30 / 34
030 発見
しおりを挟む
「準備も整った事だし――先ずは、ミスタースミスで床をぶち抜いてくれ!」
「やって、ミスタースミス」
凛ちゃんが呟くと、ミスタースミスは右手を巨大化させて思い切り床へと叩きこんだ。
床は容易く崩壊していく。
「おぉあ!?」
その衝撃は空気を震わせ、床が砕けては亀裂がラトタタの足元まで走っていった。
ミスタースミスは、床に壁と攻撃を更に加えていく。不安定になっていく足元に危機を察知して身構えるラトタタ――通路は瞬く間に破壊されていく。
俺達の足元もぐらついて崩れていくがその瞬間に俺達の足元にはミスタースミスによって床が作られて落下は免れた。
計画通りだ。
「どう?」
「流石だよ凛ちゃん!」
「ふふん」
嬉しそう。無表情ではあるけど、そこはかとなく。
「くそがぁあ!」
ラトタタは辛うじて天井から垂れ下がったケーブルに掴まって難を逃れていた。
異能を使って再び攻撃をしようとしてくるが、俺はすぐにこの球体の影を彼女へと放り投げた。
「な、なんだこれ!」
「目は閉じておいたほうがいいよ!」
「何ぃ……?」
ミスタースミスの手元から離れた球体はゆっくりとほころんでいく。
となれば当然、中に噴射した殺虫剤も外に出ていく。
「にぎゃぁぁぁぁあ!!」
鼻を両手で覆うラトタタ。
ケーブルは掴んでおかなくていいのかな?
「あっ」
そんな切ない声を漏らして、彼女は落下していった。
様々な物を巻き込む派手な落下音だった。
彼女の安否を確認したかったが、その前に影の床が伸びて視界を阻んだ。
「心配する相手が、違う」
「そ、そうだよね!」
余計な心配というものだな、これは。
床を解けば俺達を追う道も絶たれる。そう簡単に追ってはこれまいが、かといって余裕があるわけでもない、先を急ごう。
「って凛ちゃん、鼻血出てるよ!」
「連続して異能を使うのは……キツい」
「ごめん、負担を掛けた……」
「いい」
ここへきて凛ちゃんは連続して異能を使い続けている。
更に今はミスタースミスをずっと出現させてフル稼働状態を継続しているために重りを乗せられている動いているようなものだろう。
凛ちゃんは袖で鼻血を拭い、気合を入れているのか深く深呼吸をした。
「大丈夫?」
「問題ない」
先へと進むと非常階段への扉へ突き当たった。
他の通路はどこも棚と机で塞がれている、進むべきはこの扉で良さそうだ。
「罠は……ない。一度能力を解除する」
「少しでも力は温存しないとね」
所々塗装が剥げて錆の目立つ鉄骨階段は一歩踏み込む度にざりっとこれまた塗装がはがれていき、嫌な想像が脳裏を過ぎる。
下を見るとその想像は増幅、意識は上に向けよう。
「誰か上に行ったような跡がある」
「本当だ、錆付いた階段を歩くのは嫌だったのかな?」
上へ――最上階への階段は軽く錆が左右へどけられており、足でさっとよせた姿が思い浮かぶ。
「自分達は上にいるっていう、目印かも」
「それもありえるか」
汗ばんだ額や熱を帯びた体を風が心地よく撫でてくれて、上の階へ到着する頃には程よい清涼感を得られた。
もう少し風に当たってはいたいが今は時間が惜しい。
「開ける」
「いつでもどうぞ」
こうして先の分からぬ状態で扉を開けるというのは、心臓がきゅーっと締め付けられるような気分になる。
扉は悲鳴のような軋む音を立てながらもなんとか開き、慎重さを乗せた重い足取りで中に入る。
先ほどの戦闘のせいか、床の亀裂がこれまた目立つな。
「治世は、この先か……」
「警戒」
「そうだね、警戒しておこう」
最上階はこれまたごちゃごちゃと乱雑さが見られる空間だった。
廊下の左右には電源の入っていない謎の電子機器がそこかしこに積み重ねられており、所によっては移動するにも窮屈を強いられた。
足元にはいくつもケーブルが通っており、ただでさえ薄暗いのに波を打ってるケーブルがあって足を取られそうになる。
物陰が多く潜むには十分だ、委員長が隠れて後ろからぐさっ――という展開は勘弁してもらいたいものだな。
俺が刺されるのは展開が変更される前の話だから、大丈夫……だよな? 一応後ろにも意識は向けておこう。
「瓦礫や妙な機械ばかり」
「異能教のちょっとした実験室みたいなものさ。異能に関する装置もどこかにあるはずだ」
その装置こそ、特異を取り出して保存できるものだ。
「治世たんを助けて、ついでにその装置を壊す」
「すんなりといけばいいけどね」
けど展開的に何かトラブルの一つでもぶつけてきそうだ。
うまくいっている流れで壁となる展開を作るものだからね。俺なら……治世を見つけて安心したところを――ってとこかな。
慎重に先へと進んでいく。
今のところは罠という罠もない。歩きづらいには変わりないが。
「ん? あのカーテンの先かな?」
「いかにもって感じ」
まるでトンネルを模しているかのように機械類が積み重ねられており、その先は誘っているかのようにカーテンが靡いていた。
何度も行き来されたのもあってかカーテンは所々磨り減って透けて見え、奥に誰か倒れているのが確認できる。
ふと脳裏を過ぎるは、先輩が言っていたあの言葉。
――そうだなあ……悲劇でも取り入れようか。
「治世、かな……?」
「罠は……なさそう」
周囲の安全を確認し、しかし油断はせずに前進する。
「治世!」
カーテンを過ぎてすぐさま呼びかけた。
もしかしてもう悲劇は成立してしまったのだろうか……そう思ったが、
「……ん」
意識は朦朧としてはいるが俺の声に反応してくれた。
「ああ、よかった、本当に……」
今すぐにでも彼女を抱きしめてやりたいけれど状況が状況だ、我慢しよう。
手足は縄で拘束されており、ミスタースミスがすぐに縄を切ってくれた。
「…………文弥?」
「大丈夫? 怪我はな――いだだだだだ!」
治世、何故に頬を抓ってくるんだい?
「どうして……どうして来たの!」
「えっ、き、きみを助けるために……」
「そんな事、頼んでないわ!」
そんな切り出し方をしてくるんじゃないだろうかと予想はできていたが、予想外の圧力に俺は思わず縮こまった。
「あら……凛までいるの」
「……っす」
うーん、素直じゃないなあ。
もっと喜べばいいのに。
「まあいいわ! とりあえず絞める!」
「ぐぇぇ! 首絞めないで!」
早いとこここから移動したいんだけどキレ散らかしてる治世が落ち着くまで待とう。
「はぁ……状況は?」
「下の階でラトタタと接触して、一応撃退したよ。委員長はどこにいるのか分からないけど、近くにいる……かも?」
「美耶子さんは何処にいるの?」
「ここに入る時に会ったよ、外にいる」
「……揉めたでしょ」
「ま、まあ……ほんの、ちょっと?」
治世は全身の力みを解くかのような深い溜息をついた後に、瞳を閉じて深呼吸をした。
状況整理中、かな?
「馬鹿な事をしたわね。私を助けるより切り捨てて異能教を叩く、これが最善の手でしょう?」
こういう時は主人公らしい台詞を言ってヒロインの好感度を高めるべきか。
俺には君が大切だから、とか最善の手は君を助ける事だぜ、なんて言葉を並べたらどう反応するのだろう。
「聞いてるの?」
「あ、はい、聞いてます。すみません」
うん、駄目だ。
不機嫌そうに腕を組んで眉間に深いしわを刻んでいる時点で彼女はきっと、照れるどころか多分、多分? いいやきっと、きっと? そりゃもう絶対――ああ、絶対にキレる。
「ちっ……私とした事が、大きなヘマをしたものだわ。原稿に夢中で……ええ、焦りもあったわね」
「何があったんだい?」
「後ろに気付かず薬を嗅がされて意識を失ったの。何よ、私の失態を聞いて嬉しい?」
「い、いや、そんな事は……」
「ふんっ、大ヘマもいいとこよ」
「そんなに自分を責めないで」
「……そうね。あの原稿にはお前が狙われていると書いてあったものだから焦ったのだし、これはお前のせいね」
「俺のせいになるかぁ」
「冗談よ、もう少し私が冷静に対処すべきだったわ」
「ちなみにあの原稿なんだけど、委員長が用意した偽物だったんだ」
「ちっ……やってくれたわね。次会ったらただじゃおかないわ」
指の骨を鳴らして内なる殺意を育む治世。
どうかお手柔らかに、と願ってもそれは叶わないだろう。
「っす」
凛ちゃんも治世と同じく指の骨を鳴らしていた。治世と違って迫力がやや無し。
「治世た……治世の、異能って薬は効くの?」
「ええ、私の異能は損傷には発揮されるけど、薬にはほとんど駄目ね。軽い緩和程度でしかないわ。鍛錬すれば耐性が上がるかもしれないけどね」
「そう」
どの異能もそれなりに何かしら弱点はつけているんだぜ。
そういうの、大事な設定だよね。
「やって、ミスタースミス」
凛ちゃんが呟くと、ミスタースミスは右手を巨大化させて思い切り床へと叩きこんだ。
床は容易く崩壊していく。
「おぉあ!?」
その衝撃は空気を震わせ、床が砕けては亀裂がラトタタの足元まで走っていった。
ミスタースミスは、床に壁と攻撃を更に加えていく。不安定になっていく足元に危機を察知して身構えるラトタタ――通路は瞬く間に破壊されていく。
俺達の足元もぐらついて崩れていくがその瞬間に俺達の足元にはミスタースミスによって床が作られて落下は免れた。
計画通りだ。
「どう?」
「流石だよ凛ちゃん!」
「ふふん」
嬉しそう。無表情ではあるけど、そこはかとなく。
「くそがぁあ!」
ラトタタは辛うじて天井から垂れ下がったケーブルに掴まって難を逃れていた。
異能を使って再び攻撃をしようとしてくるが、俺はすぐにこの球体の影を彼女へと放り投げた。
「な、なんだこれ!」
「目は閉じておいたほうがいいよ!」
「何ぃ……?」
ミスタースミスの手元から離れた球体はゆっくりとほころんでいく。
となれば当然、中に噴射した殺虫剤も外に出ていく。
「にぎゃぁぁぁぁあ!!」
鼻を両手で覆うラトタタ。
ケーブルは掴んでおかなくていいのかな?
「あっ」
そんな切ない声を漏らして、彼女は落下していった。
様々な物を巻き込む派手な落下音だった。
彼女の安否を確認したかったが、その前に影の床が伸びて視界を阻んだ。
「心配する相手が、違う」
「そ、そうだよね!」
余計な心配というものだな、これは。
床を解けば俺達を追う道も絶たれる。そう簡単に追ってはこれまいが、かといって余裕があるわけでもない、先を急ごう。
「って凛ちゃん、鼻血出てるよ!」
「連続して異能を使うのは……キツい」
「ごめん、負担を掛けた……」
「いい」
ここへきて凛ちゃんは連続して異能を使い続けている。
更に今はミスタースミスをずっと出現させてフル稼働状態を継続しているために重りを乗せられている動いているようなものだろう。
凛ちゃんは袖で鼻血を拭い、気合を入れているのか深く深呼吸をした。
「大丈夫?」
「問題ない」
先へと進むと非常階段への扉へ突き当たった。
他の通路はどこも棚と机で塞がれている、進むべきはこの扉で良さそうだ。
「罠は……ない。一度能力を解除する」
「少しでも力は温存しないとね」
所々塗装が剥げて錆の目立つ鉄骨階段は一歩踏み込む度にざりっとこれまた塗装がはがれていき、嫌な想像が脳裏を過ぎる。
下を見るとその想像は増幅、意識は上に向けよう。
「誰か上に行ったような跡がある」
「本当だ、錆付いた階段を歩くのは嫌だったのかな?」
上へ――最上階への階段は軽く錆が左右へどけられており、足でさっとよせた姿が思い浮かぶ。
「自分達は上にいるっていう、目印かも」
「それもありえるか」
汗ばんだ額や熱を帯びた体を風が心地よく撫でてくれて、上の階へ到着する頃には程よい清涼感を得られた。
もう少し風に当たってはいたいが今は時間が惜しい。
「開ける」
「いつでもどうぞ」
こうして先の分からぬ状態で扉を開けるというのは、心臓がきゅーっと締め付けられるような気分になる。
扉は悲鳴のような軋む音を立てながらもなんとか開き、慎重さを乗せた重い足取りで中に入る。
先ほどの戦闘のせいか、床の亀裂がこれまた目立つな。
「治世は、この先か……」
「警戒」
「そうだね、警戒しておこう」
最上階はこれまたごちゃごちゃと乱雑さが見られる空間だった。
廊下の左右には電源の入っていない謎の電子機器がそこかしこに積み重ねられており、所によっては移動するにも窮屈を強いられた。
足元にはいくつもケーブルが通っており、ただでさえ薄暗いのに波を打ってるケーブルがあって足を取られそうになる。
物陰が多く潜むには十分だ、委員長が隠れて後ろからぐさっ――という展開は勘弁してもらいたいものだな。
俺が刺されるのは展開が変更される前の話だから、大丈夫……だよな? 一応後ろにも意識は向けておこう。
「瓦礫や妙な機械ばかり」
「異能教のちょっとした実験室みたいなものさ。異能に関する装置もどこかにあるはずだ」
その装置こそ、特異を取り出して保存できるものだ。
「治世たんを助けて、ついでにその装置を壊す」
「すんなりといけばいいけどね」
けど展開的に何かトラブルの一つでもぶつけてきそうだ。
うまくいっている流れで壁となる展開を作るものだからね。俺なら……治世を見つけて安心したところを――ってとこかな。
慎重に先へと進んでいく。
今のところは罠という罠もない。歩きづらいには変わりないが。
「ん? あのカーテンの先かな?」
「いかにもって感じ」
まるでトンネルを模しているかのように機械類が積み重ねられており、その先は誘っているかのようにカーテンが靡いていた。
何度も行き来されたのもあってかカーテンは所々磨り減って透けて見え、奥に誰か倒れているのが確認できる。
ふと脳裏を過ぎるは、先輩が言っていたあの言葉。
――そうだなあ……悲劇でも取り入れようか。
「治世、かな……?」
「罠は……なさそう」
周囲の安全を確認し、しかし油断はせずに前進する。
「治世!」
カーテンを過ぎてすぐさま呼びかけた。
もしかしてもう悲劇は成立してしまったのだろうか……そう思ったが、
「……ん」
意識は朦朧としてはいるが俺の声に反応してくれた。
「ああ、よかった、本当に……」
今すぐにでも彼女を抱きしめてやりたいけれど状況が状況だ、我慢しよう。
手足は縄で拘束されており、ミスタースミスがすぐに縄を切ってくれた。
「…………文弥?」
「大丈夫? 怪我はな――いだだだだだ!」
治世、何故に頬を抓ってくるんだい?
