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第21話 乙女心覚醒
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地獄イベントが終了後、メインコンテストの結果発表が行われた。
結果は男子の優勝者がルークで、女子の優勝者は、ジュリルであった。
その時、私とトウマは舞台裏で膝を抱え落ち込んでいた。
それをレオンが、少し困った顔で見つめていた。
私はまた、完全に勢いでとんでもない事をしてしまったと、再び反省会を開いていた。
一方トウマはと言うと、何故か心臓の胸を抑えて独り言を言っていた。
「なっ、何なんだよ、この胸の高鳴りは…ステージ立ったからか? それとも、女装してみんなの前に出た羞恥心からか? もしかして、クリスに額キッスをされたからか? …いやいや、最後のはないだろ。ないない……ないよな?」
そこへルークがやって来て、何か話し掛けてく来るが、私たちは完全に自分の世界に入っていたので、声は聞こえていなかった。
ルークが私たちの状態を見て、ため息をついているとレオンが話しかけた。
「今彼らに話し掛けても、ダメだと思うよ。色々あるみたいだし」
「そうみたいだな。で、お前は誰だ? 見た事ない顔だが」
「僕は最近転入して来た、レオン・オールド。寮は、ダイモン寮だったかな。まだ曖昧でね。ひとまず、これからよろしく」
レオンが手を差し出すが、ルークはその手を握らず、そうかと一言だけ言うと立ち去って行った。
差し出した手を、レオンはゆっくり下げた。
「そっか。ああ言う人もこの学院には、いるんだね」
数分後、私の気持ちの整理が終わり、立ち上がる。
真横には、少し距離を開けた状態でトウマが何かぶつぶつと何かを言っていた。
そこにレオンが声を掛けて来て、状況を教えてもらった。
ひとまず寮へと帰る事を決めたので、トウマに近付き声を掛けた。
「トウマ、俺は一度寮に帰るけど、お前も帰るだろ?」
「ふぇっ!? く、くく、く、クリス。な、何だよ、どうしたんだよ」
トウマは突然立ち上がり、動揺した口調で私と距離を取る。
訳が分からない行動に首を傾げたが、もう一度要件を伝えると、一緒に戻ると言ってレオンも一緒にコンテスト会場を後にした。
レオンは寮が違うので、途中まで一緒に戻ったが別れた。
それからはトウマと二人きりなのだが、いつもならワイワイと話しながら帰るイメージだが、何故か今日は一定の距離を保ったまま、私の方をちらちらと見て来ていた。
私は少しおかしなトウマを見て、どうしたのかと聞いたかが、本人は何でもないという一点張りで、状況が何も変わらなかった。
はぁ~、何かトウマの視線が気になるし、雰囲気も違うし、どうしたんだよあいつは…
私はトウマの視線を気にしながらも、そのまま寮へと戻った。
寮に戻ると、トウマに先に自室で着替えるからと伝えると、トウマは先に食堂へと向かった。
食堂へに着くととトウマは、椅子に座り机に突っ伏した。
そこへアルジュがやって来て、話し掛けるも、トウマは自分のおでこを触りながら上の空だった。
それを見てアルジュは、地獄イベントにやられたと思い、そっとしておくかと言いながら食堂から立ち去った。
一人女装姿で残ったトウマの元に、アルジュと入れ替わる様にモーガンが背後から現れた。
「おや、何やら薄ピンク色の魔力が見えますね…もしや色恋事ですか?」
「そうなのかもしんねぇ…」
「でも、女子生徒たちを見た時の色合いに似てますし、少し違うとも言えますね。また、見た事ない魔力ですね」
「あ~そうなのか……って、誰だよ!? ん、何だ、モーガンか」
モーガンの存在に気付いたトウマは、勢いよく振り返るが、モーガンだと気付き再び机に突っ伏した。
だが、直ぐに起き上がりモーガンの両手を握った。
「確かお前、占いとか出来たよな? ちょっと、俺を占ってくれないか?」
「少し勝手にやっていましたが、そこまで言うのならもう一度見ましょう」
そしてトウマの正面にモーガンが座り、右手でいつもの輪っかを作ると右目に当て、トウマを見た。
