45 / 564
第45話 命の判断
しおりを挟む
「どいう事だ……」
ガードルが目を丸くして、シンたちがいつからいなかったかを思い出そうとしていると、ガイルの方から岩を砕く音が聞こえそっちに意識を向けた。
すると巨大な狼の魔物たちが、ガイルの放った『バースト』で視界が煙に覆われており、その辺の岩を攻撃していた。
ガイルは、ガードルのいる壁側へ辿り着き、背を壁につけて座り込んでいた。
それを見て、ガードルはひとまずシンたちの事を考えるのは止め、目の前の魔物から、どう2人と逃げられるかを考えると、ガードルはバックに両手を突っ込み何かを探し当てる。
手につかみ取り出したものは、臭いで撃退と書かれている2つの筒であった。
ガードルは、それを1つずつ巨大な狼の魔物に向けて投げ込むと、薄緑色の煙が巨大な狼の魔物を覆うと、煙の中から苦しそうなうめき声が聞こえ出す。
それを聞くとガードルは、直ぐに重症のクリスの元に駆け寄り、状態を確認した。
クリスの状態に戸惑う事なく、ガードルは失った血の量を目測で確認し、先に頭部の箇所を持ってきていた止血剤を使ってから、応急処置を行った。
その後すぐに、魔物に切り裂かれた箇所を確認するため、腹部の服をハサミで切り裂き、状態を確認すると顔から血の気が引いた。
「こ、これは……」
クリスの腹部の傷は、思っていたより深く膿み始めており、魔物の爪に何かが付着していたとしか思えない様な、むごい傷跡になっていた。
ひとまずガードルは、バックから綺麗なゴム手袋を取り出し、自身の手に取り付けクリスの傷跡を正確に確認すると、そこで微力ではあるが最近使えるようになった魔力治療を使用して応急処置を行った。
だが、本当に応急処置であるため、時間が経つと再び傷が開くため、急いで洞窟から出て教員に連絡しなければと判断していた。
ガードルは、クリスの応急処置を行いながら、ガイルを大声を呼び出した。
「ガイル! こっちに来てクリスの応急処置を手伝ってくれ!」
「なっ、俺だって怪我してるんだぞ!」
「分かってる! だけど、このままだと、クリスの命が危ないんだ! お前もクラスメイトを殺したくないだろ!」
「っ!!」
その言葉でガイルも、傷を負いながらもガードルの元にやって来た。
ガードルは巨大な狼の魔物の方をチラッと確認し、まだ時間は稼げると思い、ガイルのセンスを信じ魔力治療のやり方を教え、指示をだすと何とか使えたので、そのまま指示通りに応急処置を行い、クリスが負っていた傷の応急処置が全て完了する。
「よし、取りあえずここから出るぞ! 俺がクリスを背負う。お前は、これを使って先頭を行ってくれ」
「わ、分かった」
ガイルは、ガードルから小さな瓶を受けて取ると、魔力を流すように言われ、その通りにすると煙が出始め、洞窟内へと流れだした。
それは洞窟内から、一番近い出口に案内してくれる魔道具であり、それを使いガイルとクリスを背負ったガードルは、煙が流れる方に走り出した。
途中でガードルは息切れをして立ち止まるも、クリスの命がかかっていると言い聞かせ、体に鞭を打って、ガイルの後を追った。
ガイルはそんな姿を見て、代わるぞと言うが、ガードルはいいや代わる時間も惜しいんだと言って、洞窟を走り続けると遂に出口に辿り着く。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「…はぁ…おい、ガードル…はぁ…はぁ…これから、どうするん…だ……」
ガイルの言葉を聞き、ガードルはゆっくりとクリスを下ろし、バックから支給された信号弾を上空に向かって放った。
放った信号弾は、赤色で緊急事態を伝える物であった。
直後、ガードルはその場に膝から崩れ落ち、ガイルも大の字で寝転がっていた。
数分後、それに気付いた担当教員がやって来て、驚愕の表情を見せた。
「な、何があったんだ?」
「…んアぁ…詳しい事は…後にしますが、クリスが重症です…一刻も早くタツミ先生を…」
ガードルは、息切れしながらもクリスの事を報告すると、タイミングよくタツミ先生も到着する。
そして、クリスの状態を見て担当教員を突き飛ばして、近付き状況を確認し出した。
それを見て、ガードルもバックを持ち、応急処置した内容を後ろから伝えると、タツミ先生は小さく、これじゃ不十分だと呟いた。
ガードルはそれを聞き、自分の力不足だと自分を責めていると、タツミ先生は振り返った。
「だが、いい判断だ。さすがは、医師の卵と呼ばれているだけある。ガードル、軟膏剤の材料は持っているか?」
「は、はい。あります!」