「どうして……どうして来たの!」
「えっ、き、きみを助けるために……」
「そんな事、頼んでないわ!」
そんな切り出し方をしてくるんじゃないだろうかと予想はできていたが、予想外の圧力に俺は思わず縮こまった。
「あら……凛までいるの」
「……っす」
うーん、素直じゃないなあ。
もっと喜べばいいのに。
「まあいいわ! とりあえず絞める!」
「ぐぇぇ! 首絞めないで!」
早いとこここから移動したいんだけどキレ散らかしてる治世が落ち着くまで待とう。
「はぁ……状況は?」
「下の階でラトタタと接触して、一応撃退したよ。委員長はどこにいるのか分からないけど、近くにいる……かも?」
「美耶子さんは何処にいるの?」
「ここに入る時に会ったよ、外にいる」
「……揉めたでしょ」
「ま、まあ……ほんの、ちょっと?」
治世は全身の力みを解くかのような深い溜息をついた後に、瞳を閉じて深呼吸をした。
状況整理中、かな?
「馬鹿な事をしたわね。私を助けるより切り捨てて異能教を叩く、これが最善の手でしょう?」
こういう時は主人公らしい台詞を言ってヒロインの好感度を高めるべきか。
俺には君が大切だから、とか最善の手は君を助ける事だぜ、なんて言葉を並べたらどう反応するのだろう。
「聞いてるの?」
「あ、はい、聞いてます。すみません」
うん、駄目だ。
不機嫌そうに腕を組んで眉間に深いしわを刻んでいる時点で彼女はきっと、照れるどころか多分、多分? いいやきっと、きっと? そりゃもう絶対――ああ、絶対にキレる。
「ちっ……私とした事が、大きなヘマをしたものだわ。原稿に夢中で……ええ、焦りもあったわね」
「何があったんだい?」
「後ろに気付かず薬を嗅がされて意識を失ったの。何よ、私の失態を聞いて嬉しい?」
「い、いや、そんな事は……」
「ふんっ、大ヘマもいいとこよ」
「そんなに自分を責めないで」
「……そうね。あの原稿にはお前が狙われていると書いてあったものだから焦ったのだし、これはお前のせいね」
「俺のせいになるかぁ」
「冗談よ、もう少し私が冷静に対処すべきだったわ」
「ちなみにあの原稿なんだけど、委員長が用意した偽物だったんだ」
「ちっ……やってくれたわね。次会ったらただじゃおかないわ」
指の骨を鳴らして内なる殺意を育む治世。
どうかお手柔らかに、と願ってもそれは叶わないだろう。
「っす」
凛ちゃんも治世と同じく指の骨を鳴らしていた。治世と違って迫力がやや無し。
「治世た……治世の、異能って薬は効くの?」
「ええ、私の異能は損傷には発揮されるけど、薬にはほとんど駄目ね。軽い緩和程度でしかないわ。鍛錬すれば耐性が上がるかもしれないけどね」
「そう」
どの異能もそれなりに何かしら弱点はつけているんだぜ。
そういうの、大事な設定だよね。
0
あなたにおすすめの小説
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
断罪されそうになった侯爵令嬢、頭のおかしい友人のおかげで冤罪だと証明されるが二重の意味で周囲から同情される。
あの時削ぎ落とした欲
恋愛
学園の卒業パーティで婚約者のお気に入りを苛めたと身に覚えの無いことで断罪されかける侯爵令嬢エリス。
その断罪劇に乱入してきたのはエリスの友人である男爵令嬢ニナだった。彼女の片手には骨付き肉が握られていた。
幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
遊鷹太
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる