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第246話 答えが出ない理由
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「彼に興味がないなら、断ればいいじゃん」
「そんな急にバッサリと」
「何? それじゃ、マリアは彼に脈ありなの?」
「そう言う訳じゃ……」
私はエリスの言葉に口をもごつかせた。
エリスはそんな私をただじっと見つめて、何も言ってこずに私の言葉を待っていた。
私は暫く頭を悩ませたあげく、思っている事をそのまま言う事にした。
「その、私はあいつの事を異性として見た事もないですが、友達って言いますか、超えるべき目標? 的なライバルとして思ってます。だから嫌いって訳でもないですが、異性として好きって言う訳でもないと言いますか……」
私はうまく自分の気持ちを言葉で表現できず、エリスに話した。
う~~……口に出せばもう少し整った感じで言えると思ったけど、全然ダメだ……
するとエリスはストレートに問いかけて来た。
「それで、結局好きなの? 嫌いなの?」
「いや」
「好き?」
「ですから」
「嫌い?」
「うっ」
「ど・っ・ち?」
徐々に迫りくるエリスに、私は遂に黙って顔を逸らしてしまう。
そんな態度にエリスは小さくため息をついて、元に戻った。
「そこがはっきりしないなら、ずっと考えても答えは出ないわよ」
「……そうなんですかね……」
「そうよ。時間が解決する問題じゃないわ。貴方自身が決めなければ、何も決まらないままよ告白の答えって言うのわね」
「私が決めなきゃいけない……」
このまま何も決めずに先延ばしにしていい事でもないのは分かっている。
でも、どっちかを決めなきゃいけないなんて、今の私には出来ない。
どうしてどっちかしか選べないんだろ。
私はこのままがいいのに。
何でルークは私に告白をして来たの?
私は付き合う未来も、断った後の何とも言えない未来も、どっちかなんて決められない。
……あ~そうか。
私、怖いんだ。
この決断した結果、今の関係性やこの日常が壊れるのが嫌なんだ。
その時、初めて私はどうして答えが出せずにいたのか分かった気がした。
「マリアは、誰かに告白した事ある?」
「えっ、いきなり何ですか?」
「いいから。どうなの?」
「いや、ないですけど」
「そう。ちなみに私はあるわよ」
急にエリスは自分の話をし出した。
それは、中等部くらいの時の事で初めて男子を好きになった時の話であった。
その時は1つ年上の先輩を好きになったらしい。
だが、その時は最初から好きと言う感情ではなく憧れからであったと話した。
その内先輩の事を知っていくうちにもっと知りたい、もっと話したいと思う様になって、他の女子にそれを言ったら恋だと言われて、初めてそれで先輩が好きなのだと理解したらしい。
しかし、エリスも初めは好きと言うものがこんな気持ちとは分からず、否定していたと語った。
「それでどうしたんですか?」
私はエリスの話を聞いているうちに、聞き入っていた。
エリスは私の問いかけに、モヤモヤした気持ちで過ごしているある日、先輩と親しくしている先輩と同学年の女子の姿を見て嫉妬したと答えた。
それでその時の気持ちが先輩の事が好きだと分かった瞬間だったと話した。
その後、その気持ちを先輩に伝えたが先輩にはその場で断られたそうだ。
「今じゃ懐かしいわ。初めての恋に失恋と、一気に2つも体験出来たのだから」
「それで、その先輩とはどうなったんですか?」
「? どうって、何もないわよ。ただの先輩後輩なだけよ」
「その後も話したりしたんですか?」
「いや、それ以来話す事はなかったわね。向うからも話し掛けて来る事はなかったわ」
「そうなんですか……」
「何でマリアが落ち込むのよ。先輩にはその時もう彼女がいたし、私も引きずっていた訳じゃないから普通の事だと思うわよ」
やっぱり、それまでの関係性や日常は変わってしまうんだ。
でも、エリス先輩の告白にどうしてその先輩は直ぐに答えられたの? 関係性や日常が変わるのが怖くなかったの? それとも、別にエリス先輩とはどうなってもいいとか思っていたの?
私はそんな事を考えて、少し難しい顔をしているとエリスは思い出したかの様に話し続けた。
「あ~でも、この前の学院祭で久しぶりにその先輩に会ったわ。その時に久しぶりに話したわね。告白には驚いたってその時に言われたわ。でも、めいいっぱい勇気を振り絞って気持ちをぶつけて来てくれたから、自分も曖昧でなく正直に私に対しての気持ちを伝えられたって何でか感謝されたわ」
「……エリス先輩は、告白して怖くなかったんですか? その人との関係性が変わる事や、日常が変わる事とか」
「それはした後に思ったわ。した時は、そんな事考えてなくて、ただ気持ちを伝えたいと思ったら行動してたわ」
「そうですか」
「確かに、告白云々で関係性とかは変わる。けど、その先どうするかは告白した人と、された人の行動で変わると私は思うわ。どうしたいか決めるのもいいし、何もしないでもいい。私はいい経験をしたと思って前に進めたし、偶然かもしれないけど懐かしい話をその人とも出来た」
私はエリスの話をただ黙って聞き続けた。
「私の話とかで、マリアを前進させたのか後退させたのかは分からないけど、吐き出した事で膠着状態からは変わったんじゃない?」
その問いかけに私はエリスの目を見て「はい、変わりました」と素直に答えられた。
何か答えが出た訳じゃない。
けど、私がどうして答えを出せないのかが分かっただけでも大きな前進だと思う。
「さてと、まだ聞いた話で話してない事はあるけど、とりあえず先にその服を返しに行こうか。そろそろレンタル終了の時間だし」
私はそのままエリスと共に立ち上がり、最初の服屋へと向かった。
その道中では、もう1つの悩み事についても話をした。
「そんな急にバッサリと」
「何? それじゃ、マリアは彼に脈ありなの?」
「そう言う訳じゃ……」
私はエリスの言葉に口をもごつかせた。
エリスはそんな私をただじっと見つめて、何も言ってこずに私の言葉を待っていた。
私は暫く頭を悩ませたあげく、思っている事をそのまま言う事にした。
「その、私はあいつの事を異性として見た事もないですが、友達って言いますか、超えるべき目標? 的なライバルとして思ってます。だから嫌いって訳でもないですが、異性として好きって言う訳でもないと言いますか……」
私はうまく自分の気持ちを言葉で表現できず、エリスに話した。
う~~……口に出せばもう少し整った感じで言えると思ったけど、全然ダメだ……
するとエリスはストレートに問いかけて来た。
「それで、結局好きなの? 嫌いなの?」
「いや」
「好き?」
「ですから」
「嫌い?」
「うっ」
「ど・っ・ち?」
徐々に迫りくるエリスに、私は遂に黙って顔を逸らしてしまう。
そんな態度にエリスは小さくため息をついて、元に戻った。
「そこがはっきりしないなら、ずっと考えても答えは出ないわよ」
「……そうなんですかね……」
「そうよ。時間が解決する問題じゃないわ。貴方自身が決めなければ、何も決まらないままよ告白の答えって言うのわね」
「私が決めなきゃいけない……」
このまま何も決めずに先延ばしにしていい事でもないのは分かっている。
でも、どっちかを決めなきゃいけないなんて、今の私には出来ない。
どうしてどっちかしか選べないんだろ。
私はこのままがいいのに。
何でルークは私に告白をして来たの?
私は付き合う未来も、断った後の何とも言えない未来も、どっちかなんて決められない。
……あ~そうか。
私、怖いんだ。
この決断した結果、今の関係性やこの日常が壊れるのが嫌なんだ。
その時、初めて私はどうして答えが出せずにいたのか分かった気がした。
「マリアは、誰かに告白した事ある?」
「えっ、いきなり何ですか?」
「いいから。どうなの?」
「いや、ないですけど」
「そう。ちなみに私はあるわよ」
急にエリスは自分の話をし出した。
それは、中等部くらいの時の事で初めて男子を好きになった時の話であった。
その時は1つ年上の先輩を好きになったらしい。
だが、その時は最初から好きと言う感情ではなく憧れからであったと話した。
その内先輩の事を知っていくうちにもっと知りたい、もっと話したいと思う様になって、他の女子にそれを言ったら恋だと言われて、初めてそれで先輩が好きなのだと理解したらしい。
しかし、エリスも初めは好きと言うものがこんな気持ちとは分からず、否定していたと語った。
「それでどうしたんですか?」
私はエリスの話を聞いているうちに、聞き入っていた。
エリスは私の問いかけに、モヤモヤした気持ちで過ごしているある日、先輩と親しくしている先輩と同学年の女子の姿を見て嫉妬したと答えた。
それでその時の気持ちが先輩の事が好きだと分かった瞬間だったと話した。
その後、その気持ちを先輩に伝えたが先輩にはその場で断られたそうだ。
「今じゃ懐かしいわ。初めての恋に失恋と、一気に2つも体験出来たのだから」
「それで、その先輩とはどうなったんですか?」
「? どうって、何もないわよ。ただの先輩後輩なだけよ」
「その後も話したりしたんですか?」
「いや、それ以来話す事はなかったわね。向うからも話し掛けて来る事はなかったわ」
「そうなんですか……」
「何でマリアが落ち込むのよ。先輩にはその時もう彼女がいたし、私も引きずっていた訳じゃないから普通の事だと思うわよ」
やっぱり、それまでの関係性や日常は変わってしまうんだ。
でも、エリス先輩の告白にどうしてその先輩は直ぐに答えられたの? 関係性や日常が変わるのが怖くなかったの? それとも、別にエリス先輩とはどうなってもいいとか思っていたの?
私はそんな事を考えて、少し難しい顔をしているとエリスは思い出したかの様に話し続けた。
「あ~でも、この前の学院祭で久しぶりにその先輩に会ったわ。その時に久しぶりに話したわね。告白には驚いたってその時に言われたわ。でも、めいいっぱい勇気を振り絞って気持ちをぶつけて来てくれたから、自分も曖昧でなく正直に私に対しての気持ちを伝えられたって何でか感謝されたわ」
「……エリス先輩は、告白して怖くなかったんですか? その人との関係性が変わる事や、日常が変わる事とか」
「それはした後に思ったわ。した時は、そんな事考えてなくて、ただ気持ちを伝えたいと思ったら行動してたわ」
「そうですか」
「確かに、告白云々で関係性とかは変わる。けど、その先どうするかは告白した人と、された人の行動で変わると私は思うわ。どうしたいか決めるのもいいし、何もしないでもいい。私はいい経験をしたと思って前に進めたし、偶然かもしれないけど懐かしい話をその人とも出来た」
私はエリスの話をただ黙って聞き続けた。
「私の話とかで、マリアを前進させたのか後退させたのかは分からないけど、吐き出した事で膠着状態からは変わったんじゃない?」
その問いかけに私はエリスの目を見て「はい、変わりました」と素直に答えられた。
何か答えが出た訳じゃない。
けど、私がどうして答えを出せないのかが分かっただけでも大きな前進だと思う。
「さてと、まだ聞いた話で話してない事はあるけど、とりあえず先にその服を返しに行こうか。そろそろレンタル終了の時間だし」
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