タツミ先生は、ガードルの持っていた材料から膿みを取れる、軟膏剤を作りだし膿みを取り、傷の程度を手で触りながら確認した。
持ち合わせている物では、ガードルの行った応急処置を引き延ばす事しか出来ないと判断したが、タツミ先生は直ぐに処置を開始した。
処置を行いながら、立ち尽くしている担当教員に、キャンプ地に連絡して緊急治療を行う準備をするように怒鳴って伝える。
それを聞き、教員が連絡し終えると続々と教員たちが集まって来て、タツミ先生の指示の下、クリスを安全にキャンプ地に輸送し始めた。
残ったガードルとガイルは、担当教員に事情を説明していると、洞窟内から行方不明と伝えていたシンたちが現れた。
「シン! それに、ベンとマイクも無事だったか」
ベンとマイクは、付いて行った途中でシンがつまずき手を貸している間に、見失ってはぐれてしまったと聞き、ガードルは突然いなくなったのではないかったのかと思っていた。
そして後ろからシンが現れると、顔にあざや体にも傷が目立っていた。
確かにベンとマイクからの発言から、シンがつまずいて怪我したのではと思えたが、ただつまずいただけで出来る傷やあざではないと、ガードルは直ぐに分かった。
直ぐにシンの元に駆け寄り、大丈夫かと声を掛けて、応急処置を行いつつ小声で話し掛けた。
「彼らは、あぁ言ってるが、本当は何があったんだシン?」
するとシンは、ガードルの言葉に驚き一瞬目を見開くが、直ぐに目線をずらし首を横に振った。
それからも、何度か本当につまずいただけなのかとか、何もなかったのかと訊ねたが、シンからの反応は全て同じであった。
そして、担当教員たちに呼び出され、チームメンバーが揃った所で、再び今に至った経緯を全て話し始めた。
担当教員たちはその話を聞き、一度教員たちで話し合うと、1日目の合同合宿カリキュラムは一旦中止する事を決定したのだった。
ガードルが目を丸くして、シンたちがいつからいなかったかを思い出そうとしていると、ガイルの方から岩を砕く音が聞こえそっちに意識を向けた。
すると巨大な狼の魔物たちが、ガイルの放った『バースト』で視界が煙に覆われており、その辺の岩を攻撃していた。
ガイルは、ガードルのいる壁側へ辿り着き、背を壁につけて座り込んでいた。
それを見て、ガードルはひとまずシンたちの事を考えるのは止め、目の前の魔物から、どう2人と逃げられるかを考えると、ガードルはバックに両手を突っ込み何かを探し当てる。
手につかみ取り出したものは、臭いで撃退と書かれている2つの筒であった。
ガードルは、それを1つずつ巨大な狼の魔物に向けて投げ込むと、薄緑色の煙が巨大な狼の魔物を覆うと、煙の中から苦しそうなうめき声が聞こえ出す。
それを聞くとガードルは、直ぐに重症のクリスの元に駆け寄り、状態を確認した。
クリスの状態に戸惑う事なく、ガードルは失った血の量を目測で確認し、先に頭部の箇所を持ってきていた止血剤を使ってから、応急処置を行った。
その後すぐに、魔物に切り裂かれた箇所を確認するため、腹部の服をハサミで切り裂き、状態を確認すると顔から血の気が引いた。
「こ、これは……」
クリスの腹部の傷は、思っていたより深く膿み始めており、魔物の爪に何かが付着していたとしか思えない様な、むごい傷跡になっていた。
ひとまずガードルは、バックから綺麗なゴム手袋を取り出し、自身の手に取り付けクリスの傷跡を正確に確認すると、そこで微力ではあるが最近使えるようになった魔力治療を使用して応急処置を行った。
だが、本当に応急処置であるため、時間が経つと再び傷が開くため、急いで洞窟から出て教員に連絡しなければと判断していた。
ガードルは、クリスの応急処置を行いながら、ガイルを大声を呼び出した。
「ガイル! こっちに来てクリスの応急処置を手伝ってくれ!」
「なっ、俺だって怪我してるんだぞ!」
「分かってる! だけど、このままだと、クリスの命が危ないんだ! お前もクラスメイトを殺したくないだろ!」
「っ!!」
その言葉でガイルも、傷を負いながらもガードルの元にやって来た。
ガードルは巨大な狼の魔物の方をチラッと確認し、まだ時間は稼げると思い、ガイルのセンスを信じ魔力治療のやり方を教え、指示をだすと何とか使えたので、そのまま指示通りに応急処置を行い、クリスが負っていた傷の応急処置が全て完了する。
「よし、取りあえずここから出るぞ! 俺がクリスを背負う。お前は、これを使って先頭を行ってくれ」
「わ、分かった」
ガイルは、ガードルから小さな瓶を受けて取ると、魔力を流すように言われ、その通りにすると煙が出始め、洞窟内へと流れだした。
それは洞窟内から、一番近い出口に案内してくれる魔道具であり、それを使いガイルとクリスを背負ったガードルは、煙が流れる方に走り出した。
途中でガードルは息切れをして立ち止まるも、クリスの命がかかっていると言い聞かせ、体に鞭を打って、ガイルの後を追った。
ガイルはそんな姿を見て、代わるぞと言うが、ガードルはいいや代わる時間も惜しいんだと言って、洞窟を走り続けると遂に出口に辿り着く。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
「…はぁ…おい、ガードル…はぁ…はぁ…これから、どうするん…だ……」
ガイルの言葉を聞き、ガードルはゆっくりとクリスを下ろし、バックから支給された信号弾を上空に向かって放った。
放った信号弾は、赤色で緊急事態を伝える物であった。
直後、ガードルはその場に膝から崩れ落ち、ガイルも大の字で寝転がっていた。
数分後、それに気付いた担当教員がやって来て、驚愕の表情を見せた。
「な、何があったんだ?」
「…んアぁ…詳しい事は…後にしますが、クリスが重症です…一刻も早くタツミ先生を…」
ガードルは、息切れしながらもクリスの事を報告すると、タイミングよくタツミ先生も到着する。
そして、クリスの状態を見て担当教員を突き飛ばして、近付き状況を確認し出した。
それを見て、ガードルもバックを持ち、応急処置した内容を後ろから伝えると、タツミ先生は小さく、これじゃ不十分だと呟いた。
ガードルはそれを聞き、自分の力不足だと自分を責めていると、タツミ先生は振り返った。
「だが、いい判断だ。さすがは、医師の卵と呼ばれているだけある。ガードル、軟膏剤の材料は持っているか?」
「は、はい。あります!」
タツミ先生は、ガードルの持っていた材料から膿みを取れる、軟膏剤を作りだし膿みを取り、傷の程度を手で触りながら確認した。
持ち合わせている物では、ガードルの行った応急処置を引き延ばす事しか出来ないと判断したが、タツミ先生は直ぐに処置を開始した。
処置を行いながら、立ち尽くしている担当教員に、キャンプ地に連絡して緊急治療を行う準備をするように怒鳴って伝える。
それを聞き、教員が連絡し終えると続々と教員たちが集まって来て、タツミ先生の指示の下、クリスを安全にキャンプ地に輸送し始めた。
残ったガードルとガイルは、担当教員に事情を説明していると、洞窟内から行方不明と伝えていたシンたちが現れた。
「シン! それに、ベンとマイクも無事だったか」
ベンとマイクは、付いて行った途中でシンがつまずき手を貸している間に、見失ってはぐれてしまったと聞き、ガードルは突然いなくなったのではないかったのかと思っていた。
そして後ろからシンが現れると、顔にあざや体にも傷が目立っていた。
確かにベンとマイクからの発言から、シンがつまずいて怪我したのではと思えたが、ただつまずいただけで出来る傷やあざではないと、ガードルは直ぐに分かった。
直ぐにシンの元に駆け寄り、大丈夫かと声を掛けて、応急処置を行いつつ小声で話し掛けた。
「彼らは、あぁ言ってるが、本当は何があったんだシン?」
するとシンは、ガードルの言葉に驚き一瞬目を見開くが、直ぐに目線をずらし首を横に振った。
それからも、何度か本当につまずいただけなのかとか、何もなかったのかと訊ねたが、シンからの反応は全て同じであった。
そして、担当教員たちに呼び出され、チームメンバーが揃った所で、再び今に至った経緯を全て話し始めた。
担当教員たちはその話を聞き、一度教員たちで話し合うと、1日目の合同合宿カリキュラムは一旦中止する事を決定したのだった。
0
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
男女比8対1の異世界に転移しました、防御力はレベル1です
オレンジ方解石
恋愛
結婚式の最中に、夫に他の女と逃げられた花嫁、水瀬透子。
離婚届けを出す直前に事故で瀕死となった彼女は、異世界の女神から『妾と取り引きするなら、助けてやろう』と持ちかけられる。
異世界の《世界樹》の《種》を宿す《仮枝》となった透子は、女神の世界に連れて行かれ、二年を過ごすこととなった。
そこは男女比が8対1という偏った世界であり、女性が《四気神》と呼ばれる守護者に守られる世界。
女神とはぐれた透子は、そこで美形の青年、紅霞に助けられるが……。
※追記の追記を少し直しました。
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる