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第181話 アリス VS ジュリル
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試合開始の合図が鳴り響いた直後、私は瞬時に人型ゴーレムを2体創り出し、ジュリルの特徴を思い出す。
ジュリルが二代目月の魔女と言われる由縁は、圧倒的な魔力量と多彩な魔法使用者であるからだ。
学院ではあまり実際にジュリルが魔法などを使う機会を見れはしなかったが、実力的にはルークと同等、もしくはそれより上ではと言われている。
魔力の3つ同時使用はルークよりも先に出来ているし、魔力創造が特に得意なのは把握済みだが、それだけではジュリルには勝てない。
彼女は月の魔女を尊敬しているし、それに押し負けない様に日々努力をしている事も私は知っている。
天才だと周りの皆はジュリルの事を言うかもしれないし、その言葉だけで済ませようとするかもしれないが、私は目標に向かい絶えず努力して来たからこそ今の彼女があるのだと私は思っている。
だからこそ、ジュリルの強さには納得しているし挑む価値がある。
まずは、人型ゴーレムに武装させて接近戦を仕掛ける! ジュリルは基本的には接近戦はしない戦い方と言う過去の戦歴があるこそ、そこから攻める!
私が人型ゴーレムを創り終えて、そのまま武装を魔力創造で創り始めた時だった、ジュリルは私の想像を超える行動をとっていた。
ジュリルも私と同様に魔力創造でゴーレムを創造していたが、その数が違った。
私の人型ゴーレム2体に対して、ジュリルは狼型ゴーレムを10体創り出しており、更にはジュリルの左右の宙に魔法が展開され始めていた。
嘘でしょ……そこまでの事が今の一瞬で出来るなんて……
私はジュリルの凄さを改めて実感し、冷や汗をかいた。
その直後、ジュリルが上げた片手を私に向かって振り下ろすと、10体の狼型ゴーレムが一気に突撃するのと同時に『ブリザード』の魔法を2発放った。
まずはこの状況を切り抜けなければ!
私は咄嗟に目の前に地面から二重の壁を創り出し、突撃してくる狼型ゴーレムに対して『バースト』を範囲的に放つ。
すると先に私が創り出した壁に、ジュリルが放った魔法が直撃すると一瞬でその壁が凍りついた。
そして10体の狼型ゴーレムは4体が私の魔法で撃破したが、残りの狼型ゴーレムはそのまま凍り付いた壁を飛び越えて来て、その後ろに隠れている私に向かって飛び掛かって来た。
だが、既に私はその場にはおらず垂直状に飛び上がり、私の真下に集まった狼型ゴーレムに向かい『サンダーストライク』『インパクト』と間髪を開けずに放ち、撃破する。
私は壁を創り『バースト』の魔法を放った直後に、私の真下に向け魔力創造で地面を反り上げて、自分を投げ出して『ストーム』で更に上空へと自分を飛ばしたのだ。
そしてジュリルの狼型ゴーレムを撃破した直後、落下しながらジュリルに標的を定め魔法を放とうとしたが、ジュリルは私の行方を見失っておらず、ジュリルの方からも魔法を放とうとしている事が直ぐに理解出来た。
流石ジュリル、目くらましの意味も含めての魔法だったのに、既に私を目で追えてるなんてね。
にしても、このままじゃマズイな。
遠距離戦で魔法の打ち合いに持ち込まれると、完全に私の勝ち目はない。
魔法威力は基本的に魔力量に応じて変わる物で、私とジュリルでは圧倒的にジュリルの魔力量は高く、更に多彩な魔法を使いこなせると考えれば今は何とか出来ているが、いずれ私が押し負けるだろう。
どうにかして、ジュリルとの接近戦を持ち込まないといけないが、こっからどうするかが問題なんだよね。
私はそのまま『ロック』の魔法で岩塊をジュリルに放ち、着地の寸前に『ガスト』の魔法で一点集中させた突風で衝撃を和らげ着地する。
その頃ジュリルは、私が放った岩塊を打ち落とすかと思われたがジュリルは片腕を向かって来る岩塊に向けて振り抜いた。
「『ウイップ』」
岩塊はジュリルが振り抜いた腕の方へと何かに振り払われる様に吹き飛ばされる。
遠ざけて来たか。
そこは破壊する方を選んでくれた方が良かったが、少しでも時間が出来れば行けるはず!
私は着地と同時にジュリルに向かい走り始めたが、ジュリルは岩塊を弾いた直後もう片方の腕を私の方へと向けて来て口を開いた。
「『レッグホールド』」
ジュリルの魔法により、私の片足が地面に挟まれてしまい身動きが取れなくなってしまうと、そのまま続けてジュリルは振り抜いた腕を私の方に突き出した。
「『ジャイアントブロウ』」
「っぐぁっ!」
私は強力な衝撃波により会場の壁へと吹き飛ばされ、打ち付けられてしまう。
そしてジュリルは間髪入れずに更に魔法を放つ。
「『ブリザードスコール』」
直後、私の頭上から氷の雨が集中的に降り注がれる。
私がすぐさま防ごうと魔力創造で頭上からの攻撃を凌ぐと、そこへジュリルがダメ押しの一撃を放って来た。
「『アイスピラ』!」
ジュリルが一歩踏み込み片腕を突き出して放って来たのは、氷の柱であった。
それは一直線に私の腹部目掛けて放たれており、頭上に意識を向けていた私はその攻撃に反応するのが遅れてしまう。
既に氷の柱は目と鼻の先まで迫っていた。
「くっ!」
そしてジュリルが放った氷の柱が勢いよく激突し、大きな音が会場に響き渡った。
会場中のほとんどの観客が今のが決め手となったと思っていたが、激突した衝撃でその周辺が煙に追われていてまだ確認が出来ずにいた。
すると煙が晴れると、会場中がざわつく。
それも当然だ、そこには私があの氷の柱を直撃寸前で右腕と左手で進行方向を少しだけズラし、かわしていたのだから。
「おいおいマジか! 今の攻撃を逸らしたのかよ?」
「スゲーぞあの子」
「今のは完全に勝負がついたと思ったが、まさか過ぎる展開だ」
会場から一気に注目を集めている私であったが、そんな事よりも私はジュリルに先程の攻撃をどうやって凌いだかバレていないかが気になっていた。
なんせ、今行ったのは今まで誰にも見せていないある意味で奥の手であった為である。
……う~ん、たぶんだけど見られてはなさそう。
ジュリルの反応的も、少し驚いているようだしまだ戦えるな。
よし、このまま攻めたい所だけど、一度攻め方を立て直そう。
そう考えた私は一度その場から離れ、ジュリルとの距離も一定に保ったまま作戦を立て直し始めた。
その頃ジュリルは、勝負を決めに行った一撃をかわされて内心驚いていた。
「(嘘ですわ……あの状態からあの攻撃をかわすなんて、ありえないわ。何をしたのアリス)」
ジュリルは距離を保ったまま移動する私に対して、攻撃をする事無くただ目線で追っていた。
「(魔力の同時使用に俊敏な身のこなし、そして攻撃から防御、その逆も切り替えが早くて柔軟な判断力があるわね。それに、まだ何か隠しているものがあるわ。それはたぶんアリスにとって切り札的な存在。その手掛かりを掴めないと、先程の様に勝負を決めきれない可能性があるわね……)」
するとジュリルは、目の前に2メートル程の人型ゴーレムを3体創り出して、私の出方を窺い始めた。
ジュリルの奴、私にわざと攻めてこさせようとしている? ……私の奥の手が何かを探る為か。
確かにそれはあり得るな。
それさえ分かれば、ジュリルの勝ちは決まった様な物だし、逆にそれが分からないままであれば先程の様な事も起こり得ると判断したのかな? なるほど、不確定要素は確実に潰す感じですか。
なら、それに乗らない手はないね。
それじゃ後は、どこで奥の手を使うかだね。
私とジュリルの硬直状態が暫く続いた後、私は作戦を立て直し終わり攻撃を仕掛ける為に、動き始めた。
ジュリルが二代目月の魔女と言われる由縁は、圧倒的な魔力量と多彩な魔法使用者であるからだ。
学院ではあまり実際にジュリルが魔法などを使う機会を見れはしなかったが、実力的にはルークと同等、もしくはそれより上ではと言われている。
魔力の3つ同時使用はルークよりも先に出来ているし、魔力創造が特に得意なのは把握済みだが、それだけではジュリルには勝てない。
彼女は月の魔女を尊敬しているし、それに押し負けない様に日々努力をしている事も私は知っている。
天才だと周りの皆はジュリルの事を言うかもしれないし、その言葉だけで済ませようとするかもしれないが、私は目標に向かい絶えず努力して来たからこそ今の彼女があるのだと私は思っている。
だからこそ、ジュリルの強さには納得しているし挑む価値がある。
まずは、人型ゴーレムに武装させて接近戦を仕掛ける! ジュリルは基本的には接近戦はしない戦い方と言う過去の戦歴があるこそ、そこから攻める!
私が人型ゴーレムを創り終えて、そのまま武装を魔力創造で創り始めた時だった、ジュリルは私の想像を超える行動をとっていた。
ジュリルも私と同様に魔力創造でゴーレムを創造していたが、その数が違った。
私の人型ゴーレム2体に対して、ジュリルは狼型ゴーレムを10体創り出しており、更にはジュリルの左右の宙に魔法が展開され始めていた。
嘘でしょ……そこまでの事が今の一瞬で出来るなんて……
私はジュリルの凄さを改めて実感し、冷や汗をかいた。
その直後、ジュリルが上げた片手を私に向かって振り下ろすと、10体の狼型ゴーレムが一気に突撃するのと同時に『ブリザード』の魔法を2発放った。
まずはこの状況を切り抜けなければ!
私は咄嗟に目の前に地面から二重の壁を創り出し、突撃してくる狼型ゴーレムに対して『バースト』を範囲的に放つ。
すると先に私が創り出した壁に、ジュリルが放った魔法が直撃すると一瞬でその壁が凍りついた。
そして10体の狼型ゴーレムは4体が私の魔法で撃破したが、残りの狼型ゴーレムはそのまま凍り付いた壁を飛び越えて来て、その後ろに隠れている私に向かって飛び掛かって来た。
だが、既に私はその場にはおらず垂直状に飛び上がり、私の真下に集まった狼型ゴーレムに向かい『サンダーストライク』『インパクト』と間髪を開けずに放ち、撃破する。
私は壁を創り『バースト』の魔法を放った直後に、私の真下に向け魔力創造で地面を反り上げて、自分を投げ出して『ストーム』で更に上空へと自分を飛ばしたのだ。
そしてジュリルの狼型ゴーレムを撃破した直後、落下しながらジュリルに標的を定め魔法を放とうとしたが、ジュリルは私の行方を見失っておらず、ジュリルの方からも魔法を放とうとしている事が直ぐに理解出来た。
流石ジュリル、目くらましの意味も含めての魔法だったのに、既に私を目で追えてるなんてね。
にしても、このままじゃマズイな。
遠距離戦で魔法の打ち合いに持ち込まれると、完全に私の勝ち目はない。
魔法威力は基本的に魔力量に応じて変わる物で、私とジュリルでは圧倒的にジュリルの魔力量は高く、更に多彩な魔法を使いこなせると考えれば今は何とか出来ているが、いずれ私が押し負けるだろう。
どうにかして、ジュリルとの接近戦を持ち込まないといけないが、こっからどうするかが問題なんだよね。
私はそのまま『ロック』の魔法で岩塊をジュリルに放ち、着地の寸前に『ガスト』の魔法で一点集中させた突風で衝撃を和らげ着地する。
その頃ジュリルは、私が放った岩塊を打ち落とすかと思われたがジュリルは片腕を向かって来る岩塊に向けて振り抜いた。
「『ウイップ』」
岩塊はジュリルが振り抜いた腕の方へと何かに振り払われる様に吹き飛ばされる。
遠ざけて来たか。
そこは破壊する方を選んでくれた方が良かったが、少しでも時間が出来れば行けるはず!
私は着地と同時にジュリルに向かい走り始めたが、ジュリルは岩塊を弾いた直後もう片方の腕を私の方へと向けて来て口を開いた。
「『レッグホールド』」
ジュリルの魔法により、私の片足が地面に挟まれてしまい身動きが取れなくなってしまうと、そのまま続けてジュリルは振り抜いた腕を私の方に突き出した。
「『ジャイアントブロウ』」
「っぐぁっ!」
私は強力な衝撃波により会場の壁へと吹き飛ばされ、打ち付けられてしまう。
そしてジュリルは間髪入れずに更に魔法を放つ。
「『ブリザードスコール』」
直後、私の頭上から氷の雨が集中的に降り注がれる。
私がすぐさま防ごうと魔力創造で頭上からの攻撃を凌ぐと、そこへジュリルがダメ押しの一撃を放って来た。
「『アイスピラ』!」
ジュリルが一歩踏み込み片腕を突き出して放って来たのは、氷の柱であった。
それは一直線に私の腹部目掛けて放たれており、頭上に意識を向けていた私はその攻撃に反応するのが遅れてしまう。
既に氷の柱は目と鼻の先まで迫っていた。
「くっ!」
そしてジュリルが放った氷の柱が勢いよく激突し、大きな音が会場に響き渡った。
会場中のほとんどの観客が今のが決め手となったと思っていたが、激突した衝撃でその周辺が煙に追われていてまだ確認が出来ずにいた。
すると煙が晴れると、会場中がざわつく。
それも当然だ、そこには私があの氷の柱を直撃寸前で右腕と左手で進行方向を少しだけズラし、かわしていたのだから。
「おいおいマジか! 今の攻撃を逸らしたのかよ?」
「スゲーぞあの子」
「今のは完全に勝負がついたと思ったが、まさか過ぎる展開だ」
会場から一気に注目を集めている私であったが、そんな事よりも私はジュリルに先程の攻撃をどうやって凌いだかバレていないかが気になっていた。
なんせ、今行ったのは今まで誰にも見せていないある意味で奥の手であった為である。
……う~ん、たぶんだけど見られてはなさそう。
ジュリルの反応的も、少し驚いているようだしまだ戦えるな。
よし、このまま攻めたい所だけど、一度攻め方を立て直そう。
そう考えた私は一度その場から離れ、ジュリルとの距離も一定に保ったまま作戦を立て直し始めた。
その頃ジュリルは、勝負を決めに行った一撃をかわされて内心驚いていた。
「(嘘ですわ……あの状態からあの攻撃をかわすなんて、ありえないわ。何をしたのアリス)」
ジュリルは距離を保ったまま移動する私に対して、攻撃をする事無くただ目線で追っていた。
「(魔力の同時使用に俊敏な身のこなし、そして攻撃から防御、その逆も切り替えが早くて柔軟な判断力があるわね。それに、まだ何か隠しているものがあるわ。それはたぶんアリスにとって切り札的な存在。その手掛かりを掴めないと、先程の様に勝負を決めきれない可能性があるわね……)」
するとジュリルは、目の前に2メートル程の人型ゴーレムを3体創り出して、私の出方を窺い始めた。
ジュリルの奴、私にわざと攻めてこさせようとしている? ……私の奥の手が何かを探る為か。
確かにそれはあり得るな。
それさえ分かれば、ジュリルの勝ちは決まった様な物だし、逆にそれが分からないままであれば先程の様な事も起こり得ると判断したのかな? なるほど、不確定要素は確実に潰す感じですか。
なら、それに乗らない手はないね。
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