「先ほども言いましたが、色恋に見る魔力が見えます。ですが、女性に良く見られる魔力で、男性で見たことはないですね」
「やっぱり、そうなのか? いや、その~何と言うか、まだ俺でも分からないが、もしかしたらって言うか、何と言うか~」
「自覚が出来ない恋なのですか? それとも、障害が多い恋とかですか?」
「そう、それだよ、例えるなら障害が多い恋! いや、まだそう決まったわけじゃないけど、そうなんだよ。もし、俺がその恋を選択したらどうなるとか分かるのか」
するとモーガンがじっくりトウマを見つめてから、答えた。
「結論から言うと、それは分かりませんが、貴方の頑張り次第ではよい結果の未来がうっすらと見えますね。それと何故か、貴方を邪魔する存在も見えます」
「邪魔する存在?」
モーガンは、そこで右目に当てていた手を外した。
「詳しくは私でも分かりません。ただ、私の意見を言わせていただけるなら、トウマ貴方の恋は、乙女心に近いです」
「おと、乙女心?」
「はい、よく女子生徒を占う際に出る結果に近いので、その結果を乙女心と私は称しているのです。もしかしたら、その衣装のせいもあるかもしれませんが、確実にそれは乙女心です!」
「そ、そうなのか? いや、あのモーガンが言うのなら間違いないのだろう! 何か急に、そんな感じがして来たわ! サンキューなモーガン!」
「いえいえ、お役に立てて良かったです。では、私はこれで」
モーガンはそのまま自室へと戻って行った。
「そうか、乙女心か。確かに恋は突然にやって来るって、何かでみたしな。そうか、これが恋! 恋なんだーー!」
トウマは一人で盛り上がり、机の上に立って自分を抱きしめた。
そこへ運悪く、寮生たちが帰って来た。
トウマを見つけ、意外と盛り上がって良かったと声を掛けようとした所で、衝撃な光景が目に入ったので、ゆっくりと退散していった。
その後も、トウマは訳の分からない事を叫び続けていた為、寮内ではトウマが女装して壊れたと噂になった。
そして最後には、女に飢えすぎておかしくなり、男に手を出すようになっているという噂に変化していったのだった。
結果は男子の優勝者がルークで、女子の優勝者は、ジュリルであった。
その時、私とトウマは舞台裏で膝を抱え落ち込んでいた。
それをレオンが、少し困った顔で見つめていた。
私はまた、完全に勢いでとんでもない事をしてしまったと、再び反省会を開いていた。
一方トウマはと言うと、何故か心臓の胸を抑えて独り言を言っていた。
「なっ、何なんだよ、この胸の高鳴りは…ステージ立ったからか? それとも、女装してみんなの前に出た羞恥心からか? もしかして、クリスに額キッスをされたからか? …いやいや、最後のはないだろ。ないない……ないよな?」
そこへルークがやって来て、何か話し掛けてく来るが、私たちは完全に自分の世界に入っていたので、声は聞こえていなかった。
ルークが私たちの状態を見て、ため息をついているとレオンが話しかけた。
「今彼らに話し掛けても、ダメだと思うよ。色々あるみたいだし」
「そうみたいだな。で、お前は誰だ? 見た事ない顔だが」
「僕は最近転入して来た、レオン・オールド。寮は、ダイモン寮だったかな。まだ曖昧でね。ひとまず、これからよろしく」
レオンが手を差し出すが、ルークはその手を握らず、そうかと一言だけ言うと立ち去って行った。
差し出した手を、レオンはゆっくり下げた。
「そっか。ああ言う人もこの学院には、いるんだね」
数分後、私の気持ちの整理が終わり、立ち上がる。
真横には、少し距離を開けた状態でトウマが何かぶつぶつと何かを言っていた。
そこにレオンが声を掛けて来て、状況を教えてもらった。
ひとまず寮へと帰る事を決めたので、トウマに近付き声を掛けた。
「トウマ、俺は一度寮に帰るけど、お前も帰るだろ?」
「ふぇっ!? く、くく、く、クリス。な、何だよ、どうしたんだよ」
トウマは突然立ち上がり、動揺した口調で私と距離を取る。
訳が分からない行動に首を傾げたが、もう一度要件を伝えると、一緒に戻ると言ってレオンも一緒にコンテスト会場を後にした。
レオンは寮が違うので、途中まで一緒に戻ったが別れた。
それからはトウマと二人きりなのだが、いつもならワイワイと話しながら帰るイメージだが、何故か今日は一定の距離を保ったまま、私の方をちらちらと見て来ていた。
私は少しおかしなトウマを見て、どうしたのかと聞いたかが、本人は何でもないという一点張りで、状況が何も変わらなかった。
はぁ~、何かトウマの視線が気になるし、雰囲気も違うし、どうしたんだよあいつは…
私はトウマの視線を気にしながらも、そのまま寮へと戻った。
寮に戻ると、トウマに先に自室で着替えるからと伝えると、トウマは先に食堂へと向かった。
食堂へに着くととトウマは、椅子に座り机に突っ伏した。
そこへアルジュがやって来て、話し掛けるも、トウマは自分のおでこを触りながら上の空だった。
それを見てアルジュは、地獄イベントにやられたと思い、そっとしておくかと言いながら食堂から立ち去った。
一人女装姿で残ったトウマの元に、アルジュと入れ替わる様にモーガンが背後から現れた。
「おや、何やら薄ピンク色の魔力が見えますね…もしや色恋事ですか?」
「そうなのかもしんねぇ…」
「でも、女子生徒たちを見た時の色合いに似てますし、少し違うとも言えますね。また、見た事ない魔力ですね」
「あ~そうなのか……って、誰だよ!? ん、何だ、モーガンか」
モーガンの存在に気付いたトウマは、勢いよく振り返るが、モーガンだと気付き再び机に突っ伏した。
だが、直ぐに起き上がりモーガンの両手を握った。
「確かお前、占いとか出来たよな? ちょっと、俺を占ってくれないか?」
「少し勝手にやっていましたが、そこまで言うのならもう一度見ましょう」
そしてトウマの正面にモーガンが座り、右手でいつもの輪っかを作ると右目に当て、トウマを見た。
「先ほども言いましたが、色恋に見る魔力が見えます。ですが、女性に良く見られる魔力で、男性で見たことはないですね」
「やっぱり、そうなのか? いや、その~何と言うか、まだ俺でも分からないが、もしかしたらって言うか、何と言うか~」
「自覚が出来ない恋なのですか? それとも、障害が多い恋とかですか?」
「そう、それだよ、例えるなら障害が多い恋! いや、まだそう決まったわけじゃないけど、そうなんだよ。もし、俺がその恋を選択したらどうなるとか分かるのか」
するとモーガンがじっくりトウマを見つめてから、答えた。
「結論から言うと、それは分かりませんが、貴方の頑張り次第ではよい結果の未来がうっすらと見えますね。それと何故か、貴方を邪魔する存在も見えます」
「邪魔する存在?」
モーガンは、そこで右目に当てていた手を外した。
「詳しくは私でも分かりません。ただ、私の意見を言わせていただけるなら、トウマ貴方の恋は、乙女心に近いです」
「おと、乙女心?」
「はい、よく女子生徒を占う際に出る結果に近いので、その結果を乙女心と私は称しているのです。もしかしたら、その衣装のせいもあるかもしれませんが、確実にそれは乙女心です!」
「そ、そうなのか? いや、あのモーガンが言うのなら間違いないのだろう! 何か急に、そんな感じがして来たわ! サンキューなモーガン!」
「いえいえ、お役に立てて良かったです。では、私はこれで」
モーガンはそのまま自室へと戻って行った。
「そうか、乙女心か。確かに恋は突然にやって来るって、何かでみたしな。そうか、これが恋! 恋なんだーー!」
トウマは一人で盛り上がり、机の上に立って自分を抱きしめた。
そこへ運悪く、寮生たちが帰って来た。
トウマを見つけ、意外と盛り上がって良かったと声を掛けようとした所で、衝撃な光景が目に入ったので、ゆっくりと退散していった。
その後も、トウマは訳の分からない事を叫び続けていた為、寮内ではトウマが女装して壊れたと噂になった。
そして最後には、女に飢えすぎておかしくなり、男に手を出すようになっているという噂に変化していったのだった。
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