役に立ったぜ。位置取りや素材回収は手慣れてやがる。三角形ボードでも意外と動けるんだな」
「シマヅ様のお供をしていると鍛えられますので」
今回、思った以上の稼ぎになったのは、道中にハスはいくつもの素材を回収してくれていたのが大きい。
やけに彼女の背負うリュックが膨らんでいるなと思ったら、俺達が見落としていたものは大体回収してくれていたのだ。
龍関連の依頼を何度も受けていたのもあって皆の足を引っ張らないような位置取りと、見落としのないように隈なく確認する力はよく鍛えられたようだな。
おかげで素材回収に体力を消費する事も少なく、ダンジョン初日の動きは上々ではなかろうか。
成果の一部はこうして焚火によく炙られているお肉となった。
街からいくつもの店がダンジョン付近へ出店してくれているおかげもあって快適な野営を送れている。
「お前、ハンクと同じとこ出身か?」
「そ、そうです……」
「ふーん、エルフにしては珍しい格闘系のようだが……もうちょい動けねぇかおい」
「うぅ……」
「まあまあ、まだ彼とは組んで初日ですしパーティの動きを合わせるのもすぐには出来ませんよ」
何かとフラーウを突きにかかるミルルさんだが、ここはなんとか彼をフォローしなくては。
どんどん彼の心が沈んでいくのは見てとれる。明日以降に差し掛からなければよいのだが。
「あたしはできてんだろ~?」
「貴方は先陣切ってただけじゃないですか!」
「違ぇーし! ちゃんと動き合わせてたっつーの!」
痛い痛いっ、コップをぐりぐり頬に押し付けないでっ。
「それになあ、お前は細い! ちゃんと肉を食え!」
「そろそろ食べ頃でしょうか」
ハスは速やかに肉を切り分けていき、彼女がリュックから取り出すはいくつもの調味料。
それらを振りかけていくとこの場には食欲そそる香辛料と肉のほどよく融合した香りが漂っていく。
「さあ食べようぜ!」
いつだかクオン達と食べた酒屋の肉だ、出張してきてくれているのはとてもありがたかった。
皆が食べる前に祈りを捧げ、俺も後れを取りながらも構えだけはしておく。
王女は仮面の鼻の部分を押すと、下半分部分が左右に分かれて折りたたまれていく。
どうやら仮面に改良を加えたようだ。ロボットの変形みたいでかっこいいなおい。
「お、お前! なんかすごいな!」
「えっ? 何がですか?」
「その仮面だよ!」
「ああ、これですか。鼻に魔力石を埋め込んでおりまして、魔力石に微弱の魔力を直接流しこむとこうして開閉できるように細工をいたしましたの」
俺達は思わず感嘆の声をあげた。
王女は満更でもないようで、何度か開閉してみせた。
「すげー! つーかなんで顔隠してんだ? 別に傷があるわけでもねーだろ?」
「あ、いや……その、色々な事情が……」
「色々な事情?」
「――そ、そういえばミルルさんの風撃一貫『ウィンドウスピア』って固有魔法ですか?」
ここはあまり深くは詮索させたくはない。
咄嗟に話題を変えつつ、俺は彼女のコップに酒を注ぎ、そろそろ焼け頃である芋も皿へと乗せた。
「ん? ああそうだぜ、元々風属性の適性があったんだが修練を積み重ねてたらある日発現したんだ」
「すごかったですよね、なんでも削るような威力で」
「ふふん、そうだろ~?」
よし、話題逸らしは成功だ。
そうして彼女にちょいちょい酒を注ぎこんで陽気に世間話をさせて、最終的にミルルさんは眠ってしまった。
彼女はテントへ運ぶとしよう。明日もこの調子なのかねぇ。
稼ぎは中々のものだった。
拳大の魔力石は一つにつき金貨1枚で取引された。
龍の素材と同じ金額となると、これくらいの魔力石は意外と貴重なのだろう。
また懐が厚くなってしまう。
最近はハスのために、ギルドでは銀行機関もあるのでハス貯金と名付けて蓄えを地道にしているのだが、貯蓄は順調どころかペースが速すぎないか? というくらいに増えていっている。
ハスもハスで必要なもの以外は何も買わないもんだからこれまた貯蓄が増えていくばかりだ。
俺名義での貯金もしてはいるがどうせ死んだら金は使えないのだから、定期的に何かでぱーっと使おうと思う。
ダンジョン周辺での設備も夜にはすっかり整っており、もはや一つの村みたいな状態になっていた。
明日もダンジョンへ潜る冒険者用のテントがいくつも張られてテント村のようになっている。
俺達もその中に混ざるとしようじゃないの。
中には一旦街に戻る冒険者もいるようで、主に今日一日でダンジョン探索は無理だと判断した者や、一定の成果を上げて満足した者、ダンジョン以外に抱えている依頼や受けたい依頼がある者などだ。
聖遺物は未だに見つかっておらず、聖遺物目的の冒険者は明日も朝一番にダンジョンへと潜るべくすでに就寝準備をしている者もいる。
殊勝な心掛けだ、見つかる事を祈るよ。
夜の森には魔力石照明によってまるで昼間のように明るく、酒を飲みかわす者達の笑い声が所々から聞こえる。
鉄製の焚火台を借り入れができるため、魔力石照明以外に見ていて落ち着く焚火の光がいくつも作られ、俺達もそんな火を囲っている。
その中で、高らかに笑う女性が俺達の輪に入っていた。
「さー飲めぇ!」
「いただきます……」
まったくどうしてこうなってしまったのか。
俺のパーティは別にこれといった方針なんてもんも決まってないし、結成して産声すら上げたのか分からんくらいに出来立てほやほやだったのに、騒がしいのが混ざってしまった。
「ったくあいつらめ、勝手にパーティ解散だなんてくそみてぇな奴らだったぜ! なあシマヅ、そう思わねぇか!」
「は、はあ……」
完全に絡み酒である。
会社には一人くらいいるよねこういう人、酒が入ったら隣の人の肩に手をまわしてくるの。
……ただ、左腕に伝わる柔らかい感触は、悪くはない。
胸のサイズも白金級ですなあ。あー我ながらセクハラじじぃ的な思考。
「まーいいけどよあんな奴ら! しかしギルドもやるねぇ、短時間でこんなに居心地のいいもん作るとはよお」
「労働者の他に、ダンジョンに挑戦できないと判断した冒険者へ国がギルドを通して依頼を出しているのでしょう」
「ふーん、それで何人か見た顔も作業していたわけかい。かっ、やるねえ」
「人員確保に加えて警備の強化にも繋がるので冒険者は貴重です。それとこの付近は元々開拓候補地という事もあったのでこのまま開拓を進めていくと思われます」
「仮面女、あんた詳しいわね」
「そ、それほどでもっ」
ミルルさん、実はこの方、王女なんですよ。
心の中でそう告白しておく。
「そーだ、お前、八角形」
「はい?」
「ボード見せろ!」
ぐりんとこちらを向いたと思いきや、強要された。
「まあいいですけど」
「意外とすんなり見せるんだな」
「減るもんじゃないですし」
ボードを見せてやると彼女はほほーと声を上げてはじろじろと見て酒をぐびっと飲み干した。
飲むペースが早く彼女の頬もどんどん赤らんでいく。
「固有魔法もいくつかあんだな。波紋も広く濃い……魔力量はすげえって事か。途中の波紋も縮んだりしていないあたりからしてまだまだ成長するっぽいなお前……バケモンか?」
「一応、人間です」
……我ながら、胸を張っては答えられない回答だ。
果たして頭を吹っ飛ばされても、高所から飛び降りても、龍に体を消し炭にされても再生する人間が、たとえ魔法が存在するこの世界であっても人間と呼べる枠に自分は収まっているのだろうか。
――不死者。
言い伝えもあってそんな単語で終えられるものであるが、内容的には簡単に終えられるほどのものではない。
「あたしのは六角形でね。まあなんとも見栄えはねぇもんだよ」
「六角形ってだけですごいじゃないですか」
「八角形に言われてもねえ。仮面女とガキんちょは?」
「私は……六角形です」
「はっ!? マジか!? お前新人だよな!?」
瞠目しつつ酒をつぎ足すミルルさん。
その酒のペースにこちらが瞠目してしまう。
王女は発言の証明をすべく自身のボードを開いてみせた。俺も王女のボードを見るのは初めてだ。
……というか、今ガルフスディア国民の中でも我々は恐ろしく貴重なものを見ているのではないだろうか。
「おー、マジで六角形だ。おいシマヅ、てめぇのパーティ、やべぇな!」
「いやはは……」
王女の六角形ボードは俺のと比べると模様には若干の違いがある。
彼女のは、滑らかな曲線が目立ち、まるでいくつもの花びらが広がっているかの模様で高貴を意識させたボードだ。
人によってボードも違うので、こういうのは見ていて興味深い。
「ぼ、僕は足を引っ張ってただけですが……」
「そういやそうだったな!」
「そんなきっぱり言わんでも」
見なよフラーウを。
すっかり肩を落として落ち込んじゃったじゃないか。
「ハイラアのほうがまだ役に立ったぜ。位置取りや素材回収は手慣れてやがる。三角形ボードでも意外と動けるんだな」
「シマヅ様のお供をしていると鍛えられますので」
今回、思った以上の稼ぎになったのは、道中にハスはいくつもの素材を回収してくれていたのが大きい。
やけに彼女の背負うリュックが膨らんでいるなと思ったら、俺達が見落としていたものは大体回収してくれていたのだ。
龍関連の依頼を何度も受けていたのもあって皆の足を引っ張らないような位置取りと、見落としのないように隈なく確認する力はよく鍛えられたようだな。
おかげで素材回収に体力を消費する事も少なく、ダンジョン初日の動きは上々ではなかろうか。
成果の一部はこうして焚火によく炙られているお肉となった。
街からいくつもの店がダンジョン付近へ出店してくれているおかげもあって快適な野営を送れている。
「お前、ハンクと同じとこ出身か?」
「そ、そうです……」
「ふーん、エルフにしては珍しい格闘系のようだが……もうちょい動けねぇかおい」
「うぅ……」
「まあまあ、まだ彼とは組んで初日ですしパーティの動きを合わせるのもすぐには出来ませんよ」
何かとフラーウを突きにかかるミルルさんだが、ここはなんとか彼をフォローしなくては。
どんどん彼の心が沈んでいくのは見てとれる。明日以降に差し掛からなければよいのだが。
「あたしはできてんだろ~?」
「貴方は先陣切ってただけじゃないですか!」
「違ぇーし! ちゃんと動き合わせてたっつーの!」
痛い痛いっ、コップをぐりぐり頬に押し付けないでっ。
「それになあ、お前は細い! ちゃんと肉を食え!」
「そろそろ食べ頃でしょうか」
ハスは速やかに肉を切り分けていき、彼女がリュックから取り出すはいくつもの調味料。
それらを振りかけていくとこの場には食欲そそる香辛料と肉のほどよく融合した香りが漂っていく。
「さあ食べようぜ!」
いつだかクオン達と食べた酒屋の肉だ、出張してきてくれているのはとてもありがたかった。
皆が食べる前に祈りを捧げ、俺も後れを取りながらも構えだけはしておく。
王女は仮面の鼻の部分を押すと、下半分部分が左右に分かれて折りたたまれていく。
どうやら仮面に改良を加えたようだ。ロボットの変形みたいでかっこいいなおい。
「お、お前! なんかすごいな!」
「えっ? 何がですか?」
「その仮面だよ!」
「ああ、これですか。鼻に魔力石を埋め込んでおりまして、魔力石に微弱の魔力を直接流しこむとこうして開閉できるように細工をいたしましたの」
俺達は思わず感嘆の声をあげた。
王女は満更でもないようで、何度か開閉してみせた。
「すげー! つーかなんで顔隠してんだ? 別に傷があるわけでもねーだろ?」
「あ、いや……その、色々な事情が……」
「色々な事情?」
「――そ、そういえばミルルさんの風撃一貫『ウィンドウスピア』って固有魔法ですか?」
ここはあまり深くは詮索させたくはない。
咄嗟に話題を変えつつ、俺は彼女のコップに酒を注ぎ、そろそろ焼け頃である芋も皿へと乗せた。
「ん? ああそうだぜ、元々風属性の適性があったんだが修練を積み重ねてたらある日発現したんだ」
「すごかったですよね、なんでも削るような威力で」
「ふふん、そうだろ~?」
よし、話題逸らしは成功だ。
そうして彼女にちょいちょい酒を注ぎこんで陽気に世間話をさせて、最終的にミルルさんは眠ってしまった。
彼女はテントへ運ぶとしよう。明日もこの調子なのかねぇ。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる