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第217話 美味しさの秘密と大食い競争
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「え!? シルビィって、あのシルビィ・スオール!?」
トウマはシルビィの姿を見て驚いた後、次に姉であるリオナにも驚きの声を上げた。
「えっと、その物凄く驚いているのはどちら様?」
シルビィやリオナが戸惑いながら私に問いかけて来たので、私はトウマに少し落ち着く様に言ってから答えた。
「こっちは、トウマ。俺たちと同じクラスの親友だ」
「あ~覚えてるぞ。確かルークと一緒にダッグで対抗戦の時に出てた奴だろ」
「いや~お恥ずかしい。おほん、では改めて。俺はトウマ・ユーリス、よろしくお願いします!」
と、言うとトウマは何故かリオナに手を差し伸べた。
それはまるで告白した後、相手から答えを貰うかの様な動作であった。
まさかの行動にリオナは動揺し、妹のシルビィやゼオンの方を見た。
私は困惑しているリオナたちを見て、直ぐにトウマを肘で突いた。
「おいトウマ、戸惑っているじゃないか。急に何で握手を求めたんだよ?」
「あっ、すいません。あの有名なスオール姉妹を目の前にしたら、握手をしてお近づきになれたらと思ってしまいまして」
「リオナ姉様が有名と言うのは分かりましが、私はそんなに有名じゃないと思うけど?」
「いやいや、何を言いますか。男子なら知らない人はいないですよ!」
「雑誌? それはどう言う雑誌かな、トウマ君?」
「それは男子どく――」
トウマがそう言いかけた所で、ルークが背後から片手を伸ばしトウマの口を塞いだ。
「うんっうん!?」
「学院対抗戦の時に、各学院での注目選手と言う雑誌が出ててそれでコイツは知ったんですよ」
ルークがトウマに代わり答えると、リオナとシルビィは納得して少し嬉しそうな表情で頷いていた。
「そっか、リオナ姉様と同じ様に注目されたんだ。何か嬉しいな」
「そうなのね。そんな雑誌が出てたなんて知らなかったわ」
私はルークの方を見ると、私の方を見てもう片方の手の人差し指を口に付けて内緒と言うジェスチャーを向けて来た。
それを見て、以前耳にした男子独自創刊雑誌と言う存在は女子には知られてはいけないものだと、私は悟った。
まぁ、私は本当は女子だからもう既にそれは破られてしまっているけど、実物は見た事も読んだ事もないからよく分からないんだけどね。
そのまま私は、男子独自創刊雑誌の目玉企画である全学院女子ランキングで有名だと言う事は口に出さず、ルークにこの場は任せた。
「トウマの自己紹介とか諸々ありましたけど、改めてゼオンさんたち皆さん、うちの学院祭に来てくれてありがとうございます」
「ゼオンさん。うふふふ……」
ゼオンはそう呟くと、気持ち悪く小さく笑う。
「その笑い方、気持ち悪いゼオン」
「ゼオン、学院であまりそう言う風に言われないからって、ここで変な感情を出さないの」
「ち、違うよ。別にそんな変な笑いとかしてないよ」
「嘘」
「嘘ね」
「ゼオン様、それはさすがに言い逃れは出来ないかと」
「ラウォルツ、お前まで言うか!?」
ゼオンがいじられている所を見て、私たちも少し笑ってしまう。
その後私たちは、ゼオンたちと昼食を一緒に食べようと言う事になったので全員で中庭へと移動した。
中庭では数多くのクラスが食べ物関係を出店しており、飲食スペースまで作られているほどである。
その中での一番人気は、大食堂の調理人たちが作るオリジナル料理である。
オリジナル料理は大食堂のメニューにない、学院祭限定メニューであり各調理人だけ数があるので人気の一店舗となっている。
調理人たちにも楽しめる場として、学院側出店許可を出していたり、食べ物関係で出店する生徒たちの先生役として調理教室などを開いていたりする。
その為、生徒が出店する店の味もそれなりに美味しい店しかないので、どの店舗もある程度の人気がある。
「これ美味しいわね」
「うちの学院も美味しいけど、この料理も美味しい!」
「確かに、美味しいですね。素晴らしい料理人がいるのですね、こちらの学院には」
「生徒が出している店の味も同等くらいに美味しいな」
「そうだろ、そうだろ」
「何でトウマが偉そうに答えるんだよ」
私がトウマにツッコミをいれると、ルークが出店している店がどれも美味しい理由を答えた。
するとゼオンたちは納得した表情で頷いていた。
「なるほどね。それは美味しいはずだ」
「うちの学院ではそんな事はしていないわ。うちの学院でもやる様に言ってみようかしら」
「リオル姉様に私は賛成! ラウォルツは?」
「私も賛成しますよ。ですが、うちの学院に取り入れるのなら、うちの学院に合ったやり方にしないといけませんね。ただ真似るだけでは、うまくいく保証はありませんから」
ラウォルツの冷静な受け答えに、シルビィは軽く口をとがらせる。
それを見ていたリオナが、シルビィに「不満そうな顔をしないの」と注意する。
するとルークは疑問に持っていた事をゼオンに問いかけた。
「ゼオンさんたちは、うちの学院祭には誰かに招待されたんですか?」
「あぁ、オービンに慰労会の時に誘われてな。本当は昨日来る予定だったんだが」
「本当よ! ゼオンが直ぐに仕事が終わると言ったから待っていたら、結局一日かかっちゃうから今日になったんじゃん!」
急にシルビィが思い出したかの様に、ゼオンに言い迫った。
ゼオンは少しタジタジになりならがも謝っていた。
それをリオンとラウォルツがなだめに入る。
私はそんな光景を見て、本当にこの4人は仲がいいのだと改めて感じた。
「この後はどこか回るんですか?」
「えぇ、一応オービンに呼んで貰ったから、挨拶ついでにオービンのクラスに行く予定よ。その後は、自由に回る予定」
「クリスたちはこの後どうするの?」
「俺たちは……あれ? 結局どこ行くんだっけ?」
「そう言えば、決めてる途中だったな。トウマ、どこか行く所決めてるのか?」
「ま、まぁ一応はな」
その後私たちは談笑しながら昼食を食べつつ、トウマの行く予定リスト見ながら回る場所を決めた。
そして、ゼオンたちとは一旦この場で別れて中庭を少し回って食べ歩きをしていると、とある一角でやたらと人が集まり盛り上がっている所を見つける。
「なひぃあれぇ?」
「おいクリス、せめて食べきってから話せ」
私はルークに注意され、直ぐに口に入れていた物を飲み込んだ。
するとトウマが、パンフレットを見て答えてくれた。
「大食い競争だな。この時間だと、多分決勝戦をやってるんだろ。少し見てみるか?」
トウマの問いかけに私は頷き、トウマと先に人混みへと乗り込んで行くとルークはその後を付いて来てくれた。
そのまま人混みをかき分けてトウマと先頭の方へと出ると、大食い会場では5人の選手が競っていた。
5人の選手の中には見慣れた顔がいた。
「あれ、ピースじゃない? それに、ダンデにダイモン寮長もいるじゃん」
「本当だ。後2人はうちの学院生徒じゃなくて一般の人だな」
そんな5人の勝負は、ピースとダイモン、そして1人の一般人の接戦であった。
最終的に勝ったのは、一般人の人であった。
その接戦に会場で見ていた人たちは大いに盛り上がり、優勝した一般人は高らかに両腕を上げて喜んでいた。
私とトウマも見入ってしまい、優勝した人に拍手を送っていると、そこでやっとルークややって来た。
「ルーク遅いぞ」
「いや、お前がどこに行ったか分からなくなったから探してたんだよ」
「それじゃルークは、あの凄い戦いを見てなかったの?」
私は会場の方を指さして問いかけると、ルークは会場の方を見てピースやダンデたちを見た。
「へぇ~あいつら出てたん……ん? おいクリス」
「何急に?」
するとルークは、優勝した一般人の方を指さした。
「あれ、リーベストさんじゃないか?」
「えっ!?」
私はもう一度よく優勝した人を見た。
「……ほ、本当だ……髪をかき上げた状態で少しふっくらしてるけど、よく見たらリーベストさんだ……」
大食い競争で優勝していたのは、ただの一般人ではなくシリウス魔法学院のリーベスト・ドラルドであった。
トウマはシルビィの姿を見て驚いた後、次に姉であるリオナにも驚きの声を上げた。
「えっと、その物凄く驚いているのはどちら様?」
シルビィやリオナが戸惑いながら私に問いかけて来たので、私はトウマに少し落ち着く様に言ってから答えた。
「こっちは、トウマ。俺たちと同じクラスの親友だ」
「あ~覚えてるぞ。確かルークと一緒にダッグで対抗戦の時に出てた奴だろ」
「いや~お恥ずかしい。おほん、では改めて。俺はトウマ・ユーリス、よろしくお願いします!」
と、言うとトウマは何故かリオナに手を差し伸べた。
それはまるで告白した後、相手から答えを貰うかの様な動作であった。
まさかの行動にリオナは動揺し、妹のシルビィやゼオンの方を見た。
私は困惑しているリオナたちを見て、直ぐにトウマを肘で突いた。
「おいトウマ、戸惑っているじゃないか。急に何で握手を求めたんだよ?」
「あっ、すいません。あの有名なスオール姉妹を目の前にしたら、握手をしてお近づきになれたらと思ってしまいまして」
「リオナ姉様が有名と言うのは分かりましが、私はそんなに有名じゃないと思うけど?」
「いやいや、何を言いますか。男子なら知らない人はいないですよ!」
「雑誌? それはどう言う雑誌かな、トウマ君?」
「それは男子どく――」
トウマがそう言いかけた所で、ルークが背後から片手を伸ばしトウマの口を塞いだ。
「うんっうん!?」
「学院対抗戦の時に、各学院での注目選手と言う雑誌が出ててそれでコイツは知ったんですよ」
ルークがトウマに代わり答えると、リオナとシルビィは納得して少し嬉しそうな表情で頷いていた。
「そっか、リオナ姉様と同じ様に注目されたんだ。何か嬉しいな」
「そうなのね。そんな雑誌が出てたなんて知らなかったわ」
私はルークの方を見ると、私の方を見てもう片方の手の人差し指を口に付けて内緒と言うジェスチャーを向けて来た。
それを見て、以前耳にした男子独自創刊雑誌と言う存在は女子には知られてはいけないものだと、私は悟った。
まぁ、私は本当は女子だからもう既にそれは破られてしまっているけど、実物は見た事も読んだ事もないからよく分からないんだけどね。
そのまま私は、男子独自創刊雑誌の目玉企画である全学院女子ランキングで有名だと言う事は口に出さず、ルークにこの場は任せた。
「トウマの自己紹介とか諸々ありましたけど、改めてゼオンさんたち皆さん、うちの学院祭に来てくれてありがとうございます」
「ゼオンさん。うふふふ……」
ゼオンはそう呟くと、気持ち悪く小さく笑う。
「その笑い方、気持ち悪いゼオン」
「ゼオン、学院であまりそう言う風に言われないからって、ここで変な感情を出さないの」
「ち、違うよ。別にそんな変な笑いとかしてないよ」
「嘘」
「嘘ね」
「ゼオン様、それはさすがに言い逃れは出来ないかと」
「ラウォルツ、お前まで言うか!?」
ゼオンがいじられている所を見て、私たちも少し笑ってしまう。
その後私たちは、ゼオンたちと昼食を一緒に食べようと言う事になったので全員で中庭へと移動した。
中庭では数多くのクラスが食べ物関係を出店しており、飲食スペースまで作られているほどである。
その中での一番人気は、大食堂の調理人たちが作るオリジナル料理である。
オリジナル料理は大食堂のメニューにない、学院祭限定メニューであり各調理人だけ数があるので人気の一店舗となっている。
調理人たちにも楽しめる場として、学院側出店許可を出していたり、食べ物関係で出店する生徒たちの先生役として調理教室などを開いていたりする。
その為、生徒が出店する店の味もそれなりに美味しい店しかないので、どの店舗もある程度の人気がある。
「これ美味しいわね」
「うちの学院も美味しいけど、この料理も美味しい!」
「確かに、美味しいですね。素晴らしい料理人がいるのですね、こちらの学院には」
「生徒が出している店の味も同等くらいに美味しいな」
「そうだろ、そうだろ」
「何でトウマが偉そうに答えるんだよ」
私がトウマにツッコミをいれると、ルークが出店している店がどれも美味しい理由を答えた。
するとゼオンたちは納得した表情で頷いていた。
「なるほどね。それは美味しいはずだ」
「うちの学院ではそんな事はしていないわ。うちの学院でもやる様に言ってみようかしら」
「リオル姉様に私は賛成! ラウォルツは?」
「私も賛成しますよ。ですが、うちの学院に取り入れるのなら、うちの学院に合ったやり方にしないといけませんね。ただ真似るだけでは、うまくいく保証はありませんから」
ラウォルツの冷静な受け答えに、シルビィは軽く口をとがらせる。
それを見ていたリオナが、シルビィに「不満そうな顔をしないの」と注意する。
するとルークは疑問に持っていた事をゼオンに問いかけた。
「ゼオンさんたちは、うちの学院祭には誰かに招待されたんですか?」
「あぁ、オービンに慰労会の時に誘われてな。本当は昨日来る予定だったんだが」
「本当よ! ゼオンが直ぐに仕事が終わると言ったから待っていたら、結局一日かかっちゃうから今日になったんじゃん!」
急にシルビィが思い出したかの様に、ゼオンに言い迫った。
ゼオンは少しタジタジになりならがも謝っていた。
それをリオンとラウォルツがなだめに入る。
私はそんな光景を見て、本当にこの4人は仲がいいのだと改めて感じた。
「この後はどこか回るんですか?」
「えぇ、一応オービンに呼んで貰ったから、挨拶ついでにオービンのクラスに行く予定よ。その後は、自由に回る予定」
「クリスたちはこの後どうするの?」
「俺たちは……あれ? 結局どこ行くんだっけ?」
「そう言えば、決めてる途中だったな。トウマ、どこか行く所決めてるのか?」
「ま、まぁ一応はな」
その後私たちは談笑しながら昼食を食べつつ、トウマの行く予定リスト見ながら回る場所を決めた。
そして、ゼオンたちとは一旦この場で別れて中庭を少し回って食べ歩きをしていると、とある一角でやたらと人が集まり盛り上がっている所を見つける。
「なひぃあれぇ?」
「おいクリス、せめて食べきってから話せ」
私はルークに注意され、直ぐに口に入れていた物を飲み込んだ。
するとトウマが、パンフレットを見て答えてくれた。
「大食い競争だな。この時間だと、多分決勝戦をやってるんだろ。少し見てみるか?」
トウマの問いかけに私は頷き、トウマと先に人混みへと乗り込んで行くとルークはその後を付いて来てくれた。
そのまま人混みをかき分けてトウマと先頭の方へと出ると、大食い会場では5人の選手が競っていた。
5人の選手の中には見慣れた顔がいた。
「あれ、ピースじゃない? それに、ダンデにダイモン寮長もいるじゃん」
「本当だ。後2人はうちの学院生徒じゃなくて一般の人だな」
そんな5人の勝負は、ピースとダイモン、そして1人の一般人の接戦であった。
最終的に勝ったのは、一般人の人であった。
その接戦に会場で見ていた人たちは大いに盛り上がり、優勝した一般人は高らかに両腕を上げて喜んでいた。
私とトウマも見入ってしまい、優勝した人に拍手を送っていると、そこでやっとルークややって来た。
「ルーク遅いぞ」
「いや、お前がどこに行ったか分からなくなったから探してたんだよ」
「それじゃルークは、あの凄い戦いを見てなかったの?」
私は会場の方を指さして問いかけると、ルークは会場の方を見てピースやダンデたちを見た。
「へぇ~あいつら出てたん……ん? おいクリス」
「何急に?」
するとルークは、優勝した一般人の方を指さした。
「あれ、リーベストさんじゃないか?」
「えっ!?」
私はもう一度よく優勝した人を見た。
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